爪の縦線の原因は?予防や対処法を解説。セラミドオイルによるネイルケアを写真付きレポート
年齢が出ると言われる、手。
老けた印象を与えてしまうひとつに、「爪の縦線」があります。
縦線は爪のツヤを喪失させて、老けた印象を与えてしまいますよね。
この爪の縦線は、なぜできてしまうのでしょうか?
今回は、そんな気になる「爪の縦線」について徹底解説。
予防法や対処法、おすすめオイルケアなどをご紹介していきたいと思います。
  • 爪に縦の線ができる原因は何?
  • 爪に縦線が入るのは何不足?
  • 爪に縦線が出るのは病気?
  • 爪の縦線はどうやって改善する?
  • 爪のトラブルは何科?
  • 田中みな実がやっている爪育成とは?
  • 爪にいいオイルはどんなオイル?
以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

1.爪の縦線の正体

.爪の縦線の正体
爪の縦線は、一体どのようなものなのでしょうか。
その症状について、詳しく知っておきましょう。

1-1.爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)

爪に縦線が入る症状は、「爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)」と呼ばれるトラブル。
よくある一般的なトラブルですが、病気ではありません。
しかし悪化すると爪がもろくなってしまうので、適切なケアを取り入れることがおすすめです。

1-2.どうして「縦」なの?

爪は、一枚のプレートできているように見えますが、実は3層に分かれています。
一番表面が「背爪」、その下が「中間爪」、一番下が「腹爪」です。
この表面の背爪は、繊維が縦方向になっているのが特徴。
そのため乾燥などをきっかけに、縦の溝が現れるのです。

1-3.その他の爪のトラブル

その他、次のような症状は、爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)とは別の、何かしらのトラブルの可能性も。気になる方は、皮膚科を受診してみてくださいね。
  • 爪に黒い線が入っている
  • 爪がでこぼこしている
  • 爪に赤い湿疹がある

2. 爪の縦線の原因

爪の縦線の原因
爪の縦線は、なぜできてしまうのでしょうか。
その具体的な原因を見ていきましょう。

2-1.乾燥

爪の縦線の一番の原因は、「乾燥」。
爪は皮膚が硬く変化したもので、「ケラチン」というタンパク質を主成分としています。
ケラチンは水分を含有。
健康的な爪は水分を含んでおり、透明感がありつるつるしています。
しかし乾燥すると、肌にしわができるように、爪にも縦線が入ってしまうのです。

2-2.加齢

爪の縦線の原因の理由として、加齢も挙げられます。
子供の頃は爪がつるつるしていても、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、爪の縦線が気になりだす人も多いでしょう。
その主な原因は、水分不足。
年齢を重ねると、蓄えられる水分量が減り、爪が乾燥。
縦線が浮き上がって見えてしまうのです。

2-3.栄養不足

栄養不足も爪の縦線の原因のひとつ。
とくに次の栄養素が不足しているときに、現れやすくなります。
  • 鉄分
  • 亜鉛
  • たんぱく質
インスタントフードや単品によるダイエットなど、栄養バランスの悪い食事をしている方は要注意。
また健康と美容を意識してビタミン類をしっかり摂取していても、鉄分や亜鉛を意識的に摂取していないという方もいらっしゃいますよね。
そのような方は、健やかな爪に必要な栄養素が不足している可能性があります。
爪の縦線ケアのためにも、日々さまざまな栄養をバランスよく摂取するように心がけましょう。

3. 爪の縦線を招く生活習慣

爪の縦線を招く生活習慣
以上のように、乾燥や加齢、栄養不足などが原因の爪の縦線。
具体的には、どのような生活習慣で引き起こされるのでしょうか。
掘り下げてチェックしてみましょう。

3-1.水仕事

爪の縦線を招く生活習慣のひとつが、水仕事。
水仕事をしたあとは、手と共に爪も乾燥します。
とくに食器洗いは要注意。
食器用洗剤は、油を除去する作用があるため、強い乾燥を引き起こします。
食器洗いの際には、必ずゴム手袋を使用するようにしましょう。

3-2.手洗い・アルコール消毒

新型コロナウィルスの登場によって、私たちの生活に浸透した手洗いとアルコール消毒も手を乾燥させる原因のひとつ。
ハンドソープは、付着した雑菌と共に、手や爪のうるおいも洗い流します。
また、アルコール消毒液も、手の水分量を減少させる原因に。
とはいえ、手洗い・アルコール消毒は、私たちの身を守るためには欠かせないこと。
手洗い・アルコール消毒を行ったあとは、手指をしっかり保湿をして乾燥を防ぎましょう。

3-3.リムーバー

ポリッシュネイルをオフするときに使用するリムーバー。
そのリムーバーも爪を乾燥させる原因です。
とくに、アセトン入りのリムーバーは要注意。
アセトンとは、リムーバーに含まれる有機化合物で、マニュキュアなどの物質を溶かすことができるもの。ジェルネイルをオフする際も、アセトン入りのリムーバーが使われます。
このアセトンは、爪の乾燥を引き起こす原因となります。
たいていのリムーバーには、アセトンが配合されているので、自爪を本格的に育てたい時期はポリッシュネイル自体をお休みするのがおすすめ。
どうしてもしたい場合は、ノンアセトン処方のリムーバーを使うとよいでしょう。

4.自爪を美しくする「爪育成」とは?

自爪を美しくする「爪育成」とは?
以上のように、乾燥や加齢によってできてしまう爪の縦線。
その爪の縦線をケアする方法の一つとして、「爪育成」があります。

4-1.爪育成とは?

爪育成とは、自爪を美しく育てるケアのこと。
ジェルネイルをせず、適切なケアを行うことで健やかで美しい爪を育んでいきます。

4-2.田中みな実さんも実践

あの田中みな実さんも、爪育成を実践している方のひとり。
10年以上ジェルネイルをしていたそうですが、コンプレックスであった手をもっと好きになりたいと、自爪ケアにシフトしたそうです。
駆けこんだのは、自爪育成の専門サロン。
サロンでは、甘皮の処理や爪の表面の角質もオフを行います。
甘皮の処理や、爪表面の角質ケアは、意外と難しいもの。
セルフケアで行うと、ダメージを与えてしまう可能性があるので、サロンでのケアはおすすめです。
田中みな実さんも、サロンで自爪をケアしてもらうのは、究極の贅沢だとおっしゃっていました。

4-3.ハンドクリームとオイルでセルフケア

甘皮処理や角質ケアを行った後は、ハンドクリームやオイルで保湿をすることが大切。
こまめに保湿をすることで、健やかで美しい爪を目指すことができます。
その際、爪の周りをやさしくマッサージしながら刷り込ませると、血色もアップしますよ♪

5.爪の縦線ケアにおすすめのオイルは?

おすすめのオイルは?
爪の縦線ケアには、ネイルオイルでの保湿が一般的ですよね。
では、どのようなオイルがよりうるおいを与えられるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

5-1.肌に大切な3つの保湿因子

肌に大切な3つの保湿因子
そもそも私たちの「肌」は、次の3つの保湿因子によってうるおいが保たれています。

・天然保湿因子 (NMF)

角質のなかには、角質細胞と呼ばれる細胞が、レンガのように整列しています。
その角質細胞の中にあるのが、天然保湿因子 (NMF)。
角層内に水分をとどまらせる役割があります。

・セラミド

セラミドは、角質細胞の間を埋めている細胞間脂質の主成分。
角質細胞がレンガだとすれば、その間をセメントのように埋めています。
セラミドによって、肌のバリア機能はアップ。
水分が蒸発しにくく、外部刺激に負けない健やかな肌になります。

・皮脂膜

角質層の外側を覆っている皮脂膜。
皮膚表面に膜を作ることで、肌の柔軟性を保ち、水分の蒸発を防ぎます。

5-2.ネイルオイルは「皮脂」の役割

一般的なオイルは、上の3つの保湿因子のうちの「皮脂」の役割を果たします。
爪とその周辺の皮膚をコーティング。
水分の蒸発を防ぎ、柔軟に保ちます。
配合されているのは、ホホバオイルやヤシ油など、植物オイルが多いのが特徴。
マニュキュアタイプやロールオンタイプ、スポイトタイプなど、さまざまな形状の製品が発売されています。

5-3.セラミドオイルがおすすめ

一般的なオイルは、あくまで「皮脂」の役割。
より保湿力をアップさせたいのであれば、セラミド入りのオイルが有効です。
先述したように、セラミドは保湿因子のうちのひとつ。
水分を挟み込んで、蒸発を防ぐ作用があります。
セラミド配合のオイルを使うことで、2つの保湿因子を補給できるので、爪の縦線を本格ケアしたい方にはおすすめです。

6.セラミドオイルで自爪ケアをしてみた

セラミドオイルで自爪ケアをしてみた
それではここから、実際にセラミドオイルを使って、自爪ケアをしてみたいと思います。
こちらのセラミドオイルは、ネイル専用ではなくブースターとして顔に塗布しているオイル。
わざわざネイル用を購入しなくても、セラミドオイルがあれば、顔も手も爪もケアできるので、1本持っておくと便利ですよ。

6-1.セラミドオイルでケア

何もしていない状態の爪
こちらが、何もしていない状態の爪。
爪の縦線やささくれがありますね……(泣)
セラミドオイルを塗り込んでいきます
ここに先ほどのセラミドオイルを塗り込んでいきます。
伸びがいいので片手5本に対して、1滴で十分。
やさしくマッサージ
やさしくマッサージするように、爪と周辺の皮膚に塗り込んでいきます。
うっすら健康的なツヤ
塗布したあとは、うっすら健康的なツヤが宿ります。
べたつきはないので、すぐ作業ができるのもうれしいポイント。
朝晩のスキンケアのついでに行うのもおすすめです。
爪育成中はもちろん、ジェルネイルをしている時もこまめに保湿してあげることで、長持ちさせることができますよ。

6-2.スペシャルケアは化粧水+セラミドオイル

手指と爪によりうるおいを与えたい場合は、化粧水とセラミドオイルのダブル使いもおすすめ。
顔のスキンケアと同じで、化粧水で水分を補給したあと、オイルでコーティングすることで、よりうるおいをキープすることができます。
化粧水をプラスすることで、しわっぽい爪周りの皮膚がふっくらとするので、手の老化にお悩みの方はぜひトライしてみてくださいね。

7.まとめ

今回は、「爪の縦線」について解説してきました。
爪の縦線の原因は、乾燥や加齢。その他、栄養バランスの悪い食生活なども影響してきます。
爪の縦線を予防するには、保湿が大切。
手を洗った後など、こまめにネイルオイルで保湿してあげることで、乾燥予防することができます。
なかでもセラミド入りのオイルは大保湿因子である皮脂膜とセラミドを同時に補給することができるのでおすすめ。
健やかで美しい素爪を目指したい方は、ぜひこまめに保湿してあげてくださいね。
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