オイル美容が注目されるようになって数年。
あなたはお気に入りのオイルに出会いましたか？
44歳の私もすっかりオイル美容にはまって、いろいろなオイルを試しています。
そんな中、最近気になっているのは、タマヌオイル。
保湿はもちろん、傷の回復をサポートするなど、優れた効果があることから「天然の万能薬」と呼ばれているのだとか。
今回は、そんなタマヌオイルにどのような効果があるのか、どんな使い方ができるのか、44歳の乾燥肌で試してみたいと思います。
- タマヌオイルって何？
- タマヌオイルはどんな使い方ができるの？
- タマヌオイルの香りやテクスチャーを知りたい
- タマヌオイルに副作用はある？
- タマヌオイルは他のオイルとどう違う？
タマヌオイルの購入を検討されている方、エイジングケア効果のあるオイルをお探しの方などは、ぜひチェックしてみてくださいね♪
Contents
1.タマヌオイルとは
タマヌオイルとは、一体どのようなオイルなのでしょうか？
その特徴をチェックしていきましょう。
1-1.テリハボクの種子から採取されるオイル
東南アジアやポリネシア原産で、ハワイやマダガスカルなど暖かい太平洋の島々にも自生する樹木、テリハボク。「聖なる木」「神の木」などと呼ばれています。
そのテリハボクの種子から採取されるのが、タマヌオイル。
ここ日本でも、沖縄など暖かい島で自生しており、タマヌオイルが採取されています。
1-2. 奇跡の万能薬
タマヌオイルは、太平洋の島々で、やけどや擦り傷、切り傷、アトピーなど、あらゆる皮膚疾患の薬として、また腰痛など神経痛の鎮静にも使われてきたことから、「奇跡の万能薬」と呼ばれてきました。
また美容用として、スキンケアにも古くから重宝されています。
このようにさまざまな目的で、皮膚に塗布されるタマヌオイルですが、オリーブオイルや椿油のように、食用として使用されることはありません。
1-3.バランスのいい脂肪酸
タマヌオイルは、次のような脂肪酸で構成されています。
| 脂肪酸 | 構成比 | |
| 不飽和脂肪酸 | オレイン酸 | 40% |
| リノール酸 | 28% | |
| 飽和脂肪酸 | パルミチン酸 | 14% |
| ステアリン酸 | 16% |
不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸、それぞれの脂肪酸をバランスよく含んでいるのが特徴です。
1-4.副作用はなし。ただしナッツアレルギーの人は要注意
タマヌオイルに大きな副作用は報告されていないようです。
ただし、ナッツアレルギーなどをお持ちの方や敏感肌の方は、絶対に肌トラブルが起きないとは言い切れませんので注意が必要です。
気になる場合は、使用前に必ずパッチテストを行い、赤みなどの肌トラブルが起きないかどうか、確かめてから使用しましょう。
2.タマヌオイルの効果
タマヌオイルには、次のようなさまざまな効果があります。
2-1.肌を保湿する
まず期待できるのは、タマヌオイルの保湿効果。
タマヌオイルに含まれるオレイン酸は私たちの皮脂にも存在する成分で、非常に肌なじみがよいのが特徴です。
またリノール酸も、肌なじみがよく水分の蒸発を防止。
乾いた肌にうるおいをもたらしてくれます。
2-2.抗酸化作用
タマヌオイルには、抗酸化作用もあります。
抗酸化作用とは、私たちの細胞を老化させる活性酸素を抑制する作用のこと。
活性酸素は、紫外線、ストレス、激しい運動などさまざまなことが原因で発生します。
正常な細胞も傷つけてしまうため、シミやしわなどの肌老化の引き金にもなってしまいます。
この活性酸素を抑制してくれるのが、タマヌオイルに大量に含まれている「トコトリエール」。
これはビタミンEの一種で、同じくビタミンEであるトコフェロールよりも抗酸化活性が約50倍も高く、「スーパービタミンE」と呼ばれている成分です。
トコトリエノールを豊富に含むタマヌオイルは、活性酸素によるダメージから肌を守り、健やかな肌をもたらしてくれます。
2-3.紫外線から肌を保護する
タマヌオイルは、紫外線から肌を保護する効果も期待できます。
「天然の日焼け止め」などとも呼ばれていますが、なぜオイルに日焼け止め効果があるのでしょうか。
その秘密は、タマヌオイルが生まれる環境にあります。
テリハボクの樹木は、暖かく紫外線の強い地域に自生しています。
そのため、自ら紫外線のダメージから身を守ろうと、そのような効果を兼ね備えているのです。
とはいえ、期待できるのは、SPF6、PA＋程度の効果。
決して日焼け止めとしての効果が高いわけではないので、一般的な日焼け止めと併用することをおすすめします。
タマヌオイルを配合した日焼け止めも販売されているようなので、タマヌオイルをUVケアに取り入れたい方は、そのような製品を使うのもよいでしょう。
2-4.抗炎症作用
タマヌオイルには、抗炎症作用も期待できます。
その効果に関係しているのは、タマヌオイルに含まれる「カロフィロライド」という成分。
カロフィロライドには抗炎症作用があります。
そのため、タマヌオイルは切り傷や擦り傷、虫刺されなど、あらゆる皮膚疾患に使われているのです。
3.タマヌオイルの使用感
それではさっそくタマヌオイルを実際に試してみたいと思います。
今回、使用したのはこちら。株式会社インセントのタマヌオイルです。
裏面には、日本の表示名でテリハボク種子油と記載されていますね。
3-1.色
タマヌオイルの色は深い緑色。
黄色や透明オイルが多い中、ここまで深い緑色のオイルは珍しいですよね。
塗ると肌が緑色になっちゃいそう……なんて心配はご無用。
肌にしっかり浸透して色は残りません。
ただ、服につくとやっかい。
布切れに垂らしてみると、こんな感じで濃い緑がとても目立ちます。
拭き取ってもこんな感じで残ってしまうので、お気に入りの洋服にうっかり垂らしてしまうことがないように気をつけましょう。
3-2.香り
香りはかなり独特です！
ナッツのような香ばしい匂いで、けっこう強め。
塗布してからしばらく、香りが残ります。
これはかなり好き嫌いが分かれるかも……。
私はナッツ類が大好きなのでこの香ばしい香りも好きですが、人によっては苦手だと感じてしまうかもしれません。
香りに敏感な方は、店頭で香りを確認してから購入するか、インターネットで購入の際は少量タイプから試してみるとよいでしょう。
3-3.テクスチャー
テクスチャーは、やや粘つきがあり、重め。
手の甲にのせたところ、ゆっく～り垂れていきました。
さらさらの伸びのいいオイルをお使いの方には、やや使いづらいと感じるかもしれません。
重めのテクスチャーを顔全体に塗るのに抵抗がある方は、目元など乾燥しやすいポイントを保湿したり、乳液やクリームなどに少量を混ぜて使うとよいでしょう。
肌になじませるとスーッとなじんでいきます。
(オイル自体の姿は見えなくなりますが、やはり香りが残るので存在感を感じます……)
4.タマヌオイルの使い方
それではいよいよ、タマヌオイルを使ったスキンケアを行っていきましょう。
使い方は、大きく分けて次の2通りです。
4-1.ブースターとして
タマヌオイルは、ブースターとして使うことができます。
オレイン酸やリノール酸など肌なじみのいい脂肪酸が入っているため、肌にごわつきがなくなり、その後の化粧水の浸透がアップします。
乾燥によるごわつきが気になる方には、おすすめのケアです。
ほんの数滴を手に出して、手のひらを合わせてオイルをなじませたら、顔を包み込むようにハンドプレスして塗布しましょう。
ただし、タマヌオイルだけのシンプルケアでは、保湿不足に。
タマヌオイルは水分の蒸発を防ぐことはできますが、角質層の水分自体を増やすことはできないので、しっかり化粧水で保湿するようにしましょう。
タマヌオイル
↓
化粧水
↓
乳液
の順でケアしてくださいね。
より保湿力の高いオイルをお探しであれば、セラミド配合のオイルもおすすめ。
セラミドは、私たちの肌にも存在する角質の水分を挟み込んでくれる成分。
しかし、30代以降は減少傾向にあるので、セラミド配合の化粧品で補ってあげると、保湿力がぐんとアップします。
4-2.スキンケア製品に混ぜる
タマヌオイルを、他のスキンケア製品に混ぜるという方法もおすすめ。
お使いの製品が、よりこっくりとしたテクスチャーになり、保湿力もアップします。
こちらは、乳液にタマヌオイルを加えた状態。
これを手の上でよくブレンドして、顔に塗ってください。
伸びの悪いタマヌオイルも、こうして他の製品と混ぜることで塗りやすくなりました♪
他のオイルとブレンドしてもOKです。
5.タマヌオイルのデメリット
最後に、実際に使ってみて感じたタマヌオイルのデメリットをまとめておきましょう。
5-1.香りやテクスチャーに好き嫌いがあるかも
先述したように、タマヌオイルの香りは独特。
またテクスチャーも重めで伸びが悪いので、顔全体にささっと塗布できる軽いオイルではありません。
これらの特徴を考えると、万人受けするポピュラーなオイルというよりは、ややマニアックなオイルといえるでしょう。
5-2.低い温度の場所に保管しておくと固まる
タマヌオイルは、温度の低い場所に保管しておくと固まる性質があります。
いかにも、暖かい地域で生まれたオイルという感じがしますね。
固まってもボトルごとお湯にさらすと溶けるので、再び使うことが可能ですが、若干手間を感じます。
寒い地域にお住いの方や冬場などには、やや使いにくいのかな、と感じます。
5-3.値段が高め
希少なタマヌオイルは、決してリーズナブルなオイルとはいえません。
クレンジングやボディケアにもバンバン使えるリーズナブルなオイルをお探しの方には不向きかもしれません。
6.まとめ
今回は、南洋の国々で愛されてきた「タマヌオイル」について、詳しく解説してきました。
タマヌオイルは、抗酸化作用が高く、保湿効果や紫外線から肌を守る作用、抗炎症作用などいくつかの効果があります。
一方で、独特な香りや伸びの悪いテクスチャーなど、気になるポイントもありました。
香りやテクスチャーが気になる方は、何か他のオイルや乳液などにブレンドして使うとよいでしょう。
これらのメリットとデメリットを理解した上で、気になる方はぜひ試してみてくださいね。
