ニキビが治った後もなお、私たちを悩ませるニキビ跡。
赤みがあったり、茶色くなっていたり、はたまたデコボコしていたり…。
1箇所だけならまだしも、いろんなところにニキビ跡ができていると、素肌にも自信が持てませんよね。
筆者もニキビ跡になりやすいので、その悩みは尽きません(>_<)
そんな私たちを悩ませるニキビ跡を消す方法がないか、いろいろと調べてみましたよ。
今回は、ニキビ跡の原因と種類別にさまざまな治療法をご紹介。
「何とかしてニキビ跡をきれいに消したい!」
「ニキビ跡をすぐに消す方法はないの?」
こんな風にお考えの方は、ぜひこの記事をチェックしてくださいね。
また、「ニキビ跡を自分で消したい」という方のために、7つのセルフケアもご紹介しています。
この記事を参考に、ニキビ跡のないまっさらな素肌を目指しましょう。
1.そもそもニキビ跡ってなんでできるの?
ニキビ跡は、ニキビによって起こった炎症が、皮膚の奥にダメージを与えることでできてしまうものです。
そんなニキビ跡ですが、赤みがあるものや色素沈着しているものなど、いろいろありますよね。
原因がわからないと消す方法もわからない!ということで、ニキビ跡の種類別にその原因をまとめてみました。
1-1.ニキビ跡(赤み)の原因
ニキビの炎症によって毛細血管がたくさん作られたり、ダメージを受けて薄くなった皮膚の下の血管が透けて見えることが原因で起こる赤み。
こうした赤みは、通常であればターンオーバーとともに徐々に薄れて目立たなくなっていきます。
しかし、炎症がひどく大きなダメージを受けた場合は、なかなか赤みが引かないこともあります。
1-2.ニキビ跡(色素沈着)の原因
色素沈着は、ニキビの炎症がシミを作り出すメラノサイトを刺激し、メラニンを大量に生成することで起こるものです。
ニキビの炎症が治まった後に、ニキビの赤みが茶色くなり、色素が沈着することで目立つようになります。
赤みのニキビ跡同様、ターンオーバーで徐々に排出されていきますが、ダメージが大きい場合はシミのように残ってしまうことも。
1-3.ニキビ跡(クレーター)の原因
ニキビを潰してしまったことなどが原因で起こるのが、クレーター状のニキビ跡。
ニキビの炎症が真皮にまで及んで組織が破壊されることが原因で起こります。
ニキビ跡の中でも重症で、自力ではなかなか治しにくい状態です。
1-4.ニキビ跡(しこり)の原因
ニキビの炎症によるダメージを修復しようとする働きによってできてしまうのがしこりです。
これは、皮膚が傷を修復する際に、コラーゲンを生成しすぎてしまうことが原因です。
こちらもニキビ跡の中では重度の状態で、さらにひどくなるとケロイド状になることもあります。
2.ニキビ跡を消すには?
ニキビ跡は、その程度によって、自分でケアできるものとできないものがあります。
また、短期的にきれいに治そうと思った場合、やはり皮膚科での治療がいちばんの近道です。
ここでは、ニキビ跡の種類別にどんな治療が最適なのかご紹介します。
(セルフケアについては次の章でご紹介しますね!)
2-1.ニキビ跡(赤み)の場合
赤みは自然に引く場合が多いですが、なかなか引かない場合はケミカルピーリングや光治療がおすすめです。
ケミカルピーリングは、古い角質を取り除くことで肌の生まれ変わりを促す治療法です。
光治療は、ヘモグロビンに反応する光を照射することで、赤みが目立つ部分の毛細血管を収縮させ、赤みを目立たなくさせることができます。
2-2.ニキビ跡(色素沈着)の場合
色素沈着が目立つ場合は、レーザー治療やトレチノイン、ハイドロキノン等の外用薬を使った治療が効果的です。
レーザー治療は、色素沈着に直接働きかけて排出を促すものです。
トレチノインやハイドロキノンはシミを改善する効果があるので、色素沈着の治療には有効です。
ビタミンCなどを内服するのも効果があります。
2-3.ニキビ跡(クレーター)の場合
クレーターには、フラクショナルレーザーやダーマペンでの治療が有効です。
フラクショナルレーザーは皮膚に細かいドット状のレーザーを照射していくもの、ダーマペンは皮膚表面に無数の針で細かく穴を開けていくもので、どちらも皮膚の再生を促す効果があります。
ダーマペンの方が作用が穏やかな分、ダウンタイムも比較的少ないです。
2-4.ニキビ跡(しこり)の場合
しこりやケロイド状のニキビ跡には、ステロイド注射が用いられます。
ステロイドを局所的に注射することで、患部の盛り上がりを柔らかくして平坦にし、凹凸を目立たなくさせることができます。
3.自力でニキビ跡を消す方法
「ニキビ跡を消したいけど、病院には行きたくない…」
そんな方のために、自分でできるケア方法をまとめてみました。
セルフケアでのニキビ跡改善は長期戦になりますが、予防もかねてじっくり取り組んでみてくださいね。
3-1.ターンオーバーを乱さない
ニキビ跡の改善にはターンオーバーが関わってきます。
ターンオーバーが乱れると、古い角質がいつまでも肌に残り、なかなか排出されていきません。
そうすると、ニキビ跡になった皮膚の生まれ変わりも遅くなってしまいます。
スキンケアをきちんとおこなうだけでなく、しっかり睡眠をとったり、ストレスを溜めないなど、生活習慣も整えていきましょう。
3-2.紫外線対策を徹底する
ニキビやニキビ跡は、紫外線によって悪化します。
季節や天候に関係なく日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
紫外線は窓を通過して屋内にも届きますので、室内で過ごすときも要注意ですよ。
また、紫外線量が特に多い春~夏にかけては、日傘や帽子を併用するなどして、徹底的にガードしましょう。
紫外線対策は、ニキビ跡のケアだけでなくニキビ予防にもつながりますので、日頃から積極的に取り組んでいきたいですね。
3-3.しっかり保湿する
しっかり保湿をするのも、ニキビ跡のケアとして有効です。
肌が乾燥していると、バリア機能が弱まって外部からのダメージを受けやすくなるだけでなく、ターンオーバーの乱れにもつながります。
洗顔後は化粧水をたっぷり使い、肌へ水分を補給しましょう。
また、化粧水の後は乳液やクリーム、ジェルなどで肌に蓋をすることもお忘れなく。
水分の蒸発を防いで、内側から潤った状態をキープしてくれますよ。
3-4.摩擦や刺激を避ける
ニキビ跡が気になるからと指で何度も触ったりするのはよくありません。
摩擦や刺激は肌に負担をかけ、ニキビ跡や色素沈着が悪化してしまう可能性があります。
洗顔後にタオルでゴシゴシ拭くことや、マスクの着脱も肌への摩擦・刺激になるので気をつけてくださいね。
3-5.優しく洗顔する
ニキビができやすいときって、皮脂や汚れをきちんと落とさなくちゃとついゴシゴシ洗顔したくなりますよね。
でも、先ほどの「摩擦や刺激を避ける」で述べたように、ゴシゴシ洗顔はニキビ跡にとって逆効果。
乱暴な洗顔で肌を傷つけたり、皮脂を奪いすぎてしまうと、肌が乾燥してターンオーバーも乱れてしまいます。
筆者が使っているパック洗顔の「ディープクレイ」は泡立て不要で、濡れた肌にのばすだけで洗顔できるので摩擦とは無縁です。
酵素が配合されたクレイベースの洗顔料で、肌にのばすとひんやりして気持ちいいんです♪
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3-6.バランスのよい食事を心がける
外からのケアだけでなく、内側からのケアもニキビ跡の改善には重要です。
ニキビ予防に効果的なビタミンB群や、肌の再生をサポートするビタミンC、色素沈着を防ぐ働きのあるビタミンEなどのビタミン類を積極的に摂取しましょう。
ビタミンB群・・・豚肉、うなぎ、鶏レバー、納豆、ブロッコリーなど
ビタミンC・・・トマト、キウイ、いちごなど ビタミンE・・・ナッツ類、かぼちゃ、サーモンなど |
3-7.美白に効果的なアイテムを取り入れる
ビタミンC誘導体やハイドロキノン、ナイアシンアミドなどの成分が配合されたアイテムを取り入れるのも手です。
これらの成分は、メラニンの生成を抑えたり、シミを改善する効果が期待できるので、特に色素沈着のニキビ跡に効果的と言えます。
3-8.今すぐ消したい場合はメイクでカバー
「今日どうしてもニキビ跡を消したい!」という場合は、メイクでカバーしましょう。
根本的な解決にはなりませんが、ぱっと見で目立たなくなります。
用意するコンシーラーはベージュ1色でもOKですが、ナチュラルかつ確実にカバーしたい場合はオレンジ色のコンシーラーもあるとベストです。
今回は2色使ったカバー方法をご紹介します。
【カバーする手順】
① オレンジ色のコンシーラーをブラシや綿棒の先に少量とり、ニキビ跡の上にのせる。 ② コンシーラーを周囲に広げすぎないように注意しながら、薬指でトントンとなじませる。 ③ ベージュのコンシーラーをブラシや綿棒の先にとり、②の上にのせる。 ④ 指でぼかして目立たなくなればOK。 |
4.ニキビ跡になりやすいニキビとその対処法
ここからは、ニキビ跡になりやすいニキビがどんなニキビなのかご紹介していきます。
それぞれのニキビの対処法もお伝えしますので、もしニキビ跡になりやすいニキビができてしまった場合は、早めにケアしてニキビ跡になるのを防ぎましょう。
4-1.赤ニキビ
赤ニキビは、ニキビ跡になりやすいニキビの1つです。
皮脂の過剰分泌とアクネ菌によって炎症が起こっている状態なので、肌へのダメージが大きいです。
炎症を起こした肌は、バリア機能が低下して刺激に弱くなっているので、なるべく低刺激のスキンケア用品を使うようにしましょう。
また、乾燥はバリア機能をさらに低下させる原因になりますので、しっかり保湿するよう心がけ、脱脂力の強い洗顔料での洗顔も控えましょう。
4-2.黄ニキビ
赤ニキビがさらに悪化したものが黄ニキビです。
炎症によって膿が溜まっている状態で、赤ニキビよりもダメージが大きいため、高確率でニキビ跡になってしまいます。
黄ニキビができてしまったら、保湿をおこなうだけでなく、食生活も見直すようにしましょう。
皮脂の分泌を促す高糖質・高脂質の食事を控え、抗炎症作用のあるビタミンCや、皮脂の分泌を適正に保つビタミンB群の摂取を心がけてくださいね。
4-3.紫ニキビ
ニキビの中で最も悪化した状態のものが紫ニキビです。
炎症を起こした患部に血や膿が溜まり、赤紫色に腫れあがってしまったものを紫ニキビと言います。
炎症が起こったニキビを放置することで紫ニキビになりますが、極限まで炎症を起こしている状態なので、確実に跡が残ってしまいます。
また、自力で治すことが難しいので、紫ニキビができてしまった場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
4-4.白ニキビや黒ニキビは跡になりにくい
白ニキビや黒ニキビは、ニキビの中でも比較的跡になりにくいです。
どちらのニキビもまだ炎症が起こっていない状態なので、早めにケアして症状を悪化させないようにしましょう。
洗顔のしすぎに気をつけ、肌を乾燥させないようにきちんと保湿するよう心がけることが大切です。
なお、保湿の際は化粧水だけでなく、乳液なども使用して水分の蒸発を防ぐようにしてくださいね。
4-4-1.ただし、自分でつぶした場合はニキビ跡になる
先ほど、白ニキビや黒ニキビはニキビ跡になりにくいとお伝えしましたが、自分でつぶしてしまった場合は別です。
「つぶした方が治りが早い」と思っている方もいるようですが、それは間違い。
ニキビをつぶすときに周囲の皮膚がダメージを受けたり、患部に雑菌が入ってしまうことで、逆にニキビの治りが遅くなるだけでなく、皮膚表面がデコボコしたニキビ跡になってしまうことも。
どうしてもニキビをつぶしたい場合は、皮膚科で「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」をおこなってもらいましょう。
面皰圧出とは、専用の器具を使ってニキビに穴を開け、中の皮脂や膿を押し出すものです。
医療用の細い針でニキビの中心にだけ穴を開けることができるので、自分でつぶすのとは違い、周囲の皮膚を傷つける心配がありません。
5.まとめ
今回は、ニキビ跡のケア方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
ニキビ跡には、いくつかの種類があります。
・赤み
・色素沈着
・クレーター
・しこり
赤みや色素沈着は自然に治る場合もありますが、短期的にきれいに治そうと思ったら、皮膚科で治療してもらうのがいちばんの近道です。
また、ニキビ跡のセルフケアには、下記のような方法があります。
・ターンオーバーを乱さない
・紫外線対策を徹底する
・しっかり保湿する
・摩擦や刺激を避ける
・優しく洗顔する
・バランスのよい食事を心がける
・美白に効果的なアイテムを取り入れる
上記は長期的なケアですので、今すぐ消したい場合にはメイクでカバーするのも手です。
なお、ニキビ跡になりやすいニキビができた場合は、早めに対処して跡を残さないようにすることも大事ですよ。
治療とセルフケアを上手に取り入れて、ニキビ跡を改善していけたらいいですね。