デイリーケアとしてもスペシャルケアとしても、人気のあるフェイスパック。
手軽に効率よくお手入れできるアイテムですよね。
そんなフェイスパックですが、ニキビがあるときに使用してもいいのでしょうか。
なかには「ニキビ・肌荒れに」と謳われたいわゆる鎮静系のフェイスパックもありますが、そのようなパックならニキビがあるときも使用してもいいのか、気になるポイントです。
そこで今回は、そんな疑問に対しての答えと正しいニキビケアの方法について徹底解説。
併せて、ニキビ予防におすすめのフェイスパックもご紹介します。
ニキビの際のスキンケアにお悩みの方は、ぜひ参考になさってくださいね。
Contents
1. ニキビがあるときのフェイスパックの使用はNG
結論から申し上げますと、ニキビがあるときのフェイスパックの使用はおすすめしません。
シートパックにはさまざまな美容成分が含まれています。
その美容成分がニキビを刺激してしまい、炎症を悪化させてしまう可能性があるからです。
とくに顔全体にニキビがあるときはNG。
たくさんのニキビを刺激してしまうので、絶対にやめましょう。
2. ニキビケア用のフェイスパックはあくまで「ニキビ予防」
フェイスパックにはさまざまな種類があり、なかにはニキビ予防や肌荒れ改善に効果を発揮する「鎮静系」のフェイスパックもあります。
「鎮静系のフェイスパックなら、ニキビがあるときに使ってもいいのでは?」と考える方もいらっしゃいますよね。
しかし残念ながらそれもNG。
ニキビケア用のフェイスパックは、あくまでニキビ予防が目的。
ニキビができにくい健やかな肌環境に導いてくれるものであって、今あるニキビを治してくれる製品ではないのです。
今あるニキビが改善したあとで、予防として取り入れるようにしましょう。
3.ニキビができたときの対処法
では、実際にニキビができてしまったら、どう対処したらよいのでしょうか。
悪化させず、できるだけ早く改善するためのポイントをご紹介します。
3-1.触れない
ニキビができたときは、とにかく触れないことが早期改善への近道。
手にはたくさんの雑菌が付着しているため、ニキビに触れると炎症を悪化させてしまう可能性もあります。
髪の毛が常にニキビに触れてしまうのも刺激となるため、結んでニキビに触れないようにしましょう。
3-2.潰さない
ニキビを潰すのも絶対にNG。
ニキビを潰すと、早く治りそうな感じがしますが、逆効果。
炎症性物質が近くの皮膚に広がって、陥没を起こす可能性があるからです。
一度クレーターになってしまうと、セルフケアではなかなか改善しません。
絶対に潰さないようにしましょう。
3-3.ニキビパッチはNG
近年、韓国コスメなどで人気を博しているニキビパッチもおすすめしません。
内科・皮膚科医の友利新さんも、ニキビパッチはニキビを悪化させてしまう可能性があるとお話しされています。
その理由は、ニキビの原因菌は嫌気性菌であるから。
ニキビの上にパッチを貼ることで、空気を遮断して、ニキビの菌が住みやすい環境を作ってしまう可能性があるからです。
3-4.ニキビ市販薬を使う
軽度のニキビにおすすめなのは、ニキビの市販薬。
ニキビの原因菌を殺菌する成分や炎症を抑える成分が配合されており、ニキビの改善をサポートしてくれます。
ニキビ市販薬については、こちらの記事にて詳しく解説しておりますので、併せてチェックしてみてくださいね。
3-5.悪化したら皮膚科へ
一方で、ニキビが悪化してしまっている場合や、繰り返してしまう場合は、皮膚科を受診するのが最善策。
ニキビは、「尋常性?瘡(しんじょうせいざそう)」という立派な皮膚疾患ですので、受診を遠慮することはありません。
ニキビには、さまざまな原因があり、それぞれ進行具合も違います。
ニキビの薬は外用薬も内服薬もあり、今のニキビに適した薬を処方してもらうことができるので、早期改善につながります。
また皮膚科によっては特殊なレーザーなどの機械を使ってニキビを潰して、ニキビ内の炎症性物質を出すという施術も可能。
費用はかかりますが、どうしても早く治したいときは相談してみてくださいね。
4.ニキビができたときのスキンケア
では、ニキビができたときはどのようなスキンケアをしたらよいのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
4-1.洗顔
ニキビは、古い角質や過剰な皮脂によって毛穴が詰まることがきっかけ。
そのため、洗顔でしっかり角質や皮脂をオフしてあげることが大切です。
しかし、ゴシゴシしてしまうと刺激になってしまうため、潰さないようにやさしく洗うのが鉄則。
たっぷりの泡で、直接指が触れないようにやさしく押し洗いしましょう。
スクラブが入っている洗顔は、刺激になります。
ニキビができているときは、使わないようにしましょう。
4-2.ニキビの市販薬を塗布
ニキビの市販薬を使う場合は、洗顔後、肌が清潔になったタイミングで塗布します。
スキンケアを行う前に、先に使用しましょう。
薬を塗る前に、手をしっかり洗うことも大切。
刺激をしないようにやさしく塗り広げましょう。
4-3.保湿
肌が清潔になったら、次は保湿を行ないます。
・ニキビがある場所は、ノンコメドジェニックの化粧品
ニキビができているときの保湿には、ノンコメドジェニック処方の化粧品が有効。
ノンコメドジェニック処方の化粧品は、ニキビの原因菌が好む油分が抑えられており、ニキビの初期段階であるコメドが発生しにくいように作られています。
・ニキビがない部分は高保湿なスキンケアを
とはいえ、ノンコメドジェニック処方の化粧品は、油分が抑えられているため、部分的に乾燥を感じてしまう可能性もあります。
とくに、乾燥が原因で起こる大人ニキビは、しっかり保湿をすることがニキビ予防の鍵。
そのため、ニキビと離れている部分は、高保湿な化粧品でしっかりとうるおいを与えてあげることも大切です。
・どうしてもフェイスパックを使いたい場合は、ニキビを避けて
冒頭でニキビがある際は、フェイスパックを使わないことをおすすめしましたが、「それでも今日はどうしても使いたい!」という場合は、ニキビを避けて使用しましょう。
ただしニキビが1~2個で、なんとか避けてフェイスパックをできる場合のみ。
顔全体にニキビがあるときは、使用を避けましょう。
次章で、ニキビ予防に効果的なフェイスパックをご紹介しますので、参考になさってくださいね。
4-4.UVケア
ニキビがあるときも、UVケアは必須。
「日焼け止めってニキビを悪化させそう……」と思いがちですが、ニキビに紫外線が当たると炎症が悪化する可能性があります。
・新しい日焼け止めを使う
開封してから時間が経っている日焼け止めはNG。
できるだけフレッシュな日焼け止めを使いましょう。
日焼け止めを常にフレッシュな状態で使うポイントは、「365日毎日使うこと」。
紫外線は、365日降り注いでいます。
とくに波長の長いUV-Aは雲や窓ガラスも通過しますので、天候や外出の有無に関係なく毎日使用しましょう。
毎日日焼け止めを使うことで消費サイクルが上がり、常にフレッシュな日焼け止めを使うことができます。
「去年の夏の日焼け止めがまだ残ってるから~♪」なんてことにならないように気をつけましょう。
・ノンコメドジェニック処方の日焼け止めを
日焼け止めも、ノンコメドジェニック処方の製品があります。
さらっとした使い心地で低刺激なので、ニキビができているときも使いやすいアイテムです。
4-5.メイク
ニキビがあるときは、メイクをしないのがベター。
しかし、仕事や外出の予定があり、どうしてもメイクをしなければいけない場合もありますよね。
そのようなときは、次のようなポイントを意識しましょう。
・ファンデーションやコンシーラーの厚塗りはNG
ファンデーションやコンシーラーを厚塗りしてしまうと、炎症を悪化させてしまう可能性も。
とくにリキッドファンデーションなど油分の多い製品は、毛穴を詰まらせてしまうので使わないようにしましょう。
・補正効果のあるクリーム
ニキビの赤みや色むらをかくしたいときは、補正効果のあるクリームも大活躍。
製品によっては、ニキビによる色素沈着を防いでくれるものもあります。
ファンデーションを使用せず、そのようなクリームとパウダーを軽く乗せて仕上げることで、肌に負担をかけずにカバーすることができます。
5.おすすめニキビ予防フェイスパック
最後に、私が試したことのあるニキビの予防効果が期待できるフェイスパックをご紹介します。
5-1.メディヒール ティーツリー
ひとつめは、韓国の大人気フェイスパック専門ブランド「メディヒール」のティーツリー。
静菌効果のあるティーツリー配合で、保湿力も高いのが特徴です。
フレッシュな香りが心地よく、一日の疲れを癒してくれるようなマスク。
ストレスフルな日々に、定期的に使いたいアイテムです。
5-2.アヌア ドクダミ77%鎮静シートマスク
もうひとつは、韓国のコスメブランド「アヌア」のドクダミシリーズのフェイスパック。
炎症を抑えるドクダミ配合で、ニキビや肌荒れの予防に効果が期待できます。
香りは独特ですが、保湿力もあり、シートが大きいのでフェイスラインもしっかりカバーできるのが魅力。
こちらの記事にて、ドクダミシリーズの体験レポートを記載しておりますので、よかったらチェックしてみてくださいね。
6.まとめ
今回は、「ニキビができているときにフェイスパックはしていいの?」という疑問を取り上げてきました。
ニキビができているときは、フェイスパックは基本的にNG。
炎症を悪化させてしまう可能性があるので、使わないようにしましょう。
ニキビはできるだけ刺激せず、進行具合によっては、市販薬の使用や皮膚科の受診を検討してみてください。
今回ご紹介した正しいスキンケアを参考に、早期改善を目指しましょう。