
シミやしわ、乾燥などさまざまな肌トラブルを引き起こす紫外線。
そんな紫外線から肌を守るために、日焼け止めは欠かせません。
しかし敏感肌の方は、日焼け止めで肌荒れしないか心配になることもありますよね。
そこで今回は、敏感肌でも使いやすい肌にやさしい日焼け止めを徹底解説。
選び方のポイントや、人気商品の口コミ、さらに3つの商品を実際に使って、本音レビューしていきたいと思います。
敏感肌でも使える日焼け止めをお探しの方は、ぜひ参考になさってくださいね。
Contents
1.日焼けによる肌への影響

日焼けは肌によくないと言われますが、実際どのような影響があるのでしょうか。
詳しくチェックしていきましょう。
1-1.サンバーン
紫外線に過度にさらされると、皮膚が赤くなり、痛みや腫れが生じます。
これはサンバーンとよばれ、重度の日焼けでは水ぶくれや発熱が起こることもあります。
1-2.サンタン
日焼けで皮膚が黒くなるのが、サンタン。
紫外線から体を守ろうとする防御反応のひとつです。
1-3.光老化
次のような肌老化も、紫外線が深く影響しています。
・しわ、たるみ
UV-Aは、真皮層まで到達。
コラーゲンやエラスチンが破壊され、シワやたるみの原因となります。
・シミ
紫外線が肌に当たると、肌の防御反応としてメラノサイトが活性化され、メラニン色素を生成。本来はターンオーバーによって排出されますが、紫外線の過剰な影響や加齢などで排出が追いつかない場合、メラニンが肌に蓄積し、シミとなります。
1-4.ニキビ
ニキビも、紫外線が招く肌トラブルのひとつ。
紫外線によって肌が乾燥しすぎると内部の乾燥を防ごうと皮脂分泌が活発に。過剰な皮脂が毛穴に詰まることでニキビの原因となります。
1-5.病気の誘発
過剰な紫外線は、皮膚がんや緑内障などの病気の原因となります。
2.敏感肌の特徴と日焼けによる肌への影響

敏感肌とはいったいどのような肌なのでしょうか。
その特徴と紫外線の影響を見ていきましょう。
2-1.敏感肌の特徴
敏感肌とは、特定の刺激に対して過剰に反応しやすい肌のこと。
化粧品や環境の変化などに対して赤みやかゆみ、ヒリヒリ感を感じやすいといった特徴があります。
また、バリア機能が低いため、水分が蒸発しやすく、乾燥しやすいという特徴もあります。
2-2.紫外線のリスクが高い
紫外線のリスクを受けやすいのも、敏感肌の特徴。
理由は、バリア機能の低さにあります。
バリア機能とは、私たちの角質層に本来備わっている機能のこと。
水分の蒸発を防いだり、外部刺激から内部を守る働きがあります。
敏感肌の人はこのバリア機能が低いため、紫外線が侵入しやすく、赤みや発疹がでるなど、影響を受けやすいと言えます。
3.日焼け止めの肌への効果

紫外線から肌を守るために、欠かせない日焼け止め。
一体、どのような効果を発揮するのでしょうか。
配合されている成分によってブロック方法が異なるため、それぞれの特徴を見ていきましょう。
3-1.紫外線吸収剤
化学物質によって紫外線を熱などのエネルギーに変えて、ブロックするのが紫外線吸収剤の効果。
白浮きせず、高い効果を得られるため、デイリーに使いやすく、多くの日焼け止めが紫外線吸収剤を使用しています。
ただし、人によっては、化学物質に反応し肌荒れを起こすこともあります。
3-2.紫外線散乱剤
紫外線散乱剤は、酸化チタンや酸化亜鉛によって、物理的に紫外線を跳ね返してブロックします。
肌への刺激が少ない一方で、使用感の悪さやブロック効果の低さというウィークポイントも。
紫外線吸収剤不使用の日焼け止めに関しては、こちらの記事にて詳しく解説しております。
4.敏感肌向けの日焼け止めの選び方

では敏感肌の場合、どのような日焼け止めを選べばよいのでしょうか。
選び方のポイントをご紹介します。
4-1.紫外線吸収剤不使用
敏感肌の方は、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めがおすすめ。
紫外線吸収剤は、人によってアレルギー反応や肌荒れを起こすこともあります。
そのため、ノンケミカルの日焼け止めをセレクトするとよいでしょう。
4-2.保湿力が高い
保湿力の高さも、重要視したいポイント。
敏感肌はバリア機能が低く、肌が乾燥しやすくなっているので、保湿力が高い日焼け止めでうるおいを与えるとよいでしょう。
5.【顔用】紫外線吸収剤不使用の日焼け止め5選の口コミ

それではここで、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを5つ、口コミと共にご紹介します。
5-1.アンドビー UVミルク
河北裕介さんプロデュースのUVミルク。繊細パール配合で、キレイな仕上がりに導きます。
・よい口コミ
- 白浮きせず、トーンアップする
- 柑橘系の香りがよい
- 石鹸で落とせる
・悪い口コミ
- テクスチャーが重い
- 硬くて伸ばしづらい
- ベタベタする
5-2.セザンヌ UVトーンアップベース ホワイト
自然なツヤ肌に仕上げるトーンアップUVベース。反射で毛穴を目立たせない設計です。
・よい口コミ
- 自然にトーンアップする
- 肌が乾燥しない
- ツヤ肌に仕上がる
・悪い口コミ
- 伸びが悪い
- もろもろする
- 肌荒れした
5-3.なめらか本舗 スキンケアUV下地
美容液成分を82%配合したUV下地。肌色補正効果で色ムラ等をカバーします。
・よい口コミ
- 伸びがいい
- マスクに付かない
- ノーファンデの日に活躍する
・悪い口コミ
- カバー力が低い
- もろもろする
- 毛穴やしわに白く溜まる
5-4.キス マットシフォンUVホワイトニングべースN
過剰な皮脂を吸収してサラサラ肌を長時間キープ。マットな肌に導きます。
・よい口コミ
- 脂性肌にはとてもよい
- 本当にテカらない
- 皮脂吸着系の下地の中では一番いいと思う
・悪い口コミ
- 乾燥する
- よれる
- 肌荒れする
5-5.ミノン UVマイルドミルク
ウォータープルーフ処方の日焼け止め。さらっとしていてべたつかないのが特徴。
・よい口コミ
- 伸びがいい
- さらっとしている
- 子供と兼用できる
・悪い口コミ
- 昔の日焼け止めのような膜感がある
- 落ちにくい
- つっぱる
6.ノンケミカルの日焼け止め3商品レビュー

それではここからノンケミカルの日焼け止め3商品を、実際に試してレビューしていきたいと思います。
6-1.セザンヌ UVトーンアップベース

まずは、セザンヌから。
SPF50+/PA++++という高いカット率。
容量は30gと少なめです。

色は白。
硬めで、こっくりとしたテクスチャー。

伸びはそこまでよくありませんが、厚みでしっかりガードできるような気もします。

なじませたあとは、けっこう白浮きしましたが、しっかりなじませると落ち着いてきます。
首との色の違いがやや気になりますが、トーンアップさせたい方にはよいと思います。
程よいツヤ感とカット率の高さで、これはお値段以上。
個人的にリピートしたいと感じました。
6-2.なめらか本舗 スキンケアUV下地

次は、豆乳イソフラボン。
カット率は、SPF40/PA+++。デイリー使いには十分だと思います。
容量は50gと、適度な量が入っています。

色は、まさに豆乳のようなクリーム色。

出した瞬間はこっくりしているように見えましたが、伸ばしてみるとみずみずしく、伸びはよかったです。

肌なじみはイマイチ。
肌色が付いているので、不自然に明るくはならないのですが、私の肌の色かファンデーションの色と合わなかったようで、この上にメイクをするととても顔色が悪く見えました。
テクスチャーはいいので、人によっては使いやすいと思います。
6-3. ミノン UVマイルドミルク

最後にご紹介するのは、ミノン。
カット率は、SPF50+/PA++++と高く、レジャーにも使えます。
容量は80mlと、大容量。
上の2つは顔用ですが、こちらは顔・からだ用として発売されています。
分離しているので、使う前によく振る必要があります。

みずみずしいテクスチャー。

クリーミーな厚みはなく、よくある昔ながらの全身用の日焼け止めという感じです。

こちらも白浮きはけっこうしますが、徐々になじんできます。

ウォータープルーフ処方は確かで、しっかり水をはじきます。
落としにくいですが、レジャーやスポーツをするときにも使えそうですね。
私は顔用と体用の日焼け止めを分けたいので、こちらは顔ではなく、体用として使いたいと思いました。
7.保湿でバリア機能を正常にすることも大切

日焼け止めの使用はもちろん大切ですが、普段のスキンケアでしっかり保湿することも重要。
とくに敏感肌の方はバリア機能が下がっているので、しっかり保湿をして、バリア機能を正常にすることが、紫外線ダメージから肌を守る対策のひとつです。
次のポイントを意識して、しっかり入念な保湿を行いましょう。
7-1.水分と油分を両方与える
スキンケアでは、水分と油分を両方与えるのが基本。
化粧水で水分を与え、スキンケアの最後には乳液やクリームでフタをするようにしましょう。
7-2.保湿因子を補給
敏感肌の方は、肌にもともとある保湿因子が少なく、バリア機能が低め。
次のような成分をスキンケアで補い、バリア機能を正常に導いてあげることが大切です。
・天然保湿因子
天然保湿因子は、水をしっかりつかんで角質層内に保持する役割があります。
・セラミド
セラミドは、水分を挟み込んで蒸発を防ぐ働きがあります。
セラミドに満ちた肌はうるおいがあり、外的刺激からも強いので、敏感肌の方は意識的に補うとよいでしょう。
8.まとめ
今回は、敏感肌でも使いやすい、肌にやさしい日焼け止めについて解説してきました。
サンバーンやサンタンをはじめ、さまざまな肌トラブルを引き起こす紫外線。
なかでも敏感肌の方はバリア機能が低く、紫外線の影響を受けやすいという特徴があります。
紫外線吸収剤不使用で、保湿力の高い日焼け止めで、しっかりガードしましょう。
また日頃のスキンケアで、バリア機能を高めておくことも大切です。