乾燥肌の7つの原因とは!? スキンケア方法と生活習慣を改善してうるうる美肌に

肌がカサカサしたり、つっぱる感じがする。
ひどいときには白く粉が吹いてしまうようなときも……。

そんな「乾燥肌」に悩むことはありませんか?

私もそのひとり。
20、30代のころは、冬場の乾燥肌に悩んでいたのですが、40歳を超えた今、季節に関係なく、肌がカサカサするようになってきたんです。

そこで若かりし頃のうるおいを取り戻すべく、一念発起!
スキンケアから生活習慣まで、徹底的に改善してみたら、乾燥肌が改善されて肌にうるおいが戻ってきました。

どうやらここ数年、育児の忙しさにかまけて、知らず知らずのうちに乾燥肌を招く悪習慣を続けていたようです。

そこで今回は、乾燥肌の原因と、乾燥肌を改善するスキンケア方法、合わせて肌によい生活習慣などを、たっぷりご紹介していきたいと思います!

乾燥肌にお悩みのあなた、しっかり正しいケアをして、一緒に「一年中うるうる美肌」を目指してみませんか?

 

Contents

1.乾燥肌ってどんな肌?

乾燥肌ってどんな肌?

肌は、大きく分けて次の4つのタイプに分類されます。

・普通肌
・脂性肌
・乾燥肌
・混合肌

なかでも今回ピックアップしている乾燥肌とは、具体的にどのような肌なのでしょうか?
その特徴を確認しておきましょう。

1-1.水分も皮脂も少ない状態

水分も皮脂も少なく、自らうるおう力が弱くなってしまった肌を乾燥肌といいます。

具体的には

・カサカサする
・つっぱるような感じがする
・白く粉が吹いたようになる

などの症状があります。

1-2.毛穴が少なく、キメが細かい人に多い

乾燥肌の人の多くは、

・皮脂腺が小さいので毛穴が目立たない
・キメが細かい

といったように、一見よい面も持ち合わせているのが特徴です。

また皮膚が薄い方も、保持できる水分が少なく、乾燥肌になりやすいといわれています。
しかし肌が薄い人は、透明感があり、メイクでつや肌を作りやすいというプラスの面もあります。

このように乾燥肌の人は、カサカサや肌のつっぱりなどのマイナス面もありますが、美肌になれるポテンシャルも高いのです。

現状のカサカサ肌で気を落とさずに、ぜひ正しいお手入れで肌をうるおいで満たして、美肌を手に入れましょう♪

2.肌のうるおいを保つ3つの保湿因子

肌のうるおいを保つ3つの保湿因子

そもそも肌のうるおいとは、一体どのようなものでできているのでしょうか。
まずは、そのうるおいの正体を探っていきましょう。

肌のうるおいは、

・皮脂
・NMF(天然保湿因子)
・細胞間脂質

3つの保湿因子によって、保たれています。

2-1.皮脂とは

皮脂とは、皮脂腺から分泌される油脂のこと。皮脂とは、皮脂腺から分泌される油脂のこと

毛穴から分泌されて、角層(表皮の一番外側の部分)の表面に広がります。
そして、汗や塩化ナトリウムなどの他の成分とともに、皮脂膜を形成。
水分の蒸散を防ぎ、肌のうるおいを守ります。

皮脂の分泌量が多いのは、Tゾーン。
多すぎると、テカリや肌荒れの原因にもなります。

2-2.NMF(天然保湿因子)とは

NMFとは、肌の角層に本来ある保湿因子のこと。NMFとは、肌の角層に本来ある保湿因子のこと

『Natural Moisturizing Factor』の略で、日本語では天然保湿因子と呼ばれています。

主な成分は次の通り。

・アミノ酸
・PCA(ピロリドンカルボン酸)
・乳酸ナトリウム
・尿素

これらが集合して、角層の水分を保持する機能の中心的な役割を果たしています。

2-3.細胞間脂質とは

細胞間脂質とは、角層内で角層細胞同士の間を埋めている脂質のこと。細胞間脂質とは、角層内で角層細胞同士の間を埋めている脂質のこと

・水となじみやすい部分(親水基)
・油となじみやすい部分(親油基)

この両方の性質を兼ね備えています。

細胞間脂質が、角層の中で規則正しく並んで、水分と油分が何層にも重なる構造のことをラメラ構造といいますが、この構造はバリア機能を高めて、水分を保持する役割があります。

近年では、ラメラ構造に着目して作られたスキンケア商品もあります。

このように、本来私たちの肌は、皮脂、NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質が、それぞれの役割を果たして、肌のうるおいを保っています。

しかし、これらの3つの保湿因子が何らかの原因で減少。
すると、乾燥肌になってしまうのです。

3.乾燥肌の原因

乾燥肌の原因

では3つの保湿因子は、どのような理由で減少して、乾燥肌を招いてしまうのでしょうか?
具体的にチェックしていきましょう。

3-1.肌のターンオーバーの乱れ

まず挙げられるのが、肌のターンオーバーの乱れです。

肌のターンオーバーとは、表皮の生まれ変わりのこと。

細胞は、表皮の一番下にある基底層で新しく作られると、約14日で一番外側の角層へ到達。
さらに約14日は皮膚にとどまり肌を保護する役割を果たして、やがて剥がれ落ちていきます。

しかし、この約28日のサイクルは、あくまでも理想の数字。
個人や年齢によってもこのサイクルには違いがあります。

この肌のターンオーバーは、早すぎても遅すぎてもダメ。
理想的なサイクルで、肌が生まれ変わることで、健やかな肌が保たれます。

しかし肌のターンオーバーは、さまざまな理由で乱れてしまいます。

ターンオーバーが乱れると、未熟な細胞が作られて、バリア機能が低下。
水分が蒸発して、肌が乾燥してしまうのです。

3-2.加齢

また残念ながら、加齢による乾燥も否めません。
肌の水分量と油分量は、年齢と共に減少してしまうのです。

肌の水分量は産まれたときをピークにして、徐々に減少していきます。
一方、油分は20歳くらいからしばらく多い状態を保ち、40代以降になると、急激に減少していきます。

もともと皮膚が薄く、乾燥しやすかった筆者の肌ですが、40歳を迎えてから、乾燥が悪化してきました。おそらく、水分量だけでなく、皮脂量も急激に減少したのでしょう……(泣)

水分だけでなく、油分を補給するお手入れが必要だと、改めて感じました。

3-3.空気の乾燥

また空気の乾燥も、肌の乾燥に大きな影響を与えます。

とくに空気が乾燥してくる秋・冬は、肌の水分が蒸発やすく、乾燥肌になりやすい季節。
湿度が50%以下になると、角質層の水分が蒸発しやすくなるといわれています。

夏場のエアコンの使用も、要注意。
暖房だけでなく、冷房も空気の乾燥を促進させるため、乾燥肌の原因になります。

・冬場は加湿器を使用する
・洗濯ものを室内に干す
・エアコンを長時間使用しない

などの対策で、できるだけ空気が乾燥しないように気をつけましょう。

4.肌を乾燥させるNG行動

肌を乾燥させるNG行動

このように、乾燥肌は加齢や空気の乾燥のように、どうしても避けられない原因があります。

一方で、間違ったスキンケアや生活習慣によって、乾燥肌が促進してしまうこともあります。
具体的に、どのような行動が乾燥肌を招いてしまうのか、NG行動をチェックしていきましょう。

4-1.間違ったクレンジングや洗顔

まず、徹底的に見直したいのがクレンジングや洗顔の方法。
メイクや肌の汚れを落とすことはとても大切ですが、やり方によっては肌のうるおいを失ってしまうことになります。

次のような方法は、肌のうるおいを失いやすく、乾燥肌を招きやすくなってしまうので気をつけましょう。

・クレンジングの量が少なすぎる

クレンジングの量が少なすぎることはありませんか?

クレンジングの量が少なすぎると、指で肌をこすってしまい、肌の摩擦が生まれて傷ついてしまいます。
これは肌のターンオーバーが乱れる原因になり、乾燥肌を促進させてしまいます。

正しいのは、メーカーが推奨する量。
化粧品の裏面などに、適量が示されているので、しっかり守るようにしましょう。

適量を守ると、指がするするすべって、抵抗なくメイクを落とすことができます。

かくいう私も、高価なクレンジングを買うと、ついついもったいなくて少ない量でメイクを落とそうとしていました(苦笑)

メイクが薄い日も同様。
あまりメイクしてないから、クレンジングは少しでいいや……と思っていたのですが、それでは肌摩擦を起こしてしまいますよね。

クレンジングの種類やメイクの薄さに関わらず、メーカーが推奨する量を守ることが大切です。

・クレンジングや洗顔の時間が長すぎる

クレンジングや洗顔をしている時間の長さも重要。

クレンジングや洗顔の時間が長すぎると、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌を招いてしまいます。

メイクや肌の汚れが落ちたら、素早く洗い流すようにしましょう。

・ゴシゴシ洗う

汚れを落とそうとして、ゴシゴシ洗うのもNG。
肌摩擦が起きて、乾燥の原因になってしまいます。

洗顔料はしっかり泡立てて、肌と指が直接触れないよう、泡で優しく洗うイメージで行いましょう。
小鼻の周りなど、汚れが気になる部分も、泡を転がすように優しく洗ってください。

・熱いお湯ですすぐ

熱いお湯を使うと油で汚れた食器もさっぱりとキレイになるように、熱いお湯には高い洗浄力があります。

肌も同様。
熱いお湯ですすぐと、汚れはしっかり落ちますが、必要なうるおいも落としてしまいます。

おすすめは、32~34℃のややぬるめの温度。

シャワーの温度は40℃くらいですから、入浴時に洗顔するときは要注意です。

身体や頭を流すときとは温度を変えて、顔だけはぬるま湯ですすぐように心がけましょう。

・お風呂のあとに、すぐスキンケアをしない

お風呂上がりも要注意!

入浴直後は、肌の水分量も肌の温度も高い状態ですが、そこから湿度が一気に低下。
タオルドライをしている間に、肌の乾燥が始まり、入浴後20~30分は入浴前よりも乾燥している状態になるそうです。

そのため入浴後は、できるだけ早くスキンケアをして、乾燥を防ぐことが大切です。

まさに、私はこのポイントを落としていました。
数年前に出産し、子供と一緒にお風呂に入るようになってからは、お風呂あがりはバタバタ!
子供に服を着せたり、ドライヤーをかけている間は、化粧水すらつけていなかったのです。

最近は、お風呂から出てすぐに、化粧水&乳液だけは塗布するようにしました。

・タオルでゴシゴシこすって拭き取る

洗顔後、タオルでゴシゴシこすって拭き取るのもNG。
肌摩擦を起こして、肌表面を傷つけて、乾燥肌の原因になってしまいます。

清潔で柔らかいタオルで、上からそっと肌を押さえるように、拭き取りましょう。

4-2.紫外線

乾燥肌にとって、紫外線も大敵!

・紫外線と乾燥肌の関係

紫外線を繰り返し浴びると、肌を守ろうとして、表面の角質が溜まってしまう「角質肥厚」の状態になります。

すると肌のターンオーバーが乱れて、肌のバリア機能が低下。
(※バリア機能とは、肌が本来持っている、外的刺激から守る機能のこと。)
角質がすき間だらけになり、水分が蒸発して、紫外線の影響もより強く受けてしまうのです。

紫外線に当たれば、さらに肌の水分が失われて、乾燥が促進。
そんな負のスパイラルに陥ってしまうのです。

・紫外線の種類

紫外線は、

・UV-A
・UV-B
・UV-C

の3つに分けられます。

私たちが、日常浴びているのは、UV-AとUV-B。

UV-Aは生活紫外線と呼ばれる紫外線。

その名の通り、散歩や洗濯物干しなど、日常生活で浴びやすい紫外線です。
肌の真皮層まで到達して、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを変形させて、しわやたるみをなどの肌老化の原因になります。

UV-Bは、レジャー紫外線と呼ばれる紫外線。

表皮に強いダメージを与えて、皮膚に赤い炎症を起こしたり、肌を黒くするなどのトラブルをもたらします。また肌の水分を奪い、乾燥肌の大きな原因にもなります。

・間違ったUVケア

紫外線は目に見えないため、案外間違ったUVケアをしている場合もあります。

・夏だけUVケアをしている
・晴れの日だけUVケアをしている
・外出しない日はUVケアをしない
・日焼け止めは塗り直さない

これらはすべて、間違ったUVケア。
肌の乾燥を促進してしまう可能性があります。

のちほど正しいUVケアをご紹介しますので、心当たりのある方はチェックしてみてくださいね。

4-3.乱れた食生活

乱れた食生活も、乾燥肌のもと。

肌は食べたもので作られるので、スキンケアと同様、食事にもしっかり気をつかうことが乾燥肌の改善には大切です。

・インスタント食品
・ファーストフード
・スナック菓子

これらは、肌に必要な栄養素が少なく、代わりに塩分や糖分が多く、ターンオーバーの乱れの原因になります。

また、ダイエットによる極端な少食や偏食も、要注意。
肌によいものを食べていても、栄養が不足している場合があります。

美肌づくりに欠かせないのは、栄養バランスのとれた食事をしっかりとること。

たとえ美肌によいとされる特定の栄養だけを摂取しても、他の栄養素が不足していると、うまく作用してくれません。
いろいろな栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

のちほど乾燥肌によい食べ物などをご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

4-4.過度の飲酒

過度の飲酒も、肌の乾燥を招く原因のひとつ。
飲み過ぎた翌日、肌がカサカサしたり、ものすごく喉が渇いたりしたことはありませんか?

少量のアルコールは血行促進やストレス解消など、よい効果をもたらすこともありますが、大量の飲酒は肌にもよくありません。

体内に入ったアルコールは、肝臓に運ばれてアセトアルデヒドという物質に分解されます。
この分解の際に、大量に使われるのが水分!

そのため過度の飲酒は、体内の水分を消費して、肌を乾燥させてしまうのです。

お酒を飲み過ぎないこと、そしてお酒を飲む場合は、同量の水も一緒に飲むことが大切です。

4-5.睡眠不足

『睡眠は最高の美容液』といわれるように、美肌作りには睡眠も欠かせません。

肌の乾燥も同様。

睡眠が不足していると、肌のターンオーバーが乱れて、乾燥肌になってしまいます。

とはいえ、忙しい現代。
なかなか長い睡眠時間を確保するのは難しいですよね。

しかし美肌作りで重視したいのは、量ではなく「質」。

寝入りの3時間で、美肌作りに欠かせない成長ホルモンが分泌されます。

たとえ忙しくて十分な睡眠時間が確保できなくても、寝入りの3時間にぐっすり深く眠れるように環境を整えておきましょう。

また、これらは睡眠を阻害する要因になるので、できるだけ避けてくださいね。

・寝る前にカフェインの入った飲み物をのむ
・寝る直前までスマホやパソコン、テレビを使用している
・寝る直前まで部屋を明るくしている
・過度の飲酒をしている

 

4-6.ストレス

あまり関係がなさそうに感じますが、ストレスも乾燥肌を促進させる原因のひとつ。

強いストレスがあることで、自律神経が乱れて血行不良に。
肌に充分な栄養が届けられずに、成熟した角質層が作られなくなってしまいます。

すると肌のバリア機能が低下。
肌の水分が蒸発して、肌の乾燥の原因になってしまいます。

上手にストレスを解消していくことが、乾燥肌の改善にも大切です。

4-7.喫煙

喫煙も、乾燥肌を促進させるNG行動のひとつ。

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮。
肌にスムーズに栄養が運ばれず、肌のバリア機能が低下して、乾燥肌の原因になります。

また活性酸素も発生して、シミやしわ、たるみなど、肌老化の原因にもなりますので、肌を美しくしたい方は、一日でも早く禁煙することがとても大切です。

5.乾燥肌を改善するスキンケア

乾燥肌を改善するスキンケア

乾燥肌の原因がわかったところで、次は改善策です。
まずは正しいスキンケアを取り入れて、乾燥肌を改善していきましょう!

5-1.クレンジング・洗顔編

最初に見直したいのが、クレンジングと洗顔。

先述したように、メイクや肌の汚れを落とすことはとても大切ですが、間違ったやり方をすると、肌のうるおいを失いかねません。

毎日行うことですので、まずはしっかりと正しいケアをして、乾燥肌を防いでいきましょう。

・肌にやさしいクレンジングを使う

まずは、クレンジングの種類から。

クレンジングといっても、次のようにいろいろな種類のものがあります。

・オイル
・クリーム
・ジェル
・ミルク
・リキッド
・シート

この中で、乾燥肌におすすめなのは、クリームとミルク。

クリームは、厚みがあり、肌摩擦が少ないのが特徴。
リッチなテクスチャーで、保湿力も高いのでおすすめです。

ただしクリームは、少し手間がかかるのが難点。
洗い流すタイプと拭き取るタイプがありますが、どちらもオフするのに少し時間がかかります。

一方、短い時間で済ませたい方には、クレンジングミルクがおすすめ。

クレンジングミルクも、肌への刺激が少なく、マイルドな洗い上がりです。
ただし、洗浄力が弱いものが多いのがデメリット。

アイメイクなどのポイントメイクは、ポイントメイクリムーバーでオフして、肌はミルククレンジングで落とす、といったように使い分けるとよいでしょう。

・洗い上がりがしっとりする洗顔料を使う

乾燥肌の改善には、洗顔料の選び方も重要です。

洗顔石けんの中には、モコモコに泡立つものがありますよね。
泡立ちがよいと、肌摩擦を起こしにくいのでよいイメージがありますが、油を落とす力が強いものが多いのも事実。

洗い上がりもさっぱりするので、しっかり汚れが落ちたような気がして気持ちがいいのですが、肌が乾燥している場合は、洗い上がりがしっとりする洗顔料の方が適しています。

泡立ちのよさだけに気をとらわれず、

・洗い上がりがしっとりする
・保湿剤や油分が配合されている

などのポイントを目安に選ぶようにしましょう。

もし泡立ちが悪い場合は、泡立てネットを使うなどして、しっかり泡立てて、できるだけ肌摩擦を起こさないように工夫することも大切です。

・日焼け止めだけの日も、場合によってはクレンジングをする

日焼け止めだけを塗って、ファンデーションを塗らない日もありますよね。

私はかつて、そのような日は、クレンジングは省いて洗顔だけをしていました。
しかしそれはどうやら乾燥肌にはNG。

日焼け止めによっては、洗顔料だけでは落とせないものがあるからです。
日焼け止めが肌に残っていると、肌の乾燥に繋がってしまいます。

もしお使いの日焼け止めが、洗顔だけでは落とせないものでしたら、クレンジングもするようにしましょう。

・正しい洗顔をする

最後に正しい洗顔の方法を、まとめてご紹介したいと思います。

クレンジングは種類によって使い方がだいぶ違うため、ここでは洗顔の方法だけをご紹介しますね。

1. 手を洗う。
2. 顔を32~34℃のぬるま湯で軽く予洗いする。
3. 洗顔料をしっかり泡立てる。
※泡立ちが悪い場合は、泡立てネットなどを使う。
4. 油分の多いTゾーンを、指と肌が触れ合わないように泡で洗う。
5. 頬やUゾーンなど、他の部分を洗う
6. ぬるま湯で、しっかり泡を落とす。
7. 柔らかく清潔なタオルで、やさしく押さえるように拭きとる。

5-2.化粧水編

乾燥肌にとって、なんといっても大切な化粧水。
肌表面の角層に水分を与えてくれる必須アイテムです。
塗布する際のポイントをいくつかご紹介しますので、乾燥を招く使い方をしていないかチェックしてみてくださいね。

・洗顔後、なるべく早くつける

まず化粧水を塗布するタイミングですが、洗顔後、なるべく早く塗布するようにしましょう。

お風呂で洗顔した場合も同様。
先述したように、入浴後20~30分後は、入浴前よりも肌が乾燥した状態になるといわれています。タオルドライをしたあとに、なるべく早く化粧水を塗布して、乾燥から肌を守りましょう。

・使用量を守る

クレンジング同様、化粧水もメーカーが推奨する量を守ることが大切です。
少なすぎると、保湿効果が十分に得られずに、乾燥肌を促進してしまうことになります。

まずは肌全体に推奨された量を、しっかりなじませるようにしましょう。

ここでぜひやっておきたいのが、ハンドプレス。
手のひらでやさしく押さえるように密着させることで、化粧水をしっかり浸透させることができます。

パックなどの特別なケアをする時間がない方も、ハンドプレスなら少しの時間でできるのでおすすめです。

・乾燥が気になる部分には重ねづけをする

さらに乾燥が気になる部分には、重ねづけをしましょう。

乾燥しているからといって、顔全体に多めに塗布する必要はありません。
カサつきやつっぱりが気になる部分に、重ねづけすればOKです。

私は、乾燥しやすい口周りや頬に重ねづけをしています。

・手とコットンの違い

化粧水は、手で塗布する方法とコットンを使う方法がありますよね。

コットンを使用すると、肌全体にまんべんなく化粧水を塗布することができます。
一方で、化粧水を多く消費してしまうというデメリットも。

手で塗布すると、コットンに比べて化粧水が少量で済むことや、手のぬくもりで浸透しやすくなるという利点もあります。

どちらを使っても、肌摩擦を起こさないように、やさしく塗布することが大切です。

5-3.乳液・クリーム編

化粧水を塗布したあとは、乳液やクリームなど油分のあるもので蓋をします。これによって、化粧水が蒸発するのを防ぐことができます。

・化粧水のあと、なるべく早くつける

乳液やクリームも、化粧水のあとになるべく早く塗布しましょう。

以前私は、化粧水が浸透するように、乳液を塗るまでの時間を空けていました。
しかし、これはどうやら間違いだったようです。

化粧水だけでは水分が蒸発しやすくなってしまうので、なるべく早く乳液やクリームでしっかり蓋をして、うるおいを閉じ込めるのが正解。

洗顔→化粧水→乳液やクリーム
という流れは、間髪入れずに行いましょう。

・冬場や肌の乾燥がひどいときは、乳液+クリームのダブル使いを

冬場や肌の乾燥がひどいときは、乳液とクリームのダブル使いがおすすめです。

乳液とクリームは、必ずしも両方使わなくてはいけないわけではありませんが、ダブル使いすることで、より水分の蒸発を防ぐことができます。

とくに空気が乾燥して、寒い冬場はおすすめ。
肌の水分が蒸発する際、周囲から熱を吸収するので、肌が冷たくなります。
ダブル使いをすることで、温度の低下を防ぎ、保温効果をもたらしてくれます。

5-4.プラスのケア編

乾燥がひどいときには、こんなプラスのケアもおすすめです。

・ブースターを取り入れる

肌が乾燥しすぎてゴワゴワしているときは、化粧水が浸透しにくく感じることはありませんか?

そんなときは、化粧水の前にブースターを取り入れるのをおすすめします。
(※ブースターとは化粧水の前に塗布することで、肌を整えたり、柔らかくしてくれる導入化粧品です。)

肌の保湿力を高めてくれるホホバオイルやアルガンオイルなど、肌の水分を挟み込んで蒸発を防いでくれるセラミド配合のブースター美容液など、乾燥肌の改善に適したものをセレクトするといいでしょう。

化粧水の浸透もアップして、よりうるおいのある肌に仕上げることができます。

ブースターでおすすめなのが「ピュアセラ美容オイル
オイルがお肌を柔らかくし、セラミドが化粧水の浸透を導きます↓

・コットンパックをする

時間があるときは、化粧水でコットンパックもおすすめです。
化粧水をしっかり浸透させて、うるおいのある肌を目指すことができます。

また強い紫外線を浴びてしまったあとは、とても肌が乾燥しやすいので、コットンパックをして失ったうるおいをプラスしてあげるとよいでしょう。

step1 コットンを化粧水でひたひたにする

コットンを使う際も、使用量が重要になります。

手で塗布するときよりも、コットンを使った方がどうしても多くの化粧水を消費してしまうので、ついつい少なめに使ってしまいがち。
しかし、コットンが濡れていない部分は、肌の乾燥を促進することになります。

お使いのコットンが隅々までひたひたになるくらい、化粧水を含ませましょう。

step2 肌にコットンを貼る

化粧水を含ませたコットンを、肌に貼ります。
ここで注意したいのが、コットンを肌に貼っている時間。
長ければいいというわけではありません。
長く貼りすぎると逆に肌が乾燥してしまうからです。

コットンの種類や季節にもよりますが、3~5分をめどにコットンパックを終えるようにしましょう。

step3 剥がしたあとに、手で化粧水をやさしくなじませる

コットンを剥がしたあと、仕上げに化粧水を手でやさしくなじませましょう。
手で肌に触れることで化粧水がより浸透し、今の肌の状態も確認できます。

 

6.乾燥肌を防ぐ生活習慣

乾燥肌を防ぐ生活習慣

乾燥肌を改善させるには、スキンケアに加えて、次のような生活習慣を取り入れていくことも大切です。

6-1.UVケアをする

乾燥肌にとって、まず大切なのが日頃のUVケア。
強い紫外線を浴びると、肌の水分が失われて、乾燥肌の原因となります。

次のようなポイントに気をつけて、UVケアをしていきましょう。

・一年を通してUVケアをする

UVケアは紫外線の多い夏だけ、という方も多いと思いますが、それは乾燥肌を促進させる行動のひとつ。

季節や場所によって紫外線量は変動するものの、一年を通して降り注いでいるからです。

肌に赤い炎症を起こしたり、肌を黒くするUV-Bは7~8月に多くなりますが、コラーゲンやエラスチンを変形させてシワやたるみを招くUV-Aは、4~9月が多くなるので要注意。

また真冬でも雪が降った場合は、紫外線が強く反射して、肌にしっかり届いてしまいます。

日焼け止めは一年を通して塗布して、紫外線の多くなる春~夏は、日傘や帽子、サングラスなどをプラスするなどして、肌を紫外線から守るようにしましょう。

・曇りの日や雨の日もUVケアをする

曇りの日や雨の日は、紫外線を浴びないからUVケアをしない、という方もいますが、それは危険!

快晴の日と比較して、曇りや雨の日も、次の紫外線量が降り注いでいます。

薄曇りの日……80~90%
曇りの日……60%
雨の日……30%

天気に関わらず、UVケアをしていくことが大切です。

・外出しない日もUVケアをする

また波長の長いUV-Aは、窓ガラスも通過。
屋内にいても、窓辺にいれば紫外線を浴びてしまいます。

窓辺で長時間リモートワークをしている方は、太陽光の届かないところに移動するなどして、気をつけるようにしましょう。

また洗濯物を干すなど、ちょっとした日常の行動も、紫外線を浴びる行為。
ベランダに出る前に日焼け止めだけは塗るなどして、紫外線から肌を守りましょう。

・日焼け止めはこまめに塗りなおす

日焼け止めは、一度塗ればいいわけではありません。

手や服の摩擦でこすれて落ちてしまうこともありますし、汗で流れ落ちることもあります。
こまめに塗りなおすことで、しっかりケアしていきましょう。

とくに海や山などでの屋外スポーツやレジャーをする場合は、ウォータープルーフの日焼け止めをこまめに塗ることをおすすめします。

・肌にやさしい日焼け止めをセレクトする

肌にやさしい日焼け止めを使うことも、乾燥肌には大切。

日焼け止めに含まれるUVカット剤は、

・紫外線吸収剤
・紫外線散乱剤

の2種類があります。

この2つが組み合わされた日焼け止めが多いのですが、まれに敏感肌用として紫外線散乱剤のみで作られた日焼け止めもあります。

紫外線吸収剤が含まれている日焼け止めは、白浮きしないので、化粧下地として使えるものも多く発売されています。私も一年中デイリーに使っています。

また、夏に屋外レジャーを楽しむときは、紫外線吸収剤が含まれている日焼け止めの中でも、SPF値やPA値が高いものを選びます。

紫外線散乱剤のみで作られた日焼け止めは、刺激が少ないのが特徴。
とくに乾燥がひどく、肌が敏感になってしまっているときに、使っています。

このように、肌の状態や、季節、行動などに合わせて、適切な日焼け止めを選んでいくことも、乾燥の改善には大切です。

・日傘は黒にする

いろいろな色の日傘が販売されていますが、おすすめは黒。
黒は紫外線を吸収してくれるので、肌に紫外線を浴びにくいというメリットがあります。

一方、白は紫外線を乱反射させてしまうので、肌に浴びやすくなってしまいます。

とはいえ白などの明るい色の方が、夏は涼しそうですよね……。
私も日傘選びには、多いに悩みました。

結果、外側が白で、内側が黒くなっている日傘をセレクト。
できるだけ涼しそうで、かつUV効果を得られるものをチョイスしました。

さて、ここまで徹底的なUVケアをご紹介していきましたが、ちょっと注意したいのはビタミンD不足。

「近年の行き過ぎたUVケアによって、ビタミンDが体内で不足して、骨粗しょう症などのリスクが高まる」、という話も聞くようになりました。

しかし平均的な食事をしていれば、ビタミンDを合成するには、長時間、日光浴する必要はなく、手の甲くらいの面積を15分程度浴びればよいとされています。

できるだけ、乾燥が気になる部分は紫外線を直接浴びないようにして、その他のパーツで日光を補うようにしましょう。

6-2.栄養バランスのよい食事をする

乾燥肌の改善には、栄養バランスのよい食事も大切。

忙しくて、コンビニ食品やファーストフードで済ませてしまうこともあるかもしれませんが、塩分や油分が多すぎる食べ物は、肌のターンオーバーを乱す原因に。

なかなかバランスのいい手料理を3食とるのは難しいですが、できる範囲で栄養バランスを考えていきましょう。

肌の乾燥が気になるとき、とくに意識して摂取したいのは、次の3つの栄養素です。

・ビタミンA

ビタミンAは、肌や粘膜を正常に整えて、うるおいを保ちます。

【ビタミンAが多く含まれる食材】
ほうれん草、にんじん、レバーなど

・ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助けてくれます。
また抗酸化作用があります。

必要以上に多く摂取しても、尿で流されてしまうので、毎日こまめに摂取することが大切です。

【ビタミンCが多く含まれる食材】
赤パプリカ、ブロッコリー、いちご、キウイなど

・ビタミンE

ビタミンEは、血行促進効果や、抗酸化作用があります。
また、過酸化脂質の生成を抑制する効果も。

【ビタミンEが多く含まれる食材】
ごま、アーモンド、たらこ、アボカドなど

また先述したように、行き過ぎたUVケアはビタミンDの不足の原因に。
乾燥肌に直結するビタミンではありませんが、乾燥肌の改善のために徹底したUVケアをされている方は、合わせて摂取しましょう。

【ビタミンDが多く含まれる食材】
鮭、干しシイタケなど

6-3.質のよい睡眠をとる

質のよい睡眠も、乾燥肌の改善には欠かせないポイント。

忙しい現代で長時間の睡眠をとるのは難しいですが、質のよい睡眠をとって、成長ホルモンを分泌させることで、うるおいのある肌を手に入れることができます。

質のよい睡眠をとれるように、次のようなポイントを意識しましょう。

・寝る1~2時間前に入浴する

入浴のタイミングは、質のよい睡眠には重要。

人の体は、眠るときに身体の深部の体温が下がります。
入浴することで体温は上がるので、体は上がった体温を下げようとします。
それに合わせて眠気も起こるというメカニズム。

これを上手く利用して、寝る1~2時間前に入浴すると、眠りにつきやすくなりますよ。

・寝る1時間前から部屋を暗くする

入浴後、寝る1時間前くらいから、部屋全体を暗くしておきましょう。
日中の興奮状態が抑えられて、入眠モードに切り替わります。

・寝る前に、スマホやPC、テレビを見ない

スマホやPC、テレビなどの強い光は、脳に刺激を与えて活性化させてしまいます。
これは、入眠を妨げる原因に。

寝る1時間前くらいからは、刺激になるものは使わずに、リラックスして過ごしましょう。

・ノンカフェイン、ノンアルコールの飲み物を飲む

コーヒーや玉露など、カフェインが多く入った飲み物は、脳を覚醒させてしまい、眠りの妨げになります。

また過度な飲酒も眠りの質が下がるので、避けましょう。

おすすめは、リラックス効果の高いノンカフェインのハーブティー。
あたたかいハーブティーで、できるだけ心と体をリラックスさせましょう。

メーカーによっては、寝る前に適したハーブがブレンドされているものもあります。
どんなハーブティーを飲んだらいいかわからない方は、そのようなブレンドハーブティーもおすすめです。

6-4.タバコを吸わない

タバコを吸っている人は、禁煙をするのも乾燥肌の改善の大きな一手。

肌にしっかり栄養が届くようになり、ターンオーバーも正常化。
うるおいのある明るい肌を手に入れることができます。

タバコ代で消えていたお金を、保湿力の高い化粧品に投資するなんてこともできます♪

とはいえ禁煙って、そんな簡単なことではないですよね。

長年ヘビースモーカーだった筆者の姉も、禁煙にはとても苦労していました。
しかし禁煙してからは、傍から見てもわかるように、明らかに肌が生まれ変わりました。

いつもカサカサしてくすんでいた肌が、血色のいい、うるうる美肌になったのです。

とても大変なことだと重々承知で言いますが、乾燥肌を改善したいなら、ぜひ禁煙を!

 

7.まとめ

乾燥肌の原因や、乾燥肌を改善するスキンケアまとめ

乾燥肌の原因や、乾燥肌を改善するスキンケア、生活習慣などについてご紹介してきました。

乾燥肌とは、水分も皮脂も少ない肌。
毛穴が少なく、キメが細かい人に多いという特徴があります。

肌のうるおいを守っているのは、次の3つの保湿因子。

・皮脂
・NMF(天然保湿因子)
・細胞間脂質

これらが減少すると、肌の水分が失われて、乾燥肌になります。

乾燥肌になる主な原因は3つ。

・肌のターンオーバーの乱れ
・加齢
・空気の乾燥

加齢や空気の乾燥は、避けられませんが、肌のターンオーバーは、日々の習慣によって、乱れてしまうこともあります。

とくに次に挙げるのは、乾燥肌を招くNG行動。
見直すことが大切です。

・間違ったクレンジングや洗顔
・紫外線
・乱れた食生活
・過度の飲酒
・睡眠不足
・ストレス
・喫煙

乾燥肌を改善するには、スキンケアを見直すことも重要です。

クレンジングや洗顔では、次のようなポイントをご紹介しました。

・肌にやさしいクレンジングを使う
・洗い上がりがしっとりする洗顔料を使う
・日焼け止めだけの日も、場合によってはクレンジングをする
・正しい洗顔をする

化粧水は、次の点に注意して塗布するようにしましょう。

・洗顔後、なるべく早くつける
・使用量を守る
・乾燥が気になる部分には重ねづけをする

合わせて、「手とコットンの違い」についても、ご説明いたしました。
どちらも、肌摩擦が起きないように塗布することが大切です。

乳液やクリームは、

・化粧水のあと、なるべく早くつける
・冬場や肌の乾燥がひどいときは、乳液+クリームのダブル使いをする

などが効果的です。

また、次のようなプラスのケアもおすすめです。

・ブースターを使う
・コットンパックをする

さらに乾燥肌を改善するためには、

・UVケアをする
・栄養バランスのよい食事をする
・質の良い睡眠をとる
・タバコを吸わない

など、生活習慣の改善も必要です。

乾燥肌に効果的なスキンケアをすること、そして乾燥肌によい生活習慣を取り入れることで、内から外からしっかりケアしていくことが、乾燥肌改善への近道です。

私も気づかないうちに、乾燥肌を促進するようないい加減なスキンケアや、生活習慣をしていたことに気がつきました。

しかしこのように、いろいろな改善を試みたことで、肌のうるおいは復活!
化粧ノリもよくなって、鏡を見るのが楽しくなってきました♪
肌はもちろん、心までうるおうメソッドです。

先述したように、乾燥肌で悩んでいる人は、キメの細かさなど、肌のよい面もたくさん持ち合わせていのが特徴です。
カサカサの肌だから……と諦めずに、ぜひしっかりケアをして、うるおいのある美しい肌を手に入れましょう!

 

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