あなたは「モリンガオイル」という植物油をご存じですか?
私は、つい先日知ったばかり。
美容と健康のためにスーパーフード「モリンガパウダー」を購入してみたところ、とても気に入りまして♪
すっかりモリンガに魅了されて、いろいろ調べているうちに「モリンガオイル」の存在を知りました。
オイル美容好きとしては、これは試さずにはいられない!
ということで、今回はモリンガオイルがどんなオイルなのか、44歳の肌で試した様子を詳しくレポートしてみたいと思います。
- モリンガオイルって何?
- モリンガオイルにはどんな成分が入っているの?
- モリンガオイルってシミに効くの?
- モリンガオイルのスキンケア効果を知りたい
- モリンガオイルはどうやって使う?
このような疑問をお持ちの方は、ぜひお読みくださいね。
1.モリンガオイルとは
モリンガオイルとは、一体どのようなオイルなのでしょうか。
その特徴を詳しくチェックしていきましょう。
1-1. ワサビノキから採れる植物油
モリンガオイルとは、ワサビノキという植物から採取される植物油のこと。
ワサビノキとは高さ10~12mに成長する常緑広葉樹で、熱帯及び亜熱帯地域で広く栽培されています。
栄養豊富なワサビノキは、葉、花、根、種子などあらゆる部分が活用されてきました。
モリンガオイルは、モリンガの種子を低温圧搾で抽出したもの。
種子が小さいため、抽出に手間がかかり、希少なオイルといわれています。
1-2.スキンケア用と食用がある
モリンガオイルには、スキンケア用と食用があります。
いずれもモリンガの種子から採取されています。
スキンケア用の表示名称は、「ワサビノキ種子油」。
食用のモリンガオイルは、原材料名に「食用モリンガ油」と記載されており、料理やサプリメントに活用されています。
食用のモリンガオイルをスキンケアに使用すると、思わぬ肌トラブルが起こる可能性があります。
スキンケアには、必ずスキンケア用のモリンガオイルを使用しましょう。
ちなみにこちらは、モリンガパウンダー。
栄養満点のスーパーフードで、抹茶感覚で楽しめます。
私は、毎朝ミルクとバナナなどと一緒にミキサーにかけて飲んでいますよ♪
とてもお気に入りなので、モリンガオイルにも期待が高まります……?
2.モリンガオイルの成分
栄養満点のモリンガから抽出されるオイル。
どのような成分でできているのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。
2-1.脂肪酸の構成比
モリンガオイルは、次のような脂肪酸で構成されています。
脂肪酸 | 構成比 | |
飽和脂肪酸 | ベヘン酸 | 5.7% |
パルミチン酸 | 5.4% | |
ステアリン酸 | 4.1% | |
アラキジン酸 | 2.7% | |
不飽和脂肪酸 | オレイン酸 | 75.5% |
エイコセン酸 | 2.4% | |
パルミトレイン酸 | 1.4% | |
リノール酸 | 0.6% |
2-2.注目成分
なかでも注目したいのが、次の3つの成分です。
・オレイン酸
モリンガオイルの主成分はオレイン酸です。
オレイン酸は、私たちの皮脂にも存在するため、非常に肌なじみがよく、刺激が少ないのが特徴。
ちなみに、他にもオレイン酸が多い植物油には、次のようなものがあります。
- オリーブオイル……80%
- 椿油……85%
- マカダミアナッツオイル……56%
- アルガンオイル……45%
いずれも肌なじみがよく、使いやすいオイルです。
・ベヘン酸
モリンガオイルには「ベヘン酸」という成分も含まれています。
ベヘン酸は、「天然の乳化剤」とも呼ばれる非常に珍しい成分。
乳化作用によって、水分を肌に導入しやすくしてくれます。
・パルミチン酸
モリンガオイルに含まれる「パルミチン酸」は、ビタミンAを安定的に肌に届ける効果があります。
ビタミンAは、抗酸化作用があり、肌や粘膜を正常に保ってくれる成分。
そのため、しわやニキビなどができにくい健やかな肌を目指すことができます。
3.モリンガオイルのスキンケア効果
モリンガオイルには、どのようなスキンケア効果が期待できるのでしょうか。
詳しくチェックしていきましょう。
3-1.保湿効果
モリンガオイルに期待できるのは、「保湿効果」。
水分の蒸発を防いで、肌にうるおいをもたらしてくれます。
また乳化作用のあるヘベン酸も含まれているので、化粧水を一緒に使うことで、よりうるおいのある肌を目指すことができます。
3-2.肌をなめらかに
モリンガオイルには、肌をなめらかにする効果もあります。
水分の蒸発を防ぐことで、ごわついた皮膚はやわらかく、なめらかになるでしょう。
4.モリンガオイルの使用感
モリンガオイルの成分や効果・効能が理解できたところで、さっそく試してみたいと思います。
今回、使用したモリンガオイルはこちら。
『しまのだいち モリンガ油』です。
4-1.色
色は薄い黄色。
植物油に多く見られる色合いですね。
4-2.香り
香りは……!!
「ほぼ無臭」と書かれているサイトがあったので油断していたのですが、かなり独特の香りがします。
「臭い」というより「人生で嗅いだことのない香り」という感じで、正直、私は苦手です……。
ただ香り自体がそこまで強くないのか、すぐに飛んであまり残らない感じもしました。
香りに敏感な方や、無臭に近いオイルをお探しの方には、あまりおすすめできません。
4-3.テクスチャー
テクスチャーはさらさら。
手の甲につけたところ、ものの数秒でたらりと垂れていきました。
オレイン酸が豊富なオイルだけあって、肌なじみは抜群。
なじませると、すぐに肌に消えてなくなりました。
5.モリンガオイルの使い方
モリンガオイルは、全身のケアに使えるオイル。
さっそくいろいろなケアに取り入れてみたいと思います。
5-1.スキンケア
まずはモリンガオイルを使った、スキンケアをご紹介します。
・ブースターとして
モリンガオイルは、ブースターとして使うことができます。
洗顔後に、少量のモリンガオイルを手になじませて、ハンドプレスするように塗布。
すーっと肌に入って、肌をやわらかくしてくれました。
その後、化粧水や乳液でいつもどおりのスキンケアを行います。
ごわついた肌にも浸透しやすくなります。
・スキンケアの最後に
モリンガオイルはスキンケアの仕上げにも使うことができます。
水分の蒸発を防いで、うるおいをもたらしてくれますよ。
手に残った分は、首やデコルテまで伸ばして一緒にケアしましょう♪
5-2.ヘアケア
多くのヘアケア製品にも配合されているモリンガオイル。
次のようなヘアケアに取り入れることができます。
・頭皮マッサージ
まずおすすめなのが、頭皮マッサージ。
多めのモリンガオイルを頭皮になじませて、リズミカルにマッサージしていきます。
マッサージしたあとは、トップがペタンコになってしまうので、シャンプーで洗い流しましょう。
・アウトバストリートメントとして
シャンプーをしたら、いつもどおりタオルドライ。
この状態で、とくに傷んでいる毛先を中心に、モリンガオイルをなじませてみました。
そのあと、ドライヤーかけてみると……
さらさら、つるん!
突然、天使の輪ができて、うれしくなりました。
頭皮マッサージ&アウトバストリートメントで、ここまでキレイになるとは思っていなかったのでびっくり!
髪のパサつきやうねりでお悩みの方には、ぜひ試してほしいケアだと思いました。
5-3.ボディケア
モリンガオイルは、ボディケアにもおすすめ。
伸びがいいので、広い範囲に伸ばしやすいというメリットがあります。
手指に塗ったあとがこちら。
ささくれた手先も自然なツヤがでました。
べたつきが残らないので、その後、作業がしやすいのもうれしいポイントです。
その他、腕や足、おなかやヒップなど、全身どこでも使えます。
6. モリンガオイルの気になるポイント
モリンガオイルを使ってみて、いくつか気になったポイントがありました。
ここでまとめておきたいと思います。
6-1.香りが微妙
個人差があると思いますが、私はモリンガオイルの香りは苦手でした。
あまり長く残らないので、つけるときさえ我慢すればいいのですが……
やっぱり毎日のスキンケアは香りにもこだわりたいですよね(苦笑)
ただ「臭い」というほどではないので、使ってみたい方は少量ボトルから試してみるといいかもしれません。
6-2.コスパが悪い
モリンガオイルは希少なオイルだけあって、ややお値段が高め。
同じオレイン酸が豊富な植物油で、もう少しリーズナブルなものがあるのでは……?と思ってしまいました。
6-3.ニキビ肌には△
抗炎症作用のあるモリンガオイルは、ニキビ肌にも効果的と書かれているサイトが散見されますが、私はちょっと疑問に思っています。
というのも、モリンガオイルに多く含まれるオレイン酸はニキビのアクネ菌のエサになるから。
もともとニキビができやすい人やオイリー肌の人が、モリンガオイルを大量に塗布するとニキビは悪化する可能性も否めません。
ニキビができやすい肌で、モリンガオイルをお使いになりたい場合は、購入前にメーカーに相談されることをおすすめします。
6-4.シミには△
「モリンガオイルはシミに効く」という噂も耳にしたのですが、成分などをチェックした結果、直接シミを薄くするような効果はないようです。
しかし、ビタミンAを安定的に肌に届けるパルミチン酸が入っているので、「シミができにくい健やかな肌を目指す」という意味ではよい効果をもたらしてくれそう。
シミの予防には必ず日焼け止めなどのUVケアを行いましょう。
またすでにできてしまったシミには、
- 医薬部外品の美白化粧品
- 美容医療のレーザー治療
- トレチノインやハイドロキノンなどの外用薬
など、シミに特化したケアが有効です。
6-5.冬季は固まりやすい
モリンガオイルは、冬季は固まることがあります。
固まった場合、ボトルごとお湯に浸せば溶けるので、使うことはできるのですが、忙しい朝にはやや手間に感じるでしょう。
寒くなり、空気が乾燥する季節こそオイルに頼りたいので、残念に感じました。
7. まとめ
今回は、希少な植物油「モリンガオイル」をピックアップしてきました。
モリンガオイルは、豊富な栄養素をたっぷり含んだ植物油。
単なる保湿効果だけでなく、水分を導入しやすくしてくれるなど、うれしい効果が期待できます。
全身に使ってみたところ、ヘアケアにうれしい効果を感じました♪
一方で、独特の香りや、ややお値段が高いところなど、気になる点も。
個人的には、モリンガは、塗るより食べたほうがいいと感じました。
希少なオイルをお探しの方は、チェックしてみてくださいね♪