外出時にはマスクの着用がすっかり定着しましたね。
長時間マスクを着けて過ごすことは今まであまりありませんでしたが、そんな生活にも少しずつ慣れてきた今日この頃。
顔を洗おうとふと自分の肌を触ると、なんだかザラザラ…。
よくよく鏡で顔を見てみると、肌はガサガサ、毛穴も前より目立ってる!?
いつもはマスクで隠れているから気にならなかったけど、マスクを取ったら肌がボロボロ…こんな経験、あなたにもありませんか?
今回は、そんな肌の状態を立て直す対処法と、マスクで肌がざらつく3つの原因についてお伝えしていきます。
肌にやさしいマスクの選び方と正しい着け方もご紹介しているので、「マスク荒れに悩んでる」という方はぜひ最後までお読みくださいね!
しっかり対策して、マスクを取ってもきれいな素肌を目指しましょう♪
1.マスクで肌がざらつく3つの原因
1-1.乾燥
肌が乾燥すると角質層の水分量が低下します。すると、角質がめくれあがってしまいザラザラした手触りになります。
「マスクをしているから乾燥しない」と思いがちですが、実はそれは間違い。
たしかにマスクをしているときはマスク内に呼気が溜まるため湿度が保たれますが、マスクを外すと一気に蒸発します。
その際に肌の水分も一緒に蒸発してしまうため、かえって肌が乾燥しやすくなるんですよ。
1-2.ターンオーバーの乱れ
肌は約28日かけて新しい皮膚にうまれかわる「ターンオーバー」を繰り返しています。
このサイクルが乱れると、自然に剥がれ落ちていくはずの古い角質がいつまでも肌表面に残ったままになり、ざらつきの原因になります。
ターンオーバーの乱れは、ストレスやバリア機能の低下によって起こります。
今は、長時間のマスク着用によるストレスや、マスクの着脱時に肌が擦れてバリア機能が弱まることなどから、特にターンオーバーが乱れやすくなっていると言えるでしょう。
1-3.毛穴に詰まった角栓
毛穴に詰まった角栓(古い角質や余分な皮脂の塊)は、空気に触れると酸化して硬くなるため、肌をざらつかせる原因になります。
この角栓も、マスクをしていることでできやすくなるんですよ。
マスクをしているとマスク内が高温多湿になります。口や鼻から吐き出された温かい息が肌に当たり続ける…実はこれ、「スチーマーを浴びているのと同じ状態」なんです!
スチーマーは毛穴を開かせる効果がありますので、同じ状態のマスクでも毛穴は開きやすくなります。
さらに、マスク内の高温多湿な環境によって皮脂が過剰に出やすくなることも、毛穴の開きに拍車をかけます。
毛穴が開いていると汚れや古い角質、余分な皮脂が入り込みやすくなるため角栓ができやすくなってしまうんです。
2.原因別・ザラザラ肌対策!
ここからは、3つの原因に合わせた最適な対策をご紹介します。
きちんとケアしてざらつきのない肌を手に入れましょう!
2-1.乾燥によるざらつきは保湿を徹底
まずは保湿を徹底しましょう。
乾燥を防ぐためのスキンケアとアイテム選びが重要です。
・洗顔後はすぐに保湿ケア
洗顔後の肌は急激に乾燥するため、なるべく早く保湿しましょう。
すぐに保湿ができない場合は、導入液としても使える美容オイルを塗っておくと、水分の蒸発を防げますよ。
私は浴室から出る前に美容オイルを塗るようにしています。浴室から出ても乾燥が気にならず、その後に使う化粧水の浸透もよくなるのでおすすめです♪
・低刺激のアイテムを使う
乾燥している肌はバリア機能の低下によりデリケートな状態になっているので、なるべく低刺激のアイテムを使うようにしましょう。
肌を乾燥させないために「アルコール(エタノール)」が多く配合された化粧品は避けた方が無難です。
ちなみに「フェノキシエタノール」はアルコール(エタノール)とは別の成分です。玉露に含まれる天然成分で、抗菌効果があるため低刺激の防腐剤として使われています。
・マスク装着時にワセリンを塗る
マスクと肌が接触する部分にワセリンを塗っておくと、マスクの着脱時に肌の水分が蒸発するのを防げます。
ただし、ワセリンは水分を守る効果は高いですが、水分を与える力はないので、化粧水や乳液で保湿をした後に使ってくださいね。
2-2.バリア機能を強化してターンオーバーを正常化
乱れたターンオーバーを整えるために、肌のバリア機能を強化しましょう。
さらにストレスを解消することも大切です。
・スキンケアにセラミドを取り入れる
セラミドには、角質細胞同士をつなぎとめて水分を保つ働きがあります。
セラミドが細胞間の隙間をなくすことで水分の蒸発を防ぎ、乾燥から肌を守ってくれるのです。
さらに、細胞間の隙間を埋めることで外部刺激が肌の奥に侵入するのを防いでくれる役割もあるため、バリア機能の強化にぴったりな成分なんです。
・肌を擦らないように気をつける
肌が擦れるとダメージを受けてバリア機能が低下してしまいます。
マスクをしているとどうしてもマスクと肌が当たって擦れてしまいます。少しだけ大きめのマスクを着けたり、マスクの内側にガーゼをはさむと擦れを軽減できますよ。
・紫外線対策をする
紫外線は日焼けを引き起こすだけでなく、肌にダメージを与えてバリア機能を低下させます。
「マスクをしているから日焼け止めは塗らない」という人もいるかもしれませんが、マスクでは紫外線を完全に防ぐことはできません。
季節や天気にかかわらず、マスクの下にもきちんと日焼け止めを塗りましょう。
・ストレスを解消する
ストレスを解消することも、ターンオーバーの正常化に役立ちます。
眠る、瞑想する、ゆっくりお風呂に入るなど、休息することでストレスを解消できる人もいれば、スポーツなどで体を動かすことがストレス解消になる人もいるので、ぜひ自分に合ったストレス解消法を見つけてくださいね。
2-3.洗顔と食生活を見直して角栓を防ぐ
角栓の予防には、洗顔と食生活の見直しが効果的です。
できてしまった角栓は週に1回のスペシャルケアでやさしく取り除きましょう。
・洗顔料を使って洗顔する
「乾燥するから朝はぬるま湯ですすぐだけ」という人もいますが、角栓によるざらつきが気になる場合は洗顔料を使いましょう。
毎日少しずつ皮脂や汚れを落として毛穴をきれいに保つことが大切です。
・角栓を取り除くときはやさしく
できてしまった角栓は、スペシャルケアで取り除くことができます。
ただし、強い力で無理やり取り除くのは絶対にNG!かえって毛穴にダメージを与えてしまいますので、必ずやさしくおこなってくださいね。
【角栓除去の方法】
やりすぎは禁物。週に1回のスペシャルケアとして取り入れましょう。 ①角栓が気になる部分にホットタオルを当て、毛穴を開かせます。 ②オイルを手のひらにとり、角栓が気になるところをくるくるマッサージしましょう。やさしい力加減でおこなってください。 ③特に気になる部分には、オイルをしみこませた綿棒でのマッサージが効果的です。オイルが行き渡って浮き出てきた角栓をやさしく取り除きましょう。 ④先ほどのホットタオルでオイルをふき取ります。 ⑤洗顔料で顔を洗い、オイルを洗い流しましょう。 |
・食生活の改善
脂っぽい食事や糖分の多い食事は、皮脂の分泌を促してしまうため毛穴が開きやすくなってしまいます。
角栓の予防には、脂質の代謝を促したり、皮脂の分泌を正常に整える働きがある「ビタミン」の摂取がおすすめです。
特に、ビタミンA・C・Eはお互いの役割を補完し合うバランスのよい組み合わせなので、一緒に摂取したいもの。
パプリカやトマトなどに多く含まれているので、毎日の食事に意識して取り入れてみてくださいね。
3.「マスク荒れ」した肌をいたわるスキンケア
マスク荒れした肌をいたわるスキンケアのコツをご紹介します。
季節の変わり目などで肌がデリケートになっているときにも応用できるので、覚えておくと役立ちますよ。
3-1.低刺激のアイテムに切り替える
肌が荒れているときは外部刺激に非常に弱くなっている状態ですので、洗顔や化粧水などのスキンケアアイテムを低刺激なものに変えましょう。
スクラブ洗顔やピーリングなども刺激が強いので避けてください。
3-2.洗顔やクレンジングは手早く
洗顔やクレンジングに時間がかかると肌への負担が大きくなりますので、30秒~1分程度で手早く終わらせるようにしてください。
入念なマッサージも、肌が弱っているときは刺激になりますので控えましょう。
3-3.ふき取りアイテムの使用は避ける
クレンジングシートなどの「ふき取りアイテム」は、肌を擦るためどうしても刺激が強くなりがちです。
肌が荒れているときは使用を避けた方がよいでしょう。
3-4.スキンケアアイテムを増やさない
多くのアイテムを使うと、それだけ成分による刺激も増えます。
肌がデリケートな状態のときはアイテム数を減らして、できるだけシンプルなスキンケアを心がけてくださいね。
4.肌にやさしいマスクの選び方
マスク選びを工夫することで、肌への刺激を減らすことができます。
ここでは、肌にやさしいマスクの選び方をポイント別にご紹介します。
4-1.素材
化学繊維でできた不織布のマスクは、綿やシルクなどの天然素材のマスクに比べてかぶれやアレルギーを引き起こしやすいです。
ウイルスカット効果は不織布のマスクの方が高いですが、肌への刺激を感じる場合は素材を変えてみるとよいでしょう。
4-2.サイズ
マスクのサイズが顔よりも小さいと、肌と擦れて刺激になります。
鼻からあごまで隠れる大きさで、ぴったりではなく少しだけゆとりのあるサイズ感のものだと摩擦が軽減されますよ。
ただし、喋るたびにマスクが上下したり、ずり落ちて鼻が見えてしまうほどの大きすぎるマスクは、ズレたときに肌と擦れてかえって刺激が増えてしまいます。
4-3.形
平面的なマスクだと顔の形にフィットせず、接触した部分に摩擦が起こってしまいます。
顔の凹凸にフィットする立体的なマスクなら、マスク内にほどよいゆとりができるため擦れを減らすことができます。
4-4.縫い目
布マスクの場合、縫い目がチクチクしたものだと肌に刺激になってしまいます。
縫い目がなめらかなものや、縫い目のないシームレスタイプのものがおすすめです。
5.マスクの正しい着け方
マスクを正しく着ければ、肌トラブルや感染症を予防できます。
あなたは普段、正しい着け方ができていますか?改めてチェックしてみてくださいね。
5-1.マスクの裏表を確認する
不織布マスクには裏表があります。
マスクの効果を最大限活かすためにきちんと確認しましょう。
※メーカーによって仕様が異なる場合があります。
・プリーツの向き
ワイヤーが入っている方を上にしたときに、プリーツのひだが下を向いている方が外側になります。
外側にあるひだが上を向いていると、溝にほこりなどが入り込んでしまいます。
・ひもの接着面
意外と間違えやすいですが、ひもとマスクの接着面がある方が外側です。
接着面が外側にあると、マスクと顔の隙間が少なくなりフィット感が高まります。
5-2.外すときは上下にずらさず耳から外す
マスクを外すときに上下にずらすと、肌を擦ってしまうため刺激になってしまいます。
また、マスクをあごにかけたり、マスクの表面に触れるのは、感染症対策の面からもNGです。
マスクを外すときは、マスクの表面に触れないように注意し、必ず耳から外すようにしましょう。
5-3.プリーツをすべて広げてから着ける
マスクが折りたたまれた状態で着けると、顔にフィットせず摩擦が起こってしまいます。
また、蒸れやすくなるため肌トラブルの原因にもなります。
さらに、マスクと顔の間に隙間が生じてしまい、感染症予防効果も薄れてしまいますので、プリーツは完全に広げてから着けましょう。
5-4.マスクの内側にガーゼをはさむ
感染症対策には不織布マスクの方が効果的ですが、肌に刺激を感じる場合などは内側にガーゼをはさむのがおすすめ。
肌あたりがよくなるだけでなく、マスク内の蒸れや、メイクがマスクに付くのを防ぐことができて衛生的です。
ガーゼが小さすぎるとマスクの中で動いてしまって摩擦の原因になりますので、マスクのサイズに合わせて切りましょう。切ったガーゼは使い捨てにしてくださいね。
また、マスクに直接ベビーパウダーをはたくという方法もあります。こちらの方法でも肌の摩擦を軽減できますよ。
6.まとめ
マスクで肌がざらつく3つの原因と対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
肌のざらつきの主な原因は、マスクの着用による「乾燥」「ターンオーバーの乱れ」「角栓」の3つです。
保湿やバリア機能の強化、洗顔と食生活の見直しなどでざらつきを防ぐことができますので、ザラザラ肌に悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
ちなみに、保湿とバリア機能の強化には「セラミド」が有効です。
スキンケアアイテムを選ぶときは成分にもこだわるとより効果的ですよ。
今後もマスク生活がしばらく続くと思われます。対処法をしっかり身につけて、きれいな素肌を守りましょう!