顔の角質ケアでつるつる肌を手に入れよう!洗顔から保湿まで角質ケアの正しい方法を解説
ふと気がつくと顔がくすんでいたり、ニキビができていたり……。
そんな肌トラブルを引き起こす原因のひとつに「古い角質」があります。
古い角質は、本来、自然と剥がれ落ちていくもの。
しかしターンオーバーの乱れなどで、肌に蓄積してしまうことがあります。
そこで今回は、古い角質のケア方法について徹底解説。
洗顔から保湿まで、健やかな肌を作る正しい角質ケアをご紹介していきます。
つるつるで明るい肌を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.角質って何?

角質って何?
角質とは、一体どのようなものなのでしょうか。
その特徴をチェックしていきましょう。

1-1.角質とは

角質とは、肌の一番表面にある角質層の細胞のこと。
水分の蒸発を防ぎ、外的刺激から内部を守るというバリア機能の役割を担っている部分です。

1-2.ターンオーバーによって生まれ変わる

細胞は本来、ターンオーバーによって、新しく生まれ変わっています。
部位や年齢にもよりますが、ターンオーバーのサイクルはだいたい4~6週間。
このサイクルで、細胞が角質層に押し上げられ、最終的に剥がれ落ちていきます。
しかし、何かしらの理由でターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が蓄積してしまうことがあります。
古い角質の蓄積は、あらゆる肌トラブルを引き起こす原因に。
どのようなトラブルを引き起こすのか、次章で詳しく解説しますね。

1-3.垢との違い

角質と似たワードで「垢」があります。
垢とは、古い角質と、皮脂や汗などの分泌物、空気中のほこりなどが混ざり合った「汚れ」のこと。
毎日の洗顔で垢を落として肌を清潔に保つことは、健やかで美しい肌を維持するために必要なケアです。

2.古い角質が溜まるとどうなる?

古い角質が溜まるとどうなる?
古い角質が蓄積してしまうと、どのような肌状態になってしまうのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。

2-1.くすみ

古い角質の蓄積が引き起こすのが、くすみ。
ターンオーバーによって古い角質が剥がれ落ちることで、明るく透明感のある肌をキープすることができます。
しかし古い角質が蓄積すると、透明感は消失。くすんだ暗い肌になってしまいます。

2-2.ごわつき

肌のごわつきも、古い角質が引き起こすトラブル。
健やかな肌は、ターンオーバーによって、やわらかくなめらかな状態が保たれています。
しかし古い角質が蓄積すると、肌はごわついた状態に。
化粧水が浸透しづらくなり、化粧ノリも悪くなります。

2-3.ニキビ

古い角質の蓄積が引き起こす肌トラブルとして、ニキビも挙げられます。
古い角質が蓄積すると、毛穴の入り口が狭くなり、毛穴の内部に皮脂が滞留。
そこにニキビの原因菌・アクネ菌が増殖して、炎症を起こします。
ニキビ予防には、皮脂を取り除くだけでなく、古い角質のケアも大切です。

2-4.毛穴の黒ずみ

毛穴の黒ずみも、古い角質が招くトラブルです。
古い角質や皮脂が塊となり、毛穴を塞いでいるのが「角栓」。
最初は白くやわらかい角栓ですが、これが酸素や紫外線に触れると、黒く硬くなってしまいます。
これが、毛穴の黒ずみの正体。
繰り返すいちご鼻にお悩みの方は、適切な角質ケアが必要です。

3.古い角質が蓄積する原因

古い角質が蓄積する原因
以上のように、さまざまな肌トラブルの原因となる古い角質。
ターンオーバーで剥がれ落ちるはずの角質は、なぜ蓄積してしまうのでしょうか。
具体的な原因を見ていきましょう。

3-1.加齢

第一に挙げられる原因が、加齢。
ターンオーバーの周期は、年齢を重ねるにつれて徐々に遅くなります。
個人差もありますが、20代で28日くらいの周期が、40代では40日くらいになると言われています。
加齢によって肌に透明感が失われていくのは、このターンオーバーの遅延がひとつの原因と言えるでしょう。

3-2.摩擦

摩擦も、古い角質が蓄積する大きな原因。
肌は摩擦を受けると、内部を守ろうとして角質を厚くします。
  • ゴシゴシ洗顔
  • 激しいパッティング
  • 拭き取りクレンジング
  • 服の着脱
  • 顔を触る癖
  • 頬杖
これらは、摩擦を引き起こす原因になるので注意しましょう。

3-3.紫外線

さらに、古い角質が蓄積する原因として挙げられるのが紫外線。
紫外線によるダメージを防御しようと、肌は角質を厚くします。
紫外線は、365日降り注いでいるので、一年を通してケアが必要。
日焼け止めはこまめに塗りなおすなどして、紫外線から肌を守りましょう。

3-4.乱れた生活習慣

乱れた生活習慣も、古い角質の蓄積を招く原因。
  • 睡眠不足
  • 栄養バランスの悪い食事
  • 過剰なストレス
これらは、ターンオーバーを乱す原因となってしまいます。
生活習慣を整えて心身共に健やかな日々を過ごすことも、角質ケアの一環です。

4.正しい角質ケア① 古い角質の除去

正しい角質ケア① 古い角質の除去
それではここから、具体的に正しい角質ケアの方法について解説していきます。

4-1.基本は毎日の正しいクレンジング&洗顔

角質ケアの第1ステップは、毎日のクレンジングと洗顔の見直しです。

・クレンジング

クレンジングは、次のようなポイントを意識しましょう。
・帰宅後できるだけ速やかに
長時間、メイクを乗せておくと、健やかな肌にダメージを与える過酸化脂質を増やしてしまいます。
帰宅後できるだけ速やかにメイクオフしましょう。
・拭き取りクレンジングの頻度に注意
メイクと共に古い角質もオフできる拭き取りタイプのクレンジング。水クレンジングやウォータークレンジングなどと呼ばれることもあります。
水のない場所でもメイクオフできるとても便利なアイテムですが、コットンによる摩擦が生じてしまうのがウィークポイント。
疲れたときだけのお助けアイテムにするなどして、毎日の使用は避けましょう。

・洗顔

洗顔は、次のようなポイントを意識しましょう。
・洗いすぎない
古い角質をオフしようと、洗いすぎるのは逆効果。肌を乾燥させて、ターンオーバーを乱す原因となってしまいます。
・1日何度も洗顔する
1日何度も洗顔する必要はありません。
朝、晩2回、丁寧な洗顔を心がけましょう。
・長い時間洗う
1回の洗顔の時間も注意したいポイント。長く洗いすぎると必要なうるおいを奪ってしまいます。
30秒くらいですすぎをするようにしましょう。
・摩擦に注意
洗顔中の摩擦にも、細心の注意を。
たっぷりの泡で、指と肌が触れないように、モフモフと押し洗いをしましょう。
すすぎの際もゴシゴシせずに、ぬるま湯をやさしくかけるのが正解。
すすぎ後は、やわらかいタオルをやさしく押し当てるように水分を取りましょう。

4-2.ピーリングは刺激が強い

角質ケアといえば、「ピーリング」。
ホームケアから美容皮膚科での施術など、さまざまなピーリング法があります。
しかし、ピーリングは刺激が強いので、あまりおすすめできません。
古い角質を効率的にオフすることはできますが、場合によっては、乾燥や摩擦によるシミの発生など、別の肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあるからです。
とくに、乾燥肌や年齢肌、敏感肌の方は、使用に注意しましょう。
どうしてもピーリングを行いたい場合は、刺激が強すぎないもの、保湿成分が含まれているものなどがおすすめです。
また、ピーリング成分には、毛穴の汚れにアプローチしてくれるBHA、表面の角質ケアに効果的なAHA、よりマイルドな使い心地のPHAなどがあります。
肌悩みに合ったピーリング成分が配合されている製品を選んでみてくださいね。
ピーリング後は、肌が乾燥し、紫外線に対しても敏感になっているので、入念な保湿とUVケアも忘れないようにしましょう

4-3.酵素パウダーはスペシャルケアとして

ピーリングのほかに、身近な角質ケアアイテムとして、酵素パウダーがあります。
酵素は、古い角質にアプローチしてくれる成分。
酵素パウダーはドラッグストアでも購入でき、自宅で手軽に角質ケアができるアイテムです。
ただし、刺激が強いため、週1のスペシャルケアとして取り入れるようにしましょう。

4-4.毎日使える摩擦レス酵素洗顔

同じく酵素が配合された洗顔でも、毎日使用できるタイプのものもあります。
私が愛用しているのは、『ディープクレイ』という酵素とクレイが配合されたパックタイプの洗顔料。
酵素とクレイのWアプローチによって、古い角質や毛穴に詰まった汚れもオフできるので、くすみのない明るい肌に。
パックして洗い流すだけなので、摩擦も生じません。
低刺激処方なので、毎日使用可能なのもポイント。
毎日コツコツ角質ケアを行いたい方は、このような洗顔がおすすめです。

5.正しい角質ケア② 保湿でターンオーバーを整える

正しい角質ケア② 保湿でターンオーバーを整える
「角質ケア」というと取ることばかりに意識が行きがちですが、保湿をすることも大切です。
丁寧な保湿で、ターンオーバーを整えることで、古い角質が蓄積しにくい肌を目指しましょう。

5-1.水分+油分

「化粧水だけ」、「オイルだけ」といったシンプルスキンケアもありますが、肌を確実に保湿するには、水分と油分のダブル使いがおすすめ。
化粧水で水分を与えて、乳液やクリームで蓋をすることで、うるおいのある肌をキープすることができます。

5-2.乾燥肌、年齢肌にはスペシャルケアも

乾燥肌や年齢肌の方は、次のようなアイテムをプラスするのも有効です。

・ブースター

肌がごわついて浸透が悪くなっているときは、ブースターが効果的。
肌がやわらかくほぐれて、その後のスキンケア製品の浸透がアップします。

・セラミド化粧品

乾燥が強い方は、セラミド化粧品を取り入れるのも一手。
セラミドは、水分を挟み込んで蒸発を防ぐため、保湿に欠かせない成分です。
もともと肌に存在するセラミドは加齢とともに減少してしまうので、スキンケアで補ってあげることで、肌のうるおいをキープしやすくなります。

6.まとめ

今回は、顔の古い角質ケアについて解説してきました。
古い角質を適切なケアで取り除くことで、明るくつるつるな肌を目指すことができます。
角質ケアとして広く知られているピーリングは、刺激が強いので、頻繁な使用はおすすめできません。
毎日の正しい洗顔に加えて、マイルドな酵素洗顔、丁寧な保湿などが効果的。
これらのケアで、肌のターンオーバーを整えて、古い角質が蓄積しにくい肌環境を作りましょう。
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