
数ある肌悩みの中でも、男女問わず多くの人々を悩ませるのが「毛穴の黒ずみ」。
その黒ずみがポツポツと目立って、まるでいちごのようになってしまい「いちご鼻」なんて呼ばれることもありますよね。
そんな「いちご鼻」を改善する方法が、インターネットに数多く掲載されています。
私もまさにいちご鼻のひとりで、これまでいくつかの方法を試してきました。
その中で、今回ピックアップしたのが「ワセリン」と「綿棒」で改善する方法。
どちらもドラッグストアで手軽に手に入るアイテムなので、トライしやすい方法ですよね。
でも、ワセリンって、保湿剤ですよね!?
我が家には、デリケートな肌を持つ幼児がいるので、ワセリンには毎日お世話になっています。
そんなやさしい保湿剤が、私の手強いブラックヘッドを退治してくれるなんて、にわかに信じがたい……。でも、ネットでけっこうトライしている人がいるので、やはり気になるんです!
というわけで、思いきって実験してみることにしました。
私のいちご鼻ははたして改善したのでしょうか?ぜひご覧になってくださいね。
Contents
1.毛穴の黒ずみの原因は?
そもそも、なぜ毛穴は黒ずんでしまうのでしょうか。
具体的なお手入れ方法に入る前に、そのメカニズムを解明しておきましょう。
1-1.毛穴の黒ずみの正体は「角栓」
毛穴には、角栓というものがあります。
これは皮脂と不要な角質細胞、汚れなどが混ざり合ってできたもの。
角栓はどのような肌にもあり、最初は白い色をしています。
しかし、時間が経過して空気や紫外線に触れると、酸化して黒色になってしまうのです。
黒くなった角栓は、目立ってしまいますよね。
さらに、固く取れにくくなるので、通常の洗顔だけではなかなかキレイにならないのが実状です。
1-2.メラニン毛穴の可能性も
毛穴の黒ずみの原因が、実は「角栓」ではない人もいます。
それは、メラニン毛穴と呼ばれる毛穴。
メラニン毛穴とは、毛穴の周りの皮膚にメラニン色素がとどまって、黒ずんでいる状態です。
メラニン毛穴を改善する方法は、今回ご紹介する角栓のケアとは違い、美白ケアや紫外線対策、生活習慣の改善などが有効になります。
詳しくはこちらの記事に記載しておりますので、合わせて読んでみてくださいね。
2.毛穴ケアにワセリンを使う理由
さて、今回試してみようとしているいちご鼻のケアは、ワセリンと綿棒を使った方法です。
ワセリンといえば「保湿」のイメージがありませんか?
唇をプルプルにしたり、乾燥した部分をつるつるにしたり、デリケートな赤ちゃんの肌を保護したり。
そんな保湿力の高いワセリンが、なぜ毛穴のお掃除に用いられているのか、その理由を探っていきましょう。
2-1.ワセリンとは
ワセリンとは石油から精製された保湿剤です。
石油が原料と聞くと、肌に悪いようなイメージを持ってしまいますよね。
ましてや毛穴のお掃除に使うなんて……!
でも大丈夫。
ワセリンは、十分に精製されているため不純物が少なく、赤ちゃんの肌にも使えるほど安心安全な保湿剤なのです。
肌に塗布することで、水分の蒸発を防ぐことができます。
2-2.角栓の原因となる皮脂汚れにアタック
では、なぜワセリンが毛穴のお掃除に使われるのでしょうか。
それはズバリ、ワセリンが「油分」だからです。
水と油は混ざり合いませんが、油と油は親和性があります。
角栓の原因となる「皮脂」とワセリンが混ざり合えば、固くなった角栓も除去しやすくなるはず。
それが、角栓のケアに使われる目的のひとつなのです。
2-3.クレンジングオイルじゃダメなの?
「もし油分が必要なら、クレンジングオイルでもいいんじゃないの?」
そう思われる方もいらっしゃいますよね。
もちろんクレンジングオイルでもOKです。
クレンジングオイルは、メイクはもちろん、毛穴に詰まった皮脂汚れも浮かせてくれます。
ただし、クレンジングオイルには界面活性剤が多く含まれています。
これは刺激が強く、使いすぎると肌を乾燥させてしまう原因に。
乾燥肌&年齢肌の私にとっては、クレンジングオイルを使うことに、やや抵抗があります。
もちろん植物オイルを使用したクレンジングオイルのように、配合されているオイルの種類によっては、肌にやさしいクレンジングオイルもあります。
でも、そのような質のいいオイルでできているクレンジングは、どうしてもお値段が高い!(泣)
そこで、今回注目したのがリーズナブルで手に入りやすい油分「ワセリン」なのです。
もし、ワセリンと綿棒だけで本当に毛穴がキレイになったら、エステに行く必要も、高いクレンジングを使う必要もありませんよね。
「毛穴ケアは一日にしてならず」だと思っているので、あまりお金をかけずにやりたい、というのも本音なのです♪
3.【実験】ワセリンと綿棒で毛穴は本当にキレイになるのか
というわけで、リーズナブルで身近なアイテム「ワセリン&綿棒」で毛穴は本当にキレイになるのか、実験してみたいと思います!
3-1.下準備
今回準備したのは次の3アイテム。
- ワセリン
- 綿棒
- ラップ
ちなみに、今回使用したワセリンは『ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー』。
ドラッグストアでよく見かける、とってもメジャーなワセリンです。
そして、メイクはオフして、洗顔をしたキレイな肌の状態にしておきましょう。
ちなみに、本日の私の鼻はこちら。
見事なまでのいちごっぷりですね……。
これでも、ちゃんと顔を洗った直後ですよ(泣)
前回、ホホバオイルで角栓を退治できるのか試してみた際に、白い角栓は取れたので、今日はあまりないようですが、黒い角栓はしっかりありますね〜。
この手強いブラッグヘッドが、どこでも手に入るワセリン&綿棒で取れるのでしょうか!?
楽しみです!
ちなみに、ホホバオイルを使ったケアはこちら。併せてご覧くださいね。
3-2.ワセリン&綿棒でケア
最初に、簡単にケア方法をご説明します。
- 綿棒にワセリンを取り、鼻にまんべんなく塗る。
- 鼻にラップをかぶせて、5分待つ。
- 綿棒でワセリンを拭い、角栓を絡めとる。
- 洗顔して、ワセリンを洗い流す。
それでは、さっそくやってみたいと思います。
まずは、綿棒にワセリンを乗せます。
ここでのポイントは、「たっぷり乗せること」。
あまり少ないと摩擦になってしまうので、思い切ってたっぷり使ってみましょう。
鼻にまんべんなく塗っていきます。
小鼻の周りは凸凹があるので、指より綿棒の方が断然、塗りやすいですね!
私は鼻の下にも黒い角栓があるので、ここもやってみます。
しっかり塗れたら、鼻よりひと回り大きくカットしたラップを鼻にかぶせます。
息がしやすいように、鼻の穴の方は浮かせぎみでかぶせました。
このまま5分待ちます。
ラップを外して、綿棒でワセリンをぬぐいます。
ここで一緒にブラックヘッドも取れるはずなんですが……いかがでしょうか!?
あれ〜、何も黒いものはついていない。
ワセリンが取れてるだけですね。残念……!
ここからもう少し、ころころやってみましたが、やはり黒い角栓がとれることはありませんでした。
ちなみに、ここでのポイントは頑張りすぎないこと。
角栓を取ろうと躍起になって、こんな風に綿棒を垂直に持って、ゴシゴシ押しだそうとすると、肌を傷めてしまいます。
というわけで、綿棒でくるくるするのは、ここまでとさせていただきます。
あとは、最後に洗顔。
しっかり泡立てて、小鼻の周りをくるくるしてワセリンを落として終了です。
4.【結果】少しだけ改善しました
それでは、私のいちご鼻がどのように変化したのか、見ていきましょう。
4-1.ビフォーアフター
さて、結果発表です。
おぉ〜!綿棒にはあまり角栓がついてなかったので、期待していませんでしたが、一部の角栓は取れたようですね!
とはいえ、まだ残っている部分もあるので、結果5~6割くらいってところでしょうか。
角栓が酸化しておらず、白い角栓だけが気になる程度なら、この方法で改善できそうですね。
私のような手強いブラックヘッドを退治するには、もう少し別の策が必要かもしれません。
4-2.ケアのあとは十分な保湿を
そして最後に、しっかり保湿をして完成です。
ワセリンを塗っていたせいか、鼻周りがしっとりしていますが、保湿はお忘れなく!
乾燥すると、過剰な皮脂分泌が起きてしまうので、水分をしっかり与えておくことは、毛穴のケアにはとても大切です。
と偉そうに言っている私も、鼻を意識して保湿するようになったのは、実は最近になってからです。
お恥ずかしながら、頬や目尻、額などの老化がわかりやすい部分に気を取られて、鼻の保湿は適当に済ませてしまったんですよね。「鼻は脂もでてくるし、いいや」って感じで……。
でも角栓を改善するにあたって、勉強を進めていくうちに、いかに保湿が重要かわかりました!
なぜなら、保湿しなければ、皮脂が余計にでてしまうから。
肌は本当にうまくできていて、乾燥するとターンオーバーが乱れて、「肌を守らなくては!」と過剰に皮脂を出してしまうんです。
そのため、「皮脂があるから保湿しない」のではなく、「過剰な皮脂を出さないために保湿する」が正解なんですね。

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こんな風に、薬指の腹を使って、凹んでいる部分にもしっかり水分を与えてあげましょう。
そして化粧水のあとは、乳液などの油分で蓋を。
ただし皮脂があるので、頬などに比べて少量で大丈夫です。
5.【考察】なぜ、中途半端な結果に終わったのか
さて、今回のケアによって、5〜6割程度改善がみられましたが、なぜこのような半端な結果になったのか考えてみましょう。
まず、一部の角栓が取れた理由として挙げられるのは次のとおりです。
- ワセリンの油分によって、皮脂汚れが取れやすくなった
- 綿棒による物理的刺激を与えた
- 丁寧に洗顔をした
一方、一部の角栓が取れなかった理由として考えられるのは、次の点です。
- 角栓のもとである「たんぱく汚れ」にアプローチできていない
冒頭でもお話したように角栓は皮脂汚れだけでできているわけではありません。
不要な角栓などでできている「たんぱく汚れ」も、皮脂と混ざりあって毛穴を塞いでしまいましたよね。
今回は、ワセリンの油分によって皮脂を取れやすくすることはできても、たんぱく汚れを分解することまではできていないので、このような結果に終わったのかと推測します。
6.たんぱく汚れを除去するものは?
では、「たんぱく汚れ」には、どのような成分が効果的なのでしょうか。
チェックしていきましょう。
6-1.たんぱく汚れを分解してくれるのは「酵素」
たんぱく汚れに大活躍するのは、「酵素」です。
酵素は、たんぱく質や皮脂を分解する作用があります。
そのため「酵素洗顔」は、毛穴のケアに効果的なのです。
毛穴やニキビでお悩みの方は、すでに取り入れている方も多いのではないでしょうか。
6-2.より深刻な場合は「泥」も強い味方に
分解されたたんぱく汚れを、さらにしっかり除去したい場合は「泥」も効果的。
泥は、たんぱく汚れなどを「吸着する」働きがあるのです。
泥を使った毛穴ケア製品として、パックや洗顔料などが販売されています。
7.酵素と泥、どちらも配合された洗顔料がある
「じゃあ、酵素洗顔してさらに鼻だけ泥パックするってこと!?」
「それとも、酵素洗顔と泥洗顔、2回するの?」
そんな疑問を抱いた方に、ぜひおすすめしたいのが「酵素と泥、どちらも入った洗顔」です。
ピュアセラディープクレイは、2種類の酵素と泥でできている洗顔。
2種類の酵素のうち、ひとつは毛穴に詰まったたんぱく汚れを分解、そしてもうひとつは皮脂汚れを分解してくれます。
まさに、たんぱく汚れと皮脂、どちらにもアプローチしてくれるアイテム。
さらに、この分解された汚れを沖縄産の泥が吸着してくれるのです。
事実、私もピュアセラディープクレイの愛用者なんですが、(現在はどんなアイテムで毛穴がキレイになるか実験中のため、使用を中止しています)、このようなスペシャルケアをするよりも、ずっとラクなんですよね。
なぜなら、たった15秒で終わるから。
パックなのに、15秒で流してOKなんです。
「スペシャルケアなんてしている暇がない!」という多忙な方にもおすすめ。
しかも酵素洗顔は、刺激が強いので週1程度しか使えませんが、ピュアセラディープクレイは毎日朝晩使えます。
「汚れを溜め込みたくない」
「いちご鼻が凄すぎて、毎日ケアしたい」
そんな風にお考えの方にもぴったりだと思います。
今回の実験で、ワセリンを使って皮脂汚れを浮かせたり、綿棒の物理的刺激で角栓にアタックしてみましたが、酵素と泥がどちらも配合されたピュアセラディープクレイのような製品で、毎日ケアするのが一番手軽で効果的なのでは……? そう感じました。
8.まとめ
今回は、ワセリンと綿棒を使ったいちご鼻のケアをご紹介していきました。
角栓の一部を取り除くことはできましたが、完全にキレイになる、というほどではありませんでしたね。
ただし、綿棒の使い方さえ間違わなければ、大きな摩擦は生まれず、適度に毛穴をケアできるとは思いました。
よりしつこい毛穴の黒ずみをケアしたいのであれば、たんぱく汚れにもアタックしてくれる「酵素」を配合した洗顔が効果的でしょう。
なかでも、汚れを吸着してくれる泥も配合されたピュアセラディープクレイは、おすすめです。
今回は、少し中途半端な結果に終わってしまったのですが、次回は「蒸しタオル」をプラスして実験してみたいと思います!
ぜひそちらもチェックしてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ちなみに、ピュアセラディープクレイを使った際の大満足な結果はこちらです!
詳しくはこちらの記事をご覧くださいね↓