ワセリンには種類がある!大人女子におすすめの白色ワセリン3社比較

乾燥の季節になると、ドラッグストアの店先にズラリと並ぶ「ワセリン」。
ワセリンは、赤ちゃんから大人まで幅広く使える保湿剤のひとつです。

私たちの生活に身近にあるワセリンですが、毎日のスキンケアにとりいれている方は少ないのではないでしょうか?

「どうやって使ったらいいのかよくわからない」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

実は私もワセリンという存在は知っていたものの、実際に使い始めたのはここ3年。
子供が生まれてワセリンを常用するようになってから、その魅力に気がついたんです。

実際使ってみると、体のいろいろな部分に使いやすく、乾燥に悩む大人女子にもぜひ使って欲しいと思うようになりました。

そこで今回は、ワセリンの種類やおすすめアイテムについて詳しく解説。

  • そもそもワセリンってなに?
  • ワセリンは肌にどんな効果があるの?
  • どうやって使えばいいの?
  • おすすめのワセリンを知りたい!

このようにお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.ワセリンとは

ワセリンとは

1-1.ワセリンとは

ワセリンとは、油性の保湿成分です。

油性といっても、地球にはさまざまなオイルがありますよね。
ホホバオイル、アルガンオイル、ツバキオイル、ローズヒップオイル……etc.
オイル美容がブームになって以来、いろいろなオイルが注目されてきました。

そんな中、ワセリンの原料となっているのは「石油」!
ワセリンは、原油から余計な鉱物油や刺激になる成分などを除去して作られた保湿剤なんです。

「え?石油!?」

私は初めてそれを知ったとき、戸惑いました。
新生児の保湿にはワセリンがいいと知り、ついでに原料もチェックしたときのことでした。
この世に生まれたばかりの赤ちゃんの薄い皮膚に石油を塗るなんて!と、怖くなったものです。

でもよくよく学んでいくと、ワセリンは肌にとってもやさしいということがわかりました。

しっかり精製されているので、ほぼ刺激がなく、赤ちゃんはもちろん敏感肌の人でも使いやすいアイテムだったのです。

実際、使ってみると本当に刺激が少なく、妊娠中のゆらぎ肌にも使いやすかったのを記憶しています。

1-2.ワセリンの効果

そんな安心・安全の保湿剤、ワセリン。
実際肌にはどのような効果があるのでしょうか。具体的にチェックしておきましょう。

・肌を刺激から守る

ワセリンは皮膚をコーティングして外側からの刺激から肌を守ってくれます。
摩擦や花粉など、さまざまな刺激から肌を守ることができるのです。

・水分の蒸発を防ぐ

さらに、膜となったワセリンは、内側の水分をキープする効果もあります。
水分の蒸発を防ぐことで、うるおいが保たれて肌はしっとり。
乾燥から肌を守ることができます。

2.ワセリンの種類

ワセリンの種類

さて、ワセリンとひとえにいっても、実は種類があります。
それぞれ色やテクスチャーなどに違いがあるので、詳しくみていきましょう。
ワセリンは、次の4つに分類されます。

2-1.黄色ワセリン

黄色ワセリンは、4つの中で一番純度が低いワセリン。
不純物が多く含まれているので、肌が敏感な方は刺激を感じる場合もあります。

メリットはお値段。
他のワセリンに比べて最もリーズナブルなのが特徴です。

2-2.白色ワセリン

黄色ワセリンの純度を高めたのが白色ワセリンです。

一番メジャーなワセリンといっていいでしょう。
皮膚の薄い赤ちゃんや敏感肌の方なども使えるほど、安全性が高いのが特徴。

たいていのドラッグストアには置いてあるので、手に入りやすいのもうれしいポイントです。

2-3.プロペト

プロペトは白色ワセリンの純度を高めたものです。

皮膚の薄い目の周りなど、デリケートな部分にも使うことが可能。
市販もありますが、医療機関でも処方されます。

ちなみに、小児科で座薬が処方された際に、一緒に出されたのが「プロペト」でした。
滑りがよくなり、座薬が入りやすくなります。
子供のデリケートゾーンにも使えることからも、とても刺激が少ないことがわかりますね。

2-4.サンホワイト

サンホワイトは、プロペトの純度をさらに高めたもの。

4つの中で最も純度が高く、刺激が少ないワセリンです。

ドラッグストアに置いてあるのは稀で、インターネットでの購入が近道。
医療機関で処方された場合でも、保険が効かないため、通常料金での購入になります。

2-5.ワセリン4種の比較表

以上、4つをまとめると次のようになります。

黄色ワセリン 白色ワセリン プロペト サンホワイト
特徴 純度が低い

人によっては刺激を感じることも

最も手に入りやすく、メジャーなワセリン。赤ちゃんや敏感肌でも使いやすい。 非常に純度が高く、刺激が少ない。医療機関でも処方される。 最も純度が高く、刺激が少ない。高価。
黄色 やや黄みがかった白色〜白色 白色 白色
刺激性 ★★★ ★★
手に入りやすさ ★★ ★★★ ★★

刺激性や手に入りやすさなどからみて、やはり私が総合的におすすめしたいのが白色ワセリン。
これからスキンケアにワセリンを取り入れてみようかな、とお考えの方は、まずは白色ワセリンからトライしてみてはいかがでしょうか。

3.おすすめの白色ワセリン3社比較

ワセリンには種類がある!

白色ワセリンといっても、いろいろな商品が発売されています。
同じ白色ワセリンでも使用感はさまざま。そこで、おすすめ3社のワセリンを比較してみるので、参考にしてみてくださいね。

3-1. 『ベビーワセリン』

ベビーワセリン

まず、おすすめが「ベビーワセリン」。
我が家ではもう何本リピートしたかわからないくらい、購入し続けている愛用品です。

「ベビー」と名付けられていますが、赤ちゃんだけでなく、幼児から大人まで使えるワセリン。

そのポイントは、なんといっても伸びの良さにあります。

伸びの良さ

出した直後はこんな感じで、

指で触れると簡単にスーッと伸びていき、とてもやわらかいテクスチャーです。
この伸びのよさのおかげで、お風呂上がりの子供の全身を数秒で保湿でき、重宝しました。

そしてもうひとつのおすすめポイントは、チューブタイプであるということ。

チューブタイプ

手で触れる部分が少ないので、清潔に保てるのと、外出時も持ち歩きやすいのが特徴。

ドラッグストアでは、赤ちゃん用品のコーナーに置かれていることが多いので、気になる方は探してみてくださいね。

3-2.『ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー』

ピュアスキンジェリー

次にご紹介するのは、『ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー』。
無香料、無着色、防腐剤無添加のワセリンです。

「これ、見たことがある!」という方も多いのではないでしょうか。
乾燥の季節になると、ドラッグストアにズラリと置かれているのをよく目にします。

ボトルタイプ

ボトルタイプで、色はやや黄みがかったクリーム色。(メーカーに問い合わせをしたところ、こちらの製品はアメリカからの輸入品らしく、日本では黄色ワセリンに分類されていますが、アメリカでは白色ワセリンとして販売されているそうです。)

テクスチャーは、ベビーワセリンに比べてかなり硬くて重め。

こっくりしています

指で伸ばすと、このようにこっくりしています。

塗るときは、手のひらでぎゅーっとつぶして温めてから肌に伸ばしていくのが良いでしょう。

硬めのテクスチャーなので、部分使いがおすすめ。
私はひじやかかとなど、角質が厚い部分に使っています。

左のかかと

左のかかとが、『ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー』塗布後。
右のかかとは、何も塗っていません。

左のかかとがかなりしっとりしているのが、おわかりいただけると思います。
塗った直後はややべたつきますが、このまま靴下を履いてしまうか、眠る直前にケアするといいでしょう。

デメリットをあえて挙げるとするならば、テクスチャーが硬く、かつボトルタイプなので、爪が伸びてると爪の間に入りやすいです!(苦笑)

爪を伸ばしている方は、スパチュラを使うか、チューブタイプのワセリンを選んだ方がよいかもしれません。

3-3.『ワセリンHG』

ワセリンHG

最後にご紹介するのは『ワセリンHG』。
こちらもボトルタイプのワセリンです。

ワセリンHGでよいと思った点は、内蓋がついているというところ。

内蓋がついている

酸化が防げるし、蓋がひとつあるだけで赤ちゃんが空けにくくなるんですよね。
このようなちょっとした違いが、地味にうれしいポイントでした。

手に出してみると、白色

手に出してみると、白色。

やわらかく、伸びのいいテクスチャー

これもやわらかく、伸びのいいテクスチャーです。

ボトルタイプで、やわらかく伸びのいいものをお探しなら、こちらがおすすめです。

ちなみに、ワセリンHGは、チューブタイプ60gとリップ専用タイプも販売されています。

3-4.ワセリン3社比較まとめ

3種類のワセリンを比較してみて、大きな違いだと思ったのが次の2つです。

・容器

チューブタイプか、ボトルタイプかの違い。

持ち運びやすいのは、チューブタイプ。触れる面が少ないので、衛生的だと感じます。
自宅でバンバン使いたい方には、ボトルタイプが便利ですね。

・テクスチャー

同じ白色ワセリンですが、テクスチャーの違いがありました。

テクスチャー

左から、『ベビーワセリン』、『ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー』、『ワセリンHG』。

見た目からもわかるように、中央の『ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー』は最も硬くてこっくりしたテクスチャーでした。

一番伸びがよいと感じたのは、『ベビーワセリン』。
それとほぼ変わらないくらい伸びがよかったのが、『ワセリンHG』です。

ひじやかかとなどの、ポイント使いには、『ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー』、広めの箇所をケアしたい場合には、伸びのいい『ベビーワセリン』または『ワセリンHG』がおすすめです。

4.ワセリンの使い方

ワセリンの使い方

ワセリンは、全身に使える保湿剤。
どのような使い方ができるのか、ご紹介していきたいと思います。

4-1.フェイスケア

・化粧水や乳液のあとに

ワセリンは、お顔の保湿剤として使うことができます。
化粧水や乳液でお手入れしたあとに、乾燥が気になる部分に薄くワセリンを伸ばすようにしましょう。
油分の多いTゾーンは、ごく薄く塗るか、あえて塗らないようにすると化粧崩れを防ぎやすくなります。

・マスクの摩擦防止

すっかり常用アイテムとなったマスク。
マスクの摩擦を気にされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなときもワセリンは大活躍。
マスクの擦れが気になる部分に塗布することで、摩擦を軽減できますよ。

私は、特に使い捨てマスクを使うとほお骨とあごのあたりの擦れが気になるので、薄く塗るようにしています。

マスクの摩擦防止

・毛穴ケア

また毛穴が気になる方は、ワセリンを使った毛穴パックもおすすめ。
綿棒やラップなど、身近なアイテムで毛穴の黒ずみを軽減することができます。

やり方は、こちらに詳しく載っていますので、併せてチェックしてみてくださいね。

・唇に

ワセリンは、唇の荒れのケアにもぴったり。
少量を指にとって薄くなじませましょう。

また、口紅の上に塗るのもおすすめ。

口紅の上に塗るのもおすすめ

自然なツヤが生まれて、口紅が落ちにくくなります。

4-2.ボディケア

ワセリンは、ボディケアにも大活躍。

子供のお風呂上りに、全身ワセリンを塗っています。

大人のボディ全体に塗るにはやや硬い気がするので、私は乾燥が気になる次のような部分などにちょこちょこ塗っています。

  • ひじ
  • ひざ
  • かかと

冬場は持ち歩いて、ハンドクリーム代わりにするのもおすすめです。

4-3.ヘアケア

ワセリンはヘアケアにも使うことができます。

少量を手に取って、パサつきのある毛先になじませればOK。
ただし、頭頂部になじませるとべたついてペタンコになってしまいます。
あくまでも少量を毛先になじませるように、気をつけましょう。

我が家では、この冬も子供の髪に大活躍。
静電気が発生するので、手に薄く伸ばして、髪全体を押さえるようにしてなじませています。

5.ワセリンの使い方の注意点

ワセリンの使い方の注意点

肌にやさしく安全性の高いワセリンですが、使う際にはいくつか注意したいポイントがあります。
併せてチェックしておきましょう。

5-1.清潔な手で使う、またはスパチュラを使う

どの化粧品にもいえることですが、塗布する前には清潔な手にしておきましょう。

ワセリンの中には防腐剤フリーの商品もあります。
とくにボトルタイプのワセリンを不衛生な手で使うと、ボトルの中に雑菌が入り込んでしまいます。
しっかり清潔な手の状態で、使うようにしましょう。

より衛生的に使い続けるには、スパチュラもおすすめ!

スパチュラもおすすめ

手の雑菌が入りにくく、容器の中を清潔に保つことができます。

100円ショップで販売していることもあるので、よかったらチェックしてみてくださいね。

5-2.保水力や、美容成分はない

ワセリンは、油分でできています。
蓋となり水分の蒸発を防ぐことはできますが、ワセリンそのものに保水力はありません。

とくに顔でのお手入れの場合は、化粧水や乳液などの基本のスキンケアを行った上で、最後に薄くワセリンを塗るようにしましょう。

また、美白やエイジングなどに効果がある特別な美容成分が入っているわけではありません。
商品によっては、プラスアルファの美容成分が入っているものもありますが、基本的にワセリンそのものはあくまで「油分を補うもの」。

それ以上の効果を求める場合には、美容液など他のアイテムを取り入れるようにしましょう。

5-3.日焼け止め効果はない

ワセリンは、摩擦や花粉などの刺激から肌を守る効果はありますが、紫外線をカットする効果はありません。

朝のお手入れの際には、必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。

5-4.皮膚炎がある場合は皮膚科に相談を

ワセリンは肌にやさしい化粧品ですが、皮膚炎がある場合はご注意を。
お使いになる前にご自身で判断せず、皮膚科にご相談いただくことをおすすめします。

6.まとめ

赤ちゃんから大人まで、幅広く使える「ワセリン」。
石油由来ですが、精製度が高く安心して使えるという大きな特徴があります。

種類は4種類。
なかでも、手に入りやすく比較的純度も高い「白色ワセリン」は大人女子にもおすすめです。

商品によってテクスチャーや容器に違いがあるので、用途によってお好みのものを見つけてみてくださいね。

保水力やUV効果がない点など、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
これらを踏まえた上で、上手にスキンケアに取り入れていきましょう。

 


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