スキンケアやマッサージオイルとして、注目を集めているライスブランオイル。
「ライスブランオイル」と聞くとピンとこないかもしれませんが、あの「米油」のことです。
スーパーにも必ず置かれているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
今回は、食用でもスキンケア用でも人気のライスブランオイルについてピックアップ!
どのような美肌効果があるのか、また危険性はないかなど、詳しく解説していきたいと思います。
また実際にライスブランオイルを使って、洗顔をしてみました。
その様子も写真付きでレポートしてみたいと思います。
ライスブランオイルにご興味がある方、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.ライスブランってどんなオイル?
まずはライスブランオイルがどのようなオイルなのか、その特徴を見ていきましょう。
1-1.ライスブランオイルとは
ライスブランオイルとは、米ぬかから抽出されるオイルのこと。
玄米から白米に精製する際に、外皮(米ぬか)が取り除かれます。
その米ぬかから抽出された油分がライスブランオイル。
玄米100Kgに対し1㎏程度しか抽出されないため希少ではありますが、日本でも作ることができる親しみやすいオイルです。
1-2.食用と美容用がある
ライスブランオイルは、食用と美容用があります。
・食用のライスブランオイル
栄養豊富なライスブランオイルは、健康面からも注目されています。
独特の香りやくせがなく、食べ物の味を邪魔しないので、揚げ物や炒め物、サラダなどあらゆる料理に使われています。
・美容用のライスブランオイル
ライスブランオイルはスキンケアにも取り入れられています。
マッサージや保湿、洗顔やヘアケアなど、いろいろな使い方ができる万能オイルです。
思わぬ肌トラブルを招かないためにも、スキンケアに使う際は食用ではなく美容用のオイルを使いましょう。
1-3.危険性はない
食べてよし塗ってよしのライスブランオイル。
しかし「危険性があるのでは?」と疑われることがあるようです。
その理由は、過去に異物混入により米油の食中毒事件が起きたことや、溶剤を使用した抽出法を不安視する声があるからのようです。
実際には、現在販売されているライスブランオイルに危険性はないと考えます。
気になる方はメーカーに問い合わせをするなどしてみてくださいね。
2.ライスブランオイルの美肌効果
スキンケアにも使えるライスブランオイル。
どのような美肌効果があるのでしょうか。掘り下げていきましょう。
2-1.保湿効果
ライスブランオイルは、乾燥した肌の保湿に効果的。
膜となって内部の水分の蒸発を防ぐことで、乾燥を防いでくれます。
またライスブランオイルに含まれているγーオリザノールには、皮脂腺の働きをサポートする効果も。皮脂の分泌量が減ってしまっている乾燥肌や年齢肌によい効果が期待できると考えます。
ただし肌の水分量を上げてくれるわけではありません。
肌をしっかり乾燥から守りたい場合は、化粧水で水分を補ったあとにライスブランオイルを使うようにしましょう。
2-2.抗酸化作用
ライスブランオイルは、抗酸化作用もあります。
活性酸素は、シミ、しわ、毛穴の黒ずみなどあらゆる肌トラブルやエイジングサインを引き起こす原因。
抗酸化作用のあるライスブランオイルを塗布することで、これらの肌トラブルを予防する効果が期待できます。
2-3.くすみ改善
ライスブランオイルには、血行不良によるくすみの改善にも効果が期待できます。
その効果を発揮するのは、ライスブランオイルに配合されているビタミンE。
ビタミンEは、血管を広げて血流を改善する効果があるため、くすんだ肌を明るい肌に導いてくれるでしょう。
2-4.シミの予防
ライスブランオイルは、シミ予防のサポートにもなると考えられます。
それには、ライスブランオイルに含まれているγ-オリザノールによる働きが関係しています。
・メラニンの生成を抑える
γ-オリザノールは、メラニン生成を引き起こす酵素・チロシナーゼの活性を抑制。メラニンの生成を抑えてシミを予防する効果が期待できます。
・UV-Bを吸収
ライスブランオイルに含まれているγ-オリザノールには、UV-Bを吸収する作用もあります。これが、紫外線が招くシミの予防につながると考えられます。
ただしUV-Aのダメージは軽減できません。
紫外線から肌をしっかりガードするためにも、日焼け止めは必ず塗るようにしましょう。
2-5.肌のごわつき改善
ライスブランオイルは、肌のごわつきの改善のサポートにも効果的。
ライスブランオイルには、オレイン酸が豊富に含まれています。
オレイン酸とは、私たちの皮脂にも含まれている成分。
大変肌なじみがよく、肌を柔らかくする作用が期待できます。
3.ライスブランオイルの使い方
以上のように、さまざまな美肌効果が期待できるライスブランオイル。
次のように、いろいろな使い方をすることができます。
3-1.肌の保湿
ライスブランオイルは、乾燥した肌の保湿に効果的。
化粧水でしっかり水分を与えたあとに、ライスブランオイルで蓋をすることで水分の蒸発を防ぐことができます。
3-2.マッサージ
ライスブランオイルは、マッサージに使うこともできます。
ただし、ややとろみがあるので、さらさらのオイルをお使いの方には伸びが悪いと感じるかもしれません。
そのようなときは、伸びのよいオイルとブレンドして使ってみてくださいね。
ちなみに、ライスブランオイルの保存期間(使用期限)は、開封してから1年です。
期限内に使い切れないときは、マッサージオイルとしてたくさん消費してみてはいかがでしょうか。
3-3.洗顔
ライスブランオイルで洗顔をすることもできます。
洗顔料の界面活性剤が苦手な方や、肌のうるおいを守りながら洗顔したい方にはおすすめです。
後ほど、実際に洗顔をした様子を詳しくレポートしますので、ご覧くださいね。
3-4.ヘアケア
ライスブランオイルは、ヘアケアにも取り入れることができます。
ライスブランオイルで、頭皮マッサージすることで血行が促進されて健やかな髪の育成のサポートになるでしょう。
またドライヤーの前に、少量をもみこめばアウトバストリートメントになり、熱のダメージを軽減。
パサついた毛先に少量を揉みこむことで、まとまりのある毛先になります。
3-5.手作りコスメに
ライスブランオイルは手作りコスメの材料としても大活躍。
酸化しにくいオイルなので、品質を長持ちさせることができるというメリットがあります。
4. ライスブランオイルの使用感
それでは実際に、ライスブランオイルがどのようなオイルなのか試してみましょう。
今回使ったオイルは、こちら。
『ライスブランオイル300ml (米油/米ぬか油) ※純国産米100%使用』
成分名は「コメヌカ油」のみ。
スキンケア専用のライスブランオイルです。
それでは、使用感をチェックしていきましょう。
4-1.色
ライスブランオイルは、ゴールデンホホバオイルのように、やや黄みがかった色をしています。
4-2.香り
香りは、ほぼありません。
オイル特有の油臭さが苦手な方も、使いやすいと感じました。
4-3.テクスチャー
ライスブランオイルは、とろみのあるテクスチャー。
伸ばしてみると、しばらくテカテカとしていました。
ローズヒップオイルのように、肌にすーっとなじんでいくようなさらっとしたオイルがお好みの方にとっては、やや重く感じるかもしれません。
5. ライスブランオイルで洗顔してみた
それではいよいよ、ライスブランオイルを使って洗顔をしてみたいと思います。
参考にしたのは、歌手で美容愛好家のmimiさん発案のオイル洗顔。
ベビーオイルを使った洗顔がSNSで話題になっていますが、今回はこれをライスブランオイルに変えてトライします。
5-1.事前準備
まずは洗顔に入る前に、準備しておくポイントをご紹介しましょう。
・用意するもの
用意したのはこちらの2点です。
- ライスブランオイル
- ティッシュペーパー(キッチンペーパーでも可)
・ポイントメイクはオフしておく
ポイントメイクは、ポイントメイクリムーバーでオフしておきます。
5-2.洗顔スタート
それでは、洗顔を行ってみたいと思います。
まず2プッシュほど、オイルを出してみます。
出したオイルを目の周りを除く、顔全体に塗布していきます。
両手のひらを顔にあてて、やさしくなじませましょう。
凹凸のある髪の生え際、鼻周り、口周りは、やさしくなでるようになじませます。
最後に、オイルを追加してまぶたにもなじませて完了です。
ティッシュを使って、やさしく押さえるようにオイルをティッシュに移していきます。
ティッシュを2,3枚使っているうちに、徐々にべたつきが減ってきました。
拭き終わってみると、さらさらした肌に♪
ベビーオイルで洗顔した時よりも、べたつきが気にならず、心地よい洗い上がりです。
ベビーオイル洗顔をやってみてべたつきが気になった方は、ライスブランオイルでトライしてみてもよいかもしれません。
最後に、ぬるま湯で残ったオイルや汚れを洗い流します。
オイルを塗った後なので、このように水をはじいています。
キュッとした洗い上がりがお好みの方には、物足りないかもしれませんが、うるおいを残して洗いたい方にはよいと思います。
ただし、小鼻の角栓は、残念ながら取れないままでした。
角栓を除去したいのであれば、やはり角栓にアプローチできる酵素の入った洗顔がよいでしょう。
5-3.メイク落ち検証
さらにライスブランオイルは、クレンジングの代わりにもなるのか試してみました。
右から
- リップ
- アイシャドウ
- パールのアイシャドウ
- アイブロウパウダー
です。
半分にライスブランオイルを垂らします。
指でメイクとなじませると、ふわっと浮いてきました。
ティッシュでオフすると、ほぼ落ちている印象。
さらに全体になじませてみると、ややリップとアイブロウパウダーが残っていました。
薄いメイクなら大丈夫ですが、落ちにくいメイクはやはり専用のクレンジング剤を使った方がよさそうですね。
6. まとめ
今回は、食用、美容用ともに注目を集めているライスブランオイルをピックアップしてきました。
ライスブランオイルは、米ぬかから抽出される栄養豊富なオイル。
保湿だけでなく、抗酸化作用やくすみ改善などさまざまな効果が期待されています。
実際に手に取ってみたところ、油臭さもなく、使いやすいオイルという印象。
洗顔料の代わりに使うと、肌のうるおいを守りながら汚れを落とすことができました。
界面活性剤が苦手な方は、ライスブランオイルでの洗顔にトライしてみるのもよいかもしれません。
その他にも、いろいろな使い方ができますので、楽しんでみてくださいね♪