世界のセレブたちが、愛してやまないオイルがあります。
その名は、「ローズヒップオイル」。
キャサリン妃やミランダ・カーなど、世の憧れの女性たちが愛用していると話題となりましたよね。
そんな噂を聞くと、「私も使ってみたいな♪」と、ワクワクしたものです。
ただ、ローズヒップオイルを購入する前は、いくつか気になる点がありました。
- 他のオイルとどう違うの?
- セレブが使っているってことは、値段が高いの?
- どうやって使えばいいの?
さらに、「臭い」とか「ニキビにはよくない」といったネガティブな噂もちらほら。
けれど、やはり美女たちが愛用しているというならば、一度は試してみたいとうずうずしてしまうのが女の性(笑)
結局、購入して、あれこれローズヒップオイルのスキンケアを楽しみましたよ♪
実際使ってみて、すばらしい美肌効果や注意点もわかりました。
そこで今回は、オイル美容にハマり続けている筆者が、ローズヒップオイルとは一体どんなオイルなのか、詳しく解説していきたいと思います。
この記事を読めば、
- ローズヒップオイルの効果や使い方
- ローズヒップオイルのデメリットや注意点
- ローズヒップオイルがもたらすニキビへの影響
- おすすめのローズヒップオイル
などがわかります。
これからローズヒップオイルを買おうと思っている方、自分の肌にローズヒップオイルが合っているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.ローズヒップオイルとは
ローズヒップオイルとは、一体どんなオイルなのでしょうか。
まずは、その概要をチェックしておきましょう。
1-1.野ばらの果実から抽出された、貴重なオイル
ローズヒップオイルの「ローズヒップ」とは、野ばらの果実のこと。
野ばらが咲き、枯れたあとに果実が残りますが、それがローズヒップの正体です。
このローズヒップから抽出精製されたオイルが、「ローズヒップオイル」。
1キロの野ばらから、なんと約3ml程度しか抽出できないという、とても貴重なオイルなのです。
1-2.美容成分90%以上
その貴重なオイルの中には、美容成分がたっぷり!
ローズヒップオイルの90%以上が、美容成分でできているといわれています。
肌が喜ぶビタミン群、必須脂肪酸など、ローズヒップオイルに含まれた豊富な美容成分は、のちほど詳しくご紹介します。
1-3.重めのテクスチャー
テクスチャーは、ホホバオイルやアルガンオイルなどと比べてやや重めです。
こちらは、代表的なトリロジーのローズヒップオイル。
このような、美しい黄金色をしています。
とろみがあり、肌に塗布すると、ゆっくり流れおちていく感じ。
肌に塗布したあとのベタつきはなく、少量であればサラッと仕上がります。
2.ローズヒップオイルの効果
そんな貴重なローズヒップオイル、私たちの肌にはどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。
2-1.高い保湿効果
まず注目したいのが、ローズヒップオイルの高い保湿効果。
それには、ローズヒップオイルに含まれている脂肪酸が関係しています。
ローズヒップオイルを構成している主な脂肪酸は、次のとおりです。
- リノール酸……44%
- リノレン酸……36%
- オレイン酸……13%
- パルミチン酸……3.8%
- ステアリン酸……1.7%
とくに注目したいのが、最も多く含まれているリノール酸。
リノール酸は、水分保持力を高めてくれる必須脂肪酸です。
(必須脂肪酸とは、体内で合成できない脂肪酸で、外から補う必要があります。)
肌の角質細胞間脂質と同じ成分なので、とても肌なじみがよく、肌をやわらかくする効果もあるのです。
2-2.傷の修復
またローズヒップオイルに含まれているリノール酸は、傷の修復にも良いといわれています。
そのため、
・傷跡、手術痕の改善
・ストレッチマーク(肉割れや妊娠線)の予防
などに使われることも。
私は、妊娠中にローズヒップオイルを塗って、無事、妊娠線を予防できましたよ♪
また先日、2歳になった子供に頬を引っかかれて、深めの傷ができてしまったので(泣)
現在、ローズヒップオイルで、せっせと塗っています。
私のように、美容皮膚科やエステには、時間的にも予算的にもなかなか通えないという人にとっては、ローズヒップオイルは強い味方!
傷の部分だけなら、たった1滴で充分なので、朝晩しっかり塗るようにしています。
2-3.肌のターンオーバーを整える
ローズヒップオイルは、肌のターンオーバーを整える効果も期待できます。
肌のターンオーバーとは、表皮の生まれ変わりのこと。
内側で新しい細胞が生まれて、少しずつ表面に上がっていき、最終的に古くなった角質は、剥がれ落ちていきます。
このサイクルは、個人差もありますが、理想は約28日。
しかし、加齢や生活習慣の乱れ、紫外線など、あらゆる原因でこのサイクルは乱れます。
肌のターンオーバーが乱れると、乾燥、くすみ、ニキビ、シミ、しわなどさまざまな肌トラブルを招くことに。
ローズヒップオイルに含まれている、ビタミンCは、肌のターンオーバーを正常化する効果があります。
また、ローズヒップオイルに含まれるトレチノイン酸というビタミンA(レチノール)の誘導体は、遅くなった肌のターンオーバーを早める作用があります。
肌のターンオーバーが遅くなっている私のような年齢肌には、うれしい効果をもたらしてくれそうです。
2-4.肌老化を防ぐ
さらに期待したいのは、ローズヒップオイルの肌老化を防ぐ効果。
ローズヒップオイルには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど、抗酸化作用をもたらしてくれるビタミンが豊富に含まれています。
紫外線やストレスなど、さまざまな原因によって起きる酸化。
この酸化を抑えることで、シミ、しわ、たるみなどの肌老化を予防することができるのです。
またビタミンCは、コラーゲンの生成に必要な栄養素。
ビタミンCが豊富に含まれたローズヒップオイルを塗布することで、ハリや弾力のある肌を目指すことができるのです。
(ただし、ビタミンCはとても不安定な成分。多くの化粧品では、ビタミンCをビタミンC誘導体にすることで安定性を高めています。
ローズヒップオイルに含まれているのは、ビタミンC。ビタミンC誘導体ではないので、どこまで効果があるのか……ちょっと疑問に思っています。)
3.ローズヒップオイルの使い方
そんな美容効果の高さが魅力のローズヒップオイルですが、いろいろな使い方ができるのも魅力です。
具体的に、どのような使い方ができるのか、チェックしておきましょう。
3-1.ブースターとして
まず王道なのが、ブースターとして塗布する方法。
(※ブースターとは、化粧水の前に塗布することで、肌を整えたり、やわらかくしてくれる導入化粧品です。)
洗顔後、2~3滴のローズヒップオイルを取り、やさしく肌になじませていきます。
量が多すぎると、べたついて化粧ノリが悪くなるので、少量を塗るのがポイント。
肌がやわらかくなり、その後の化粧水の浸透がよくなるので、肌が乾燥していたり、ゴワついているときにおすすめです。
3-2.乳液やクリームに混ぜて
また、乳液やクリームに混ぜて使ってもOK!
保湿力がアップして、よりしっとりした仕上がりになります。
3-3.オイルパックに
肌を集中ケアしたいときや、オイルを早めに使いきりたいときにはオイルパックもおすすめです。
その際、蒸しタオルを使ったり、お風呂でパックをすると、オイルがしっかり浸透してより効果的です。
【蒸しタオルでオイルパック】
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【お風呂でオイルパック】
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3-4.ヘアケアに
ローズヒップオイルは、ヘアケアにも使えます。
まずは、アウトバストリートメントとしての使い方。
タオルドライ後、髪に数滴なじませてからドライヤーで髪を乾かします。
ドライヤーの熱から、髪を守ってくれますよ。
またスタイリング剤の代用として、パサつきが気になる毛先になじませるのもGood!
香りが気になるようであれば、お使いのヘアオイルと混ぜるとよいでしょう。
ただし、頭皮に塗るとトップがペタンコになってしまうので要注意。
あくまで、毛先のケアに使うようにしましょう。
3-5.手指のケアに
ローズヒップオイルは、手指のケアにもおすすめ!
感染対策で、こまめな手洗いやアルコール消毒によって、手指が荒れてしまっている方も少なくないですよね。
ローズヒップオイルは、傷の修復効果があるので、ささくれのある指に塗るのも効果的です。
そのまま塗ってもOKですが、伸びや香りが気になる場合は、ハンドクリームに混ぜて塗りましょう。
またネイルオイルの代用として、爪周りに塗ることで、美しく健やかな指先を目指すことができます。
3-6.ひじ、ひざ、かかとのケアに
ローズヒップオイルは、ひじ、かかとのケアにも最適。
角質をやわらかくしてくれる効果があるので、ガサガサが気になる部位に、やさしく塗り込みましょう。
その際、ゴシゴシ塗ると摩擦で余計に肌が硬くなってしまうので、やさしく浸透させるように心がけましょう。
3-7.ボディ全体に
もちろん、ローズヒップオイルをボディ全体のケアに使ってもOK!
お使いのボディクリームに混ぜて塗布すると、保湿力がアップします。
とくに、夏の強い紫外線にさらされたあとや、冬で肌がひどく乾燥しているときにおすすめです。
また、ボディマッサージに使うこともできます。
もちろんそのまま使うこともできますが、高価で、独特な香りがあるため、他のキャリアオイルに混ぜて使うのが一般的です。
4.ローズヒップオイルのデメリットや注意点
このように、高い美肌効果や、幅広い用途で人気のローズヒップオイル。
しかし、次のようなデメリットもあります。併せてチェックしておきましょう。
4-1.独特の香りがある
「ローズ」というネーミングから、薔薇の上品な香りがするのかな、と想像してしまいがちですが、そこは残念……。
ローズヒップオイルは、若干、油っぽい香りがします。
よく「魚臭い」と表現されますが、筆者はそこまで魚臭いとは思いませんでした。
とくに開封したてのオイルは、そこまで香りは気にならないかな、と思います。
ただホホバオイルやアルガンオイルなど、ほぼ香りのないオイルに慣れている方にとっては、やや臭く感じてしまうことも。
もし香りが気になるようであれば、他の精油と混ぜて使うなどして、カモフラージュするのも一手。
その際、ローズヒップオイルの瓶に精油を入れてしまうと、合わなかったときに修正できません。そのため、小皿や小瓶などに移してから、混ぜるようにしましょう。
4-2.酸化しやすい
また、ローズヒップオイルは、酸化しやすいというデメリットもあります。
その原因は、ローズヒップオイルは、リノール酸やリノレン酸という多価不飽和脂肪酸。
多価不飽和脂肪酸は、熱や光、空気で酸化しやすい性質があるのです。
そのため、
- 使ったらすぐに蓋をする
- 開封後、1ヵ月以内に使いきる
などして、できるだけ酸化させないようにしましょう。
髪やボディにどんどん使って、フレッシュなうちに使いきってしまうのもおすすめ。
できるだけ早く使いきれるように、小さなボトルで買うのもよいでしょう。
また
- 高温多湿の場所や直射日光が当たる場所は避けて、冷暗所で保管する
(商品によっては、冷蔵庫での保存が推奨されているものもあります。) - 遮光瓶に入ったものを選ぶ
なども心がけるとよいでしょう。
↓独特の香りや酸化が気になる方におすすめのオイルはこちら↓
4-3.ニキビ肌には要注意
また、ニキビがある場合は要注意。
ローズヒップオイルはニキビに効果的、という話もあります。
ニキビの原因菌のエサになるオレイン酸の含有量が少なく、皮脂のコントロールができるためです。
ただし、酸化したオイルは危険。
ローズヒップオイルは、酸化しやすいと先述しましたが、酸化したオイルはニキビの原因菌であるアクネ菌のエサになってしまうのです。
そのリスクを考えた上で、ニキビがあるときの使用は避けたほうがよいと、筆者は考えています。
一方、ニキビ跡には、ローズヒップオイルはおすすめ!
肌の修復に良いので、ニキビが治癒してから、スキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
5.おすすめローズヒップオイル3選
それでは最後に、おすすめのローズヒップオイルをご紹介します。
これからローズヒップオイルを購入予定の方は、参考にしてみてくださいね!
4-1.トリロジー ローズヒップオイル
ニュージーランドのブランド・トリロジーのローズヒップオイルです。種からボトル充填まで全工程が国際オーガニック認定を受けているという、地球にやさしい製品。
4-2.生活の木 ローズヒップオイル・バージン未精製
エイジングケア、フェイスケアにおすすめの未精製のローズヒップオイル。
4-3.メルヴィータ ビオオイル ローズヒップオイル
アルガンオイルで人気のメルヴィータから発売されているローズヒップオイル。
ただ遮光瓶ではないので、必ず日光の当たらない場所に保管して、早めに使いきるなどの注意が必要です。
6.まとめ
今回は、世界中で愛されている「ローズヒップオイル」について、ご紹介してきました。
野ばらの果実から抽出されたローズヒップオイルには、美容成分がたっぷり。
- 高い保湿効果
- 傷の修復
- 肌のターンオーバーを正常化
- 肌老化の予防効果
など、うれしい美容効果がたくさんあります。
また用途もさまざまで、顔はもちろん髪やボディまで、全身使える万能オイルです。
ただし、
- 独特の香りがある
- 酸化しやすいため、保管方法に気をつける
- ニキビがあるときは、使用を控えた方がよい
といったデメリットや注意点もあります。
このような点がクリアできれば、ローズヒップオイルは美肌にはうれしいことばかり!
美容成分がぎゅっと凝縮されたオイルで、輝く肌を手に入れてみてはいかがでしょうか。