顔のたるみの原因は?ツボ押し・体操・ストレッチ・運動など、たるみを食い止める方法を一挙公開
30代を過ぎた頃から気になりはじめる、顔のたるみ。
メイクで隠すこともできない、やっかいなエイジングサインですよね。
そんな顔のたるみを改善するために、セルフケアから美容医療まで、ありとあらゆる方法があります。
しかし、「美容医療はちょっと怖い……」「顔のたるみを自分でなんとかしたい」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セルフでできる顔のたるみ改善方法を徹底解説。
顔がたるむ原因に加え、ツボ押し、顔ヨガなど、顔のたるみにアプローチしてくれる方法を、写真付きでご紹介します。
本記事では、次のような疑問を解決していきます。
  • 顔のたるみに効果的な運動は何?
  • 顔のたるみを自分で改善するにはどうしたらいい?
  • 老け顔はどうやって直せる?
  • 顔がたるんでくる原因は何?
  • 顔のハリを取り戻す方法はある?
  • 顔のたるみは、何歳から現れる?
  • 顔を引き上げるツボはどこ?
  • 顔のたるみに効果的な筋トレは?
顔のたるみが気になるけれど、美容医療を取り入れる勇気はないという方は、ぜひ参考になさってくださいね。

1.顔のたるみの原因

顔のたるみの原因
そもそも顔のたるみは、なぜ起こってしまうのでしょうか。
その具体的な原因を探っていきましょう。

1-1.真皮層の衰え

真皮層の衰え
まず一つが真皮層の衰え。
私たちの皮膚は、上のイラストのようにいくつかの層が重なり合ってできています。
この上から2番目の真皮層が、肌のたるみに深く関わりのある部分。
肌のハリや弾力を保つ、コラーゲンやエラスチンが存在します。
この真皮層が衰えてしまうことで、肌のハリや弾力が消失。
顔のたるみが引き起こされてしまうのです。
真皮層の衰えを招く大きな原因として挙げられるのが、次の2つ。

・加齢

加齢によって、コラーゲンやエラスチンの生産量が減少します。
個人差はありますが、たいてい30歳を過ぎた頃から減少し始め、更年期以降は減少が加速します。

・紫外線

紫外線のひとつであるUV-Aは、真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊。
これが、ハリや弾力を消失させます。
UV-Aは、雲や窓ガラスも通過。
4~9月という長期間、多く降り注いでいます。
夏に起こりやすい、いわゆる「日焼け」とは違い、知らず知らずのうちに浴びやすいという特徴があるので、一年中、紫外線を意識してUVケアを行うことが大切。
季節や天候、外出の有無に関わらず、スキンケアの最後には毎日日焼け止めは塗り、紫外線の強い季節はさらに帽子やサングラスなどのアイテムをプラスするなどして、肌をしっかりガードしましょう。

1-2.筋力の低下

表情筋の低下も、顔のたるみと密接に関わっています。
表情筋が低下すると、皮膚を支える力が弱くなり、たるみが引き起こされやすくなるのです。
主な原因は2つ。

・加齢

加齢によって表情筋力が衰えたり、筋肉組織が減少したりすることで、たるみやすくなります。

・無表情

無表情も、表情筋の低下を招く大きな原因。
常に口角が下がった状態で、放っておくとどんどん下に引っ張られてしまいます。
長いマスク生活やリモートワークの後、口周りがたるんでしまったという方は、無表情が原因かもしれません。
一人で過ごす時やマスクをしているときも、意識的に口角を上げて過ごしましょう。

1-3.骨密度の低下

骨密度の低下も、顔のたるみと深い関わりがあります。
骨は、皮膚や皮下脂肪、筋肉などすべての土台となる部分。
その土台である骨が痩せて薄くなってしまうことで、支えきれなくなり、顔のたるみが引き起こされます。

・加齢

骨密度の低下の原因となるのが加齢。
とくに、閉経後の女性は要注意。
骨の形成に欠かせないエストロゲンというホルモンが急激に減少するため、骨密度が低下しやすくなります。

・栄養不足

栄養不足も骨密度の低下を招きます。
骨密度の低下を防ぐために、意識的に摂取したい栄養素は次の2つ。
・カルシウム
骨の主成分となるのがカルシウム。
強度な骨の形成には、充分なカルシウムが欠かせません。
・ビタミンD
カルシウムの吸収をサポートするのがビタミンD。
日光を浴びることで、体内にビタミンDが作られるため、紫外線ケアを徹底的に行っている人は不足しやすい傾向にあります。
とは言え、紫外線ケアはたるみ予防に必要不可欠。
そのため、ビタミンDを豊富に含んだ食材や、サプリメントを摂取するなど、意識的に摂取することが大切です。

1-4.脂肪の急激な増減

脂肪の急激な増減も、顔のたるみを引き起こす原因のひとつ。
太って顔の脂肪が多くなると、その分、重くなり、たるみが引き起こされます。
また急激に痩せることで、伸びた皮膚が余ってしまい、それもたるみの原因に。
脂肪が急激に増減しないように、過度なダイエットや乱れた食生活は、行わないようにしましょう。

1-5.悪い姿勢

悪い姿勢も、顔のたるみを悪化させる原因のひとつ。
とくに、パソコンやスマートフォンを長時間利用している人は要注意。
重力で皮膚や筋肉が下方向へ引っ張られて、たるみを引き起こしてしまいます。
下向きの姿勢が続かないように、スマートフォンを目の高さに上げるなど、意識して下向き姿勢にならないように心がけることが大切。
他にも、何気ない習慣によって顔のたるみが引き起こされることがあります。
こちらの記事にて詳しく解説しておりますので、併せてチェックしてみてくださいね。

1-6.肌の乾燥

肌の乾燥も、顔をたるんで見せてしまう原因。
肌表面の水分が失われることで、ハリや弾力がなくなり、たるんで見えてしまうのです。
また肌が乾燥する事でバリア機能が低下。
紫外線のダメージを受けやすくなってしまい、結果的に顔のたるみの促進につながります。

2.顔のたるみを予防する5つのツボ

顔のたるみを予防する5つのツボ
以上のように、さまざまなことが原因で起こる顔のたるみ。
その予防策として、まずピックアップしたいのが「ツボ押し」です。
ツボを押すことで、血流やリンパの流れが改善。
むくみが解消されたり、肌に必要な栄養が運ばれやすくなることで、顔のたるみの予防につながります。

2-1.顔のたるみに効く5つのツボ

次に挙げる5つのツボは、顔のたるみに関係しています。
  • (こりょう)
    小鼻の外側と黒目から下に下ろした線が交わる部分に位置するツボ。
    頬のたるみにアプローチします。
  • 頬車(きょうしゃ)
    耳の付け根とエラの中間あたりから、1cmほど内側に位置するツボ。
    フェイスラインのたるみに効果的なツボです。
  • 球後(きゅうご)
    黒目と目尻の中央の下あたりに位置する、骨のくぼみにあるツボ。
    目の周りの血流やリンパの流れを改善し、ハリのある目元に導きます。
  • 地倉(ちそう)
    口角のすぐ外側に位置するツボ。
    ほうれい線など、口周りのエイジングサイン、むくみの改善に効果的です。
  • 承漿(しょうしょう)
    下唇の真下のくぼみ部分に位置するツボ。
    顔のむくみや二重顎に効果を発揮してくれます。

2-2. ツボの押し方

ツボの押し方で、最も主流なのは「指圧」。
道具を用意することなく簡単に行うことができます。
次の要領で行ってみてください。
  1. 人差し指か中指をツボにセットします。
  2. 息を吐きながら3~5秒、軽くツボを押します。
  3. 同じく3~5秒かけて力を抜きます。
これを何度か繰り返します。
その際、爪が伸びていると肌を傷つけてしまうので、短く切り揃えて行いましょう。
こちらの記事には、ツボ押しをはじめ、マリオネットラインを予防するいくつかの方法を掲載しております。口周りの緩みが気になる方は、併せてチェックしてくださいね。

3.顔のたるみを予防するエクササイズ5選

顔のたるみを予防するエクササイズ
のたるみの予防には、エクササイズも有効。
血流やリンパの流れを改善することで、むくみにくく、引き締まった顔を目指すことができます。
今回参考にしたのは、顔ヨガで一大ブームを巻き起こした間々田佳子さんのエクササイズ。
書籍や雑誌、動画などから、顔のたるみに効果があるエクササイズをいくつかご紹介させていただきますね。

3-1.キングスマイル(頬のリフトアップ)

キングスマイルは、頬のリフトアップ、ほうれい線や目の下のたるみを目指すエクササイズです。
おだんごロック
上の歯が見えるくらい頬をしっかり持ちあげて、笑顔を作ります。
下の歯に下唇を巻き付け
笑顔のまま、下の歯に下唇を巻き付けて、目線を上にします。
実際やってみると、とてもユニークな変顔になってしまいますが、ほうれい線と目の下のたるみを同時にケアできるのは魅力的ですよね。
おひとりの時間に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

3-2.ひっひっひー

ひっひっひーは、あごやフェイスラインのリフトアップ、首の横ジワの解消に効果的なエクササイズです。
ひっひっひー
ひっひっひーと言いながら、首の縦の筋をくっきり立てます。
これを何セットか繰り返すだけ。
とても簡単ですが、慣れていないと動きがぎこちなくなったり、口周りの筋肉がけっこう疲れます。
長引くマスク生活で、顔下半分がもたついてしまったと感じている人はトライしてみてくださいね。

3-3.おだんごロック

おだんごロックは、頬のリフトアップ、ほうれい線解消に効果的なエクササイズ。
おだんごロック
上の歯が見えるくらい頬をしっかり持ちあげて、笑顔を作ります。
両頬でおだんご
笑顔のまま、両頬でおだんごを作り、上方向に持ち上げて5~8秒程度キープします。
その後、ゆっくり手を離します。
これを何度か繰り返しましょう。
摩擦が起きないように、やさしくおだんごを作るようにしてくださいね。

3-4. うぃうぃうぃい~ん

口周りのリフトアップに効果的なのが、うぃうぃうぃい~ん。
うぃうぃうぃい~ん
口をすぼめて「うー」と前に突き出します。この際、口の横が硬くなるぐらいつき出すのがポイント。
「ぃ」で口角をキュッと上げて
「ぃ」で口角をキュッと上げて、頬を鍛えます。
「ぃ」の笑顔のまま、下から頬を持ち上げて5秒キープ。
さらに手を外して笑顔のまま、5秒キープします。
これを何度か繰り返しましょう。
頬が軽くなり、笑顔が作りやすくなりますよ。

3-5.グリグリお~

「グリグリお~」は、頭皮のリフトアップに効果的なエクササイズ。
顔の皮膚は頭の皮膚と一枚の皮で繋がっているため、頭皮の緊張をほぐすことで、顔のリフトアップにもつながります。
口を「ぐ」
両手のひらの付け根をこめかみにセットして、口を「ぐ」の形にすぼめます。
口を「り」の形
口を「り」の形にして、口角を上げます。
グリグリ
「グリグリ」と言いながら、こめかみに圧をかけ、ゆっくり円を描いて頭皮をほぐします。
「お〜」
「お~」といいながら手のひらを押し上げ、側頭部の筋肉をストレッチします。
同時に鼻の下も伸ばしましょう。
こちらの記事には、ゴルゴ線にアプローチしてくれるエクササイズを掲載しております。
また、こちらの記事には顔に触れずに、リンパの流れを良くしてたるみにアプローチする方法を掲載しております。無理なマッサージは顔の靭帯をのばしてしまい、たるみを促進することに。リンパの流れがよくなって、首や肩周りもスッキリするので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

4.乾燥を防ぐ保湿ケア

乾燥を防ぐ保湿ケア

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たるみを予防するためには、乾燥を防ぐことも大切。
入念な保湿でバリア機能を高めて、ハリのある健やかな肌を目指しましょう。
ここで、乾燥を防ぐための保湿ケアのポイントをいくつかご紹介するので、参考になさってくださいね。

4-1.クレンジング&洗顔のしすぎに注意

クレンジングや洗顔料で、メイクや肌の汚れを落とすことは、美肌に欠かせないステップ。
しかし、洗いすぎや間違った洗い方で、肌を乾燥させてしまうことがあります。
次のポイントを意識して、肌の乾燥を招かないようにしましょう。

・クレンジングのポイント

  • メイクの濃さでクレンジングを選ぶ
  • クレンジングは推奨の量を使い、摩擦を防ぐ
  • ぬるま湯ですすぎをする

・洗顔のポイント

  • 1日に何度も洗顔するのはNG。朝晩2回にする
  • 洗顔料はしっかり泡立てる
  • ゴシゴシせず、やさしく洗う
  • ぬるま湯ですすぎをする
  • 肌触りのいい清潔なタオルで、やさしく水分を拭き取る

4-2.ブースターを取り入れる

洗顔後、肌が清潔になったら、速やかにスキンケアに入ります。
乾燥しやすい肌におすすめなのがブースター。
ブースターを使うことで化粧水の通り道ができます。
ごわついた肌が柔らかくほぐれ、その後のスキンケアの浸透が良くなり、保湿力がアップしますよ。
ブースターを取り入れる
私が愛用しているブースターは、オイルタイプ。

さらっとしているので、ベタつきはありませんが、肌のうるおいが長時間続くので、秋冬も安心です。

4-3.化粧水で水分をしっかり補う

次に、化粧水で水分をたっぷり補います。
化粧水で角質層を水分で満たしてあげることで、肌はふっくら。
ハリのある肌となり、乾燥、小じわなどが目立たなくなります。
温泉水べースの化粧水
私が最近ハマっているのは、温泉水べースの化粧水です。
肌が元気になっていく
ブースターで土台をほぐしてから温泉化粧水をたっぷり与えると、肌が元気になっていくのを実感。
いろいろな化粧水を試していますが、シンプルだけどトラブルもなく過ごせるこちらの化粧水は、お守り代わりに常備しています♪

4-4.油分で蓋をする

スキンケアの最後には、油分で蓋をしましょう。
化粧水だけでスキンケアを終わらせてしまうと、化粧水も肌の水分も一緒に蒸発して乾燥してしまいます。
油分とは、乳液、クリーム、オイルなど。
なかでも水分はもちろん油分も減少してくる40代以降は、クリームやオイルなど、油分をしっかり補給できるアイテムがおすすめです。

5.まとめ

今回は、顔のたるみについてクローズアップしてきました。
顔のたるみは、真皮層の衰え、骨密度の低下、表情筋の衰えなど、さまざまなことが原因で起こります。
一度たるんでしまうとセルフケアではなかなか戻らないので、しっかり予防しておくことが大切。
ツボ押しや表情筋トレーニング、保湿ケアなど、いくつかの予防法をご紹介しましたので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
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