マリオネットラインとは?痩せたらできる?原因と7つの改善策を一挙公開

口角からあごに向かって伸びるマリオネットライン。

ほうれい線よりも、ぐっと老けて見える印象を与えてしまいます。

50代くらいから目立ち始めることが多いマリオネットラインですが、20代や30代でもなぜか目立ってしまう人も。

実はマリオネットラインは、加齢だけでなく、多くの人がやっている何気ない生活習慣によって目立ってしまうこともあるんです!

そこで今回は、マリオネットラインの原因と予防&改善する方法を7つご紹介します。

この記事を読めば、

  • マリオネットラインとは何なのか
  • マリオネットラインができる原因
  • マリオネットラインを改善する方法
  • マリオネットラインができやすくなるNG生活習慣

などがわかります。

いまマリオネットラインが気になっている方、これからマリオネットラインを予防していきたい方は、早めにケアして若々しい口元をキープしていきましょう♪

1.マリオネットラインとは?

マリオネットラインって一体なに?

マリオネットラインとは、口角からあごに向かって下に伸びる2本のラインのこと。

頬のたるみや表情筋の衰えが原因で起こります。

腹話術で使用される人形(マリオネット)と口の部分が似ていることから、このように呼ばれるようになりました。

小鼻から口元にできるほうれい線の下側に現れるのが特徴で、ぐっと老けた印象を与えてしまいます。

マリオネットラインは40代からできはじめて、50代以降から目立ってくるケースが一般的

しかし、急激なダイエットや生活習慣などによって、20代や30代でもできてしまうことがあるんです。

のちほど詳しくご紹介しますが、マリオネットラインを招く生活習慣を正して、しっかり予防&改善していくことが大切ですよ。

2.マリオネットラインの原因

頬のたるみ

マリオネットラインの原因は、主に次の3つ。

  • 頬のたるみ
  • 口角下制筋(こうかくかせいきん)の衰え
  • 広頚筋(こうけいきん)のたるみ

これらの原因がマリオネットラインとどう関係しているのか、詳しく見ていきましょう。

2-1.頬のたるみ

マリオネットラインの原因のひとつめは、頬のたるみ

筋膜や表情筋の筋力低下により、頬の脂肪の重みを支えきれなくなり、頬が下方向に落ちていきます。

とくに頬の脂肪が厚くなると、マリオネットラインもより深く見えます。

2-2. 口角下制筋(こうかくかせいきん)の衰え

口角下制筋

また、口角下制筋(こうかくかせいきん)の衰えも影響しています。

口角下制筋とは、口を「へ」の字にするときに口角を下げる筋肉。

この筋肉が硬く縮むと、口が「へ」の字の状態になります。

この状態がキープされてしまうと、マリオネットラインがつきやすくなります。

2-3. 広頚筋(こうけいきん)のたるみ

広頚筋

さらに、広頚筋のたるみもマリオネットラインの原因になります。

広頚筋とは、口元から下あご、首にかけて大きく広がる筋肉。

広頸筋がたるむことで、そこにつながっている頬の脂肪を引き下げてしまうのです。

この3つが掛け合わされることで、頬の脂肪が口元に覆いかぶさるようになり、そこに溝ができます

それが「マリオネットライン」と呼ばれるものの正体。

単なるしわではなく「たるみ」なので、適切なスキンケアに加えて、衰えてしまった筋力をアップさせるエクササイズも重要になってきます。

3.マリオネットラインを招くNG生活習慣

マリオネットラインを招くNG生活習慣

マリオネットラインを招く頬のたるみや口まわりの筋力の低下は、加齢によって引き起こされます。

老化に伴い、肌のハリ・弾力を司るコラーゲンなどの成分が減少して、筋力も衰えるためです。

しかし、実は原因は加齢だけではありません。

次のような生活習慣も、マリオネットラインの原因である頬のたるみや筋力低下を引き起こします。

マリオネットラインが気になる方は、ご自身の生活の中で当てはまるものがないか、チェックしてみてくださいね。

3-1.口角が下がっている

まず、意識しておきたいのが、口角

口角が下がっていると、頬や口周りの筋肉も一緒に下がるので、マリオネットラインができやすくなってしまいます。

ちなみに私も口角が下がり気味。

ふと鏡をみると、への字口になっていることがよくあります。

特に今は、マスクをしていることから無表情になりがちです。

意識して口角をキュッと上げて、自然に口周りの筋肉をエクササイズしていこうと思います!

3-2.悪い姿勢

悪い姿勢もマリオネットラインを招きます。

とくにパソコンやスマートフォンを使っているときは、悪い姿勢になりやすいですよね。

姿勢は一見、マリオネットラインとは関係ないように思われますが、猫背やストレートネックは、顔や首の皮膚の緩みや筋力の衰えを加速させてたるみを引き起こします。

また猫背やストレートネックは、その雰囲気からも見た目年齢をぐっと上げてしまいます。

美しい姿勢をキープして、肌にも佇まいにも若々しさを取り戻しましょう。

3-3.紫外線を浴びる

紫外線もマリオネットラインを招く要因のひとつ。

紫外線は、波長の長さによって

  • UV-A
  • UV-B
  • UV-C

の3つに分類されます。

なかでも注意したいのが、UV-A。

UV-Aは、肌の真皮まで到達して、肌のハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンを変形させてしまうのです

これは、マリオネットラインやほうれい線の原因となる「肌のたるみ」を引き起こすことになります。

3-4.噛みぐせ

さらに、噛みぐせもマリオネットラインを招く要因に。

どちらか一方の歯だけで噛んでいると、片方の筋力が衰えてしまいます。

すると、筋力が衰えた方の頬が垂れ下がって、マリオネットラインがつきやすくなります。

マリオネットラインが片方だけについている方は、ご自身の噛みぐせを見直してみてくださいね。

また、あまり噛まずに早食いばかりすることも、口周りの筋肉を衰えさせる原因に。

1口30回の咀嚼を目標に、左右バランスよく噛むように心がけましょう。

3-5.急激なダイエット

急激なダイエットも、マリオネットラインを招きます。

とくに加齢や紫外線などによって皮膚の弾力が低下している場合、激やせすると皮膚だけが伸びてしまうので、マリオネットラインを目立たせてしまいます。

キレイを目指して行ったダイエットが仇となって、マリオネットラインができてしまうのは残念ですよね。

総合的な美しさを目指して、ダイエットは計画的に長い時間をかけて行うことをおすすめします。

4.マリオネットラインの改善方法7選

このように、加齢だけでなくちょっとした生活習慣によってできてしまうマリオネットライン。

そんなマリオネットラインを改善する方法を7つご紹介します。

自分に合った方法を見つけて試してみてくださいね。

4-1.リンパマッサージ

まず手軽に行えるのが、リンパマッサージ

リンパが滞ると、余分な水分や老廃物が蓄積して、むくみや冷え、脂肪がつきやすくなってしまいます。これが頬のたるみを招き、マリオネットラインにつながってしまうのです。

余分な水分や老廃物を流して、むくみをすっきりさせて、マリオネットラインを解消していきましょう!

マッサージをする際、注意したいのが摩擦

摩擦は肌の乾燥やくすみを引き起こしてしまいます。

必ずオイルやクリームを使って滑りをよくして、摩擦を防ぐようにしましょう。

筆者愛用のマッサージオイルはコチラ↓

リンパマッサージのやり方

【リンパマッサージのやり方】

  1.  鎖骨、耳下腺リンパ節、顎下リンパ節を指の関節などを使って、押しながらほぐす
  2.  おでこ、目のまわり、頬、フェイスラインを顔の中央から外に向かってマッサージする
  3.  耳の下から鎖骨に向かって流す

4-2.顔ヨガ

数年前から話題となっている「顔ヨガ」も効果的。

間々田佳子さんという方が提唱する顔ヨガは、テレビにも取り上げられて有名ですので、ご存じの方もいらっしゃると思います。

顔ヨガ

私も数年前、間々田さんが出演されているテレビを観て本+DVDを購入♪

いろいろなエクササイズが載っていますが、とくにマリオネットラインやほうれい線に効きそうな3つをご紹介しますね。

・ひょっとこ口

ひょっとこ口

唇をすぼめて前に出します。

ひょっとこ口

そのまま右にできるだけ移動。
次はできるだけ左に移動。
最後は前にグーッと突き出します。

何度かやっていると、左右に移動できる距離が伸びる感じがします。
口輪筋から顎までたるみ解消に効果的とのことなので、まさにマリオネットラインの解消にぴったりですね。

・ほうれい線プレス

ほうれい線プレス

舌でほうれい線を内側からプレスして、口の中でぐるっと大きな円を描きます。
まずは右回り3回。

ほうれい線プレス

次に、左回り3回。
同様に舌でほうれい線を内側からプレスして、口の中でぐるっと大きな円を描きます。

このエクササイズは、何度やっても舌が疲れます……。
上がほうれい線、下がマリオネットラインの解消と、ダブルでケアできるのでおすすめです。

・ぴよぴよ口

ぴよぴよ口

口角からほおの内側のお肉を吸い込んでキープ。

吸い込んだまま、唇を上下に動かしましょう。
ぴよぴよと動かせない場合は、そのままキープでもOKだそうです!

ぴよぴよ口

私は最初、ぴよぴよと動かせませんでした(汗)
口角が下がっているので、筋肉が衰えているんでしょうか……。
かなり効く感じがあるので、同じく口角が下がり気味の方はぜひトライしてみてくださいね。

参考:間々田佳子(2014)『DVD付き 間々田佳子の顔ヨガで即たるみ上げ&小顔』

今回は私の写真を載せていますが、間々田先生のエクササイズはもっとダイナミックでわかりやすいです。
顔ヨガにトライしたい方は、本家の本やDVDを参考にしてみてください。

お家で集中的に取り組むのもいいですし、今は常にマスクをしているので、気づいたときにこっそり気軽に行えますよ♪

4-3.美顔器

また、美顔器もマリオネットラインの予防&改善におすすめ。

エステに通う時間やお金がないときや、できるだけ接触を避けたい今の時期には、自宅で手軽にできるのでよい方法ですよね。

美顔器にはいろいろな種類がありますが、マリオネットラインの解消には、次の3タイプがおすすめです。

・超音波美顔器

超音波美顔器は、1秒間に何万回もの細かい振動を与えてケアするアイテム。

振動によって血行が促進されたり、リンパの流れがよくなるので、むくみの解消に効果があります。
むくみを解消しておくことは、マリオネットラインの原因となる脂肪の蓄積を予防できるのでおすすめです。

ただし、何かしらのジェルを使わないと振動が伝わらないので、ランニングコストはかかります。

・EMS美顔器

EMS美顔器のEMSとは、Electrical(電気)Muscle(筋肉)Stimulation(刺激)の略。
その名の通り、電気で筋肉を刺激するアイテムです。

普段使わない表情筋も、効率よく刺激できるのが大きなメリット。
マリオネットラインやほうれい線の原因となるたるみにアプローチして、リフトアップ効果をもたらしてくれます。

とくに無表情で過ごすことの多い方、噛み癖がある方などは、EMS美顔器で表情筋のケアをしてみてはいかがでしょうか。

・ラジオ波美顔器

ラジオ波美顔器は、ジュール熱を発生させて、肌のハリや弾力を司るコラーゲンやエラスチンの産生を促すものです。

熱で肌に微弱なダメージを与えてコラーゲンやエラスチンの生成機能を活性化することで、リフトアップ効果が期待できます。

また、肌の内側を温めることができるので、むくみの解消にも効果的です。

4-4.UVケア

マリオネットラインが気になる方は、UVケアは必須ですよ。

紫外線は肌を乾燥させるだけでなく、コラーゲンやエラスチンを変形させて、マリオネットラインの原因となる肌のたるみを招きます。

ちなみにコラーゲンやエラスチンを変形させるUV-Aは、4~9月の長い期間に多く降り注ぐだけでなく、雲や窓ガラスも通過します。

曇りの日や屋内でUVケアを怠ると、うっかり浴びてしまう可能性も。

  • 屋内にいても、マスクをしていても、紫外線対策をする
  • 天候に関係なく日焼け止めを塗る

これらのポイントを意識して、一年を通してUVケアをしましょう。

4-5.保湿

とても基本的なことですが、しっかり保湿をして肌の乾燥を防ぐことも、マリオネットラインの改善に必要です。

肌に必要な水分と油分を与えてハリのある肌を取り戻し、肌のたるみを防ぎましょう。

とくに乾燥肌の私は、次のようなポイントを意識しています。

  • クレンジングや洗顔のしすぎに注意する
  • 化粧水で水分を補ったら、必ず乳液などの油分で蓋をする
  • ブースターにセラミドオイルを使用する
  • 日焼け止めは一年中塗る
  • 紫外線を浴びたあとは、シートパックをするなどして乾燥を防ぐ

なかでもハマっているのはセラミド配合のブースター美容液。セラミドは、水分を挟み込んで蒸発を防ぐ働きがあります。

セラミド美容液を使っていると、乾燥肌の私の肌も一日中しっとり。たった数滴で、おどろくほどうるおいが持続します。

マリオネットラインやほうれい線のケアのためにも、デイリーで使っていきたいアイテムです。

4-6.ツボ押し

マリオネットラインのケアのひとつに、ツボ押しもあります。
とても手軽にできるので、日常的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

マリオネットラインの解消には、次の2つのツボが効果的です。
気持ちいいと感じるぐらいの圧で5秒間押して離す。この動作を4~5回繰り返しましょう。

・地倉(ちそう)

地倉(ちそう)

口角のすぐ外側にあるツボ。

むくみの解消に効果的で、キュッと引き締まった口元を目指せます。

・侠承漿(きょうしょうしょう)

侠承漿(きょうしょうしょう)

あごの真ん中から1cm外側にあるツボ。

口輪筋と下唇下制筋が活性化して、マリオネットラインの原因となるたるみを予防します。

4-7. 美容医療

美容医療によってマリオネットラインを治療する方法もあります。

ここでは、一般的な3つの方法をご紹介します。

・ハイフ

ハイフとは、超音波を筋膜にピンポイントで照射して、内側から肌を引き締める施術です。

メスや注射を使わない小顔治療として話題となっています。

クリニックだけでなく、エステサロンでも施術を受けることができますが、出力と効果に大きな違いがあります。

照射しすぎると赤みや腫れなどを引き起こす場合もあるので、信頼できるクリニックで行うことをおすすめします。

・ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は、ヒアルロン酸を注入することでボリュームを出して溝を埋めたり、しわを目立たなくさせる治療法。

即効性はありますが、半年から1年ほどでヒアルロン酸が吸収されてしまうため効果がなくなります。

ヒアルロン酸注射によってマリオネットラインのない肌をキープするには、繰り返しの施術が必要となるため、ランニングコストも考慮しなくてはなりません。

・ボトックス注射

ボトックス注射は、表情筋の動きを弱める治療法。

マリオネットラインの治療では、下にひっぱる筋肉を弱めてマリオネットラインの改善を狙います。

こちらも持続期間は3~6カ月程度。効果をキープするためには繰り返しの施術が必要になってきます。

またヒアルロン酸注射やボトックス注射は、どうしても不自然な顔になってしまう可能性が拭えません。

施術前にメリット・デメリットをしっかり考慮して行いましょう。

5.まとめ

マリオネットラインとは、頬のたるみや表情筋の筋力低下が原因で引き起こされるものです。

50代以降から目立ち始めることが多く、見た目年齢にも影響を与えてしまいます。

しかし、若くてもできてしまうのがマリオネットラインの怖いところ。

加齢だけでなく、無表情や悪い姿勢、紫外線や噛みぐせなどちょっとした生活習慣が引き金となるためです。

これらの習慣を見直すとともに、マリオネットラインの改善に効果的なケアを取り入れていくことが大切です。

  • リンパマッサージ
  • 顔ヨガ
  • 美顔器
  • UVケア
  • 保湿
  • ツボ押し
  • 美容医療

など、さまざまな手段があるので、自分に合ったケアを見つけて、キュッと引き締まった若々しい口元を目指しましょう♪


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