まぶたの乾燥はなぜ起こる?カサカサの原因と今日からできる対策

毎日しっかりスキンケアをしているのに、まぶたの乾燥が気になることはありませんか?

カサカサを放っておくと、化粧水が沁みたり、しわしわになったり、悪化すると赤みや腫れ、皮むけなどのトラブルに見舞われることもあります。

実は目の周りは他のパーツと比べて、乾燥しやすい部分。
同じようにスキンケアをしていても、まぶただけが乾燥してしまうことがあるのです。

そこで今回は、まぶたの乾燥の原因と対策を徹底解説!

  • まぶたの乾燥の治し方は?
  • 目の上のカサカサの原因は?
  • まぶたがカサカサするのは何かの病気?
  • 目元専用クリームは使うべき?
  • まぶたの乾燥にワセリンは使える?

以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みくださいね。

マスク生活で、目元が注目される今日。
うるおいのある美しい目元で差をつけましょう♪

1.まぶたは乾燥しやすい構造をしている

まぶたは乾燥しやすい構造をしている

そもそも目の周りの皮膚は、他のパーツに比べて乾燥しやすい構造をしています。
それには次の2つの理由がありました。

1-1.皮膚が薄い

目の周りの皮膚は非常に薄いのが特徴。
頬の皮膚に比べて、1/3?1/4ほどの薄さです。

皮膚が薄いということは、バリア機能も低く、水分を蓄える能力も低いということ。

そのため他の部分と同じようにスキンケアをしていても、まぶただけが乾燥してしまうことがあるのです。

1-2.皮脂腺が少ない

目の周りに皮脂腺が少ないことも、まぶたを乾燥させる特徴のひとつ。

皮脂腺とは、皮脂を生み出す器官のこと。
分泌された皮脂は膜となって皮膚をコーティングして、水分の蒸発を防いだり、外的刺激から内部を守る働きをしています。

しかし、皮脂腺が少ない目の周りの皮膚は水分が蒸発しやすく、外的刺激にも弱いパーツなのです。

2.まぶたにダメージを与える4つの原因

まぶたにダメージを与える4つの原因

このようにもともと乾燥しやすい構造をしているまぶたですが、それに加えて次のような日常のあらゆるシーンでダメージを受けています。

2-1.アイメイク

まぶたにダメージを与える行為のひとつが、「アイメイク」です。

・アイシャドウやアイラインの摩擦

アイシャドウを塗るときに、ブラシによる摩擦が起こります。

力加減が強いと強い摩擦が起こり、まぶたのバリア機能が低下。
水分が蒸発しやすくなって、乾燥を促進してしまうのです。

またアイメイクの「クレンジング」もまぶたへの負担に。

オイルクレンジングなどの洗浄力の強いクレンジング剤は、必要なうるおいまで一緒に洗い流してしまうため、まぶたの乾燥を引き起こします。

またポイントメイクリムーバーを浸したコットンでゴシゴシこすってしまうと、摩擦が生じて乾燥を促進。

ときどきアイメイクをお休みするなどして、まぶたへの負担を和らげることも大切です。

・アイプチやつけまつげの接着剤

アイプチやつけまつげの接着剤も、まぶたへの負担に。
使用頻度に注意して、まぶたのカサカサが気になるときは、使用を中止しましょう。

・ビューラー

ビューラーも使い方によっては、まぶたへのダメージに。

お使いのビューラーの形が合わなかったり、ゴムが劣化していると、まぶたを挟むなどしてダメージを与えてしまうことがあります。

またホットビューラーがまぶたに触れると、やけどの危険も。

お使いのビューラーの安全性をチェックして、使い方にも注意しましょう。

・まつ毛エクステやつけまつ毛の長期装着

まつ毛エクステやつけまつ毛をつけた状態で行われるまばたきは、何もつけていないときに比べて、まぶたに大きな負荷がかかります。

長期的な装着を避けて、まぶたへの負担を減らすことをおすすめします。

2-2.眼精疲労

眼精疲労によって血行が悪くなると、必要な栄養がスムーズに運ばれなくなってしまいます。
するとターンオーバーが乱れて、皮膚の乾燥につながります。

  • パソコンやスマホの使い過ぎ
  • 度数の合わない眼鏡やコンタクトの使用
  • コンタクトの長時間の装着
  • 暗い場所での作業

これらは眼精疲労の原因となる行為。
当てはまる項目があれば、できるだけ見直しましょう。

2-3.目をこする

目をこする行為も、まぶたに負担をかける行為です。

摩擦によってバリア機能が低下して、まぶたが乾燥。
色素沈着を起こす可能性もあります。

さらに目をこすると、まつ毛が抜けたり、感染症を起こすなど、乾燥以外のトラブルの原因にもなりますので、なるべくこすらないように気をつけましょう。

アレルギーなどで目をこする癖がある方は、眼科で目薬を処方してもらうなど対処が必要です。

2-4.紫外線

紫外線もまぶたへのダメージのひとつ。
バリア機能を低下させて、水分を蒸発させやすくします。

頬などはしっかりUVケアをしていても、まぶたはあまり塗っていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たしかに目の周りは皮膚が薄くデリケートなので、赤み、かゆみがあるときは一般的な日焼け止めが刺激になることもあります。

肌が敏感になっているときはUV効果のあるアイクリームを使ったり、大きめのサングラスでケアするなどして、しっかり対策するようにしましょう。

3.まぶたの乾燥を予防&改善するスキンケア

まぶたの乾燥を予防&改善するスキンケア

まぶたがカサカサする原因がわかったところで、次に具体的な対策をチェックしていきましょう。

3-1.クレンジング

アイメイクをしたまぶたは、正しいクレンジングを。
まぶたを乾燥させないためにも、次のポイントに注意してクレンジングをしましょう。

・ポイントメイクリムーバーを使用

濃いアイメイクをした日は、ポイントメイクリムーバーを使用しましょう。リムーバーをたっぷり浸したコットンを、やさしくまぶたに当てて数秒待ちます。ここでゴシゴシするのは絶対にNG。上から押さえて離す、を繰り返して丁寧にオフしましょう。

・クレンジングの順番は最後に

ポイントメイクリムーバーを使った後は、通常のクレンジング剤でメイクを落とします。

その際、目元は最後に行うのがおすすめ。
洗浄力の強いクレンジング剤は肌を乾燥させますので、皮脂の多い部分から洗っていきます。Tゾーンから頬、最後に目元になじませましょう。

その際もゴシゴシせずに、メイクになじませるだけ。
なじんだら少量の水を加えて乳化させます。

・すすぎはぬるま湯で

すすぎは、32~35℃くらいのぬるま湯で行うのがベスト。
熱すぎるお湯は肌を乾燥させてしまいます。

ちなみに、お湯でオフできるタイプのマスカラは、37~41℃くらいのお湯で落とせる設計になっています。
まつ毛をすすぐときだけ、少し温度を高めにする必要があります。

そのため私は、まぶたの乾燥が気になる時期はお湯オフタイプのマスカラは避けて、通常のマスカラを使用するか、マスカラ自体を中止しています。

3-2.洗顔

洗顔も「こすらない」が鉄則。

しっかり泡立てて、泡をモフモフと押し当てるようにしてやさしく洗いましょう。

クレンジングと同様、Tゾーンと頬を洗ったあと最後に目元を洗うことで、乾燥を防ぐことができます。

ぬるま湯ですすぎをしたあとは、清潔なタオルを押し当てて水分を拭き取ります。
まぶたのカサカサが気になるときは、肌触りのよいタオルを使うようしにましょう。

3-3.化粧水や乳液

洗顔のあとは、速やかにスキンケアを。

化粧水や乳液は、こすらないようにやさしくハンドプレスしながら塗布します。

普段お使いの基礎化粧品が沁みた場合は、すぐに使用を中止してください。
新しい化粧品を試すのもこの時期は避けて、肌が安定しているときに行いましょう。

カサカサが気になる時期は、肌への刺激が少ない敏感肌用の基礎化粧品を使うのもおすすめ。
アルコールや防腐剤など、刺激となる成分が配合されておらず、デリケートな目の周りも使いやすいのが特徴です。

3-4.目元専用のクリームや美容液

いつものスキンケアに、目元専用のクリームや美容液を使うのも効果的。
とくに秋冬などの乾燥する季節や、皮脂分泌量が下がる年齢肌の世代には、強い味方となるでしょう。

他のスキンケア製品に比べて高価なものが多いのですが、デリケートな目元にも使いやすい処方になっていて、うるおいのある目元に導いてくれます。

ヒアルロン酸やセラミドなど水分量をアップしてくれるものや、ナイアシンアミドやレチノールなどしわ改善効果が認められた成分が配合されたものなど、いろいろな製品が販売されています。

どのような製品を使う際も、ゴシゴシ塗るのはNG。

薬指の腹を使って、やさしく塗布しましょう。
薬指は一番力が入りにくいので、デリケートな目の周りの皮膚へのダメージを最小限に留めることができます。

3-5.ワセリン

まぶたが乾燥しているときに、ワセリンを使うこともできます。

ワセリンは石油由来ですが、精製度が高く赤ちゃんの肌にも使えるほど安心・安全な保湿剤です。

なかでもプロペトやサンホワイトは精製度が高く、敏感になった目元にも使いやすいでしょう。

ただしワセリン自体に水分を与える作用はありません。
あくまで膜を張って水分の蒸発を防いでくれるだけなので、化粧水や美容液で水分を与えた後に使うようにしましょう。

4.目のカサカサが治らないときは皮膚科へ

目のカサカサが治らないときは皮膚科へ

スキンケアやメイクの見直しなどで対策してもカサカサが治らないときや、赤み、かゆみ、腫れなどが起こったときは、皮膚科を受診するようにしましょう。

まぶたのカサカサが治らないときは、次のような病気の可能性もあります。

・眼瞼炎(がんけんえん)

細菌やウイルスの感染、アレルギーなどが原因。
まぶたが炎症を起こし、赤みや腫れ、痛みが生じます。

・接触皮膚炎

いわゆる「かぶれ」の症状のこと。ひりひりして、悪化すると赤みや水ぶくれになることも。
アレルギー物質や刺激物質が、皮膚に接触することによって引き起こされます。

アイメイクや沁みる化粧品などの使用は一旦中止して、医師の判断のもと適切な処置を受けてくださいね。

5. まとめ

今回は、まぶたの乾燥についてピックアップしてきました。

まぶたは構造上、とても乾燥しやすいパーツ。
水分が蒸発しやすく、外的刺激にも弱いので注意が必要です。

さらにアイメイクや眼精疲労など、まぶたに負担をかけてしまうことも多く存在するので、それらをできるだけ見直すことが大切。

また丁寧なクレンジングや洗顔、入念な保湿でまぶたを乾燥から守ることも効果的です。

今日からできることもたくさんあるので、ぜひ行ってみてくださいね。
まぶたへの負担を減らし、うるおいのある目元を取り戻しましょう♪

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