キレイな肌に欠かせない美肌菌とは?ためしてガッテンの美肌菌を守る方法も紹介
美しい肌の鍵を握る「美肌菌」。
がんばってスキンケアをしているのに肌がキレイにならない方や、なかなか肌荒れが改善しない方は、もしかしたら美肌菌が減っているのかもしれません。
今回は、その美肌菌の働きについて徹底解説。
美肌菌が、肌にどのようなメリットをもたらしてくれるのか、どうしたら美肌菌を守れれるのかなど、詳しく解説していきたいと思います。
また『ためしてガッテン』をはじめ、美肌菌について取り上げたテレビ番組の内容もリサーチしたので、併せてご紹介していきますね。
  • 美肌菌って何?
  • 美肌菌が増えるとどうなる?
  • 美肌菌が減る原因は何?
  • 美肌菌の育て方は?
  • 肌に良い菌とは?
  • ためしてガッテンで紹介された美肌菌を増やす方法とは?
以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

1.美肌菌とは?

美肌菌とは?
美肌菌とは一体どのようなものなのでしょうか?その特徴を知っておきましょう。

1-1.肌を健やかに保つ皮膚常在菌

美肌菌とは、肌を健やかに保つ働きをしてくれる常在菌のこと。
私たちの毛穴や角質には、約1000種類もの菌が住みついています。
それらは、次の3つに分類されます。
  • 善玉菌……肌にプラスに働く菌で、肌を健やかに保つ働きがある。
  • 悪玉菌……増えすぎると肌荒れの原因になる。増えすぎなければよい効果も。
  • 日和見菌……プラスにもマイナスにも働く菌。肌の調子が悪くなると肌にマイナスに働く。
善玉菌が多く、菌全体のバランスが適切に保たれていると、肌は健やかになります。
スキンケアをがんばっているのに、ちっとも肌がキレイにならないという人は、美肌菌のバランスが崩れてしまっている可能性があります。

1-2.主な美肌菌は表皮ブドウ球菌

美肌菌のなかでもとりわけ私たちの肌によい効果をもたらしてくれるのが、表皮ブドウ球菌。
表皮ブドウ球菌は、角質層や毛穴に住み着いている菌で、肌にプラスの働きをしてくれます。
表皮ブドウ球菌のエサは、私たちの汗や皮脂。
これらをエサに、グリセリンや脂肪酸を作り出すことで、皮脂膜を形成。
肌のうるおいを守り、バリア機能を高めるなど、よい効果をもたらします。

2.美肌菌が肌にもたらすメリット

美肌菌が肌にもたらすメリット
美肌菌は、具体的に肌にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。
詳しく掘り下げていきましょう。

2-1.肌のうるおいを保つ

美肌菌の働きのひとつが、肌のうるおいを保つこと。
表皮ブドウ球菌は、皮脂や汗を分解して、グリセリンという成分を作り出します。
グリセリンは、化粧品にも配合される保湿成分なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
このグリセリンが肌にうるおいを与えてくれるため、美肌菌の多い肌は乾燥せず、うるおいに満ちています。

2-2.バリア機能を整える

美肌菌は、バリア機能を整える役割も果たします。
バリア機能とは、私たちの表皮に備わっている機能のこと。
バリア機能が高い肌は、水分が蒸発しにくく、うるおいに満ちています。
また外部からの異物の侵入を防いで、肌内部を守る役割もあります。
美肌菌は、皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解して、皮脂膜を形成。
外部刺激から、肌内部を守ってくれるのです。

2-3.悪玉菌の増殖を防ぐ

美肌菌は、悪玉菌の増殖を防ぐ役割もあります。
悪玉菌の増殖は、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルの原因。
しかし美肌菌が多く住み着いている肌は、悪玉菌が繁殖しすぎることなく、肌トラブルのない状態をキープできるのです。

2-4.肌のキメを整える

美肌菌は、肌のキメを整えてくれる効果もあります。
肌はよくみると、凹凸があり、凹部分を皮溝、凸は皮丘と呼びます。
美肌菌によって肌の水分量が上がることで、皮丘がふっくら。
皮溝も規則的になり、キメが整います。
キメが整った肌は、光をキレイに反射するため、ツヤが出やすくなり明るく健やかな印象を与えます。

3.美肌菌が減ると起こるデメリット

美肌菌が減ると起こるデメリット
では、美肌菌が減ったときのデメリットとは何でしょうか。
掘り下げていきましょう。

3-1.ニキビや肌荒れを引き起こしやすくなる

美肌菌が減ると、肌荒れしやすくなってしまいます。
そこに関係してくるのは、肌のPHです。
理想的な肌のPHは、弱酸性の5~6。
美肌菌は、脂肪酸などを作り出して、肌を弱酸性に保つ働きがあります。
しかし、減ってしまうと肌がアルカリ性に傾いてしまいます。
すると、黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が繁殖。
ニキビや肌荒れなど、炎症を招きやすい肌環境になってしまうのです。

3-2.刺激に敏感になる

美肌菌が減ると、バリア機能が低下して、外部刺激に敏感になります。
外部刺激とは、花粉やほこり、紫外線、ウィルスなど。
それらが肌に侵入することで、かゆみや赤み、乾燥などを引き起こしやすくなります。
普段使っていた化粧品が合わなくなってしまうことも。
刺激を与えないスキンケアに切り替えるなど、適切なケアが必要になってきます。

3-3.肌が乾燥する

美肌菌が減ると、肌が乾燥しやすくなるというデメリットもあります。
とくに秋冬は、汗や皮脂などの表皮ブドウ球菌のエサも減り、グリセリンが作られにくい時期。肌のうるおいも減ってしまうのです。
空気が乾燥しやすい季節は、とくに美肌菌を減らさないようなケアをすることが大切です。

4. 『美と若さの新常識』・『ためしてガッテン』で紹介された美肌菌を増やす方法

紹介された美肌菌を増やす方法
以上のように美肌をキープするためには欠かせない美肌菌。
どうしたら美肌菌を守ることができるのでしょうか。
その方法が、いくつかのテレビ番組で紹介されていたのでご紹介していきたいと思います。
アーカイブが残っていないため、2次情報からのまとめになりますが、ご紹介させていただきますね。
まずは、NHK BSプレミアムの情報番組『美と若さの新常識』。
そしてNHKの人気情報番組『ガッテン!(ためしてガッテン)』でも、美肌菌を増やす方法が放送されていました。
2つの番組で紹介されていた方法を、まとめてご紹介します。

4-1.メイクをした日は必ずクレンジングを

当たり前ですが、メイクをした日は必ずクレンジングをしてメイクを落としましょう。
メイクが肌に残っていると、雑菌が繁殖しやすくなり、美肌菌の減少につながります。

4-2.やさしく洗顔

やさしく洗顔することも大切。
ゴシゴシ洗わずに、こすらず、泡でやさしく洗うことで角質層の美肌菌を守ることができます。
また薬用石鹸は殺菌成分が配合されているので、美肌菌まで殺してしまうことに。
殺菌成分の含まれていない普通の洗顔料を選ぶとよいそうです。

4-3.ぬるめのお風呂を短時間で

お風呂の入り方も、美肌菌を育むポイントのひとつ。
熱すぎるお湯や、長湯は、美肌菌を減らしてしまいます。
ぬるめのお湯に入り、15分程度で切り上げることで、美肌菌を守りましょう。

4-4.美肌菌を減らさないスキンケア製品を

防腐剤やアルコールが入っているスキンケア製品も、美肌菌を減らす可能性があるとのこと。
それらが配合されていない商品を選ぶことが、美肌菌を守ることにつながるそうです。

4-5.寝る前に軽い運動をする

寝る前に軽く汗ばむくらいの運動をするのも効果的。
汗は美肌菌のエサになるため、美肌菌を活性化させることができます。

4-6.肌断食

また肌に余計なものを与えない、肌断食も紹介されていました。
メイクをすると、クレンジングが必要になりますが、過度なクレンジングも美肌菌を減らす原因のひとつ。
週末にノーメイクで過ごして、クレンジングを使わない日を作るなどして、美肌菌が増えやすい環境を意識的に作ることもおすすめされています。

4-7.ヨーグルトパック

『美と若さの新常識』では、美肌菌を増やすための方法として「ヨーグルトパック」も紹介されていました。
やり方は次のとおりです。

  1. ビフィズス菌配合のプレーンヨーグルト(大きめ)を用意する
  2. 蓋を開け、ヨーグルトの上に溜まっている透明な上澄み液(ホエー)を取り出す
  3. フェイスパック用のドライタイプのシート(百均などで購入可)を②に浸してパックを作る
  4. 5~10分パックする(目安は週に2回)

乳酸菌が豊富に含まれたホエー(乳清)でパックすることで、美肌菌を増やすことができます。

ですが、「食品を顔に塗るのに抵抗がある」という方もいらっしゃいますよね。
そんな方は、食事から摂取するのもおすすめです。

食生活では、ヨーグルトやチーズ、ぬか漬けなど、乳酸菌を豊富に含んだ食べ物を、積極的に摂取するとよいでしょう。

また、「ヨーグルトを買ってパックを作るのは面倒」という方におすすめなのが、乳酸菌コスメです。
私が使っている乳酸菌配合の化粧水なら、毎日のスキンケアで簡単に美肌菌を増やせますよ。

5. 『世界一受けたい授業』で紹介された美肌菌を増やす方法

『世界一受けたい授業』で紹介された
日テレのバラエティー番組『世界一受けたい授業』でも、美肌菌について取り上げられていました。
そこで紹介されていたのは、次の内容です。

5-1.カミソリで顔を剃らない

美肌菌を減らす行為の一つとして「カミソリによる顔剃り」が紹介されていました。
カミソリで毛を剃ると、肌表面に住み着いている美肌菌が、角質層とともに一気にそぎ落とされてしまうためよくないのだとか。
2週間に一度程度の頻度でうぶ毛を処理するのなら問題ないようですが、頻繁に自己処理を行っている人には、美容医療でのレーザー脱毛などがおすすめです。

5-2.間違った洗顔

間違った洗顔も、美肌菌を減らす原因のひとつ。
1日に何度も洗顔したり、ゴシゴシ洗うなど、洗いすぎは、美肌菌を減らしてしまいます。
一方で、洗顔をしないのも悪玉菌の増殖につながるため、毎日正しい洗顔をすることが大切です。

5-3.ヨーグルトパック

『世界一受けたい授業』でも、ヨーグルトパックが取り上げられていました。
こちらの番組では、ヨーグルトを直接顔に塗る方法が紹介されていましたよ。
やり方は、次のとおりです。
  1. 軽くぬるま湯で洗顔して、顔の汚れを落としておく。
  2. ヨーグルトを顔全体にまんべんなく塗る。
  3. 5~10分ほど放置する。
  4. きれいに洗い流す
ただし、人によってはアレルギーを引き起こす場合があるので、パッチテストを行ってからにしましょう。

6.まとめ

今回は、美しい肌になるためには欠かせない「美肌菌」について取り上げてきました。
美肌菌は、肌にうるおいをもたらし、バリア機能も高めて健やかな状態を保ってくれます。
その美肌菌が減ってしまうと、肌荒れしやすく、刺激に敏感な状態に。
そのため、美肌菌をいかに減らさないように過ごすかが、美肌作りには大切です。
間違ったスキンケアなどで、美肌菌は減ってしまいます。
今回ご紹介した方法を参考に、美肌菌をたくさん増やして、健やかな肌を作っていきましょう。
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