スキンケアの基本中の基本である「保湿」。
誰に教わるわけでもなくなんとなく行っていますが、そのやり方は本当に正しいでしょうか。
そんな不安を払拭するために、今回は肌にしっかりうるおいを与える、保湿の基本を徹底解説。
スキンケアの順番や有効成分など、より効果的に保湿するための知識をご紹介していきたいと思います。
次のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
- 肌にうるおいを与える方法は?
- 保湿は何でする?
- 保湿は化粧水だけでいい?
- スキンケアの順番がわからない!
- 肌がうるおう成分はどれ?
- オイリー肌でも保湿はした方がいい?
- 乾燥肌を改善する保湿アイテムは?
とにかく保湿をしたい方、正しい保湿方法を身につけたい方、必見です。
1. 保湿は大きく分けて2つ
「保湿」とひとえに言っても、大きく分けて2つの工程があります。
それぞれをチェックして行きましょう。
1-1.化粧水で水分を与える。
保湿のひとつめは、化粧水で水分を与えること。
洗顔後は、水分がどんどん蒸発していきます。
そこで、速やかに化粧水を肌に塗布することで、角質層に水分が浸透。
ふっくらキメの整った肌を目指すことができます。
1-2.乳液やクリームなどの油分で蓋をする
もうひとつの保湿は、乳液やクリームなどの油分で蓋をすること。
先に塗布した化粧水や美容液などの水分が蒸発しにくくなり、保湿効果を高めることができます。
2.正しい保湿の順番
肌にしっかりうるおいを与えるためには、スキンケアの順番も大切。
ここで基本的な順番をご紹介していきます。
2-1.基本の順番
化粧水と乳液またはクリームといったシンプルスキンケアの場合は、以上のような順番になります。
洗顔直後、化粧水でたっぷりと水分を与えて、その蒸発を防ぐために乳液またはクリームで蓋をしましょう。
乳液とクリームをダブル使いする方は、次のような順番になります。
2-2.スペシャルケアアイテムを加えた順番
スペシャルケアアイテムを加えると、次のような順番になります。
基本的にみずみずしいものから塗布して、こっくりとしたテクスチャーのものをあとに塗ります。
ただし、あくまでも基本的な順番ですので、メーカー推奨の順番がある場合はそちらを優先してください。
スキンケアの順番に関しては、こちらの記事にてより詳しく解説しておりますので、併せてチェックしてみてくださいね。
3.【肌質別】保湿のポイント
より効果的に保湿を行うためには、ご自身の肌質に合わせたケアを行うことが大切。
ここで肌質別の保湿のポイントをご紹介していきますので、ご自身の肌に合ったケアを取り入れてみてくださいね。
3-1.オイリー肌
油分も水分も多いのがオイリー肌。
テカリやニキビ、毛穴の開きなどの肌トラブルに悩まされることが多い肌質です。
・肌がうるおっていても保湿は必要
オイリー肌でも、保湿をすることは大切です。
とくに、皮脂をオフしようと洗浄力の強いもので洗顔をしたあとは要注意。
保湿を怠ると、肌が乾燥を感じて、過剰な皮脂分泌に起こしてしまします。
すると結局、毛穴の詰まりなどを招いてしまうので、必ず保湿は行いましょう。
・引き締め効果のある化粧水
オイリー肌に有効なのが、引き締め効果のある化粧水。
過剰な皮脂をコントロールして、毛穴を引き締めてくれます。
とくに皮脂の多いTゾーンに使用することで、テカリを軽減できます。
・さらさらしたテクスチャーの保湿化粧水
引き締め効果のある化粧水は保湿力が低いため、引き締め化粧水のほかに、保湿化粧水を使うのがおすすめ。
さらさらしたテクスチャーの化粧水であれば、オイリー肌の人でも使いやすいでしょう。
なかでも、ニキビや肌荒れを起こしやすい方は、抗炎症成分が配合された化粧水が有効です。
・乳液の量を調整
化粧水のあとは、乳液やクリームで蓋をします。
皮脂の多いオイリー肌の方は、クリームよりも油分が少ない乳液が使いやすいでしょう。
もともと皮脂の多いTゾーンは少なめにするのがポイント。
まずは頬や目の周りなどに塗布して、手に余った油分をTゾーンに塗布するなど、パーツごとに調整してみてくださいね。
3-2.乾燥肌
皮脂も水分も少ないのが乾燥肌。
毛穴は目立ちにくいものの、かさつきに悩まされます。
バリア機能も低下しているので、しっかり保湿をして肌を守ることが大切です。
・ブースターを使う
乾燥肌の人におすすめなのが、ブースターです。
ブースターとは、洗顔の後、化粧水の前に使用するアイテム。
ごわついた肌を柔らかくほぐす効果があります。
肌は乾燥するとターンオーバーが乱れて、不要な角質が蓄積。
すると肌はごわついて、化粧水の浸透が悪くなります。
そのような時にブースターを使うことで化粧水の浸透がアップ。
とくに加齢に伴い、肌が乾燥しやすくなっている方に有効です。
・化粧水をしっかり入れ込む
ブースターで肌がほぐれたあとは、化粧水でたっぷり水分補給をします。
その際、ハンドプレスをしながら、2、3回重ね付けをして角質層を水分で満たしてあげましょう。
コットンパックを行うのもおすすめ。
その際、長時間コットンを張りつけておくと、逆に肌が乾燥してしまうので気をつけてください。
・クリームで蓋をする
化粧水の後は、乳液やクリームの油分で蓋をします。
とくに乾燥が強い方は、油分の多いクリームがおすすめです。
3-3.混合肌
部分的に差が大きいのが混合肌。
Tゾーンは皮脂が多く、Uゾーンはかさつきがあります。
バリア機能が低下しやすく、肌質をコントロールしにくいという特徴があります。
混合肌の方は、次のようにパーツごとにお手入れを変えていきましょう。
・Tゾーン
皮脂の多いTゾーンは、たっぷりと化粧水で保湿します。
乳液はごく少量にしましょう。
・Uゾーン
乾燥しやすいUゾーンも、まずは化粧水でたっぷり保湿を行います。
その後、乳液やクリームを多めに塗布しましょう。
3-4.敏感肌
外部刺激に対して、敏感に反応してしまうのが敏感肌。
化粧水などにピリピリとした刺激を感じたり、赤みや強い乾燥、炎症が起こっている状態です。
敏感肌は大きく分けてふたつ。
もともと肌が敏感である場合と、季節や生活スタイルなどによって一時的に敏感になっている場合があります。
いずれにせよ、次のようなポイントを意識して保湿を行いましょう。
・新しい化粧品を試さない
肌が敏感になっている時期は、肌に合うやさしい化粧品を使用するのが鉄則。
新しい化粧品を試すのは、肌の調子のいい時期にしましょう。
・抗炎症成分と保湿成分が入った化粧品
肌が敏感になっている時期は、バリア機能が低下しているため、抗炎症成分と保湿成分の両方が入ったスキンケア製品がおすすめ。
抗炎症成分は、グリチルリチン酸2K、ツボクサエキス(CICA)、アラントインなどが挙げられます。
4.【共通】保湿のポイント
肌質に関係なく、次のポイントを意識して保湿を行うことで、より肌にうるおいを与えることができます。
4-1.保湿効果のある成分を取り入れる
うるおいのある肌になるためには、保湿効果のある成分が配合された化粧品を選ぶのが効果的。
保湿成分は大きく分けて、水分をつかむ成分、抱え込む成分、はさみ込む成分に分類されます。
水分をつかむ成分
- アミノ酸
- NMF
- グリセリン
水分をかかえこむ
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
水分をはさみこむ
- セラミド
- レシチン
- スフィンゴ脂質
なかでもセラミドは、高い保湿力が期待できる成分。
もともと私たちの角質層に存在する成分で、角質細胞の間を埋めて、バリア機能を担っています。
セラミドが豊富にある肌は、うるおいがあり、外部刺激にも負けない健やかな状態。
加齢とともに減少してしまうので、化粧品で補ってあげることで保湿力を高めることができます。
4-2.紫外線を浴びたあとは、入念な保湿を
紫外線を浴びた後は、いつも以上に保湿を入念に行うことが大切。
紫外線は肌を乾燥させて、一時的な炎症を引き起こします。
たとえUVケアをしていても、紫外線を浴びてしまった後は入念に保湿を行いましょう。
なかでもシートマスクはおすすめ。
化粧水を塗布したあとに、シートマスクを使用することで、火照った肌を鎮静させて、うるおいを与えることができます。
その後、乳液やクリームでフタをすることも、忘れないようにしましょう。
4-3.肌状態によってスキンケアを変える
肌質は一生、変わらないわけではありません。
加齢や季節によって、より乾燥を強く感じることもありますし、ホルモンバランスやストレスによって肌が敏感になることもあります。
何年も同じスキンケアアイテムを使用しているような方は要注意。
今の肌質をしっかりと見極め、肌の状態に合わせてスキンケアアイテムや保湿のやり方を変えていくことが重要です。
これを機に、今お使いのスキンケアアイテムが肌に合っているのか、見直してみてくださいね。
5. 肌のうるおいを保つ3つの成分
私たちの肌は、本来、自らうるおう力を持っています。
そこに関係してくるのは、次の3つの保湿因子です。
5-1.3つの保湿因子
私たちの肌のうるおいは、次の3つの保湿因子によって保たれています。
・皮脂膜
保湿因子のひとつが、角質層の外側を覆っている皮脂膜です。
皮脂は嫌厭されがちですが、実は私たちの肌のうるおいにとってはなくてはならない存在。
汗などの水分と混ざって皮膚表面に膜を作ることで、肌の柔軟性を保ち、水分の蒸発を防いでくれます。
・天然保湿因子 (NMF)
角質細胞の中にあるのが、天然保湿因子 (NMF)。
主成分であるアミノ酸をはじめ、ピロリドンカルボン酸、乳酸など、いくつかの成分で構成されています。
水となじみがよく、角層内に水分をとどまらせる役割があります。
・セラミド
セラミドは、角質細胞の間を埋めている細胞間脂質の主成分。
バリア機能の要となって働き、水分の蒸発を防いだり、外部刺激から内部を守ったりする役割があります。
5-2. 保湿因子は減少する
以上のように、様々な働きによって肌のうるおいを保っている保湿因子たち。
しかし残念ながら、加齢や間違ったスキンケアによるターンオーバーの乱れによって減少してしまうのが事実。
加齢は避けられませんが、正しいスキンケアでできるだけ保湿因子を守ったり、保湿因子を補える化粧品を選ぶことが大切です。
6.おすすめ保湿アイテム
現在私は45歳、もともとの乾燥肌に加え、加齢による保湿因子の低下によってうるおいも減ってきています。
そこで最近取り入れているのは、写真の2つのアイテム。
左の茶色いボトルが、保湿因子である皮脂膜とセラミドを補給できる『ピュアセラ美容オイル』。
ブースターとして使用することで、乾燥してごわついた肌が柔らかくほぐれてくれます。
ほんの数滴でかなりうるおいので、小さいけれどコスパもよし♪
右の白いボトルが、『肌美水』。
アミノ酸やミネラルなどの天然保湿因子を補給することができる化粧水です。
今話題の発酵系の化粧水で、キメの整った健やかな肌に導いてくれますよ。
ピュアセラ美容オイルと肌美水だけで3つの保湿因子を補えるから、効率よく肌を保湿することができます。
2つを使うと、しぼんだ肌がみちっと元気になる感じ♪
効率的に保湿したい方は、このような保湿因子を補える化粧品を取り入れてみてくださいね。
7.まとめ
今回は、保湿の仕方についてクローズアップしてきました。
肌にしっかりうるおいを与えるためには、スキンケア製品を正しい順番で使うこと、肌質に合わせた保湿をすること、保湿因子を補給できる化粧品を使うなど、いくつかのポイントがあります。
これらを意識することで、より効率よく肌を保湿することができますので、ぜひ参考になさってくださいね。