
下まぶたのしわは、見た目年齢を一気に引き上げてしまう要因です。
年齢を重ねるごとに目元の悩みが増えてきますが、実は下まぶたのしわやたるみは加齢だけが原因ではありません。
乾燥や生活習慣、さらには紫外線の影響など、さまざまな要因が関係しています。
そこで今回は、下まぶたのしわの原因やセルフケア、さらに美容クリニックでの施術方法まで、下まぶたを若々しく保つためのアプローチを徹底解説。
- 下まぶたのしわはどうやって取る?
- 下まぶたにシワができる原因は何?
- 下瞼の弛みをとる方法はある?
- 目の下のシワを改善する美容皮膚科メニューは?
- 目の下のしわにワセリンは効く?
以上のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考になさってくださいね。
1. 下まぶたのしわの原因は?

下まぶたには、なぜしわができやすいのでしょうか。
その原因を探っていきましょう。
1-1.加齢
下まぶたのしわを引き起こす大きな要因のひとつとして、まず挙げられるのが加齢。
年齢を重ねると、次のような変化が現れます。
・コラーゲンとエラスチンの減少
加齢によって、肌の弾力性を保つために必要なコラーゲンやエラスチンが徐々に減少。
これにより肌のハリが失われ、たるみやしわが目立つようになります。
とくに下まぶたは皮膚が非常に薄く、他の部分に比べて老化の影響が現れやすい部分です。
・ターンオーバーの遅れ
加齢が進むと、肌のターンオーバーが遅くなります。
ターンオーバーの遅れは、肌の乾燥を招き、しわを悪化させる主な原因となります。
・皮膚の厚みと弾力の低下
年齢とともに皮膚の厚みが薄くなり、弾力が低下。
とくに下まぶたの皮膚はもともと薄いので、加齢によるダメージがより顕著に現れ、しわが目立つようになります。
1-2.乾燥
乾燥も下まぶたのしわを引き起こす大きな原因。
目元は皮脂腺が少なく、自然に保湿する力が弱いため、乾燥しやすい部位です。
乾燥が進むと肌の水分が失われ、ちりめんじわが目立ちやすくなります。
また皮膚も薄いため、保持できる水分が少ないのも乾燥しやすい原因に。
他の皮膚よりも、入念に保湿する必要があります。
1-3.生活習慣
また、次のような生活習慣も目元のしわに影響を与える原因。
下まぶたの皮膚にダメージを与え、しわができやすくなります。
・睡眠不足
睡眠不足は肌のターンオーバーを遅らせ、乾燥を引き起こします。
睡眠中に肌は修復されるため、十分な睡眠を取ることが肌の健康に欠かせません。
睡眠不足が続くと、下まぶたの皮膚も十分に修復されず、しわが目立つようになります。
・パソコンやスマートフォンの過剰使用
長時間のパソコンやスマートフォンの使用は、目元の酷使を引き起こし、しわの原因となります。
画面を長時間見つめることにより、まばたきが減り、目元が乾燥しやすい状態に。
適切な休憩を取り、目元をリフレッシュすることが大切です。
・目をこする
目をこする行為も、下まぶたのしわを深刻化させる原因のひとつ。
摩擦によってバリア機能が低下し、水分が蒸発しやすくなることでしわが目立ちやすくなります。また、紫外線の影響も受けやすくなってしまうという点も。
とくに、花粉症の方など、アレルギーをお持ちの場合は注意しましょう。
1-4.紫外線
また下まぶたのしわの原因として挙げられるのが、紫外線。
強すぎる紫外線は肌を乾燥させて、ちりめんジワの原因となります。
またUV-Aは真皮層のコラーゲンやエラスチン変性させて肌の弾力を消失させる原因となるので、注意が必要です。
1-5.アトピー性皮膚炎
下まぶたのしわの原因として、アトピー性皮膚炎である可能性も挙げられます。
とくに目をこすったりすると、皮膚に炎症を引き起こし、しわが深くなることが多いので注意しましょう。
気になる方は皮膚科に相談してみてくださいね。
2.下まぶたのセルフケア

下まぶたのしわを改善するために、まず取り入れたいのがセルフケア。
次のような方法があります。
2-1.保湿
下まぶたのしわを目立たなくさせるためには、保湿が重要。
しっかりうるおいを与えることで、肌がふっくらとして、ちりめんジワが目立たなくなります。
・セラミド配合の化粧品を取り入れる
セラミドは、肌のうるおいに欠かせない成分。
加齢とともに減少してしまうので、とくに乾燥肌や敏感肌の方は積極的に取り入れましょう。
なかでもヒト型セラミドは肌なじみがよく、保湿力の高い成分です。
・コットンパック
保湿効果を高めるために、コットンパックもおすすめ。
化粧水や美容液を浸したコットンを目元に乗せてしばらく置くことで、乾燥小じわを防ぐことができます。
2-2.マッサージ・エクササイズ
下まぶたのシワを防ぐために、マッサージやエクササイズを取り入れるのも一手。
マッサージやエクササイズは、顔のリンパの流れを促進し、血行を改善します。
これにより、むくみが改善され、ターンオーバーも整い、しわができにくい目元へ。
ただし、直接指でゴシゴシ触れると摩擦が生じ、逆効果になります。
詳しい方法については、こちらの記事にて解説しておりますので、併せてチェックしてみてくださいね。
2-3.生活習慣の見直し
下まぶたのしわを予防するためには、生活習慣の見直しも必要です。
・質の良い睡眠
しわの少ない健やかな肌を保つためには、質の良い睡眠が不可欠です。
とくに念入りの3時間は、肌の修復に関わるホルモンが多く分泌されるので、 3時間以上の睡眠時間はマスト。
ぐっすり睡眠環境を整えてぐっすり眠れるようにしましょう。
・バランスの良い食事
栄養バランスの整った食事を心がけることも、下まぶたのしわの予防につながります。
とくにビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、たんぱく質は、健やかな肌作りに欠かせない成分です。
・ストレスケア
ストレスをためこまないようにリラックスする時間を作り、ホルモンバランスを整えることは、健やかな肌作りに繋がります。
・パソコン・スマホ使用の制限
目元の酷使を避けるために、長時間の使用を控え、定期的に休憩を取ることを心がけましょう。
3.下まぶたのしわを改善する美容クリニックメニュー

下まぶたのしわを改善するために、美容クリニックで手術を受けるという方法もあります。
さまざまなメニューがあるので、その一部をご紹介します。
3-1.高周波(RF)治療
高周波治療は、真皮層など肌の深層までエネルギーを届けて、コラーゲン生成を促進させる方法。 これにより、肌が引き締まり、しわが目立たなくなります。
即効性は低いのがウィークポイントです。
3-2.レーザー治療
下まぶたに効果的な施術としてレーザー治療も挙げられます。
レーザー治療は、肌のターンオーバーを促進。
しわや色素沈着を目立たなくさせる効果が期待できます。
軽いチクチク感や熱さを感じることが多いのが特徴。
また、施術後に赤みや腫れなどが起こることがあります。
3-3. ボトックス注射
ボトックス注射も、しわ改善に効果的な施術のひとつ。
筋肉の動きを抑制することで、目元のしわを改善します。
注射時にはチクッとした痛みがありますが、施術時間は短く、日常生活への影響も少ないのが特徴。
効果は数ヶ月続き、その後は再度施術が必要です。
3-4. ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射も、下まぶたのしわの施術に用いられることがあります。
目元のしわやくぼみを埋めることで、ふっくらとした印象へ。
注射時に軽い痛みがあります。
比較的即効性があり、数ヶ月から半年程度続くと言われています。
4.アイクリームなどの目元集中ケア

下まぶたのしわを改善するためには、アイクリームなどの目元専用化粧品を取り入れることが有効。
具体的なケアをこちらでご紹介していきます。
4-1.レチノールのケア
下まぶたのしわに有効な成分が、ビタミンA誘導体のひとつであるレチノール。
次のような特徴があります。
・効果
レチノールは、表皮にあるヒアルロン酸の生成を促進。
ヒアルロン酸は多くの水分を保持できるため、ふっくらとしわが目立たない肌へ導いてくれます。
ターンオーバーを正常化することで、しみやくすみにも効果を発揮してくれるのもうれしいポイントです。
・副反応
まれに乾燥や赤みなど副反応が起こることがあります。
・ナイアシンアミドと併用すると効果的
レチノールは、ナイアシンアミドと併用すると効果的。
ナイアシンアミドは真皮層にアプローチしてしわを改善するため、表皮にアプローチするレチノールと使うことでより高い効果を期待できます。
また、ナイアシンアミドを併用することで刺激が軽減されて、敏感肌でもレチノール化粧品を使いやすくなります。
4-2.プチプラのアイクリームのケア
目元専用化粧品は高価なイメージがありましたが、近年ではプチプラのアイクリームも、多く発売されています。
私が過去に試したのは豆乳イソフラボンのアイクリーム。
3種類の比較をしているので、気になる方はこちらもお読みくださいね。
4-3.ワセリンを使ったケア
また、ワセリンを使って目元ケアをする方もいます。
ただし、ワセリンだけによる目元のケアは不十分。
ワセリンは水分の蒸発を防ぐことはできますが。肌の水分自体をアップさせることはできません。
化粧水や美容液などでしっかり水分を与え、最後に蓋の役割としてはワセリンを塗布するのが大切。
そうすることで水分の蒸発を防いで乾燥によるしわを予防することができます。
なかでも、セラミドなど肌の水分量自体をアップできる成分と一緒に使うとよいでしょう。
5.まとめ
今回は、下まぶたのしわの原因と改善方法について解説してきました。
下まぶたのしわは、加齢や乾燥、生活習慣などさまざまな理由で現れます。
セルフケアから美容クリニックの施術など、さまざまなアプローチがあるので、ご自身に合った方法をぜひ取り入れてみてくださいね。