- Tゾーンはベタつくのに、頬や口まわりがカサカサしている
- うるおって見えるのに、メイクノリが悪い
- あぶらとり紙でこまめに拭いているのにテカる
- ニキビケアを続けているのに、治らない
こんな症状でお悩みのあなたは、もしかしたら「インナードライ」かもしれません!
インナードライは、脂性肌と間違いやすいのでケアを誤りがち。
間違ったケアで症状が悪化すると、皮ムケなどの肌トラブルや、シミやたるみなどの老化の原因にも繋がります。
私は30代に入ったころ、Uゾーンに小さなニキビができるようになり、Tゾーンがベタつきやすくなりました。
ベタつきを抑えようと、せっせと洗顔をしたり、あぶらとり紙でケア。
それでも小さなニキビは繰り返し、頬や口周りはカサカサする肌に、イラついた記憶があります。
そこで出会ったのが、「インナードライ」という言葉。
インナードライには、脂性肌とも乾燥肌とも違う正しいスキンケアがありました。
インナードライに合ったスキンケアをして、生活習慣を見直すなど、多方面からアプローチすることでしっかり内側からうるおう肌を取り戻すことができましたよ♪
そこで今回は、インナードライについて一から十まで徹底解説!
- インナードライとは一体どんな肌なのか
- インナードライの見分け方
- インナードライを改善するスキンケア
- インナードライを改善する生活習慣
などがわかります。
「もしからしたらインナードライかも」と疑問を抱いている方、インナードライのスキンケアがわからない方は、ぜひ読んでみてくださいね!
1.インナードライって、どんな肌?
まずは、インナードライが一体どんな肌なのか、知っておきましょう。
1-1.インナードライとは
インナードライとは、肌の表面は油分でベタついているのに、内側は乾燥している状態。
水分と油分のバランスが崩れて、バリア機能が低下しています。
また、ベタつきとカサつきという両極端な状態であるため、肌質をコントロールしにくいのが特徴。
肌の状態に合わせて、部分的にスキンケアを変える必要があります。
1-2.インナードライになるメカニズム
ではインナードライ肌は、どのようにして起こってしまうのでしょうか。
そのメカニズムをお話する前に、まずは私たちの皮膚の構造について触れさせてください。
私たちの皮膚は
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
と3つに分類されます。
もっとも外側にあるのが「表皮」。
この表皮には、水分保持や外部からの異物の侵入を防ぐ、バリア機能があります。
しかし、インナードライ肌はバリア機能が低下して、水分が蒸発。
その蒸発を防ごうと、過剰に皮脂を分泌させて、皮脂膜で覆うようにしてしまうのです。
皮脂膜は健やかな肌にも存在しますが、インナードライは過剰な皮脂量。
こうして内側がカラカラ、外側がベタベタの「インナードライ」の状態が出来上がってしまうのです。
1-3.脂性肌との違い
インナードライと間違えやすいのが、脂性肌。
どちらも同じようにベタつきがあります。
しかし脂性肌は、水分も皮脂も多い状態。
思春期から20代前半に多くみられます。
Tゾーンだけでなく、頬やあごもテカることがあり、ニキビ、毛穴のつまり、毛穴の開きなどの肌トラブルがみられることも。皮脂の酸化によって、赤みを帯びることもあります。
丁寧な洗顔と引き締め効果のある化粧品で、過剰な皮脂分泌を抑えていくことが大切です。
一方、インナードライは、同じく皮脂は多いものの、水分は少ない状態。
部分的な差が大きく、Tゾーンは脂っぽく、頬や口周りなどのUゾーンはカサつく傾向にあります。
1-4.乾燥肌との違い
乾燥肌は、水分も油分も不足した状態。
一日中カサつきがあり、荒れやすい肌です。
インナードライと同じく水分は不足していますが、油分も不足しているのでベタつきはありません。
そのため、継続的に水分と油分をバランスよく与えていくことが大切です。
一方インナードライは、日中になると過剰な皮脂分泌によりベタつきを感じます。
一日を通して、ベタつきが気になる時間、カサつきが気になる時間があります。
1-5.インナードライの見分け方
では具体的に、インナードライはどのようにして見分けたらよいのでしょうか。
実はとても簡単にセルフチェックできるのが、「洗顔」。
次のような方法で、自分がインナードライかどうか診断してみてくださいね。
- いつもどおりの洗顔をする
- タオルで水分を拭き取り、スキンケアをしないで15分ほど放置する
これで、TゾーンがベタついてUゾーンが乾燥してきたら、インナードライの可能性大!
肌トラブルや肌老化を招く前に、インナードライに適したスキンケアや生活習慣を取り入れていきましょう。
2.その習慣が、インナードライを招く
このように、脂性肌とも乾燥肌とも違うインナードライ。
どのようなことがきっかけでインナードライになってしまうのでしょうか。
実は、次のようにインナードライを招きやすい習慣があります。
ご自身に当てはまるものはないか、チェックしてみてくださいね。
2-1.間違ったスキンケア
インナードライは、間違ったスキンケアが原因で起こることがあります。
・洗浄力の強いクレンジングを使っている
まず気をつけたいのが、洗浄力の強いクレンジング。
メイクをしっかり落とすことは、肌にとっては大切です。
しかし、洗浄力の強すぎるクレンジングは、肌に必要なうるおいまで奪ってしまうことも。
とくにクレンジングオイルは、洗浄力が強い傾向にあるので、使いすぎると肌を乾燥させてインナードライを加速させる可能性があります。
・洗顔をしすぎている
また、洗顔のしすぎも要注意。
ベタつきが気になるからといって、
- 1日に何度も洗顔をする
- ゴシゴシ洗う
- 長い時間、洗顔をする
- 熱いお湯ですすぐ
などは、肌に必要なうるおいを奪ってしまいます。
肌に負担のかからない洗顔料を選び、やさしく洗うことが大切です。
・収れん化粧水を使っている
テカリが気になるときに選びがちな収れん化粧水も要注意。
アルコールの配分量が多く、さっぱりした使用感で、皮脂分泌を抑制する作用があります。
しかしインナードライの原因は乾燥。
テカリやべたつきのケアのために収れん化粧水を使っていると、余計に肌が乾燥してしまうのです。
目の前のベタつきに惑わされず、角層にしっかりうるおいを与えられる化粧品でケアしていくことが大切です。
・乳液やクリームを使わない
べたつきがあると、乳液やクリームなどを使わずに、化粧水だけで済ませてしまうという方がいます。
しかし、これはインナードライにとって逆効果。
化粧水はやがて蒸発して、乾燥を招いてしまい、さらにその乾燥を防ごうと過剰な皮脂分泌が起きてしまうのです。
化粧水を塗ったあとは、必ず乳液かクリームで蓋をしましょう。
・あぶら取り紙を一日何回も使っている
Tゾーンのテカリを抑えようと、あぶらとり紙を一日何回も使うのはNG!
皮脂分泌を加速させるだけでなく、肌摩擦を起こして、より乾燥を招いてしまいます。
できるだけ使用を控え、どうしても使いたいときは、こすらずにやさしく上から押さえるようにしましょう。
2-2.UVケアをあまりしていない
インナードライにとって、紫外線も大敵。
紫外線を繰り返し浴びた肌は、その刺激から肌を守ろうと角質を溜め込みます。
これは角質肥厚と呼ばれ、肌がごわつき、角層内の水分を減少させてしまいます。
水分が減少すれば、過剰に皮脂が分泌されて、インナードライが加速。
しっかりUVケアをして、肌のターンオーバーが正常になるようにすることが大切です。
- 曇りの日は、UVケアをしない
- 夏だけUVケアをしている
- 屋内ではUVケアはしない
- 日焼け止めを塗り直さずに、長時間、紫外線を浴びつづける
- マスクの下は日焼け止めを塗らない
これらは、すべて間違ったケアです。
のちほどご紹介する正しいUVケアで、紫外線から肌を守りましょう。
2-3.睡眠不足
「睡眠は最高の美容液」。
睡眠時間が不足していたり、睡眠の質が低下していると、インナードライを含むあらゆる肌トラブルを招いてしまいます。
・寝る直前までスマホやTVを見ている
・寝る直前まで部屋の電気をつけたままにしている
・寝る前にカフェインの入った飲み物を飲む
・過度な飲酒をする
・長時間の昼寝をする
これらは、夜の寝つきを悪くしたり、睡眠の質を下げる行為なので避けましょう。
2-4.食生活の乱れ
食生活の乱れも、インナードライの原因のひとつ。
栄養が偏った食事や極端なダイエットは、インナードライを加速させてしまいます。
なかでも、揚げ物やスナック菓子が大好きという方は要注意!
皮脂を過剰に分泌させてしまう原因になるので、できるだけ避けましょう。
2-5.エアコンを使いすぎる
エアコンの使いすぎも、インナードライを招く原因のひとつ。
とくに空気が乾燥している冬場にエアコンを使いすぎると、空気中の水分が減少して、肌の乾燥を招いてしまいます。
インナードライの原因はあくまで乾燥。
肌が乾燥しないように、加湿器を併用するなどして、しっかりケアしていきましょう。
また夏場のエアコンの使用もあなどれません。
夏は湿度が高いので見落としがちですが、冷房も使いすぎると空気は乾燥します。
冷やし過ぎに注意したり、風が直接肌に当たらないようにして、乾燥から守りましょう。
2-6.ストレス
ストレスも、インナードライを招く原因。
インナードライになりやすい30代以降は、仕事、恋愛、結婚、育児など、さまざまなライフスタイルの変化もあり、ストレスも溜まりがちですよね。
過度なストレスはインナードライをはじめとする肌トラブルの原因になります。
自律神経が乱れて血行不良を起こし、肌に必要な栄養が行き届かなくなってしまうのです。
すると肌のターンオーバーが乱れて、肌は乾燥。インナードライを悪化させてしまう可能性もあるのです。
自分なりのストレス解消法をみつけて、上手に解消していきましょう。
2-7.喫煙
喫煙は、百害あって一利なし。
インナードライをはじめとするあらゆる肌トラブルも、喫煙が及ぼす害のひとつです。
喫煙によって、血管が収縮。一酸化炭素によって酸欠状態となり、肌に必要な栄養が行き届かなくなってしまいます。
さらに、喫煙によって発生した活性酸素を消そうと、大量にビタミンCを消費。
ビタミンCは、美肌づくりには欠かせないビタミンのひとつですよね。
このように、肌にとって全くいいことがないのが喫煙なのです。
現在、喫煙されている方は、ぜひインナードライ改善のためにも、一日でも早く禁煙することをおすすめします。
また受動喫煙も、害は同じく受けてしまいます。
自分が吸わなくても、できるだけたばこの煙を避けて生活するように心がけましょう。
3.インナードライを改善するスキンケア
以上のように、さまざまな原因が招くインナードライ。
スキンケアの見直しから生活習慣の改善など、インナードライを治す方法はさまざまです。
まずは、洗顔からメイクまでインナードライに適したスキンケア方法をご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
3-1.やさしいクレンジング
まず見直しておきたいのが、クレンジング。
メイク残りはインナードライをはじめとするあらゆる肌トラブルの原因になるので、しっかりオフすることが大切です。
しかし洗浄力の強いクレンジングオイルは、乾燥を促進する可能性があります。
おすすめは、クレンジングミルクやクレンジングクリーム。
クレンジングミルクは、肌への刺激が少なく、マイルドな洗い上がりです。
またクレンジングミルクは、保湿力が高く、厚みもあるので肌摩擦が少ないというメリットも。
どちらもクレンジングオイルに比べて洗浄力はマイルド。
アイメイクはポイントメイクリムーバーでオフしたり、お湯でオフできるマスカラにするなどして、上手に取り入れていきましょう。
3-2.手早く、やさしい洗顔
次に見直したいのが洗顔。
インナードライで乾燥した肌は、不要な角質が溜まっている状態。
毎日の洗顔で、不要な角質はしっかりオフすることが大切です。
ただし、洗顔のしすぎは乾燥のもと。
次のポイントに注意して、洗顔するようにしましょう。
- 洗顔料を十分に泡立てる
- Tゾーン→Uゾーンの順に洗う
- 手が触れないように、やさしく手早く洗う
- 32~35℃くらいのぬるま湯ですすぐ
- 清潔なタオルで、やさしく上から押さえるように水気を拭き取る
十分に泡立てる時間がない方や、忙しくてついゴシゴシ洗ってしまうという方には、パックタイプの洗顔料もおすすめです。
ピュアセラディープクレイ
パックというと、なんだか余計に時間がかかりそうな感じがしますが、これは超・時短!
塗ったら、たった15秒で流してOK!ゴシゴシ洗う必要もなく、くるくるマッサージしながら流すので、肌への負担も少なくて済みますよ♪
3-3.ブースターで肌をやわらかく
洗顔のあとは、ブースターを使って肌をやわらかくするのもおすすめ。
ブースターとは、化粧水の前に塗布することで、肌を整えたり、やわらかくしてくれる導入化粧品です。
インナードライは、不要な角質がたまってゴワゴワしている状態。
ブースターを使うことで、肌がやわらかくなり、化粧水や乳液の浸透が高まるので効果的です。
3-4.化粧水はたっぷり
次に、化粧水。
インナードライ肌の原因は乾燥ですので、化粧水は顔全体にたっぷりつけるようにしましょう。
収れん化粧水のようなさっぱりタイプではなく、角層に水分をしっかり与えられる化粧水で、満たしてあげることが大切です。
私は手でハンドプレスしながら塗るのが好きですが、コットンを使う場合は、すみずみまでひたひたに。摩擦が起きないように、やさしく塗布しましょう。
3-5.乳液やクリームもつける
化粧水が蒸発しないように、乳液やクリームなどの油分で蓋をすることも重要。
ベタつきが気になると、つい省略してしまいがちですが、内側は乾燥していることを忘れずに、しっかりケアしていくことが重要です。
テカリが気になるTゾーンは少なめに塗布するなど、部分的な調整をしながら取り入れていきましょう。
3-6.UVケアはしっかり
インナードライを改善して美肌を手に入れるためには、UVケアはマスト!
次のポイントを意識して、正しいケアをしていきましょう。
・曇りの日も紫外線は降り注いでいます
紫外線が降り注いでいるのは、晴れた日だけではありません。
快晴の日に対して、次のような割合で紫外線が降り注いでいます。
- 薄曇りの日……80~90%
- 曇りの日……60%
- 雨の日……30%
天候に関わらず、UVケアをしましょう。
・一年を通してUVケアをしましょう
紫外線は、夏だけでなく一年を通して降り注いでいます。
紫外線は
- UV-A
- UV-B
- UV-C
の3種類があり、それぞれ波長の長さが違います。
UV-Bは、いわゆる「日焼け」を起こす紫外線。
7~8月に多く降り注ぎ、肌を黒くしたり、肌に赤い炎症を起こします。
角化のリズムを乱して水分を減少させるので、インナードライを加速させます。
とくに紫外線の多い時期は、日焼け止めはもちろん、日傘や帽子、サングラスなど、UVアイテムをプラスして対策しましょう。
UV-Aは、4~9月という長期間に多く降り注ぎ、表皮を通過して、真皮まで到達。
コラーゲンやエラスチンを変形させてシワやたるみを招いてしまいます。
このように、紫外線は夏以外にも降り注いでいるので、一年を通してUVケアをしていきましょう。
・屋内、マスクの下などのうっかり日焼けにご用心
UV-Aは窓ガラスも通過します。
屋内にいても、日焼け止めを塗ったり、窓際に長時間いるのを避けるなどして、「うっかり日焼け」に注意しましょう。
またマスクをしていると紫外線を防げるような気がしますが、残念ながら間違い。
紫外線はマスクも通過してしまいます。
とくにインナードライの口周りはゴワつきやカサつきが起こりやすいポイント。
マスクの下も、しっかり日焼け止めを塗るようにしましょう。
・日焼け止めは塗りなおしましょう
日焼け止めは、汗や摩擦で落ちてしまうこともあります。
こまめに塗りなおしましょう。
とはいえ、メイクの上からもう一度日焼け止めを塗るのは、現実的に難しいですよね。
そんなときは、SPF 値のついたパウダーファンデーションがおすすめ。
ティッシュで軽く皮脂をオフしたあと、SPF 値のついたパウダーファンデーションを塗れば、効果を持続することができます。
(参考:紫外線環境保健マニュアル2008
3-7.ファンデーションの選び方
インナードライにとって、ファンデーションの選び方も重要。
洗浄力の強いクレンジングオイルを避けるために、落としやすいファンデーションを選ぶ必要があります。
おすすめは、パウダーファンデーション。
リキッドファンデーションやエマルジョンファンデーションに比べて落としやすいので、マイルドな洗浄力のクレンジングミルクでも落とすことができます。
このように、クレンジングのことまで考慮してファンデーションを選ぶことも、インナードライ改善方法のひとつです。
3-8.セラミド化粧品の選び方
インナードライには、セラミド入りの化粧品もおすすめです。
セラミドは、水分を挟み込んで蒸発を防いでくれる成分。
乾燥が原因で起きてしまうインナードライには、効果的な成分です。
本来セラミドは肌にある成分ですが、インナードライになりやすい30代以降には減少。
50代では20代の約半分までに減ってしまうともいわれています。
そこでセラミド入りの化粧品で、乾きにくい肌を目指して、繰り返すインナードライにストップをかけるのが狙いです。
ただしセラミドとひとえにいっても、種類はさまざま。
いろいろなセラミド化粧品が販売されていますが、配合されたセラミドによってうるおいに大きな「差」がでてきます。
インナードライのように、強い乾燥によって肌トラブルが起きている場合は、「うるおうセラミド」を選びましょう。
そこでぜひ選んでほしいのが、
「天然ヒト型セラミド」。
脂肪酸の長さが長い天然ヒト型セラミドは、人の肌のセラミドと同等の構造。
人の肌にある細胞間脂質のセラミドと親和性が高く、合成セラミドの3倍、植物セラミドの15倍もの保湿力があるんです。
セラミド化粧品を使っても、インナードライがなかなか改善しないという方は、もしかしたらセラミドの選び方に問題があったのかもしれません。
ちなみに私は、天然ヒト型セラミド配合の、ブースター美容席を愛用中♪
ごわつきはなくなり、内側から満ちている感じが心地よく、リピしまくっています。
4.インナードライを改善する生活習慣
以上のようなスキンケアに加え、生活習慣を整えることも、インナードライの改善には大切です。
4-1.質の良い睡眠をとる
インナードライの改善には、質の良い睡眠は欠かせません。
かつては
「22~2時がお肌のゴールデンタイム。できるだけこの時間は寝ていましょう。」
と言われてきました。
しかし、これはあくまで目安。
現在、重要視されているのは眠りはじめの3時間です。
なぜなら、眠りはじめてから3時間は、成長ホルモンが大量に分泌されるから。
成長ホルモンとは、細胞の修復を担うホルモン。
食事でとった栄養を吸収して、細胞を活性化させてくれるのです。
インナードライをはじめとするあらゆる肌トラブルの改善には、いかに成長ホルモンを分泌させられるかが鍵なのです。
そのため、たとえ22時に寝ることができなくても、十分な睡眠時間がとれなくても、できるだけ眠りはじめの3時間に熟睡できるように、環境を整えておくことが大切です。
次のような行動は、副交感神経を優位にして寝つきをよくしたり、眠りの質を上げる方法。
意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。
- 朝日を浴びる
- 昼寝は20分程度にとどめておく
- 寝る1~2時間前にお風呂に入る
- 夏は38~39℃、冬は39~40℃くらいの、ややぬるめのお湯に浸かる
- 寝る1時間前には、テレビやスマホの使用をやめ、部屋の電気を暗くする
- 過度な飲酒、カフェインの入った飲み物は避けて、リラックスできるあたたかいハーブティなどを飲む
4-2.バランスのよい食生活を心がける
またインナードライの改善には、食事も気をつけたいポイント。
栄養バランスのよい食事で、肌の調子を整えていきましょう。
とくに積極的に摂取したいのは、ビタミンB群とたんぱく質、ビタミンA、ビタミンCです。
・ビタミンB2
脂質の代謝を促して、皮脂の分泌量を正常にします
【多く含まれる食材】
卵、シソ、うなぎ、納豆など
・ビタミンB6
脂質分解をコントロールしたり、新しい肌が作られるのをサポートします
【多く含まれる食材】
レバー、肉類、卵、バナナなど
・たんぱく質
肌の材料になります
【多く含まれる食材】
大豆製品、肉、魚、卵、乳製品など
・ビタミンA
肌や粘膜を正常に整えて、うるおいを保ちます
【多く含まれる食材】
にんじん、ほうれん草、レバーなど
・ビタミンC
コラーゲンの生成を促し、抗酸化作用により肌を守ります
【多く含まれる食材】
ブロッコリー、いちご、キウイなど
ただし栄養は相互に作用し合っているので、何よりバランスの良い食事をすることが大切です。
4-3.こまめな水分補給を心がける
また、水分補給も大きな一手。
インナードライを改善するためには、しっかり水分を摂取して肌の水分量をキープしておくことが大切です。
目安は、1日に1.5~以上。
「のどが渇いた」と感じるときには、すでに水分不足となっているので、こまめに水分を補給しておくことが大切です。
汗をかいて水分を失いやすい夏場はもちろんですが、実は水を飲む量が減りやすい冬も、水分不足に陥りがち。
体を冷やさないように、白湯を飲むなどして、できるだけ肌の水分量をキープできるように心がけましょう。
4-4.ストレス発散をする
先述したように、ストレスもインナードライを悪化させる要因になります。
ストレスの発散法はひとそれぞれ。
人によっては、発散になることが、逆にストレスを生むことになってしまうこともあります。
ぜひ自分に適したストレス発散方法を見つけて、健やかな肌を育んでいきましょう。
以下に挙げるのは、一般的なストレス解消法の一例です。参考にしてみてくださいね。
- 適度な運動をする
- 歌を歌う
- ぐっすり眠る
- 旅行に行く
- ゆっくり入浴をする
- 体が喜ぶ美味しいものを食べる
- 映画を観る
- 読書をする
- 好きな音楽を聴く
5.まとめ
今回は、インナードライについて解説していきました。
インナードライは、べたつきと乾燥が混在している状態。
原因は乾燥ですが、脂性肌と症状が似ているため、間違ったケアをしてしまうことがあります。
間違ったケアを続けていると、悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。
インナードライを改善していくためには、適切なスキンケアを行いましょう。
クレンジングや洗顔の見直し、セラミド化粧品の使用などもおすすめです。
また、睡眠や食事など、生活習慣の改善も、美肌作りには欠かせません。
スキンケアから生活習慣まで、多方面からアプローチして、内側からしっかりうるおう肌を手に入れていきましょう♪