
目元に細かく刻まれる「ちりめんじわ」。
マスク時代において、目元のしわは気になる問題ですよね。
そんなちりめんじわに「ワセリンが効果的」という噂を耳にしました。
ワセリンは唇の荒れや毛穴の黒ずみなど、いろいろな肌トラブルに大活躍してくれる万能アイテム。お財布にもやさしく頼もしい存在です。
そんなワセリンが、本当にちりめんじわにも効果を発揮してくれるのでしょうか?
その真相に迫ってみたいと思います!
ちなみに、私も目元のちりめんじわに悩んできたひとり。
30代前半から、目尻のちりめんじわが気になっていました。
思いっきり笑いたいのに、ちりめんじわが気になって上手く笑えなかったことも……。
しかし毎日のスキンケアを見直すことで、ちりめんじわが気にならなりました♪
そう、ちりめんじわは、エステや美容医療などに頼らなくても、毎日のスキンケアで目立たなくさせることができるんです!
そこで今回は、ちりめんじわを目立たなくさせるスキンケアについて、詳しく解説していきたいと思います。
- ちりめんじわはなぜできるの?
- ちりめんじわが気になり始めるのは何歳くらい?
- ちりめんじわはワセリンで改善できる?
- ちりめんじわを目立たなくさせるスキンケアが知りたい!
- ちりめんじわを予防する生活習慣とは?
このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
ちりめんじわへの憂鬱を手放し、ハリのある目元で思いっきり笑いましょう!
1.ちりめんじわとは
ちりめんじわとは一体どのようなものなのでしょうか?
まずは、その概要をチェックしてみましょう。
1-1.皮膚の浅い層にできるしわ
ちりめんじわとは、細かいさざなみのようなしわ。
「小じわ」「表皮性しわ」などと呼ばれることもあります。
しわは、大きく分けて「浅いしわ」と「深いしわ」があります。
ちりめんじわは、「浅いしわ」。
私たちの皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。
ちりめんじわができるのは、一番外側の表皮の部分。
一方、眉間のしわやほうれい線、マリオネットラインなどは、真皮の弾力がなくなることで刻まれる深いしわ。化粧品だけではなかなか改善しにくいのが特徴です。
ちりめんじわは、スキンケアで目立たなくさせることができますが、放置しておくと深いしわに繋がる可能性も。
ちりめんじわがこれ以上深くならないように、早めの対策を行いましょう。
1-2.若い人にもできる
ちりめんじわは、若い人にもできるという特徴があります。
30代くらいから目立ち始めることが多いのですが、人によっては20代から現れることも。
眉間のしわやほうれい線、マリオネットラインなどと比べて、幅広い年齢層に現れるしわなのです。
1-3.目元、目尻にできやすい
ちりめんじわは、目元や目尻にできやすいという特徴があります。
それには、次の2つの理由があります。
・目の周りの皮膚が薄い
目の周りの皮膚は、他の部分よりも薄く、水分を保持しにくいという弱点があります。
他のパーツと同じくスキンケアをしていても、保持できる水分が少ないため乾燥しやすいのです。
・目の周りは皮脂腺が少ない
また目の周りの皮膚は、皮脂腺が少ないという特徴もあります。
他の部分に比べて分泌される皮脂が少ないので、水分が蒸発しやすいのです。
2. ちりめんじわができる原因
では具体的に、ちりめんじわはどのようなことが原因でできてしまうのでしょうか?
その理由を詳しく掘り下げてみましょう。
2-1.乾燥
ちりめんじわの大きな原因のひとつが「乾燥」。
本来、角質層はバリア機能によって水分が保持されています。
しかしバリア機能が衰えて長時間乾燥が続くと、角質層の表面が乾燥。
剥がれやすくなった隙間から水分が蒸発して、皮膚が硬くなってしまい、しわが刻まれてしまうのです。
2-2.加齢
また、加齢もちりめんじわの原因のひとつ。
加齢によって、角質層をつなぐ細胞間脂質などが減少。
バリア機能も低下して、肌が乾燥しやすくなり、ちりめんじわができやすくなってしまいます。
2-3.紫外線
紫外線もちりめんじわの原因のひとつ。
紫外線は次の3つの種類があります。
- UV-A
- UV-B
- UV-C
なかでもUV-Aは、波長が長く真皮まで到達。
肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを変性させて、しわやたるみを引き起こします。
UV-Aが降り注ぐのは、4~9月と比較的長い期間。
しかも雲や窓ガラスも通過するので、一年を通して天候に関わらずUVケアをすることが大切です。
またUV-Bは表皮にダメージを与えます。
ターンオーバーが乱れて肌は乾燥。ちりめんじわの原因にもなります。
UV-Bが主に降り注ぐのは7~8月。
エネルギーが強く散乱性が高いので、あらゆる方位から肌を守ることが大切です。
2-4.摩擦
また、「摩擦」もちりめんじわを引き起こす原因です。
摩擦が起こることでバリア機能が低下。
水分が減少して乾燥によるちりめんじわができやすくなってしまいます。
無意識に目をこする、クレンジングや洗顔でゴシゴシ洗うなど、日常生活で摩擦が起きていないかチェックしてみましょう。
2-5.眼精疲労
眼精疲労も、ちりめんじわを引き起こす原因のひとつ。
目の周りの血行が悪くなることで、肌に栄養がスムーズに運ばれなくなってしまいます。
するとターンオーバーが乱れて、肌は乾燥。ちりめんじわができやすくなってしまうのです。
パソコンやスマホを長時間使う人は、ときどき目を休めることも大切です。
2-6.生活習慣の乱れ
また次のような生活習慣の乱れも、ちりめんじわを引き起こす原因。
正しいスキンケアに加えて、生活習慣を整えることもちりめんじわ対策には必要です。
・喫煙
喫煙により血流が悪くなり、スムーズに栄養が運ばれなくなります。肌にはうるおいがなくなり、ちりめんじわができやすくなってしまいます。
・睡眠不足
肌を修復する成長ホルモンは、寝ているあいだに分泌されます。
睡眠不足で十分な成長ホルモンが分泌されないと、ちりめんじわができやすくなってしまいます。
・栄養バランスの悪い食生活
健やかな皮膚を作るのは、さまざまな栄養素。
極端なダイエットやジャンクフードなどは控えて、栄養バランスのよい食事を心がけることが大切です。
3. ちりめんじわには本当にワセリンが効くのか
以上のように、さまざまな原因が乾燥を引き起こすことで刻まれるちりめんじわ。
乾燥を防ぐために、しっかり保湿しておくことが大切です。
そこで注目されているのが「ワセリン」。
実際、ワセリンはちりめんじわを目立たなくさせる効果があるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
3-1.ワセリンはエモリエント効果がある
ワセリンには、「エモリエント効果」があります。
エモリエント効果とは、皮膚の水分蒸散を抑えてうるおいを保ち、皮膚を柔らかく保つ効果のこと。
私たちの皮脂は、膜となって水分の蒸発を防ぐ働きがありますが、ワセリンはその皮脂膜と似た役割をしてくれるのです。
3-2.ワセリンだけでは不十分
では、ワセリンだけ塗っていればちりめんじわが目立たなくなるのか、というとそれは残念ながら間違い。
ワセリンは水分の蒸発を防いでくれることは確かですが、角質層の水分量を増やすことはできないので単品では不十分なのです。
まずは、ローションでしっかり保水をした上で、ワセリンを塗るようにしましょう。
3-3.ちりめんじわに効果的な4つの保湿成分
ではワセリン以外でより効果的なケアをしたいときは、どのような成分を取り入れたらよいのでしょうか。併せてチェックしていきましょう。
・セラミド
セラミドは、水分をしっかり挟み込むことで水分の蒸発を防ぎ、みずみずしい肌をキープしてくれる成分。乾燥を防いでちりめんじわを目立たなくさせてくれます。
本来私たちの角質層に存在しますが、加齢とともに減少。
化粧品で外側から補うことが有効です。
なかでもおすすめなのは、保湿力の高い「ヒト型セラミド」。
ヒト型セラミドは、ヒトの体内に存在するセラミドとほぼ同じ構造をしており、非常に肌なじみがよく、肌への刺激が少ないというメリットがあります。
セラミド配合化粧品をお探しの方は、ぜひ「ヒト型セラミド」のものを見つけてくださいね♪
・ヘパリン類似物質
ヘパリン類似物質とは、人の肝臓で生成される「ヘパリン」に似た成分。
皮膚の「保湿」「血行促進」「抗炎症作用」に効果を発揮してくれます。
ちなみにこちらは、皮膚科で処方してもらったヘパリン類似物質の油性クリーム。
子供の手のあかぎれと、おでこにできてしまった大きな傷のケアとして処方してもらったクリームです。
あかぎれに塗ったところ、1~2日ですべすべになって驚きました!
ちなみにヘパリン類似物質は、医療用医薬品ですが、ドラッグストアで購入することもできます。
クリーム・ローション・スプレーなどいくつかのタイプがあるようなので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
・ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、私たちの肌の真皮にある成分です。
たくさんの水分を抱え込むことができるため、ヒアルロン酸が十分にある肌はしっとりしていて弾力があります。
しかし、セラミドと同じく、加齢に伴い減少。
そのため、化粧品で外から補うことが有効になります。
ヒアルロン酸配合の化粧品は、ドラッグストアにも多く販売されています。
リーズナブルなローションから、高配合のクリーム、ヒアルロン酸原液など、いろいろな種類があるので、お好みのテクスチャーのものを見つけてみてくださいね。
・コラーゲン
またちりめんじわを目立たなくさせるには、コラーゲンもおすすめ。
コラーゲンは私たちの真皮に存在する成分で、肌にハリや弾力をもたらしてくれます。
しかし、加齢で減少したり、紫外線によって変性してしまうことも。
コラーゲン配合の化粧品を使うことで、肌内部のコラーゲンが増加するわけではありませんが、肌にうるおいをもたらすことができます。
4. ちりめんじわを目立たなくさせるスキンケア
では、ちりめんじわを目立たなくさせるには、どのようなスキンケアを行えばよいのでしょうか。
具体的にチェックしていきましょう。
4-1.クレンジング&洗顔
まず見直したいのが、毎日のクレンジングと洗顔。
摩擦はちりめんじわの原因となるので、できるだけやさしくクレンジングや洗顔を行いましょう。
・クレンジングのポイント
クレンジング剤が少ないと、摩擦が起こりやすくなってしまいます。
メーカーが推奨する量を守るようにしましょう。
アイメイクをしっかりしている方は、ポイントメイクリムーバーを使うのもおすすめ。
しっかり液をしみこませたコットンをやさしく押し当ててオフします。
その際、ゴシゴシすると摩擦が起きてしまうので、あくまでもやさしく行いましょう。
・洗顔のポイント
乾燥を防ぐために、朝は洗顔を使わないという方もいますが、毛穴の詰まりの原因になります。朝、晩2回洗顔料で洗うことをおすすめします。
その際も、ちりめんじわの原因となる乾燥と摩擦には気をつけたいところ。
- しっかり泡立てる
- 皮脂の多いTゾーンから洗う
- ぬるま湯で洗い流す
- 清潔なタオルでやさしく水分を拭き取る
以上のポイントを意識して、肌にやさしい洗顔を心がけましょう。
4-2.保湿
そして、ちりめんじわ対策になくてはならないのが「保湿」。
肌が乾燥しないように、丁寧に保湿していきましょう。
ワセリンを取り入れたい場合は、しっかりローションで保水したあとに塗るのがポイントです。
また先に挙げた、セラミド、ヘパリン類似物質、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合された基礎化粧品を取り入れるのもおすすめです。
また、ちりめんじわはメイクで隠そうとしても、逆に目立ってしまうこともあります。
朝、目元もしっかり保湿することで、メイクノリもよくなりますので、ぜひ朝晩しっかり保湿するようにしてください。
4-3.紫外線対策
ちりめんじわを予防&改善するためには、紫外線対策も必須です。
しわの原因となるUV-Aは一年を通して降り注いでいるので、天候に関わらず毎日日焼け止めを塗るようにしましょう。
また大きめのサングラスをするのもおすすめ。
ちりめんじわができやすい目の周りをカバーすることができますよ。
4-4.抗しわ化粧品
また、近年注目を集めている抗しわ化粧品を取り入れるのも一手。
各メーカーがしのぎを削って大きな話題を呼んでいますよね。
なかでも、しわ改善効果が認められているレチノールやナイアシンアミドは、おすすめです。
・レチノール
レチノールは、ヒアルロン酸の生成を高めてしわを改善してくれる成分。
またターンオーバーを促進する作用もあるので、シミやくすみにも効果的です。
脂溶性なので、クリームやクリーミーなオイルなどに配合されていて、テクスチャーはやや重め。
人によっては刺激を感じる場合もあるので、少量ずつ試しながら使うことをおすすめします。
・ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは、コラーゲンの生成を高めてしわを改善してくれる成分。
またメラニンが運ばれるのを抑制する働きもあるので、美白効果も欲しい方にはおすすめです。
また水溶性なのでみずみずしいお手入れが好きな方にも向いています。
レチノール配合クリームより、比較的リーズナブルなところもうれしいポイント。
ちなみに、レチノールとナイアシンアミドは、併用することができます。
こちらの記事に詳しく記載しておりますので、気になる方は読んでみてくださいね。
5.まとめ
今回は、目元に老化の影を落とす「ちりめんじわ」について解説してきました。
ちりめんじわは、乾燥や加齢、眼精疲労などあらゆる原因によって引き起こされます。
浅いしわなので、しっかり保湿することで目立たなくさせることはできますが、放置すると深いしわに繋がることもあります。
またちりめんじわの改善には、残念ながらワセリンだけでは不十分。
基本の正しいスキンケアに加え、保湿効果のある成分をプラスで取り入れるのがおすすめです。
ちりめんじわは、美容医療などに頼らなくても、毎日のスキンケアで目立たなくさせることができます。
深く刻まれる前に、しっかりケアしていきましょう♪