はちみつパックの作り方は?顔・唇・髪、全5パターンのパックを試した効果とデメリットを解説
甘味料として、料理や飲み物に使用されるはちみつ。
美容効果が高いことでも知られていますよね。
なかでも話題になっているのが、はちみつパック。
誰でも手軽にできる美容法です。
今回はそのはちみつパックにクローズアップ。
基本から応用まで、5つのはちみつパックを試して感じた効果やデメリットなどを、本音レビューしていきます。
この記事では、次のような疑問にお答えしていきます。
  • はちみつパックの効果は何?
  • はちみつパックは、何分くらい置く?
  • はちみつパックのやり方は?
  • はちみつパックでアレルギーが出ることがある?
  • はちみつパックのデメリットは?
  • はちみつパックの注意点は?
はちみつパックにトライしてみたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. はちみつパックに期待できる効果

はちみつパックに期待できる効果

 

はちみつパックは、次のような効果が期待できます。

1-1.保湿効果

はちみつは、高い吸湿性があり、保湿効果が期待できます。
乾燥した肌に、やさしくうるおいを与えてくれるでしょう。

1-2.消炎、殺菌効果

はちみつは、消炎、殺菌効果もあるため、肌荒れやニキビの予防効果も期待できます。
しかしすでに肌荒れやニキビが起きているときにパックを行うと、悪化させてしまう可能性も。
あくまでも「予防」として取り入れましょう。

1-3.角質除去効果

はちみつパックは、角質除去や毛穴ケア効果も期待できます。
はちみつに含まれるプロテアーゼは、古い角質にアプローチしてくれる成分。不要な角質や毛穴の汚れの除去効果も期待できます。
はちみつは、経口摂取によっても美肌効果を期待することができます。
こちらの記事にて、はちみつを使った美肌レシピなども掲載しておりますので、併せてチェックしてみてくださいね。

2.はちみつパックの注意点

はちみつパックの注意点

 

はちみつパックは、次のような注意点があります。
実際に始める前に、チェックしてくださいね。

2-1.パッチテストをする

はちみつにアレルギー反応を起こす方もいらっしゃいます。
はちみつパックをする前には、必ずパッチテストを行ないましょう。
パッチテストとは、皮膚炎が起こらないことを確認するためのテスト。
自宅で簡単に行うことができます。
前腕もしくは上腕、背部など、紫外線の当たらないところに、調べたい物質を塗布。
約1日後に反応を肉眼でチェックして判断する方法です。
やり方は次のとおりです。
  1. 今回使用するはちみつを腕の内側など、紫外線が当たらない部分に塗る
  2. 絆創膏などでカバーする
  3. 24時間後、赤みや痒みが出ていないかを確認する
万が一、赤みやかゆみなどの異常が現れた場合は、パックを行わないようにしましょう。
また今回、はちみつ以外にもさまざまな食材を使ったパックを紹介しています。
パックを作ったら、肌に塗布する前に、必ず毎回パッチテストを行うようにしましょう。

2-2.肌の調子がいいときに行う

肌の調子がいいときに行うことも大切。
はちみつはあくまでも食材です。
化粧品ではありませんので、パッチテストをクリアしても、思わぬ肌トラブルが起こる可能性があります。
肌荒れやニキビにお困りの時期は、決して行わないようにしましょう。

2-3.純粋なはちみつを使う

はちみつパックには、純粋なはちみつを使いましょう。
はちみつといっても、加熱されているものや、水飴などの糖分が加えられているものなどさまざま。
非加熱で無添加のはちみつは、栄養を豊富に含んでおり、美肌効果が期待できます。
はちみつパックをする際は、非加熱で、無添加の純粋なはちみつを選んでみてくださいね。

2-4.新鮮なものを使う

はちみつパックには、新鮮なはちみつを使いましょう。
「賞味期限が過ぎているから、パックに使っちゃおう」
などと考えて、古いものを使うのはNG。
開封後、時間が経っていたり、食べ物のカスなどが浮いているはちみつは、肌に思わぬ刺激を与える可能性があります。
また今回はちみつ以外にも、さまざまな食材を使ったパックをご紹介しております。
すべての食材において、できるだけ開封したての新鮮なものを使うようにしましょう。

2-5.肌トラブルが起きても自己責任

はちみつはあくまで食品ですので、スキンケアに使って万が一肌トラブルが起きても自己責任。
万が一、肌トラブルが起きてしまった場合は、皮膚科に相談しましょう。

3.【基本】はちみつパック

【基本】はちみつパック

 

まずは基本のはちみつパックの方法をご紹介します。

3-1.準備するもの

基本のはちみつパックに必要なのは、次の2つです。
準備するもの

 

  • はちみつ
  • ラップ
ちなみに今回用意したのは、MITSUHIMEの『みかんの花唄』というはちみつ。
無添加かつ非加熱の、国産純粋はちみつです。
液だれしないボトルで、スキンケアにも使いやすいですよ。

3-2.やり方

パックをする前に、洗顔をして肌を清潔にしておきます。
大さじ一杯程度のはちみつを出します

 

大さじ一杯程度のはちみつを出します。
顔全体に塗ります

 

顔全体に塗ります。
ラップで顔全体を覆います

 

ラップで顔全体を覆います。
鼻と口が同時に塞がれると息苦しいので、ハサミで切り込みを入れるなどして、必ず息が吸えるようにしましょう。
その状態で、5分程度、放置します
ぬるま湯で洗い流します

 

ラップを外して、ぬるま湯で洗い流します。
その後、いつもどおりのスキンケアをします。

3-3.パックをして感じたメリット・デメリット

はちみつパックを実際に行って、感じたメリットとデメリットは次のとおりです。

メリット
  • 肌がしっとり、やわらかくなった
    パックを行った後は肌が、ややしっとりして、やわらかくなったような気がしました。
  • 香りがいい
    パックをしている間、ハチミツの甘い香りが漂ってきて、心地よい気分になりました。
デメリット
  • 手がべたつく
    パックをしているとき手がべたついて、ラップをする際など、いちいち手を洗わなくてはいけないのが、面倒でした。
  • 服が汚れた
    気をつけていたのですが、顔にはちみつを塗っているときに垂れてしまい、服が汚れてしまいました。汚れてもよい服で行うことをおすすめします。
  • はちみつによって刺激を感じる
    今回使用したはちみつは問題ありませんでしたが、別のはちみつでパック行ったときに刺激を感じました。はちみつの種類によって刺激の有無があるので、使用するはちみつで毎回パッチテストを行うようにしましょう。
  • 驚くほど高い保湿効果はない
    肌はしっとりしましたが、1日かけてパッチテストを行い、べたつきと格闘しながらパックした割には、驚くほどの保湿効果は感じませんでした。
やはり手強い乾燥肌&年齢肌には、しっかり保湿効果が期待できる化粧品を使う方が手っ取り早いと感じます。

4.【応用】はちみつパック

【応用】はちみつパック

 

上記は基本のはちみつパックですが、ここからは応用編。
次のように家にある身近なものをプラスすることで、いろいろなはちみつパックを楽しむこともできます。
はちみつ以外に追加した成分に肌荒れを起こす可能性もあるので、その都度パッチテストを行いましょう。

4-1. 【顔】はちみつヨーグルトパック

まずは、はちみつとヨーグルトのパックの方法をご紹介します。

・期待できる効果

はちみつヨーグルトパックに期待できるのは、くすみケア。
ヨーグルトには、穏やかなピーリング効果のある乳酸が含まれています。またヨーグルトの周囲に浮かぶ水分「ホエー」は、アミノ酸や乳酸菌などの栄養が豊富。
はちみつにもプロテアーゼという古い角質にアプローチしてくれる成分が含まれているため、ヨーグルトとはちみつのWの効果で、くすみの改善が期待されます。

・準備するもの

準備するもの

 

  • プレーンヨーグルト…大さじ2杯
  • はちみつ…大さじ1杯
  • 小麦粉…適量

・やり方

ヨーグルトにはちみつを加え

 

ヨーグルトにはちみつを加えてよく混ぜ合わせます。
小麦粉を加えて粘りを出します

 

緩すぎた場合は、小麦粉を加えて粘りを出します。
緩すぎると垂れるので、ある程度硬い方が塗布しやすいですよ。
顔全体に塗って5分ほど放置

 

顔全体に塗って5分ほど放置します
ぬるま湯で洗い流します。

・感想

ひんやりとした感触が心地よかったパック。
ただ、乳製品特有の臭いが、若干気になりました。
はちみつだけのパックの時と同様、驚くほどの保湿効果を感じませんでしたが、肌がほどよくしっとりします。

4-2. 【顔】 はちみつたまごパック

次に、卵とはちみつを使ったパックの方法をご紹介します。

・期待できる効果

はちみつたまごパックに期待できる効果は、毛穴の引き締めや肌ツヤ改善。
卵白には、たんぱく質の一種であるオボアルブミンをはじめ、さまざまな栄養が含まれています。
ちなみにこれは、ジャスティン・ビーバーの妻でモデルのヘイリー・ビーバーが実践しているレシピ。
ミネラルコスメブランド『ベアミネラル』のアンバサダーを務める彼女は、肌が疲れたときに行っているそうです。

・準備するもの

準備するもの

 

  • 卵…1個
  • はちみつ…少々

・やり方

ボウルに卵を割って、はちみつを加えます

 

ボウルに卵を割って、はちみつを加えます。
よく混ぜ合わせます

 

よく混ぜ合わせます。
顔全体に塗ります

 

顔全体に塗ります。
乾いたら、ぬるま湯で洗い流します。
今回、3~4分くらいで乾きました。

・感想

生卵を顔に塗るのに抵抗がありましたが、意外とよかったです!
徐々にパックが乾いていくとともに、カピカピするような感じがするのですが、洗い流してみたら肌が引き締まった感じがしました。

4-3.【唇】はちみつワセリンパック

はちみつとワセリンを使ったリップパックをご紹介します。

・期待できる効果

はちみつワセリンパックに期待できるのは、唇の乾燥ケア。
はちみつだけや、ワセリンだけのリップパックもありますが、2つを混ぜ合わせることでより高い効果が期待できます。

・準備するもの

準備するもの

 

  • ワセリン……小さじ1/2
  • はちみつ…小さじ1/2
  • ラップ

・やり方

ワセリンとはちみつを1:1で混ぜ合わせます

 

ワセリンとはちみつを1:1で混ぜ合わせます
唇に塗ります
唇に塗ります。

 

唇より一回り大きいラップで覆い

 

唇より一回り大きいラップで覆い、5分ほど放置します。
軽く洗い流したあと、再度、軽くワセリンを塗ります。

・感想

口の中にはちみつがちょっとだけ流れ込んできて、甘さに癒されます。
うるおいはかなり長続き。
乾燥の強い冬場のリップケアによさそうです。

4-4.【髪】はちみつオリーブオイルパック

はちみつとオリーブオイルを使ったヘアパックをご紹介します。

・期待できる効果

はちみつオリーブオイルパックに期待できるのは、髪の乾燥ケア。
保湿効果の高いはちみつを髪に塗布することで、髪にうるおいを与えることができます。
オリーブオイルを追加するのは、塗布しやすくするため。
はちみつだけでもヘアパックはできますが、オリーブオイルを混ぜることで、広範囲に塗布しやすくなります。

・準備するもの

準備するもの

 

  • はちみつ…100g
  • オリーブオイル……大さじ1~2
  • シャンプーキャップまたはラップ
今回は、無印良品のオリーブオイルを使用しました。
食用のオイルは肌への刺激となる可能性があるので、このような美容用のオイルがおすすめです。

・やり方

このパックは、シャンプー前に行います。
はちみつとオリーブオイルをよく混ぜ合わせます

 

はちみつとオリーブオイルをよく混ぜ合わせます。
シャンプー前に髪をよく濡らします。
頭皮を中心に髪全体になじませ、シャワーキャップやラップで包んで5~10分ほど放置します。
よく洗い流したあと、いつもどおりシャンプーします。

・感想

これは正直、微妙でした!
はちみつの香りが浴室にふわんと漂ってリラックス気分を味わえるのですが、髪への変化はとくに感じられず、浴室にはべたつきが……。
しかもはちみつを100mlも消費してしまうので、これならちょっといいトリートメントを使った方がよかったような気がします。
はちみつが大量に余っていて、消費したいときにはよいかもしれません……。

5.まとめ

今回は、はちみつパックについてピックアップしてきました。
保湿効果の高いはちみつでパックすることで、肌にうるおいが与えられます。
また、ヨーグルトやワセリンなど、他のアイテムと組み合わせてパックを楽しむこともできます。
ただし、はちみつをはじめ今回ご紹介したさまざまな食材を美容に取り入れることは、リスクも伴います。
化粧品ではありませんので、パッチテストを行ったり、肌荒れしている時期は避けるなど、慎重に取り入れるようにしましょう。
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