顔がかゆい!これって敏感肌?原因を見つけ、正しいスキンケアで乾燥予防

顔がかゆい……!
そんな経験ありませんか?

私は、春と秋にときどき顔がかゆくなります。
顔がかゆいと気になって、仕事に集中できなかったり、なかなか寝付けなかったり……。
イライラしてしまうんですよね。

今回は、そんなメンタルにまでダメージを与える「顔のかゆみ」についてピックアップ。
原因と対策を徹底解説していきます。

  • 顔がかゆくなるのはなぜ?
  • 顔がかゆいときはどう対処したらいい?
  • 顔がかゆいとき、スキンケアはどうしたらいい?
  • かゆみを予防するには、どんな方法がある?

このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みくださいね。

1.顔はどうしてかゆくなるの?

顔はどうしてかゆくなるの?

顔がかゆくなるのは、どうしてでしょうか?
そのメカニズムを見ていきましょう。

1-1.かゆみのメカニズム

かゆみのメカニズム

肌に何かしらの刺激が加わったとしましょう。
そこで免疫細胞が刺激を受けると、ヒスタミンと呼ばれる物質が分泌されます。

このヒスタミンこそが、かゆみを引き起こす原因。
ヒスタミンが「知覚神経」を刺激すると、それを脳はかゆみとして認識します。

これは一種の防御反応で、異物が皮膚に接触したことを知らせて、それを取り除かせるために起こるのです。

1-2.肌の乾燥によって刺激を受けやすくなる

とくに肌が乾燥していると、外部刺激を受けやすくなり、かゆみが頻繁に起こります。
その原因は、バリア機能の低下。

皮膚の一番外側の角質層には、水分の蒸発を防いだり、外的刺激から身を守るバリア機能が備わっています。

バリア機能の低下

レンガ状に積み重なった角質細胞の間を埋めているのは、細胞間脂質(セラミド)。これは、水分を挟み込んで蒸発を防止します。また皮脂は表面をコーティングすることで、刺激から内部を守ります。

しかし加齢などにより、セラミドや皮脂などの保湿因子が減少。
するとバリア機能が低下して、水分が蒸発しやすく、外的刺激にも弱い肌になってしまうのです。

そのため、かゆみを起こさないためには、肌を乾燥させないことがとても大切です。

2.顔がかゆくなる原因

アレルギー物質

顔がかゆくなる原因は、いくつかあります。
具体的にどのようなものがあるのか、掘り下げていきましょう。

2-1.アレルギー物質

次のような肌に合わない特定のアレルギー物質が、かゆみを引き起こすことがあります。

  • 花粉
  • 金属製品
  • 化粧品
  • ヘアケア製品
  • ゴム手袋
  • アクセサリー

2-2.汗

汗もかゆみの原因になります。

とくにバリア機能が低下していると、汗に含まれる塩分などが刺激になることも。
悪化するとあせもになって炎症が起きてしまいます。

こまめに汗を拭くなどして対処しましょう。

2-3.虫刺され

虫刺されも、かゆみを引き起こす原因のひとつ。

  • ノミ
  • ダニ
  • 毛虫
  • 蜘蛛

などに刺されるとかゆみが引き起こされる場合があります。

2-4.食物アレルギー

食物アレルギーも、かゆみを引き起こします。

ナッツ、魚介類、小麦など人によってさまざまですが、アレルギーがある方は食生活に気をつけましょう。

2-5.急激な温度変化

急激な温度変化も、かゆみの原因のひとつ。

真冬の入浴時や運動をしたときなど、急激に皮膚の温度が上がると、かゆみが生じることがあります。

2-6.顔ダニの抜け殻や死骸

顔ダニのような常在菌が、かゆみを引き起こすことも。

顔ダニは誰の顔にも存在しますが、増えすぎると抜け殻などによってかゆみや炎症を起こすことがあります。

こちらの記事に詳しく記載しているので、併せてチェックしてみてくださいね。

これらの他にも、ストレスや何かしらの病気によってかゆみが生じている可能性も。
原因がわからないときは、ぜひ医師に相談してみてくださいね。

3.顔がかゆいときの対処法

顔がかゆいときの対処法

顔がかゆいときは、どのように対処したらいいのでしょうか。
具体策をチェックしていきましょう。

3-1.掻かない

かゆみが起こると、どうしても掻きたくなってしまいますよね。

しかし、掻きむしると肌は赤くなったり、炎症を起こしてしまいます。
一時的にかゆみが治まったとしても、皮膚が傷つきバリア機能が低下することで、より刺激に弱い皮膚に。かゆみの悪循環に陥ってしまうのです。

かゆみを悪化させないためにも、掻かないように気をつけましょう。

3-2.冷やす

どうしてもかゆみを鎮めたいときは、冷やすのがおすすめ。

冷たいおしぼりや、保冷剤をタオルで包んだもので、患部をやさしく冷やしましょう。

冷やすことで、神経が鎮まりかゆみを軽減することができます。

3-3.低刺激のスキンケア製品に切り替える

化粧品が合わなくなったりかゆみが生じた場合は、より低刺激のスキンケア製品にチェンジするのも有効です。

敏感肌用のスキンケア製品は、アルコールや香料など、刺激になる成分が除外されていることが多く、顔がかゆいときも使いやすいでしょう。

3-4.過度なスキンケアを控える

顔がかゆいときは、過度なスキンケアを控えましょう。

かゆみを止めようと、過度なお手入れをすると、それが刺激になってしまうこともあります。

できるだけシンプルケアにして、肌を刺激しないようにしましょう。

3-5.清潔なメイク道具で

顔がかゆいときは、メイクをしていいのか悩みますよね。

メイクは、花粉や紫外線などの外的刺激から守る効果もあります。

ただしパフやブラシ、化粧品が皮膚を刺激して、かゆみが悪化してしまう可能性も。
パフやブラシを清潔に保ち、できるだけ低刺激で軽めの化粧品を使うことをおすすめします。

ちなみに私は肌がかゆいとき、普段のファンデーションはやめて、おしろい効果のある日焼け止めで肌をカバーしています。ポイントメイクは眉とリップだけ。

ナチュラルメイクでもリップを濃いめにすることで、引き締まった顔になります。

4.乾燥を予防するスキンケア

乾燥を予防するスキンケア

日頃のスキンケアで、乾燥を予防してバリア機能を高めておくことで、かゆみの予防につながります。次のような正しいスキンケアで、肌のうるおいを守りましょう。

4-1.丁寧なクレンジング&洗顔

間違ったクレンジングや洗顔は、肌を乾燥させる原因となります。

・メイクの濃さに合わせたクレンジング

クレンジングは、メイクの濃さに合わせて選ぶのが正解。

洗浄力の強いクレンジングオイルは、エマルジョンファンデーションやウォータープルーフの日焼け止めなど、濃いメイクを落とすことができますが、必要なうるおいまで落としてしまう可能性も。

クレンジングミルクは、肌のうるおいを必要以上に奪わないというメリットがある一方で、濃いメイクは落とせないというデメリットも。

それぞれメリットデメリットがあるので、メイクの濃さに合わせて、使い分けるようにしましょう。

またシートクレンジングは、摩擦が起きるためバリア機能の低下につながる可能性も。
頻繁な使用は避けることをおすすめします。

・皮脂が多いところから洗う

肌のうるおいを守るためには、洗う順番も意識しましょう。

皮脂の多いTゾーンからUゾーン、そして最後に乾燥しやすい目元などを洗うことで、乾燥を予防することができます。

・やさしく泡で洗う

ゴシゴシ洗うと、摩擦が起きてしまうので要注意。
洗顔料は、しっかり泡立ててやさしく押し洗いをしましょう。

また時間をかけて洗うのもNG。
肌に必要なうるおいまで奪ってしまう可能性があります。

30秒程度で洗浄を終えて、すすぎに入ることをおすすめします。

・すすぎはぬるま湯をやさしくかけて

すすぎは、ぬるま湯で行いましょう。

熱すぎるお湯は、必要な皮脂を洗い流してしまいます。
シャワーを直接けるのではなく、手にぬるま湯をすくってやさしくすすぎましょう。

注意したいのは、フェイスライン。すすぎ残しが起こりやすい部分です。

すすぎ残しはかゆみの原因にもなりますので、しっかりフェイスラインまで泡が残らないように洗い流しましょう。

4-2.十分な保湿

洗顔のあとは、十分に保湿をしましょう。

・水分も油分も与える

保湿の工程は、大きく分けて2つ。

  • 化粧水で水分を与える
  • 乳液やクリームで蓋をする

どちらも行うことで、うるおいを閉じ込めて、乾燥しにくい肌になります。

その他、必要に応じてブースターや美容液などを取り入れてください。

・セラミド配合化粧品

バリア機能が低下している肌には、セラミド配合の化粧品もおすすめ。

セラミドは、もともと肌に存在する成分でバリア機能を担っていますが、30代以降は減少してしまいます。
年を重ねて肌が敏感になったと感じている方は、セラミド配合の化粧品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

なかでもヒト型セラミドは、人の肌にあるセラミドと構造が似ていて、肌なじみがよく、刺激が少ない優れもの。

セラミド配合化粧品をお探しの方は、ぜひヒト型セラミドの製品を選んでみてくださいね。

4-3.UVケア

紫外線はバリア機能を低下させる原因のひとつ。

さらにバリア機能が低下して隙間だらけになった肌は、紫外線の影響を受けやすいという悪循環に陥ります。

毎日、しっかりUVケアを行いましょう。

紫外線は季節や天候に関わらず、365日降り注いでいます。

日焼け止めは毎日塗り忘れないようにし、紫外線が強い時期は帽子や日傘などをプラスするなどして、肌をガードしましょう。

その際、昨年の夏に使い切らなかったものなど、古い日焼け止めは肌に刺激になる可能性も。
できるだけフレッシュなものを使うようにしましょう。

5. かゆみが治らないときは、皮膚科へ相談

皮膚科へ相談

かゆみが長引くときや悪化しているときは、皮膚科を受診することをおすすめします。

医師の判断を仰ぎ、適切な処置をすることで回復を目指しましょう。

また皮膚科や内科で、アレルギー検査を受けることもできます。

かゆみの原因が何かしらのアレルギー物質の場合、それを特定することで今後対処できるので、気になる方は医師に相談してみてはいかがでしょうか。

6.まとめ

今回は、顔がかゆいときの原因と対策について、解説してきました。

花粉などのアレルギー物質や汗、急激な温度差など、かゆみの原因はさまざま。
とくに肌が乾燥しているとバリア機能が低下して、かゆみが生じやすくなります。

かゆいときは、余計な刺激を与えないことが大切。
正しいスキンケアでバリア機能を高めて、かゆみが悪化しないように対処しましょう。

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