顔のヒリヒリ・赤みが気になる肌荒れはどうすればいい?原因と対策を全解説

「なんだか最近スキンケアがしみる…。」
「ヒリヒリする原因ってなんだろう?」

などといったお悩みを抱えている方はいませんか?

こういったお悩みは乾燥肌と決めつけがちですが、実はほかの原因があるかもしれません。

そこで今回この記事では、

  • お肌がヒリヒリする原因とは
  • 赤みやヒリヒリのケア方法
  • 症状が引かないときの対処法

などを詳しく紹介・解説していきますよ。

ぜひこの記事を最後まで読んで自分の赤みやヒリヒリの原因を知って、適切なケアで改善していきましょう!

 

1.肌がヒリヒリする原因

肌がヒリヒリする原因

赤みやヒリヒリは多くの人が悩む肌トラブルの一つですが、そもそも原因が分からないと正しいケアができず、改善することは難しいですよね。

そこでまずは、お肌がヒリヒリする原因について見ていきましょう。

ヒリヒリや赤みが出る原因は主に5つあり、

  • バリア機能の低下
  • スキンケアアイテムの成分
  • 皮膚が薄くなっている
  • アレルギー
  • 物理的な刺激

といったことが挙げられます。

ここからはこれら5つについて詳しく解説していくので、ご自身の赤み・ヒリヒリがどんな原因に当てはまっているのかチェックしてみてくださいね。

1-1.バリア機能の低下

まず1つ目の原因は、「バリア機能の低下」です。

バリア機能とは、乾燥や紫外線、雑菌などといった外部からくるさまざまな刺激からお肌を守るための、皮膚の一番外側にある角質層にもともと備わっている体のはたらきのこと。

そんなバリア機能は、角質層にある以下の保湿因子がそれぞれの役割を果たすことで正常に機能する、といった仕組みになっています。

  • 皮脂膜…水分の蒸発や乾燥を防ぐ
  • 角質細胞間脂質…皮膚内の水分をキープする
  • NMF(天然保湿因子)…水分を取り込み、保持する

しかし、過度な乾燥や間違ったスキンケア、ストレスなどといった原因によってバリア機能が低下することで、保湿因子のはたらきが弱くなりお肌の中の水分が蒸発しやすくなってしまいます。

そしてバリア機能が低下した状態のお肌は、少しの刺激にも敏感に反応してヒリヒリや赤みなどの症状が出るようになるんです。

1-2.スキンケアアイテムの成分

次に2つ目の原因は、「スキンケアアイテムの成分」です。

前述したように、バリア機能が低下した状態のお肌は空気の乾燥や紫外線、摩擦などあらゆる刺激に弱くなっている状態。

そのためバリア機能が低下していると、いつも使っているスキンケアアイテムでも特定の成分に反応してヒリヒリしたり赤みが出ることがあるんです。

また、お肌の刺激になりやすい成分としては、

  • アルコール(エタノール)
  • 界面活性剤
  • 合成香料

などがあるので、使用しているスキンケアアイテムをチェックしてみてこれらが使われていたら、成分による肌荒れかもしれません。

1-3.皮膚が薄くなっている

次に3つ目の原因は、「皮膚が薄くなっている」です。

人間の皮膚には、加齢やストレス、不規則な生活習慣などで女性ホルモンの分泌量が低下することによってコラーゲンやエラスチンといったお肌を構成する成分の生成量が減り、表皮や真皮が薄くなる特性があります。

また、表皮や真皮が薄くなることを皮膚の菲薄化(ひはくか)と言い、菲薄化したお肌は乾燥しやすいことからヒリヒリしたり、かゆみを伴う赤みが出ることがあるんです。

なお菲薄化は女性ホルモンの分泌量が低下する以外にも、

  • ピーリング
  • ゴマージュ
  • 摩擦の強いスキンケア

などといったお肌にダメージがかかる行為によっても引き起こされるため注意が必要ですよ。

1-4.アレルギー

次に4つ目の原因は、「アレルギー」です。

お肌のヒリヒリ感や赤みといった炎症はアレルギー反応として現れることもあり、花粉症を患っている方や、家族が喘息やアトピー性皮膚炎を患っている方に多くみられる傾向があります。

それに加えて、アレルギーが原因の場合はかゆみの症状も同時に出やすいといった特徴がありますよ。

またストレスはアレルギーによる症状を悪化させる恐れがあることから、ストレスが多い生活を送っている方も注意が必要です。

1-5.物理的な刺激

最後に5つ目の原因は、「物理的な刺激」です。

コットンを使ったスキンケアや衣類との摩擦、髪の毛が触れることなど、物理的な刺激によって赤みやヒリヒリが出てくることもあります。

また、新型コロナウイルスの影響でマスクを着用する機会が増えたこともあり、マスクとの摩擦によって刺激を受けるケースも増えているでしょう。

なお、体調が悪いときは身体全体の免疫力が低下しており、物理的な刺激に負けやすい状態なので、風邪を引きやすい方や病気がちな方はこの原因に当てはまりやすいと考えられます。

 

2.赤みやヒリヒリの対処法

赤みやヒリヒリの対処法

前章ではヒリヒリの原因を解説してきましたが、「具体的にどんな方法で改善すればいいの?」と気になりますよね。

そこでこの章では、赤みやヒリヒリを伴う肌荒れの対処法を5つご紹介していくので、ぜひ参考にして自分に合った方法を取り入れてみてくださいね。

それでは一つずつ詳しく解説していきます。

2-1.お肌に優しい洗顔

まず1つ目の対処法は、「お肌に優しい洗顔」です。

メイクや皮脂汚れを落そうとゴシゴシ擦ったり力を入れて洗顔おこなうと、摩擦によってお肌に大きな負荷がかかってしまい、バリア機能の低下につながります。

そのことから、洗顔はできるだけ優しく刺激が少ないようにおこなうことがコツですよ。

お肌に優しい洗顔のコツ
  • 洗顔料をしっかりと泡立てて手を直接顔につけない
  • 皮脂の多い箇所→少ない箇所の順番に泡をのせる
  • お湯の温度は32℃程度のぬるめに設定する

また、お肌に優しい洗顔を実現するには使用する洗顔料の選び方も注意したいポイント。

洗顔料に使われる洗浄成分には大きく分けて「脂肪酸石けん」と「合成界面活性剤」の2種類がありますが、うるおいをキープしながら汚れもきちんと落とせる脂肪酸石けんが使われた洗顔料がおすすめですよ。

ただし脂肪酸石けんの中でも「ラウリン酸」などは刺激が強くお肌の負担になってしまう可能性があるため注意が必要といえるでしょう。

そのため、成分を見て選ぶのが難しい方は「敏感肌用」や「低刺激タイプ」などといったパッケージを目印にアイテム選びをすると良いでしょう。

2-2.丁寧な保湿ケア

次に2つ目の対処法は、「丁寧な保湿ケア」です。

お肌がヒリヒリしている状態は、皮膚内部の水分と油分のバランスが乱れていることが考えられるため、丁寧な保湿ケアを続けることで肌質の改善が期待できます。

洗顔後には化粧水で水分を補給し、乳液やオイルなどで油分を加えるといった、基本的なケアを根気強く続けることがポイント。

また、化粧水を使うときはコットンではなく手で顔全体になじませることで、お肌への刺激を最小限に抑えることができますよ。

なお赤みやヒリヒリでお悩みの方は、保湿ケアで使うアイテムに保湿力と低刺激処方を両立したものを選ぶことで、お悩みの改善がしやすくなるでしょう。

具体的には「セラミド」という保湿成分がおすすめです。その中でもヒト型セラミドは保湿とバリア機能の向上が特に期待できます。

また、お肌の刺激になりやすいエタノールや香料などが無添加のスキンケアアイテムを選ぶようにしましょう。

2-3.生活習慣の改善

次に3つ目の対処法は、「生活習慣の改善」です。

食事や睡眠、運動などといった生活習慣が乱れているとすぐにお肌に影響が出てしまうので、不健康な習慣がある方は改善することで肌質の改善が期待できます。

とくに、人は毎日の食事によって皮膚をつくっているため食生活の改善が重要であり、お肌の乾燥を防ぐために必要な以下の3つの栄養素を意識的に摂り入れるようにしましょう。

お肌の乾燥を防ぐために必要な3つの栄養素
  • タンパク質…お肌のハリやツヤを保持するための栄養素で、肉類や魚介類、卵などに多く含まれる
  • 必須脂肪酸…お肌のカサつきや菲薄化を防止するための栄養素で、米や小麦、大豆油などに多く含まれる
  • ビタミンA…皮脂腺の回復を促進する栄養素で、レバーやうなぎ、緑黄色野菜などに多く含まれる

食生活以外では、毎日6時間以上の睡眠時間を確保したり定期的に運動をするなどといったことを意識するようにしましょう。

2-4.ワセリンを塗る

次に4つ目の対処法は、「ワセリンの塗布」です。

ワセリンは純度の高い保湿剤で角質層にまで浸透しないことから、刺激が少ないことが特徴で、皮脂膜のようなはたらきが期待できます。

そのため皮膚からの水分の蒸発を防ぎ、ヒリヒリや赤みといった炎症が起こりにくくなります。

また、ワセリンはとくに乾燥が気になる部位にピンポイントで使うことがおすすめです。

2-5.かゆみがある場合は冷やす

最後に5つ目の対処法は、「かゆみが出ている箇所を冷やす」です。

かゆみがあるからといって掻きむしってしまうと症状が悪化する恐れがあるため、保冷剤をタオルなどに包み患部に当てて冷やすようにしましょう。

また、冷やしてある程度のかゆみが収まったらドラッグストアなどにあるかゆみ止めなどを使うと炎症が治まりやすくなりますよ。

 

3.症状が長引くときは皮膚科での治療も

症状が長引くときは皮膚科での治療も

前章では赤みやヒリヒリへの対処法をご紹介しましたが、それらのケアをおこなっても効果を感じられなかったり炎症が収まらない場合は、皮膚病の可能性もあるため皮膚科での治療がおすすめです。

また、皮膚科では自分の炎症の原因に合わせた薬が処方されるため、間違ったケアとなる恐れもないことから、早く治したい方も皮膚科を受診すると良いでしょう。

 

4.まとめ

今回この記事では、赤みやヒリヒリを伴う肌荒れについて紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?

最後にもう一度、赤みやヒリヒリの原因と対処法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。

ヒリヒリする肌荒れの原因
  • バリア機能の低下
  • スキンケアアイテムの成分
  • 皮膚が薄くなっている
  • アレルギー
  • 物理的な刺激
赤み・ヒリヒリの対処法
  • お肌に優しい洗顔
  • 丁寧な保湿ケア
  • 生活習慣の改善
  • ワセリンを塗る
  • かゆみがある場合は冷やす

ぜひこの記事を参考に肌荒れの対処法を覚えて、健やかな肌状態をキープしましょう!

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