ハワイのお土産として有名なチョコレートの中に入っている「マカダミアナッツ」。
そんなマカダミアナッツから抽出されるマカダミアナッツオイルは、美容効果と健康効果が高いことから注目を集めています。
スキンケアに使えば肌をしっとり柔らかく整えてくれ、料理に取り入れれば強い抗酸化作用で動脈硬化や高血圧の予防が期待できます。
今回は、マカダミアナッツオイルの嬉しい効果から、美容・料理に取り入れる方法まで、さまざまな情報を余すことなくお伝えします!
「マカダミアナッツオイルってどんな効果があるの?」
「スキンケアに取り入れるにはどうすればいいの?」
「料理に取り入れる方法は?」
こんな疑問をお持ちの方は、ぜひ読んでみてくださいね。
この記事を読み終わる頃には、きっとマカダミアナッツオイルを使ってみたくなっているはずですよ♪
1.マカダミアナッツオイルってどんなオイル?
成分の75%を油分が占めるマカダミアナッツ。
そんなマカダミアナッツから抽出されたオイルがマカダミアナッツオイルです。
原産国としてはケニアやオーストラリアが有名で、マカデミアナッツオイルと表記されることもあります。
一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸やパルミトレイン酸が豊富で、特にパルミトレイン酸の含有量がダントツで多いのが特徴です。
パルミトレイン酸は、肌にハリやツヤをもたらしてくれる美容効果があります。また、糖尿病や高血圧の予防に役立つという健康効果も。
マカダミアナッツオイルに含まれている主な成分とその作用は下記のとおりです。
【オレイン酸】
(美容)保湿効果が高く、肌を柔らかくする
(健康)動脈硬化や高血圧を予防する/便秘を解消する
【パルミトレイン酸】
(美容)肌にハリやツヤをもたらす
(健康)糖尿病、高血圧を予防する
【リノレン酸】
(美容)水分の蒸発を防ぎ、うるおいをキープする
(健康)アレルギーを抑制する/血流を改善し血栓を予防する
【ファイトケミカル(フィトケミカル)】
(美容・健康)高い抗酸化力で活性酸素を取り除く
【ビタミンE】
(美容・健康)高い抗酸化力で脂質の酸化を防ぐ
2.マカダミアナッツオイルの効果とは?
先ほども軽くご紹介しましたが、マカダミアナッツオイルの効果をここで詳しくご紹介します。
美容効果と健康効果の2種類に分けてお伝えしますね。
2-1.マカダミアナッツオイルの美容効果
スキンケアに取り入れると、驚くほどの美容効果を発揮するマカダミアナッツオイル。
果たして、どんな嬉しい効果があるのでしょうか?
2-1-1.肌にハリとツヤをもたらす
パルミトレイン酸は人の皮脂にもともと存在する成分で、肌にハリとツヤをもたらすことから「若さの脂肪酸」とも呼ばれています。
このパルミトレイン酸は加齢とともに減少し、足りなくなると肌のうるおいが低下。乾燥によるシワや肌荒れなどのトラブルが起こりやすい状態になるんです。
そんなときは、マカダミアナッツオイルでパルミトレイン酸を補いましょう。
減少したパルミトレイン酸をマカダミアナッツオイルで補給すれば、うるおいのある若々しい肌が保てます。
2-1-2.肌を素早く保湿する
マカダミアナッツオイルの別名はバニシングオイル=消えるオイル。
肌になじませると、まるで消えるように浸透してくれるんです。
オイル特有のべたつきが少なく、オイルの使用感が苦手な人にも使いやすいオイルです。
乾燥肌にも素早く浸透して、高い保湿効果を発揮してくれます。
2-1-3.紫外線から皮膚を守る
マカダミアナッツオイルは、酸化に非常に強いため、紫外線から皮膚を保護してくれる効果があります。
ただし、市販の日焼け止めのような高い紫外線カット効果は期待できないので、ほかのアイテムと一緒に使うことをおすすめします。
2-2.マカダミアナッツオイルの健康効果
続いては、マカダミアナッツオイルの健康効果を見ていきましょう。
さまざまな栄養素を含んでいるため、多くの効果が期待できそうですね。
2-2-1.糖尿病や高血圧を予防する
マカダミアナッツオイルに豊富に含まれるパルミトレイン酸は、オレイン酸とともに悪玉コレステロールの増加を抑制し、血糖値を下げる効果があります。
その作用により、糖尿病や高血圧といった生活習慣病を予防することができます。
2-2-2.脳卒中を予防する
パルミトレイン酸には、他にも嬉しい効果があります。
パルミトレイン酸は血管に入ることができる脂肪酸のため、老化によってやせ細る血管を強くしなやかにして脳卒中を予防します。
2-2-3.動脈硬化を予防する
オレイン酸には、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
しかも、動脈硬化を予防する効果がある善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールだけを減らすことができるのが優秀な点です。
2-2-4.便秘を解消する
オレイン酸は小腸で吸収されにくいため、大腸まで届いて潤滑油となり、排便をスムーズにしてくれる効果があります。
また、硬くなった便をやわらかくすることで便秘を解消することができます。
3.マカダミアナッツオイルの使い方
ここからは、マカダミアナッツオイルのさまざまな使い方をご紹介します。
美容と料理、それぞれに取り入れる方法をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
3-1.マカダミアナッツオイルを美容に取り入れる
マカダミアナッツオイルは、スキンケアやヘアケア、ボディケアなどに取り入れることができます。
顔や体に使う場合は、美容用のマカダミアナッツオイルを使ってくださいね。
3-1-1.クレンジングとして
マカダミアナッツオイルはクレンジングとして使うことができます。
メイクを落とすのはもちろん、おすすめなのは毛穴汚れを取り除く「毛穴クレンジング」として使う方法。
マカダミアナッツオイルは人の皮脂に近い成分でできているため、角栓の原因である皮脂となじみやすく、排出をスムーズにしてくれる効果があります。
使い方は簡単なので、毛穴が気になる方はぜひ試してみてください。
- メイクをしている場合はあらかじめ落としておく。
- 毛穴が気になる部分を、10分ほどかけて優しくマッサージする。
- 32℃程度のぬるま湯でよく洗い流す。
クレンジング剤でのマッサージは、肌に負担をかけるためよくないと言われることがありますが、マカダミアナッツオイルは界面活性剤が入っていないので心配ご無用ですよ♪
3-1-2.ブースターとして
マカダミアナッツオイルには肌を柔らかくしてくれる効果があるので、ブースターとしても活躍します。
硬い土よりも、耕された土の方が水の浸透性がいいように、肌も柔らかくなれば化粧水の浸透がよくなります。
私は、マカダミアナッツオイル配合の「ピュアセラ美容オイル」をもっぱら愛用中。
化粧水の前に使うと、その後の化粧水の入りが違うんです!
まるで肌が化粧水をゴクゴク飲んでいるかのごとく吸収して、しっとりもっちりとした肌に♪
セラミドも入っているので、乾燥が気になるときにもぴったりです。
3-1-3.リップパックとして
マカダミアナッツオイルはリップパックにも使えます。
使い方は簡単。マカダミアナッツオイルを唇にたっぷりと塗って、ラップで覆って3分ほどパックするだけ。
乾燥しがちな唇がしっとりプルプルになりますよ。
ラップの上からホットタオルをのせると、浸透性が高まりさらに効果的◎
3-1-4.ボディオイルとして
マカダミアナッツオイルは浸透性が高いため、全身に使っても嫌なべたつきが残りません。
素早く保湿してくれるだけでなく、肌にハリももたらしてくれるので、ボディケアにもぴったりなんです。
3-1-5.ヘアケアとして
マカダミアナッツオイルをヘアケアに使うのもおすすめ。
タオルドライ後、ドライヤー前に髪の毛先を中心になじませれば、マカダミアナッツオイルが髪をコーティングして熱によるダメージから守ってくれます。
また、マカダミアナッツオイルは頭皮クレンジングにも使えますよ。
シャンプー前に髪をブラッシングし、500円玉大のマカダミアナッツオイルを頭皮になじませて、頭皮を動かすようにマッサージします。
あとはいつもどおりシャンプーするだけ。頭皮の乾燥改善や血行促進が期待できるだけでなく、マッサージの効果で顔もすっきり♪
3-2.マカダミアナッツオイルを料理に取り入れる
続いては、マカダミアナッツオイルを料理に取り入れる方法をご紹介します。
当然ですが、料理に取り入れる場合は食用のものを使いましょう。
3-2-1.ドレッシングの代わりとして
マカダミアナッツオイルは、ドレッシングの代わりにサラダなどにかけて食べることができます。
ナッツ特有の香りと甘みがあるため、そのままでもおいしく食べられますよ。
3-2-2.調理油として
マカダミアナッツオイルは沸点が175度と高いため、加熱調理にも適しています。
調理油や揚げ油として、オリーブオイルなどの油と同じように取り入れることができます。
3-2-3.お菓子作りの際の油分として
パンやクッキー、ケーキなどのお菓子作りの際にマカダミアナッツオイルを使うのもおすすめです。
糖質をほとんど含まないマカダミアナッツオイルは、お菓子作りの油分の代用としてぴったりですよ。
4.マカダミアナッツオイルを使うときに気をつけたいこと
ここまで、マカダミアナッツオイルの効果やメリット、使い方をご紹介してきましたが、気をつけるべきポイントもいくつかあります。
4-1.用途によって美容用と食用を使い分ける
美容に料理にと、さまざまな使い方ができるマカダミアナッツオイルですが、用途に合わせて美容用と食用を使い分けるようにしましょう。
特に、スキンケアに取り入れる際は、必ず美容用のものを使ってください。
「食用は安全だし、顔に塗っても大丈夫なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、食用オイルは栄養を残すため精製度が低く、油焼けを起こす可能性があります。
4-2.敏感肌の人は精製度の高いものを選ぶ
マカダミアナッツオイルには未精製タイプと精製タイプがあります。
未精製タイプは採れたままの色や香り、栄養成分がしっかり残っていますが、これらの成分が肌への刺激になってしまう場合も。
肌が敏感な人は精製タイプを選ぶとよいでしょう。
4-3.ナッツアレルギーの人は使用しない
たくさんのメリットがあるマカダミアナッツオイルですが、ナッツ自体にアレルギーがある人は使用を控えましょう。
また、アレルギーではなくても肌に合わない場合もありますので、使用前はパッチテストをするようにしてください。
4-4.食用の場合は過剰摂取に注意する
体にいいマカダミアナッツオイルですが、摂りすぎはよくありません。
20代~40代女性の1日の油の摂取目安量は、大さじ4~5杯(約45~65g)程度です。
それ以上は脂質過多になりますので、気をつけましょう。
5.まとめ
マカダミアナッツオイルの効果についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
マカダミアナッツオイルには、美容面でも健康面でも嬉しい効果がたくさんあります。
具体的には下記のとおりです。
【美容効果】
- 肌にハリとツヤをもたらす
- 肌を素早く保湿する
- 紫外線から皮膚を守る
【健康効果】
- 糖尿病や高血圧を予防する
- 脳卒中を予防する
- 動脈硬化を予防する
- 便秘を解消する
スキンケアではクレンジングやブースター、リップパックなど、さまざまな使い方で取り入れることができます。
また、顔だけでなくボディやヘアにも使えるので、1本あると便利なオイルです。
料理に取り入れる場合は、ドレッシングとしてそのままかけたり、調理油やお菓子作りの際の油分の代用として使うことができますよ。
なお、顔に使うときは美容用、料理に使うときは食用と、用途に合わせて使い分けるようにしてくださいね。
あなたもマカダミアナッツオイルで、全身うるうる肌を目指してみませんか♪