「朝の洗顔は、水だけがよい。」
そんな意見を聞いたことはありませんか?
一方で、
「朝も洗顔料を使った方がいい。」
という意見を述べる人もいます。
実際、朝の洗顔は肌によくないのでしょうか。
それとも洗顔料を使ってしっかり洗った方がよいのでしょうか。
今回はそんな朝の洗顔の悩みにクローズアップ。
洗顔料の必要性や肌質別・朝の洗顔のやり方などを詳しく解説していきたいと思います。
次のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
- 朝の洗顔は、水だけでいい?
- 朝は洗顔したほうがいい?
- 朝に洗顔をするときの正しい方法は?
- オイリー肌の朝の洗顔はどうしたらいい?
- 乾燥肌でも朝に洗顔するべき?
- 朝の洗顔後、何をつける?
- 朝の洗顔後、何で拭く?
正しい洗顔の知識を身につけて、健やかな肌を目指しましょう。
Contents
1.【結論】肌の状態によって選ぶのが正解
朝の洗顔は、大きく分けて次の2通りの方法があります。
- 水かぬるま湯のみで洗う
- 洗顔料を使用して洗う
実はこれ、どちらも正解です。
朝の洗顔には大切な役割があり、顔を洗うこと自体は必要な行為。
それを水かぬるま湯で洗うか、洗顔料を使って洗うかの違いになります。
ご存じのとおり、洗顔料を使って洗った方がより汚れが落ちるので、基本的には洗顔料を使用して洗うのがよいでしょう。
しかし、「洗顔をする」ということは、少なからず肌のうるおいを奪うことにつながります。
そのため、極度な乾燥肌や敏感肌のときは、水かぬるま湯で洗ってうるおいを残す方がよい場合もあります。
その日の肌の状態に合わせて、洗顔料を使うか、それとも水やぬるま湯だけで洗うかをセレクトすることが大切です。
2.どうして朝に洗顔をするの?
そもそもどうして朝に洗顔をするのでしょうか。
前日の夜に洗顔をしているので、肌は清潔なはず。
それでも洗顔をするには、ある理由があります。
それは寝ているあいだに、肌が汚れるから。
私たちの肌は、寝ているあいだに皮脂や汗が分泌されたり、空気中のほこりが付着したりします。
日中外出しているときほどの汚れはないものの、肌が汚れてしまうのは確かです。
朝の洗顔は、それらの汚れをオフして肌を清潔に保つという重要な役割があります。
3. 朝の洗顔のメリット・デメリット
清潔な肌を保つために大切な朝の洗顔。
そんな朝の洗顔にはメリットとデメリットがあります。それぞれをチェックしていきましょう。
3-1.メリット
朝の洗顔には、次のようなメリットがあります。
・肌トラブルを予防する
朝の洗顔のメリットのひとつが、肌トラブルを予防できること。
朝に洗顔をすることで、古い角質や、寝ている間に分泌された皮脂や汗を除去することができます。
肌に残った皮脂は、肌トラブルの原因。
シミやくすみの原因となったり、古い角質と混ざり合って、角栓やニキビなどの原因になります。
朝の洗顔は、このような肌トラブルを予防することにつながります。
・スキンケア製品の浸透をアップさせる
スキンケア製品の浸透をアップできることも、朝洗顔のメリット。
肌に付着した皮脂や汗、ほこりなどを除去することで、スキンケア製品がスムーズに浸透。
洗顔をしないときよりも、高いスキンケア効果が期待できます。
・メイクノリをよくする
スキンケア製品がしっかり浸透することで、肌のキメが整い、メイクのりもアップします。
最近メイクのりが悪いと感じている方は、朝の洗顔から見直してみるとよいかもしれません。
3-2.デメリット
朝洗顔のデメリットは、肌を乾燥させること。
洗顔で肌は乾燥しないと思われるかもしれませんが、皮脂や汗には肌のうるおいを守る役割もあります。
それらを一時的に洗い流すわけですから、多少なりとも乾燥のリスクが生じます。
とくに洗顔料を使って洗った場合、乾燥のリスクが上昇。
肌は乾燥しすぎると、過剰に皮脂が分泌されたり、バリア機能が低下して紫外線の影響を受けやすくなってしまうなど、トラブルの原因になります。
朝の洗顔はそのようなデメリットがあるため、洗顔後、速やかに保湿をすることが大切です。
4.【肌質別】朝洗顔のやり方や洗顔料の選び方
それではここから、肌質別のおすすめの朝の洗顔方法をご紹介します。
肌質は変化します。
ホルモンバランスによって肌が敏感に傾いたり、季節によって肌が乾燥してしまうことも。
ご自身の肌質をこれと決めつけずに、その日の肌の状態をしっかり見極めて適切な洗顔法を取り入れるようにしましょう。
4-1.【全肌質共通】基本の洗顔方法
まずはじめに、全肌質共通、洗顔料を使った基本の洗顔方法をご紹介します。
- 水かぬるま湯で軽く予洗いする
- 洗顔料をしっかり泡立てる
- Tゾーンに泡を乗せて、摩擦を起こさないように、モフモフとやさしく押し洗いをする
- Uゾーンに泡を乗せて、Tゾーン同様にやさしく洗う
- 目の周りなど細かい部分をやさしく洗う
- ぬるま湯で洗い流す。この際もゴシゴシしたり、直接シャワーをかけたりせず、ぬるま湯を手にすくって、やさしくすすぎをする
- 清潔なタオルを肌にやさしく押し当てるように水分を取る
その後、速やかにスキンケアに入りましょう。
4-2.脂性肌
脂性肌の朝の洗顔のポイントは、次のとおりです。
・洗顔料を使う
脂性肌の人は、基本的に朝も洗顔料を使うのがおすすめ。
脂性肌の方は皮脂量が多いので、洗顔料を使って皮脂をスムーズにオフすることで、ニキビや毛穴の目立ちなどのトラブルを防ぐことができます。
やり方は、先ほどご紹介した基本の洗顔方法でOKです。
・Tゾーンの洗いすぎに注意
皮脂を取り除こうと、Tゾーンをゴシゴシしてしまうのは逆効果。
肌が乾燥すると、内部を乾燥から守ろうと、余計に皮脂分泌が過剰になってしまいます。
ゴシゴシしたり、長時間洗うのではなく、洗う順番で調整するようにしましょう。
・引き締め効果のある化粧水と保湿化粧水のダブル使い
Tゾーンの皮脂が気になる方は、引き締め効果のある化粧水を使うのがおすすめ。
ただし、引き締め化粧水は保湿力が低いので、他の部分はさっぱりとした保湿化粧水でしっかり保湿してあげることで、過剰な皮脂分泌を防ぎます。
4-3.乾燥肌
乾燥肌の方は、次のような洗顔法がおすすめです。
・軽度の乾燥肌は洗顔料を使ってOK
乾燥肌の人も、基本的には洗顔料を使ってOKです。
その際、洗顔後につっぱらない肌にやさしい洗顔料で、速やかに洗いましょう。
・粉が吹くほど極度に乾燥しているときは、ぬるま湯で
一方で、粉が吹くほど極度に乾燥しているときは要注意。
そのようなときは、ぬるま湯だけで洗うことで乾燥を防ぐことができます。
その際、お湯を使ってしまうと、結局肌を乾燥させてしまうので、32℃程度のぬるま湯を使うようにしましょう。
・ブースターで肌を柔らかく
乾燥肌は、洗顔後にブースターを取り入れるのがおすすめ。
乾燥でごわついた肌が柔らかくなり、化粧水の浸透をアップさせることができます。
4-4.混合肌
Tゾーンがべたついて、Uゾーンが乾燥する混合肌の方は、次のような洗顔法が有効です。
・部分的に洗顔法を変える
混合肌の方は、Tゾーンをしっかり洗い、Uゾーンは軽く洗うか、水かぬるま湯だけで洗うなど、部分的に変えるのがおすすめ。
それにより、油分と水分のバランスを整えることができます。
4-5.敏感肌
敏感肌の方は、次のようなポイントに気をつけて朝の洗顔を行いましょう。
・肌荒れがひどいときは、水かぬるま湯のみの洗顔
肌荒れがひどいときは、水かぬるま湯だけで洗うのもOK。
その際、摩擦に十分気をつけながら、やさしく丁寧に洗いましょう。
・ラウリン酸フリー
敏感肌の方は、洗顔料はなるべく刺激の強い成分が入っていない、肌にやさしいものがベター。
なかでもラウリン酸フリーの洗顔料はおすすめです。
ラウリン酸とは、多くの洗顔料に配合されている成分。肌に残りやすく刺激となる場合もあるので、肌が敏感に傾いているときや乾燥しているときは、ラウリン酸フリーの洗顔料を使用するとよいでしょう。
5. 角栓、ニキビに悩む人に有効な洗顔方法
肌質に関わらず、角栓やニキビに悩む人は多くいらっしゃいますよね。
角栓やニキビのケアにとって、朝の洗顔はとても大切。
朝洗顔がもたらす角栓やニキビへの効果を見ておきましょう。
5-1.角栓ケア
角栓とは、古い角質と皮脂が混ざってできた塊のこと。
最初は白い角栓ですが、酸素や紫外線に触れることで硬く取れにくい黒い角栓になります。
角栓を作らないためには、古い角質と皮脂を洗顔で取り除いてあげることが大切。
朝の洗顔で、寝ている間に溜まった古い角質と皮脂をオフすることで、角栓の予防につながります。
なかでも、古い角質と皮脂にアプローチしてくれる酵素洗顔はおすすめです。
酵素洗顔は刺激が強いものが多く、基本的に週1回程度のスペシャルケアで取り入れます。
しかし、製品によっては毎朝の洗顔に使用できるマイルドな洗顔料もあります。
5-2.ニキビケア
ニキビも、古い角質と過剰な皮脂が原因。
古い角質が蓄積して、入口が狭くなり、その中に過剰な皮脂が蓄積。
皮脂が大好物なニキビの原因菌が繁殖して、ニキビができてしまいます。
そのため、ニキビを予防するためには、朝の洗顔も重要。
溜まった皮脂や古い角質を、しっかり洗い流してあげることが、ニキビができにくい肌を目指す第一歩となります。
なかでも、古い角質や皮脂にアプローチできる酵素や、皮脂の吸着力のあるクレイが配合された洗顔料は有効です。
6.まとめ
今回は、「朝の洗顔で洗顔料を使った方がよいのか、それとも水かぬるま湯だけで洗ったほうがいいのか」という疑問についてクローズアップしてきました。
朝の洗顔に明確なルールはありません。
洗顔料を使えば、寝ている間に分泌された皮脂や汗、付着したほこりなどを、スムーズに洗い流すことができます。
しかし、極度に乾燥肌が乾燥しているときや、敏感になっているときは、水やぬるま湯だけで洗って必要なうるおいを残すことも大切。
その日のご自身の肌の状況に合わせて、適切な洗顔を取り入れるようにしましょう。