角栓が自然に取れるのを待つ「角質培養」がいいってホント?角栓を取らないとどうなる!?

多くの人を悩ませる「角栓」。
あなたはどんなお手入れをしたことがありますか?

毛穴パック、ピーリング、角栓スティック、酵素洗顔など、さまざまなケアがありますよね。

なかでも最近、SNSを中心に大きな話題を呼んでいるワードがあります、
それは「角質培養」。

できれば除去したい角質を培養するなんて、本当に肌によいことなのでしょうか!?

今回は、そんな「角質培養」というワードに注目してみました。
この記事を読めば次のようなことがわかります。

  • 角質培養とは
  • 角質培養は、本当に肌にいいのか
  • 角栓を目立たなくさせるためのケア
  • 角栓を目立たせる悪習慣

憎き角栓、取るべきか? 待つべきか?
お悩みの方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

1.角質培養とは

角質培養とは

ネットで話題となっている「角質培養」という言葉。
実際、どのようなケアなのでしょうか。詳しくリサーチしてみました。

1-1.ネットで広まった「角質培養」という言葉

角質培養とは、肌にやさしいスキンケアによって本来のバリア機能を正常化して、健やかな肌に導いていく方法です。

バリア機能とは、皮膚の一番外側にある「表皮」に備わっている機能。

ネットで広まった「角質培養」という言葉

主に次の2つの働きがあります。

  • ほこりや花粉、乾燥した空気や紫外線などの外部刺激から肌を守る働き
  • 内側の水分が蒸発しないように守る働き

しかし、紫外線や加齢、間違ったスキンケアなどが原因となり、バリア機能は低下。
すると、肌が乾燥したり、外的刺激に敏感になってしまうのです。

角質培養は、このような肌トラブルを引き起こさないように考えられた、肌にやさしいスキンケアです。

1-2.「角栓」を培養するわけではない

しかしこの言葉がある誤解を生んでいるようです。

それは、「角質」ではなく「角栓」を育てていくべきである、という誤った方法。

角栓とは、皮脂と不要な角質が混ざり合ってできた塊です。
最初は小さな白い塊ですが、放置すると肥大化。
さらに空気や紫外線に触れることで酸化すると、黒くなり、より目立つようになります。

「角質」と「角栓」という言葉が似ているため、「角栓は無理に取らずに育てた方がよい」という噂がインターネットを通じて広まっていったようです。

2.角栓は取るべきか、自然に取れるまで待つべきか

角栓は取るべきか、自然に取れるまで待つべきか

それでは、本当のところ、角栓は取るべきなのでしょうか。それとも自然に取れるまで待つべきなのでしょうか。踏み込んで探っていきましょう。

2-1.角栓の取りすぎはよくない

毛穴パック、ピンセット、角栓スティックや指でにゅるっと押し出すなど、角栓を取る方法はいろいろありますよね。

しかし、これらの方法で無理やり角栓を取りすぎるのは、肌によくありません。

角栓は悪いイメージがありますが、実は角栓にも私たちの肌を守る大切な役割があります。
毛穴の中で塊となって、外的刺激から守ってくれているのです。

そのため、角栓を突然取り除いてしまうと、毛穴は無防備な状態に。

細菌感染などのリスクが上がり、もう一度角栓を作ろうと、過剰な皮脂分泌が起きるように指令を出してしまいます。すると、さらなる角栓の肥大化に繋がってしまうのです。

2-2.角栓の放置もよくない

では、角栓はやはり放置して育てておいた方がよいのでしょうか。

それもやはりNG。

本来であればターンオーバーによって古い角栓から排出されていきますが、加齢や乾燥など何かしらの理由でターンオーバーが乱れると、角栓は排出に時間がかかります。

そこへさらに皮脂分泌が行われることで、角栓は肥大化。

皮膚から飛び出すようになってしまいます。
また、紫外線や空気に触れることで酸化。
黒ずみ毛穴となり、汚い印象を与えてしまうようになるのです。

そのため、日頃のクレンジングや洗顔によって、しっかり皮脂や古い角質を落とし清潔にして、角栓を大きく育てないことが大切です。

のちほど、角栓を予防するクレンジングと洗顔の方法を解説しますので、参考にしてみてくださいね。

2-3.角栓は、取りすぎず、放置しすぎない「ほどほどのケア」がよい

以上のことから、角栓は「取りすぎず、放置しすぎないほどほどのケアがよい」ということになります。

肌をいたわるケアでバリア機能を呼び覚まし、角質が目立たない肌環境を作っていきましょう。

3.角栓を目立たなくさせる基本のスキンケア

角栓を目立たなくさせる基本のスキンケア

それでは、角栓を目立たなくさせる基本のスキンケアはどのようなものなのでしょうか。具体的にチェックしていきましょう。

3-1.クレンジング

角栓を目立たなくさせるために、まずはしっかりクレンジングを行いましょう。

メイクをしたまま寝てしまうと、毛穴の詰まりや、ニキビなどの肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。

できれば、帰宅後すぐにメイクを落として、肌への負担を和らげてあげましょう。

クレンジングオイルは、角栓が気になる場所にくるくるなじませると、ざらつきが取れることがあります。

ただし、オイルクレンジングは人によっては肌を乾燥させる可能性も。
乾燥肌やインナードライの方は、オイルクレンジングはメイクの濃い日だけにして、普段はミルククレンジングにするなど、肌質やメイクの濃さに合わせて選んでみてくださいね。

どんなクレンジング剤を使ったとしても、共通して意識したいのが「摩擦」を避けること。

ゴシゴシこすってしまうと摩擦となってターンオーバーを乱す原因となってしまいます。

クレンジング剤の量が少なすぎると、摩擦が起きやすくなってしまいます。
メイクの濃さに関わらず、メーカーが推奨する量を守りましょう。

3-2.洗顔

角栓を予防するためには、正しい洗顔を毎日行うことが大切です。

角栓は、皮脂と古い角質が混ざってできたもの。
朝晩、しっかり洗顔して肌を清潔に保っておきましょう。

「乾燥肌だから朝はお湯だけで洗う」、という方もいらっしゃいますが、寝ているあいだに分泌された皮脂や空気中の塵やほこりが肌に付着しています。
朝も洗顔料を使って洗うことをおすすめします。

ここでも意識したいのが「摩擦」。
クレンジング同様、ゴシゴシ洗わずに、やさしく洗ってあげてくださいね。

また洗う順番、すすぎのお湯の温度など、いくつかの意識したいポイントも。
次にご紹介する正しい洗顔方法を取り入れてみてくださいね。

  • 正しい洗顔方法
  1. ぬるま湯で顔全体を、軽く予洗いします
  2. 泡立てネットを使って、空気を含ませながら洗顔料をよく泡立てます
  3. 皮脂の多いTゾーンから洗います。その際、摩擦を避けるために、泡を転がすようにやさしく洗いましょう。
  4. 同様に、Uゾーンや目の周りなどの細かい部分を洗います。
  5. ぬるま湯でやさしくすすぎます。フェイスラインは泡が残りやすいので要注意。洗い残しのないように、しっかりすすぎましょう。
  6. 清潔なタオルで、上からやさしく押さえるようにして水分を拭き取ります。
  • 週1回の酵素洗顔
    また、角栓ケアには酵素洗顔もおすすめ。
    酵素は角栓の原因となるたんぱく汚れを分解する効果があります。

ただし、肌への刺激が強いので、週1回程度のスペシャルケアとして取り入れるのがよいでしょう。

先日、私も毛穴の黒ずみが気になり、パウダー状の酵素洗顔を使ってみました。
黒ずみが気になる部分に集中的に泡をくるくるなじませたのですが、泡を乗せている時間が長かったのか、洗い流してから少しピリピリしてしまいました。

とくに私のように乾燥肌や年齢肌の方は、洗いすぎに注意しましょう。

パウダー状の酵素洗顔の刺激が苦手な方は、パックタイプの洗顔料もおすすめ。

こちらは、泥パックタイプの洗顔料です。

2種類の酵素配合で、角栓の原因となる皮脂とたんぱく汚れにアプローチ。
さらに、クレイが素早く吸着してくれます。

保湿力の高いアルガンオイルも配合されているので、乾燥肌の私も毎日使うことができます♪

15秒で洗い流しOKなので、スペシャルケアをする時間がない方にもおすすめ。
毎日の洗顔で、本格的に角栓ケアができるアイテムですよ。

3-3.保湿

洗顔のあとは、しっかり「保湿」を行いましょう。

あまり保湿しないほうが、角栓が作られにくくなるのでは……?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、肌は乾燥しすぎると過剰な皮脂分泌を起こしてしまいます。

まずはどんな肌質の方も、洗顔後にしっかりローションで保水して、過剰な皮脂分泌を防ぎましょう。うるおいで満たされた毛穴は、ふっくらして目立ちにくくなりますよ。

ローションは、ケチらず何度か重ねづけするのがおすすめ。
鼻の周りも凹凸に合わせて、しっかり保水してあげてくださいね。

次に、乳液やクリームなどの油分で蓋をします。

もともと皮脂分泌が活発で毛穴が詰まりやすい方は、Tゾーンに油分を塗りすぎるのはNG。
ごく薄く塗るようにしましょう。

一方、乾燥によって毛穴が気になる方は、ブースターを取り入れてみるのもおすすめ。

私が愛用しているブースター美容液は、ヒト型セラミド配合で、抜群の保湿力。
しぼんだ毛穴をふっくら見せてくれます。乾燥による過剰な皮脂分泌も防げるので安心♪

以上のように、ご自身の肌の状態によって、油分を控えめにしたり、逆にオイルをプラスするなどして、調整してみてくださいね。

3-4.紫外線ケア

紫外線はシミの原因というイメージがありますが、角栓にも大きな影響を与えます。

紫外線を浴びると、白い角栓が酸化して黒く変化。目立つようになってしまいます。

紫外線は一年中降り注いでいるので、一年を通して曇りの日もしっかり日焼け止めを塗るようにしましょう。

また、紫外線はマスクも通過します。(特別なUV加工がされているマスクは除く)
日焼け止めがこすれてまだら焼けの原因となるので、マスクに頼らず日焼け止めをこまめに塗りなおすことも大切です。

4.角栓を目立たなくさせるために意識したい習慣

角栓を目立たなくさせるために意識したい習慣

角栓を目立たなくさせるためには、先述した基本のスキンケアに加えて、次のような生活習慣を意識することも大切です。

  • 食生活の改善
    高脂質、高糖質の食事は過剰な皮脂分泌の原因となります。
    栄養バランスの良い食事を、よく噛んでゆっくり食べるようにしましょう。
  • 質のよい睡眠の確保
    寝ている間に肌を修復する成長ホルモンが分泌されます。とくに寝入りの3時間は活発に分泌されるので、寝入りにぐっすり寝られるように心がけましょう。

寝る1時間前にはスマホやテレビの使用を中止して、部屋を暗くしておくことで眠りに入りやすくなりますよ。

  • ストレスケア
    過剰なストレスも男性ホルモンを優位にして過剰な皮脂分泌を促す原因となります。
    肌のためにも、できるだけこまめに解消するようにしましょう。

5.まとめ

今回は、インターネットで話題の「角質培養」というワードを取り上げてまいりました。

角質培養とは、肌にやさしいスキンケアによって本来のバリア機能を正常化して、健やかな肌に導いていく方法です。

一方、「角栓」という言葉と混同されやすく、角栓を育てた方がよいという誤解が広まっているようです。
角栓は、取りすぎても放置しすぎても、悪化に繋がります。

角質培養の本来の意味である「肌にやさしいスキンケア」は決して間違いではありませんが、角栓を大きく育てる必要はとくにありません。

適切なお手入れと毎日のスキンケアで、角栓がスムーズに排出されていく肌環境を地道に育んでいきましょう。

また、角栓を目立たせないためには、食生活の改善など生活習慣にも多くのヒントが隠れています。
あらゆる方向からアプローチして、毛穴の目立ちにくい肌を一緒に目指していきましょう。

 

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