ゴルゴ線の消し方は?表情筋トレーニングで老け顔にサヨナラ

あなたは「ゴルゴ線(ゴルゴライン)」という言葉をご存じですか?

ゴルゴ線は、目頭の下から頬の中央に向かって現れる線で、顔を老けてみせてしまうエイジングサインのひとつ。
シミやクマのようにコンシーラーで隠すのも難しく、お困りの方もいらっしゃいますよね。

そこで今回は、そんなゴルゴ線について徹底解説。

  • ゴルゴ線ってなに?
  • ゴルゴ線ができる原因は?
  • ゴルゴ線ができやすい人はどんな人?
  • ゴルゴ線を目立たなくさせるエクササイズを知りたい!
  • ゴルゴ線を予防する生活習慣はある?

このようにお考えの方は、ぜひ最後までお読みくださいね。

1.ゴルゴ線って何?

ゴルゴ線って何?

ゴルゴ線とは、一体どのようなものなのでしょうか。
その概要をチェックしていきましょう。

1-1.ゴルゴ線は目頭から頬につながる線

ゴルゴ線とは、目頭の下から頬の中央に向かって、斜め下に現れるラインのこと。

なぜそんな名前がついているのかというと、漫画の『ゴルゴ13』の主人公にはっきりと描かれているからです。(ご存じない方は、ぜひ検索してみてくださいね♪)

その主人公からもわかるように、老けてゴツゴツとした印象を与えてしまうのがゴルゴ線です。

正式名称は『ミッドチークライン』。
ラインといっても、しわではなく皮膚の溝やくぼみで、メイクで隠すのにも限界がある手強いエイジングサインなのです。

1-2.ゴルゴ線とほうれい線やマリオネットラインとの違いは?

同じく気になるエイジングサインとして、ほうれい線やマリオネットラインがありますよね。

それらとゴルゴ線には、ある大きな違いがあります。

それは、「ゴルゴ線はすべての人にできるわけではない」ということ。

ほうれい線やマリオネットラインは、遅かれ早かれ年齢を重ねれば誰にでも刻まれていくラインです。

しかし、ゴルゴ線はすべての人に現れるわけではありません。
ゴルゴ線が目立ちやすい人もいれば、年をとってもあまり目立たない人が存在するのです。

1-3.どんな人にできやすい?

なぜ、ゴルゴ線はできやすい人とできにくい人がいるのでしょうか。

それは、ゴルゴ線は顔の骨格や皮下脂肪の量に理由があるから。
若いのにゴルゴ線が目立っている人は、次のような原因が考えられます。

・頬骨の形

ゴルゴ線に深く関係しているのが、頬骨の形。
欧米人のように、頬が平らな場合はゴルゴ線ができやすいと考えられています。
逆に、頬骨が出ているタイプの人は、ゴルゴ線ができにくいと言われています。

・頬の脂肪の量

頬の脂肪の量も、ゴルゴ線と関係しています。
痩せていたり、頬の脂肪がもともと少ない人は、ゴルゴ線が目立ちやすいと言われています。

1-4.いつ頃から目立ち始める?

個人差はありますが、ゴルゴ線は40代ごろから目立ち始める方が増えてきます。40代は、20、30代では見られなかった肌のたるみが顕著になってくる年代ですよね。

しかし、なかには20代で目立ち始める方も。
大きな個人差があるのも、ゴルゴ線の特徴だと言えるでしょう。

1-5.「ゴルゴ線がかわいい」と言われることも!?

そんな誰しもが避けたいエイジングサインであるゴルゴ線ですが、意外にも「かわいい!」「私も欲しい!」と思う方がいるようです。

その理由は、ゴルゴ線のある美人が存在するから!

一番わかりやすいのは、女優の永野芽郁さん。
目頭の下から、頬の中央に向かって、ゴルゴ線らしきくぼみがありますよね。
えくぼのような愛嬌のあるラインなので、もはやチャームポイントと言えるでしょう。

同じく女優の深田恭子さんにも、うっすらゴルゴ線らしきくぼみがありますよね。

このように、明らかに加齢ではないのにゴルゴ線があって、しかもそれがチャームポイントになることもあるのです。

2.ゴルゴ線ができる原因

.ゴルゴ線ができる原因

このように、できやすい人とできにくい人がいるゴルゴ線。
具体的には、どのようにして刻まれていくのでしょうか。そのメカニズムを解明していきましょう。

2-1.表情筋の衰え

ゴルゴ線を作る主な原因のひとつが「表情筋の衰え」。
表情筋が衰えることで、皮膚や脂肪を支えきれなくなって肌全体が下がってしまうのです。

表情筋の衰えを招く原因は、次のようにいくつか考えられます。

・加齢

表情筋の衰えの原因のひとつが「加齢」。

年を重ねると、表情筋が硬くなり、萎縮します。
すると皮膚や靭帯に引っ張られて、ゆるんでしまうのです。

・無表情

また、無表情でいると表情筋が使われずに、どんどん衰えていきます。

自粛生活やテレワークによって、表情を動かす機会が減っている人は要注意。
できるだけ表情豊かに過ごすようにしましょう。

さらに近年必須となったマスクの着用も表情筋の衰えを招く原因のひとつ。
マスクをしていると、無意識に表情筋の活動量を下げてしまうと言われています。

真顔になった時に口角が下がっていないか、チェックしてみてくださいね。

2-2.脂肪の減少

ゴルゴ線の原因のひとつに「顔の脂肪の減少」も挙げられます。

加齢によって、顔の脂肪は減少していきます。
若いころはパンパンの丸顔に悩んでいたのに、年を重ねていくうちに、いつのまにか顔が細くなった、なんて方も多いのではないでしょうか。

これは一見うれしいように感じますが、脂肪が減少しすぎると、皮膚が余ってたるんでしまうのです。

若くても、急激なダイエットをした場合は要注意。
「太る→痩せる」を繰り返すと、引き伸ばされた皮膚が余ってしまい、皮膚のたるみが顕著になってしまうのです。美しくなるためにダイエットをしたのに、ゴルゴ線によって老けてしまったら残念ですよね……。

加齢による脂肪の減少は避けられませんが、無理なダイエットはできるだけ行わないようにしましょう。

2-3.真皮層の劣化

さらに真皮層の劣化も、ゴルゴ線の原因のひとつ。

.真皮層の劣化

私たちの皮膚は左図のような構造をしています。

注目していただきたいのは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチン。
これらは、肌のハリや弾力をつかさどる成分です。

しかし、加齢や紫外線、活性酸素などの影響によって、コラーゲンやエラスチンは変性したり減少。すると肌にハリや弾力がなくなり、右図のようにたるみを引き起こしてしまうのです。

これも、ゴルゴ線の原因となります。

2-4.眼精疲労

眼精疲労もゴルゴ線を引き起こす原因のひとつ。

目の周りの筋肉が凝り固まると、血流が悪くなり老廃物も溜まりやすくなってしまいます。

パソコンやスマートフォンの使い過ぎによって、目の疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。
パソコンやスマートフォンを近くで見すぎると、眼精疲労を悪化させるので、40㎝以上離して、使用するようにしましょう。

また、コントタクトや眼鏡の度数が合っていないことも、眼精疲労の原因になります。
コンタクトをインターネットで自己購入している方や、何年も同じ眼鏡を使用している方などは要注意です。

気になる方は、一度眼科に行ってお使いのコンタクトや眼鏡が適切かどうか、チェックしてもらってくださいね。

3.ゴルゴ線を予防&改善する表情筋エクササイズ

ゴルゴ線を予防

ゴルゴ線の原因のひとつに、表情筋の衰えがあります。
そこでおすすめしたいのが、表情筋トレーニング。

しっかり動かして刺激することで、表情筋にほどよい緊張感を与えていきましょう。
血流もアップするので、むくみの改善にも効果的です。

3-1.頬のエクササイズ

まずご紹介したいのは、顔ヨガでおなじみの間々田佳子さんの「ほほサークル」トレーニング。

とても簡単なのですが、私は顔まわりが疲れました!
普段、いかに表情筋を使っていなかったかを痛感……。

みなさんも、お仕事の合間にぜひやってみてくださいね。

  1. 椅子に座ります。
    座面に座骨をまっすぐ立てて、背筋を伸ばします。肩は下げて、額とあごは床に対して平行にします。首の後ろを伸ばすイメージで座りましょう。
  2. 頬骨の一番高いところに人差し指をセットします。
  3. 『うー』と口をすぼめます
    『うー』と口をすぼめます
  4. 『ほー』といいながら、ほうれい線を伸ばします
    『ほー』といいながら、ほうれい線を伸ばします
  5. 『はーっ』といいながら口を横に開きます。指が弧を描きながら外側に移動すればOKです。
    指が弧を描きながら外側に移動すればOK

3~5を一連の動きにして10秒間繰り返します。

いかがですか?
最初は頬の動きがぎこちなくても、続けているときれいに弧を描けるようになるので、ぜひ続けてみてくださいね。

3-2.目の下のたるみ上げエクササイズ

目の下のたるみ上げエクササイズ

次に紹介するのは、『間々田佳子の顔ヨガでたるみ上げ&小顔』という書籍に掲載されている「目の下のたるみ上げ」のエクササイズ。

  1. 口を「お」の形にして、鼻の下を伸ばします。
    口を「お」の形
  2. 上下の唇を巻き込んで、口角を上げて「は~」と言います。
    頬と目の下の筋肉を持ち上げるイメージで。
    口角を上げて「は~」と言います

また同じく間々田佳子さんのエクササイズで、ほうれい線をケアするトレーニングを過去に行っています。こちらの記事に詳しく記載しておりますので、よかったらチェックしてみてくださいね。

4. ゴルゴ線を予防&改善する生活習慣

ゴルゴ線を予防&改善する生活習慣

ゴルゴ線を予防&改善するには、生活習慣に気をつけることも大切。
次のポイントを意識して過ごしてみてくださいね。

4-1.口角を上げて過ごす

表情筋のトレーニングをする時間がない方も、ぜひ意識してほしいのが口角を上げること。

加齢で筋肉は硬くなり、無表情でいると頬の肉は、下へ引っ張られてしまいます。
その力に反発するように、口角を上げて過ごしましょう。

普段、口角が下がっている人は、意外と疲れるかも。
筋肉が衰えている証拠なので、ぜひ意識してみてくださいね。

笑っているように見えて恥ずかしいという方も、マスクの中であれば大丈夫ですよね。
マスク時代を上手に使って、こっそり表情筋を刺激しちゃいましょう♪

4-2.UVケア

ゴルゴ線を予防するには、UVケアも大切。

紫外線は、シミを作るだけでなく、肌のたるみの原因にもなります。

とくに注意したいのはUV-A。

紫外線は、

  • UV-A
  • UV-B
  • UV-C

の3つに分類されます。

UV-Aは波長が長く、真皮層まで到達する紫外線。
コラーゲンやエラスチンを変形させて、肌のハリや弾力を失わせる原因になるのです。
ゴルゴ線を予防したいのであれば、しっかりUV-Aを意識してケアすることが大切です。

UV-Aは、夏だけでなく4~9月と比較的長い期間、多く降り注ぎます。
また雲や窓ガラスも通過するので、天気や外出の有無に関係なくUVケアをすることが大切。

「明らかに紫外線が強そうな日」ではなくても、UV-Aは地上に届いているので、油断はできません。

日焼け止めは一年中塗り、紫外線がとくに強い日は日傘や帽子など他のUVグッズをプラスするなどして、しっかりガードしていきましょう。

4-3.生活習慣の改善

乱れた生活習慣は、ゴルゴ線をはじめとする肌老化の原因に。
次のポイントに注意して、健やかな肌を育んでいきましょう。

  • 質のよい睡眠をとる
  • バランスの良い食事
  • 禁煙する
  • ストレスを溜めすぎない

5. ゴルゴ線を改善する美容医療

ゴルゴ線を改善する美容医療

以上のように、表情筋のトレーニングや生活習慣の改善などによって、予防や改善を試みることは可能です。

しかし、骨格や脂肪の量や付き方によってゴルゴ線ができやすい人にとっては、もっと手っ取り早く結果を出したいともどかしく思う方もいらっしゃいますよね。

そのような方は、美容医療に頼るという方法もあります。

ゴルゴ線の改善には、次のような施術が挙げられます。

  • ヒアルロン酸注入
  • 脂肪注入
  • フェイスリフト

ただし美容医療は、どんな施術にも、メリットとデメリットがあるのは事実。セルフケアと違って高い費用がかかります。
信頼できるクリニックで、しっかりカウンセリングを受けてから検討してみてくださいね。

6. まとめ

今回は、目頭から頬の中央に現れる「ゴルゴ線」について解説してまいりました。

ゴルゴ線は、骨格や脂肪の付き方に起因するため、目立つ人と目立たない人がいます。
まれにチャームポイントになることもありますが、多くの場合、老けた印象を与えてしまう肌老化のひとつです。

表情筋の衰えが原因のひとつなので、表情筋トレーニングを行うことが、ゴルゴ線の予防につながります。

またUVケアや生活習慣の改善なども、ゴルゴ線の予防&改善には大切です。

美容医療という一手もありますが、まずは日々の習慣で、できるだけ深くならないようにケアしていきましょう。

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