化粧水はなぜ必要?今さら聞けない効果と役割、正しいつけ方を徹底解説

普段、何気なく使っている化粧水。
あなたは正しいつけ方をご存じですか?

化粧水の効果やつけ方は、学校では教えてくれないこと。
なんとなく塗っているという方も多いのではないでしょうか。
間違ったつけ方をしていると、高価な化粧水を使っても効果を半減させてしまうかもしれません。

そこで今回は、スキンケアの定番「化粧水」を改めてピックアップ。
今さら聞けない化粧水の基本を、詳しく解説していこうと思います。

次のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 化粧水ってどんな効果があるの?
  • 化粧水には種類があるの?
  • 化粧水の正しいつけ方がわからない!
  • 自分の肌に合う化粧水って、どんな化粧水?
  • コットンと手、どっちがいいの?
  • 洗顔後、乾いてから化粧水を塗った方がいい?
  • パッティングすると毛穴が引き締まるって本当?
  • 化粧水を冷蔵庫で冷やすのってアリ?

美肌への道は、正しい知識から。
化粧水の本当の役割を理解して、今よりもさらに美しい肌を育んでいきましょう!

1.化粧水は何のために使うの?

化粧水は何のために使うの?

私たちはなぜ、毎日化粧水を使うのでしょうか。
まずは化粧水にはどのような役割があるのか、しっかり理解しておきましょう。

1-1.角質層に水分を与える

化粧水は、角質層に水分を与えるという役割があります。

角質層

角質層とは、私たちの肌の一番外側にある部分。
10~20層が重なってできており、水分を保持したり外部からの刺激から肌を守る働きをしています。

この角質層に水分を与えるのが、化粧水。

角質層が乾燥するとカサカサしてしまいますが、しっかり水分を与えることで、みずみずしくうるおいのある肌になります。

1-2.肌を柔軟にする

また、化粧水は肌を柔軟にする効果もあります。

乾燥によって硬くなってしまった角質層に水分が加わることによって、やわらかくなめらかに。
その後のスキンケア製品が浸透しやすくなるというメリットもあります。

2.化粧水の種類

化粧水の種類

肌にうるおいを与えてやわらかくしてくれる化粧水。
実はひとえに「化粧水」といっても、次のような3つの種類があります。
その違いについて、理解を深めておきましょう。

2-1.保湿化粧水

一般的に「化粧水」と呼ばれるのが、保湿化粧水。

角層に水分を与えて、肌を柔軟にする効果があります。
みずみずしくなめらかな仕上がりになり、スキンケアでは欠かせないアイテムです。

2-2.収れん化粧水

収れん化粧水は、毛穴の引き締めや皮脂分泌を抑制してくれる化粧水。

脂性肌の方や、皮脂の多いTゾーンでの部分使いなどに効果的な化粧水です。

保湿化粧水と同じく角質層に水分や保湿成分を与える作用もありますが、保湿力は低め。
そのため、保湿化粧水と併用するのがおすすめです。

2-3.ふきとり化粧水

余分なものを除去するために使うのが、ふきとり化粧水。

保湿化粧水や収れん化粧水は成分を「与える」ものですが、ふきとり化粧水は「除去する」という全く別の目的があります。

除去できるのは

  • 軽いメイク
  • クレンジング後に残った油分
  • 余分な角質

など。

メイクや皮脂などの油分が肌に残っていると、ニキビや毛穴の黒ずみなどの肌トラブルを引き起こしてしまいます。
また余分な角質が溜まると、肌のくすみやごわつきの原因に。

これらを除去することで、ターンオーバーをサポートし、スキンケア製品の浸透もアップします。

ただし、ふきとり化粧水はコットンによる摩擦が起きるので、頻繁に使うのはおすすめしません。
肌のごわつきが気になるときや化粧水の浸透が悪いときに、スポットで使うことをおすすめします。

3.化粧水の主な成分と役割

化粧水の主な成分と役割

以上のように、私たちの肌を健やかに保つために必要不可欠な化粧水。

一般的な保湿化粧水は、主にどのような成分が配合されているのでしょうか。
ここで多くの化粧水に配合されている成分とその効果を詳しくチェックしていきましょう。

3-1.水

化粧水の大部分を占めるのは「水」。
約80%を占めており、皮膚にうるおいをもたらし、やわらかくする目的があります。

一般的に使われているのは精製水。
水道水から不純物やミネラルを取り除き、純度を高めたものです。

またごくまれに、温泉水をベースにした化粧水もあります。

乾燥肌や敏感肌などの肌悩みがある方は、化粧水の大部分を占める「水」の部分にこだわってみるのもおすすめですよ。

3-2.グリセリン

グリセリンは、ほとんどの化粧水に配合される保湿剤のひとつです。
化粧品の全成分表示名称も、「グリセリン」。

高い保湿性があり、肌をしっとりとさせる作用があります。

ヒアルロン酸Naやコラーゲンなどと相性がよく、組み合わせることでさらに保湿効果がアップするという特徴もあります。

3-3.BG

BG(ブチレングリコール)も、多くの化粧水に使われる成分。
全成分表示名称も、「BG」です。医薬部外品であれば「1,3-ブチレングリコール」と記載されています。

BGは、保湿効果が高く、肌をしっとりさせてくれます。

また、防腐効果を高める作用も見逃せません。
これによりパラベンなどの防腐剤の配合量を下げることができ、刺激の緩和が期待できるといううれしいメリットもあります。

3-4.エタノール

エタノールは、化粧水に配合されるアルコールのことです。
清涼感をもたらし、さっぱりした使用感に。
殺菌効果も認められています。

ただし、皮膚を乾燥させる作用もあり、場合によっては赤みなど刺激を感じる方もいます。
乾燥肌の方や敏感肌の方は、エタノールが配合されていない「アルコールフリー」の化粧水を使うとよいでしょう。

3-5.ヒアルロン酸

ヒアルロン酸も、化粧水によく配合される保湿成分。
商品名にも記載されることもあり、よく耳にしますよね。

ヒアルロン酸の全成分表示名称は、「ヒアルロン酸Na」。

私たちの体にもともと存在しており、わずか1gで6リットルもの水分を抱え込めるという大きな特徴があります。

ただし加齢と共に減少。
そのため日頃のスキンケアで補うことが大切です。

3-6.セラミド

セラミドは、保湿力が高く、エモリエント効果のある成分。

全成分表示名称は、「コメヌカスフィンゴ糖脂質」、「セラミド1」、「セラミド2」、「セラミド3」などです。

セラミドは、そもそも私たちの肌に存在し、角層細胞の隙間を満たしている「細胞間脂質」の主成分。
水分の蒸発を防いで肌のうるおいを保ち、バリア機能を高めて外部刺激から肌を守る役割があります。

しかし、加齢と共に減少してしまうのが実状。
日頃のスキンケアで補うことで、肌のうるおいを保ち、バリア機能を高めることができます。

4. 肌タイプ別、化粧水の選び方

肌タイプ別、化粧水の選び方

次にご紹介するのは、化粧水の選び方。
化粧水は、肌タイプによって選んでいきます。

肌タイプは季節や年齢、生活習慣によって変わることがあります。
今のご自身の肌タイプを定期的にチェックして、お使いの化粧水を見直すようにしましょう。

4-1.普通肌

普通肌は、水分と皮脂のバランスが整っている肌。
肌が安定しているので、新しい化粧水を試すのにいい時期です。

化粧水の正しい使い方を身につけて、水分と皮脂のバランスをキープしていきましょう。

4-2.脂性肌

脂性肌は、水分も皮脂も多く、ベタつきやテカリが気になる肌。
思春期から20代前半に多くみられます。

収れん化粧水を取り入れて、皮脂を抑制するスキンケアをしましょう。
その後、保湿化粧水で肌を適度に保湿することも大切です。

4-3.乾燥肌

乾燥肌は、水分も皮脂も少なく、うるおいに乏しい肌です。
加齢とともに、乾燥が強くなる傾向にあります。

バリア機能も低下しやすいので、保湿力の高い化粧水でしっかりうるおいを与えましょう。

4-4.敏感肌

敏感肌は、バリア機能が低く、外部刺激に敏感な肌。
化粧水によっては赤みが出たりヒリヒリしてしまうことがあるので、アルコールフリーで低刺激の化粧水がよいでしょう。

セラミドなど、バリア機能を高める成分を積極的に取り入れるのもおすすめです。

刺激の少ない温泉水をベースにした敏感肌用の化粧水など、肌にやさしい化粧水も効果的です。

季節の変わり目や生理前、ストレスの多い時期など、一時的に肌が敏感になる方は、敏感肌用の化粧水を1本常備しておくといいですよ。

4-5.混合肌

混合肌は、Tゾーンは脂っぽいのにUゾーンはカサつくといった部分的な差があるタイプ。

乾燥が原因で過剰な皮脂分泌が起きている可能性が高いので、基本的には保湿力の高い化粧水がおすすめです。

全体的に化粧水はたっぷりと使い、Tゾーンは乳液やクリームを控えめに。
Uゾーンは化粧水のあとに、しっかり乳液やクリームを塗ります。

5. 化粧水の正しいつけ方

化粧水の正しいつけ方

自分に合った化粧水を選ぶことができたら、次は正しいつけ方を身につけましょう。
間違ったつけ方をすると逆に肌を傷めてしまうこともあります。

方法は、大きく分けて2つ。
手でつける場合と、コットンでつける場合です。

それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが正しいというわけではありません。
それぞれの特性を理解して、正しいつけ方をすることが大切です。

5-1.手でつける場合

化粧水を手でつけると、次のようなメリットがあります。

  • 肌への刺激が少ない
  • 手のぬくもりで、浸透効果を高められる
  • 化粧水の量が、コットンよりも少なくて済む

一方で、次のようなデメリットもあります。

  • ムラになる
  • 手が荒れていると肌を傷つけてしまう

基本のつけ方は次のとおりです。

  1. 手を洗って清潔にしておきます
  2. 手のひらに100~500円玉大の化粧水を出します(メーカーが推奨している量を守りましょう)
  3. 手に取った化粧水を両手に分けて、ハンドプレスしながらやさしく肌につけます
  4. [3]を2,3回繰り返します

5-2.コットンでつける場合

コットンでつけると、次のようなメリットがあります

  • 均一にのばしやすくなる
  • 浸透がアップする

一方で、次のようなデメリットもあります。

  • 強くこすると摩擦がおきて肌が傷つく
  • 化粧水の量が手でつけるよりも多くなる

基本のつけ方は次のとおりです。

  1. 手を洗って清潔にしておきます
  2. コットンがひたひたになるまで化粧水を染み込ませます
  3. ポンポンと肌をやさしく押さえるようにしながらつけます
  4. 凹凸のある肌の細部は、コットンを折りたたんでやさしくつけます

強く叩いたりこすったりすると、肌を傷めてしまいます。
パッティング後、赤くなっているようであればやりすぎのサイン。
あくまでもやさしく押し込むイメージで行いましょう。

また、途中でコットンが毛羽立ってきたら、新しいものに交換することも大切です。

6. 化粧水のよくあるQ&A

化粧水のよくあるQ&A

化粧水の基本が理解できたところで、ここからは化粧水の使い方をさらに深堀り!
よくある質問を集めたので、チェックしてみてくださいね。

6-1.洗顔後、時間を空けて肌が乾いてから化粧水を塗った方がいい?

洗顔後、しっかり肌が乾いてから化粧水を塗るという方もいらっしゃいますよね。
しかし、それはNG!

洗顔後、肌の水分はどんどん蒸発していきます。
タオルで水分を拭き取ったら、すぐにスキンケアを始めるようにしましょう。

6-2.化粧水が乾いてから乳液やクリームを塗った方がいい?

また化粧水を塗布したあと、時間を空けてから乳液やクリームを塗った方がいいのかな、と疑問に思うこともありますよね。

たしかに化粧水が乾いてから乳液を塗ると成分がしっかり浸透しそうな感じがしますが、実はそれは間違い。

化粧水は時間が経つと蒸発していってしまうので、すぐに乳液やクリームで蓋をするのが正解です。

肌の上で成分が混ざってしまうのが気になるかもしれませんが、それによって顔全体に伸ばしやすくなりますよ。

6-3.皮脂が多ければ、化粧水だけでいいの?

オイリー肌の人は、化粧水だけ塗ってスキンケアを終わりにしてしまう方もいらっしゃいますよね。

しかし、化粧水と乳液やクリームはそれぞれ違う役割があります。
先述したように、化粧水は角質層に水分を与えて、柔らかくするもの。
一方、乳液やクリームは、蓋となって水分の蒸発を防ぐ役割があります。

肌は乾燥しすぎると、内部を守ろうと過剰に皮脂を分泌させてしまいます。
オイリー肌の人も、化粧水のあとは乳液やクリームを使って水分の蒸発を防ぐようにしましょう。

皮脂が気になる方は、Tゾーンはごく少量にするなどして調整してみてくださいね。

6-4.収れん化粧水っていつ使うの?

収れん化粧水をつけるタイミングは2つあります。

ひとつは、スキンケアの最後。
皮脂分泌を抑制して、肌を引き締める効果があります。
化粧崩れを防ぐ効果も期待できます。

もうひとつは、洗顔後すぐ。
毛穴をより引き締めることができます。

自分の肌状態をチェックして、適切な順番で使ってみてくださいね。

6-5.化粧水は冷やして使ってもいいの?

夏場などに化粧水を冷やして使いたい、という方もいらっしゃいますよね。

しかし、多くの化粧水は、常温で保管されることを前提に作られています。

急な温度変化によって品質が劣化してしまう可能性があるので、メーカーの推奨がない限り冷蔵庫での保管は避けましょう。

直射日光が当たらず、高温多湿を避けた常温の場所に保存することをおすすめします。

7. まとめ

今回はスキンケアのマストアイテム「化粧水」について解説してきました。

化粧水の主な役割は、肌にうるおいを与えて、柔軟にすること。
その他にも、引き締め効果のある収れん化粧水や、メイクや角質をオフできるふきとり化粧水など、別の目的を持った化粧水もあります。

肌質によって合う化粧水が異なりますので、定期的に肌質をチェックして化粧水を見直しましょう。
また正しい使い方をマスターして実践することも大切です。

スキンケアの基本である化粧水。
正しく使って、美肌を育んでいきましょう。

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