こんにちは。
美容ライターの小泉雨凜です。
突然ですが、あなたはセサミオイルを使ったことはありますか?
セサミ=ごま オイル=油
そう、ごま油です!
ごま油って聞くと、料理に使う茶色い油を想像してしまいますが、今回取り上げるのは、美容に使える透明のオイル。
頭、顔、身体といろいろな部位のマッサージに使えて、活力を与えてくれるオイルなんです。
私は現在、2歳児の子育て真っ最中の43歳。
肌にも髪にも体にもエイジングサインが現れてきたので、セサミオイルのケアを取りいれてみることにしました!
今回は、そのケアの様子を詳しくレポートしていきます。
この記事を読めば
- セサミオイルの効果・効能
- セサミオイルを使ったヘアケア
- セサミオイルを使ったボディケア
- セサミオイルを使ったフェイスケア
- おすすめのセサミオイル
などがわかります。
なかなかエステやマッサージに通いにくいこのご時世。
自宅でできる簡単なマッサージで、体中磨き上げていきましょう!
Contents
1.セサミオイルとは
セサミオイルとは、一体どのようなオイルなのでしょうか?
詳しくチェックしていきましょう。
1-1.食用のごま油との違い
食用で使用されるごま油と、今回ご紹介する美容用のセサミオイルには違いがあります。
それは、焙煎されているかどうか。
食用のごま油は、ごまを焙煎して作られたもの。
茶色く、独特の香りと風味があります。
一方、美容用のセサミオイルは焙煎されていない、胡麻そのものから抽出されたオイル。
透明で、食用のごま油のような香りもほとんどありません。
太白ごま油と呼ばれることもあります。
1-2.テクスチャー、香り
セサミオイルは、やや粘り気があるテクスチャー。
伸びがよく、マッサージに使いやすいのが特徴です。
香りは商品によって違いがあり、ほぼ無臭のものから、ほんのりごまの香りがするものもあります。
1-3.リーズナブル
セサミオイルは、ホホバオイルやアルガンオイル、ローズヒップオイルなど、近年人気の植物オイルに比べてとてもリーズナブル。
私が使っている「生活の木」のセサミオイルで比較してみましょう。
セサミオイルは、100mlで880円。1mlあたり8.8円です。
一方、同じ生活の木のホホバオイルは25mlで990円。1mlあたり39.6円。
大量に消費するマッサージにも、気兼ねなく使えるオイルです。
1-4.キュアリングが必要なものも
セサミオイルは、基本的に「キュアリング」という加熱処理を行ってからマッサージに使用します。
キュアリングをすることで、抗酸化成分を生成させたり、肌への浸透を高めることができます。
キュアリングの基本的な方法は次のとおりです。
- セサミオイルを鍋に入れます
- 100℃まで温めて火を止めます
- セサミオイルの粗熱が取れたら、遮光瓶に移します
- 冷暗所に保存します
ただし、すでにキュアリング処理がされている商品や、キュアリングをしなくてもそのまま使えるものもあります。
ご使用になる前に、しっかりチェックしておきましょう。
2.セサミオイルの効果・効能
セサミオイルには、どのような効果・効能があるのでしょうか。
詳しくチェックしていきましょう。
2-1.デトックス効果
セサミオイルは、デトックス効果があります。
その秘密は、高い浸透力。
肌に塗ったセサミオイルは、毛細血管に入り込み、血液とともに全身を巡ります。
20分ほどで骨や内臓に到達するなどともいわれています。
体内に入ったセサミオイルは、蓄積した老廃物や毒素を絡めとり体外へ排出。
疲れにくい体をもたらし、心身に活力を与えてくれます。
このデトックス効果は、体だけでなく、髪にも効果的。
セサミオイルを使って頭皮マッサージを行えば、毛穴に詰まった汚れも排出しやすくなり、健やかな髪を育てるのによい効果をもたらしてくれます。
2-2.抗酸化作用
さらに、高い抗酸化作用も、セサミオイルの魅力のひとつ。
セサミオイルには、
- リグナン
- セサミン
- セサモリン
- セサモール
- セサモリノール
- ビタミンE
といった、多くの抗酸化物質が含まれています。
これらが細胞の酸化を防止して、しみやしわ、たるみなどの肌老化から守ってくれます。
「若返りのオイル」と呼ばれる所以はここにあるのでしょう。
2-3. 血行促進
またセサミオイルには、血行を促進する効果があります。
血行がよくなれば、肌のくすみは消えてトーンアップ♪
マッサージによって、冷えた体も温まってポカポカします。
また頭皮の血行不良によって起こる白髪や抜け毛の防止にも、よい効果を発揮してくれます。
2-4.保湿効果
セサミオイルは、保湿効果も抜群。
豊富に含まれるオレイン酸やリノール酸が、肌をしっとり柔らかくしてくれます。
3.セサミオイルの使い方
このように、うれしい魅力がいっぱいつまったセサミオイル。
さっそくセサミオイルを使ったケアをご紹介していきましょう。
今回使用したのは、生活の木のセサミオイル。
念のため、メーカーにキュアリングが必要か問い合わせたところ、「キュアリングの必要はなく、そのままお使いください」とのご回答をいただきました。
さっそくそのままマッサージに使ってみたいと思います。
3-1.ヘッドマッサージ
セサミオイルのケアのなかで、一番のおすすめはヘッドマッサージ。
次のような、効果が期待できます。
- シャンプーだけでは取りきれない毛穴の汚れを排出しやすくする
- 血行を促進して白髪や抜け毛を防ぐ
- 頭皮の乾燥を防ぐ
- 眼精疲労の回復
- 顔のリフトアップ
- 首こり、肩こりの解消
具体的なマッサージ方法は次のとおりです。
【ヘッドマッサージの方法】
- 大さじ1~2杯程度のオイルを小皿に出します
- 少量ずつ指の腹につけて、頭全体にオイルをなじませていきます
- 側頭部、頭頂部、後頭部、おでこの生え際を、それぞれ揉み込んでいきます
(頭皮と頭蓋骨をはがすようなイメージで行うとgood!) - そのまま数時間放置します
- シャンプーして洗い流します
さらに洗い流すまでに、2時間ほど放置すると効果的。
より高いデトックス効果を得たい場合は、オイルをつけたまま翌日洗い流してもOKです。
今回私は、1時間だけ放置してみました。
それでも、頭皮はスッキリ!
頭が軽くなって、視界が開けるような気持ちよさを感じましたよ。
シャンプー後、オイルのベタつきはとくに感じませんでした。
ちなみに私は、産後の抜け毛は落ち着いたものの、こめかみあたりにちらほら白髪を見かけるようになりました(泣)
若い頃に比べて髪は細くなり、生え際のボリュームも落ちてきたので、このセサミオイルの頭皮マッサージで、元気な髪を取り戻そうと思います!
3-2.ボディマッサージ
セサミオイルは、ボディケアにもぴったり。
セルフマッサージで、疲れがたまっている部分をケアしていきましょう。
ちなみに私は、全8回のオイルマッサージ講座に通った経験があります。
今回は、そちらで習った方法をベースにやっていきたいと思います。
・ひざ下、足裏
足が冷えているときに行うと、血行が促進されてポカポカに。
長時間の立ち仕事などで、足がむくんでいるときにもおすすめです。
- ひざ下と足裏にセサミオイルを塗布します
- 足首からひざに向かって、なでるように大きく手を滑らせます
- ひざから足首に向かって、なでるように大きく手を滑らせます②と③を5回程度繰り返します
- くるぶしの周りを親指でマッサージします
- 両手で足の甲をつつみ、足裏を親指でマッサージします
- 足の指を外側に開くようにマッサージします
- 足の甲をマッサージします
- ②~③を5回程度繰り返します
・手、腕
意外と凝っている手や腕。
パソコン仕事のあとに行うとスッキリしますよ。
これから夏場に向けて、腕をすっきりさせたい方にもおすすめです。
- 手と腕全体にオイル塗布します
- 手首から肩に向かって、なでるように大きく手を滑らせます
- 肩から手首に向かって、なでるように大きく手を滑らせます②と③を5回程度繰り返します
- 手の平を揉みほぐします
- 親指と人差し指のあいだの付け根を揉みほぐします
- 手首から肘をらせん状に揉みほぐします
- 腕の付け根を揉みほぐします
- ②~③を5回程度繰り返します
3-3.膣ケア
最近、大人の女性の間で話題となっている膣ケア。
デリケートゾーンを清潔に保ち、保湿してケアをすることで、粘液力をアップ。
女性ホルモンが活発になり、さまざまな不調の改善を目指すケアです。
日本ではまだまだ浸透していませんが、ヨーロッパの女性のあいだでは、日常的に取り入れられているんだとか。
基本は専用のソープでデリケートゾーンを清潔にしたあと、ローションで保湿。
さらにオイルでマッサージしていきます。
そのマッサージに、セサミオイルも使われています。
浸透力が優れ、抗酸化作用もあるセサミオイルは、デリケートゾーンの若返りにも効果を発揮してくれそうですよね。
肌や髪と共にうるおいを失っていくデリケートゾーン。
女性としての魅力を楽しみ続けるためにも、セサミオイルでやさしくケアしてみてはいかがでしょうか。
3-4.爪のケア
セサミオイルは、爪のケアにも効果的。
ジェルネイルのしすぎで薄くなったり、割れてしまった爪、二枚爪のケアなどにおすすめです。
指まわりのささくれやひび割れにも、セサミオイルが保湿力を発揮してくれます。
爪や指まわりにセサミオイルを、軽くマッサージしながら塗り込んでいきましょう。
セサミオイルを爪に塗った直後がこちら。
こんな感じで自然なツヤがでます。
伸びがいいので、少量のオイルで充分。
私は最初、多めにオイルを出してしまい、ハンドクリーム代わりに手全体に塗りこんだらギトギトになってしまいました(汗)
手はやはり、すぐに浸透してくれるハンドクリームを使った方がよさそうです。
3-5.メイク落とし
また、セサミオイルはメイク落としにも使えます。
私は普段、軽めのミネラルファンデーションを使っているので、問題なく落とせました。
ただ、シミを隠すために厚めにぬっているコンシーラーは、オイルをなじませてしっかりくるくるしないと残り気味。
油分の多いエマルジョンファンデーションや、ウォータープルーフのマスカラなどをお使いの方は、専用のクレンジングを使うことをおすすめします。
一般的な口紅も、くるくるなじませて、しっかりオフできました。
ただしティントリップをお使いの方は、クレンジングオイルやポイントメイクリムーバーをお使いくださいね。
4.顔にはホホバオイルやアルガンオイルがおすすめ
また、セサミオイルをブースターや乳液代わりにも使ってみました。
……が、ベタつきを感じて、あまり顔の保湿には向かないなぁ、と感じました。
商品によっては、ごま油特有の香りもあるので、なおさら顔に塗るのは抵抗がありますよね。
メイク落としのように、最終的に洗い流してしまう場合はいいですが、顔の保湿には不向きかも。
もしブースターや乳液代わりにできるオイルをお探しであれば、ホホバオイルやアルガンオイルがおすすめです。スーッとなじんで香りもなく、お肌はしっとりやわらかに♪
ちなみに私は、ホホバオイルとアルガンオイル、どちらも配合されたピュアセラ美容オイルを愛用中です。
乾燥肌なのですが、これをブースターに使うと真冬でも本当に乾かない!
ホホバオイルもアルガンオイルも精製されているので、オイル特有の匂いはなく、エコサート認証の高品質オーガニックオイルなので安心して顔に使えます。
マッサージやクレンジングにはセサミオイル、顔の保湿にはピュアセラ美容オイルと使い分けていこうと思います。
5.おすすめセサミオイル2選
最後に、おすすめのセサミオイルを2つご紹介します。
どちらもキュアリングをせずに、そのまま使えるオイルです。
5-1.生活の木 セサミオイル(生ゴマ油)
香りもほとんどなく使いやすいセサミオイル。キュアリングはされていませんが、高温圧搾法で抽出されていてそのまま使用できます。100ml、200ml、2000mlと3タイプから選べるので、少量から試してみたい方にもおすすめです。
5-2.瑞健 Sesame Oil(肌油)
こちらはすでにキュアリング済みのセサミオイル。1mlあたり3.6円とリーズナブルな価格設定がうれしいポイント。全身のマッサージでたくさんオイルを使いたい方にいかがでしょうか。
6.まとめ
顔、体、髪と、いろいろなところに使えるセサミオイル。
コスパもよく、伸びもいいのでマッサージにおすすめです。
デトックス効果や血行促進効果など、セサミオイルにはうれしい魅力があります。
実際、私もいろいろなマッサージをしてみて、スッキリ元気になっていく感じがしました。
ただし、顔の保湿にはホホバオイルやアルガンオイルのような、よりサラッとした無臭のオイルをおすすめします。
マッサージやエステに気軽に通えないこのご時世。
セサミオイルを使って、セルフマッサージにトライしてみてはいかがでしょうか。