「最近、毛穴の開きが気になる……。」
「開いた毛穴が、なかなか元に戻らない」
そんなお悩みをお持ちですか?
凸凹の毛穴のせいでメイクのりが悪かったり、ファンデーションが毛穴に落ち込んでしまうと、気が滅入ってしまいますよね。
今回は、そんな私たちを悩ませる「開き毛穴」について徹底解説。
毛穴が開いてしまう原因と対策を、詳しくお話していきたいと思います。
- 私って開き毛穴?
- 開き毛穴ってどんな人がなりやすい?
- どうして毛穴は開いてしまうの?
- 開き毛穴に効くスキンケアとは?
- 開き毛穴を予防する生活習慣を知りたい!
- 開き毛穴を隠すメイクとは?
- 開き毛穴に効く美容医療ってどんなメニュー?
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みくださいね♪
正しいアプローチで、一緒に毛穴レスの肌を目指しましょう!
1.毛穴の種類は3つ
「毛穴が目立つ」とひとえにいっても、実は3つのタイプがあります。
それぞれ原因と対策が異なるので、まずは自分がどのタイプの毛穴なのかチェックしてみましょう。
1-1.詰まり毛穴
まずひとつめが、Tゾーンの毛穴に多くみられる「詰まり毛穴」。
皮脂や古い角質が混ざり合って、「角栓」ができあがります。
もともとは白く柔らかい角栓ですが、紫外線や空気に触れると酸化。
すると黒く目立つようになります。
これはいわゆる「黒ずみ毛穴」。
酸化した角栓は硬くなるので、通常の洗顔だけでは取れにくくなります。
皮脂と古い角質を分解してくれる酵素洗顔や、抗酸化作用の高い化粧品などが効果的。
またUVケアによって、詰まった角栓を酸化させないことも大切です。
1-2.たるみ毛穴
年齢を重ねた毛穴に多く見られるのが「たるみ毛穴」。
40代くらいから目立ち始め、主に頬に現れます。
原因は、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの減少。
ハリが低下することで毛穴を支えきれなくなり、毛穴周りの皮膚が毛穴に落ち込んで毛穴が開いて見えます。
下部分が膨らんだ涙型の毛穴となり、悪化すると毛穴同士が連なった「帯状毛穴」に。
真皮層にアプローチできるレチノールやペプチド、抗酸化作用が高いビタミンC誘導体などが有効です。
1-3.開き毛穴
そして最後にご紹介するのが、今回ピックアップする「開き毛穴」。
過剰な皮脂によって、毛穴が本来より大きく開いてしまった状態です。
皮脂によって毛穴の周りが赤く炎症を起こしてしまうことも。
開き毛穴になりやすいのは、皮脂の多いオイリー肌の人。
皮脂をコントロールするスキンケアや、過剰な皮脂分泌を誘発させない生活習慣が必要になります。
一方で、乾燥による水分不足を補おうと過剰に皮脂が出てしまうこともあるので、保湿も大切。
詳しい原因や改善方法については、のちほど詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2.開き毛穴ができるメカニズム
開き毛穴は、どのようにして起こってしまうのでしょうか?
そのメカニズムを紐解いていきましょう。
2-1.原因は「皮脂の過剰分泌」
開き毛穴の原因は、「皮脂の過剰分泌」です。
私たちの肌は、皮脂を分泌して皮脂膜を形成します。
皮脂膜の役割は、水分の蒸発を防いだり、外部刺激から守ること。
そんな重要な役割を果たす皮脂ですが、乱れた食生活やストレスなど、何かしらの原因によって過剰に分泌されてしまうことがあります。
すると毛穴の内部が皮脂で膨張。増えすぎた皮脂が毛穴を押し広げて、開きっぱなしの状態になってしまうのです。
2-2.Tゾーンは深刻
なかでも深刻なのは、皮脂の多いTゾーンです。
とくに鼻の周辺では、ターンオーバーが乱れて未熟な角質が毛穴の周りに蓄積します。
悪化すると、蓄積した角質が邪魔をして、皮脂が肌に行き渡らなくなります。
すると肌はもっと皮脂を出そうと、皮脂分泌が盛んに。
同時に邪魔な角質を排除しようと、分解酵素を放出します。
これが毛穴の出口の皮膚も溶かしてしまい、すり鉢状に!
これがいわゆる「すり鉢毛穴」の正体です。
すり鉢毛穴になってしまうと、ホームケアではなかなか改善が難しいのが実状。
日々の正しいお手入れで、悪化しないようにケアしていくことが大切です。
3.開き毛穴に効果的なスキンケア
では開き毛穴には、どのようなスキンケアが効果的なのでしょうか。
具体的な方法をチェックしていきましょう。
3-1.しっかりクレンジングをする
基本的なことですが、メイクした日は必ずクレンジングをしましょう。
メイクアップ化粧品が肌に残っていると、皮脂や汚れと結びついて過酸化脂質となり、肌にダメージを与えてしまいます。
とくに開き毛穴を隠そうと、コンシーラーやシリコン系の下地を使った日は要注意。
拭き取りシートでは落としきれないこともあるので、しっかりクレンジング剤を使って、毛穴に詰まったメイク汚れをオフするようにしましょう。
私は、帰宅後に手洗いうがいを済ませたら、できるだけ早くメイクを落とすようにしています。
疲れていても、必ずメイクを落とすようにしてくださいね♪
3-2.やさしい洗顔
過剰な皮脂分泌が原因の開き毛穴にとって、洗顔はとても重要です。
ただし、やみくもに皮脂を落とすのではなく、やさしい洗顔をすることが大切。
なぜなら皮脂を取りすぎると、乾燥して余計な皮脂分泌を引き起こすことがあるからです。
- 1日に何度も洗顔する
- ゴシゴシ洗う
- 長い時間をかけて洗う
- 熱いお湯ですすぐ
これらは一見、皮脂をしっかり落とすことができそうですが、肌を乾燥させるので逆効果。
朝晩2回、正しい洗顔をすることが大切です。
次のように、肌に負担をかけないやさしい洗顔を心がけてくださいね。
- ぬるま湯で軽く予洗いする
- 洗顔料をしっかり泡立てる
- Tゾーンに泡を乗せて、やさしく押し洗いをする
- Uゾーンや目の周りなどの細かい部分を、やさしく押し洗いをする
- ぬるま湯ですすぐ
- 清潔なタオルを肌にやさしく押し当てて、水分を拭き取る
3-3. 丁寧な保湿
洗顔後は、丁寧な保湿を行います。
「開き毛穴は過剰な皮脂が原因なら、あまり保湿をしなくてもいいのでは?」
と思うかもしれませんが、肌は乾燥しすぎると皮脂を過剰に分泌させてしまうことがあります。
まずは、しっかり化粧水で水分を補いましょう。
過剰な皮脂をコントロールしたい方は、収れん化粧水を取り入れるのも一手。
収れん化粧水とは、アルコールの配合量が多く、皮脂分泌を抑制してくれるので、開き毛穴に効果的です。
ただし保湿力は低めなので、保湿化粧水も併用することが大切。
その際、収れん化粧水→保湿化粧水の順番で使うようにしてくださいね。
その後、乳液やクリームなどの油分は少量でOK。
とくに皮脂分泌が活発なTゾーンは、控えめにしておくとよいでしょう。
以上のように、化粧水でしっかり水分を与えて、乳液やクリームなどの油分を控えめにするのが、開き毛穴の保湿のポイントです。
3-4. ビタミンC誘導体配合の美容液
開き毛穴には、ビタミンC誘導体配合の美容液もおすすめ。
ビタミンCは、皮脂を抑制してくれる効果があります。
ビタミンCは壊れやすくデリケートな成分ですが、ビタミンC誘導体は安定的に肌に浸透。
ビタミンCそのものの「ピュアビタミンC」に比べて、効果は低いものの肌への刺激も少なめなので使いやすい成分です。
3-5.日中の皮脂はティッシュでやさしくオフ
開き毛穴は、日中の皮脂の分泌も気になりますよね。
油取り紙を使うのもよいですが、頻繁に使うと余計に皮脂を分泌させてしまう可能性も。
そこでおすすめしたいのが、ティッシュペーパーでオフする方法です。
横にスライドさせずに、やさしく押さえるようにして皮脂を取りましょう。
メイク直しの前も、やさしく皮脂をオフしておくことで、化粧崩れを防ぐことができます。
3-6.UVケアは365日
紫外線はシミやしわなどの肌老化を招く原因になりますが、開き毛穴にとっても大敵です。
強い紫外線のダメージを受けた肌は、乾燥して、ターンオーバーが乱れます。
それによって皮脂が過剰分泌されたり、角質が酸化して黒くなってしまうことも。
紫外線は、一年中降り注いでいるので、天気や季節に関係なく、毎日日焼け止めを塗るようにしましょう。紫外線が強くなる季節は、帽子や日傘などのアイテムをプラスして、しっかりガードしてくださいね。
またマスクをしていても、まだらに日焼けしてしまいます。
「マスクで隠れるから大丈夫」、と安心せずに、しっかりとUVケアを行うことが大切です。
4.開き毛穴を隠すメイク
「なかなか治らない開き毛穴、とりあえずメイクで隠したい!」
そのようなときは、次のような方法がおすすめです。
4-1.シリコン系の部分下地
開き毛穴におすすめなのが、シリコン系の部分下地。
毛穴の凹凸を埋めてくれるので、滑らかな肌に。
その後のファンデーションのノリがよくなります。
毛穴の開きが気になる部分にだけ塗布することで、全体的な厚塗りを防ぐことができますよ。
4-2.コンシーラーで隠す
開き毛穴はコンシーラーで隠す方法もあります。
おすすめは、毛穴になじみやすい柔らかいテクスチャーのコンシーラー。
ただし、厚塗りになりがちなので、注意が必要です。
気になる部分だけに、ごく薄く伸ばすようにしましょう。
5. 開き毛穴を予防&改善する生活習慣
開き毛穴を予防&改善するには、生活習慣を整えることも大切。
なぜなら、生活習慣と開き毛穴の原因である「皮脂」には、深い関わりがあるからです。
次に挙げるポイントを意識して、生活習慣を整えていきましょう。
5-1.栄養バランスのよい食生活
まず意識したいのが、食生活。
次のような食品は皮脂分泌を活発にさせるので、取りすぎに注意しましょう。
・皮脂の過剰分泌を引き起こす食品
- 肉の脂身やバターなどの動物性脂肪の多い食品
- アルコール
- 砂糖や果糖
これらは中性脂肪になりやすく、摂取しすぎると皮脂分泌を増加させてしまいます。
・血糖値を急上昇させる食品
血糖値を急上昇させる食品も要注意。
血糖値が急激に上がると、インスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは皮脂腺を刺激して皮脂を分泌させてしまうのです。
- 精製された米、パン、麺類、餅など
- 甘いお菓子やジュース
- じゃがいも
これらの食品は血糖値を急上昇させるので、摂取しすぎないようにしましょう。
また食べる順番を意識することも大切。
炭水化物よりも野菜や海藻などを先によく噛んで食べておくことで、血糖値の上昇を緩やかにすることができますよ。
一方、皮脂の分泌を調整して肌を健康に保つビタミンB2などは、開き毛穴に効果的。
ただし栄養素は単独で作用するわけではないので、バランスよく摂取することが何より大切です。
5-2.ストレスをこまめに解消する
ストレスも、皮脂を過剰に分泌させる原因のひとつ。
ストレスを受けると、女性であっても男性ホルモンが活発に。すると皮脂の分泌量が増えて開き毛穴の原因になります。
仕事や家事、育児など、ストレスを感じることは人それぞれ。
また暑い、寒い、かゆい、など不快感も、ストレスの原因になります。
まずはストレスの原因を突き止め、ご自身に合ったストレス解消法でこまめに解消してあげてくださいね。
5-3.質のよい睡眠をとる
「睡眠は最高の美容液」と言われるように、睡眠は美肌作りに欠かせません。
皮脂の過剰分泌を起こす「ストレス」の解消にもなるので、しっかり取るようにしましょう。
細胞の修復に深く関わる「成長ホルモン」は寝入りの3時間に大量に分泌されます。
忙しくてなかなか長い睡眠時間を確保できない方も、寝入りにぐっすり眠れるような環境を整えましょう。
- 寝る1時間前には、スマホやテレビ、パソコンの使用をやめる
- 寝る前にカフェインを取らない
- 深酒をしない
- 寝る前に部屋を暗くしておく
以上のことを意識して、質の良い睡眠を目指してくださいね。
6. 開き毛穴に効く美容医療
なかなか改善しない開き毛穴を確実に治したいのであれば、美容医療の門を叩くのも一手。
- フラクショナルレーザー
- ダーマペン
- ケミカルピーリング
など、開き毛穴に効果のある治療法があります。
それぞれダウンタイムや治療後の注意事項などもあるので、信頼できる美容皮膚科で事前にしっかりカウンセリングを受けて、納得の上でトライしてみてくださいね。
7. まとめ
今回は、開き毛穴について解説してきました。
開き毛穴は、過剰な皮脂分泌が原因。
オイリー肌の人のTゾーンに多く見られます。
開き毛穴を予防&改善するには、皮脂を過剰に分泌させないスキンケアや生活習慣が大切。
悪化してしまった場合は、信頼できる美容皮膚科に相談するという方法もあります。
なかなか治らない開き毛穴、これ以上目立たせないように、あなたに合った改善方法をぜひ取り入れてみてくださいね。