顔の皮がポロポロむけてしまった経験はありませんか?
肌がカサカサしたり粉吹き状態になると、メイクノリも悪く心もどんよりしてしまいますよね。
それは、肌がひどく乾燥してバリア機能が低下しているサイン。
うるおいのある肌にするために、スキンケアと生活習慣の見直しが必要です。
今回は、そんな顔の皮むけ、カサカサ、粉吹きなど乾燥から起こるトラブルについて徹底解説。
その原因と対策を詳しくお伝えしていきたいと思います。
あらゆる対策でカサカサ肌を本気で克服!うるうる肌で秋冬を乗り越えましょう♪
Contents
1.顔の皮がむけるのはなぜ?
なぜ顔の皮むけが起こるのでしょうか。
その原因を探っていきましょう。
1-1.肌の乾燥
皮むけの主な原因は「肌の乾燥」。
本来、私たちの肌のうるおいは、3つの保湿因子で保たれています。
・皮脂……膜を張って水分の蒸発を防止
・セラミド……水分を挟み込んで蒸発を防止
・天然保湿因子(NMF)…… 水分をしっかりつかんで角質層内に保持
3つの保湿因子が正常に機能することで、「バリア機能」という役割を果たします。
バリア機能とは、肌内部の水分の蒸発を防いだり、外部刺激から肌を守ること。
バリア機能が正常であれば、肌のうるおいはキープされます。
しかし、何らかの理由で3つの保湿因子が正常に機能しないと、肌が乾燥。
バリア機能は低下してしまいます。
すると、肌内部の水分はどんどん蒸発。
乾燥した角質細胞がめくれて、皮むけが起きてしまうのです。
2.肌を乾燥させる原因
肌が乾燥する原因は、いくつか考えられます。
詳しくチェックしていきましょう。
2-1.空気の乾燥
肌を乾燥させる原因のひとつが空気の乾燥。
秋冬になると湿度は下がり、空気は乾燥しますよね。
また、長時間のエアコンの利用も乾燥を促進。
エアコンは空気中の水分を一緒に吸収するため、夏の冷房も湿度を下げる原因になるのです。
湿度が下がると、肌の水分量も低下。
湿度が40%以下になると、肌は乾燥しやすくなるといわれています。
肌の乾燥を防ぐための理想的な湿度は約60%。
室内では加湿器などを利用して、湿度をコントロールすることをおすすめします。
2-2.加齢
加齢も肌を乾燥させる原因のひとつ。
肌のうるおいを保つ3つの保湿因子は、加齢とともに低下してしまいます。
個人差がありますが、とくに40代を超えると乾燥が顕著に。
セラミド配合化粧品など、保湿因子を補うスキンケアが有効です。
2-3.間違ったスキンケア
次のような間違ったスキンケアも、乾燥を促す原因になります。
・過度なクレンジングや洗顔
クレンジングや洗顔で、メイク汚れや皮脂、ほこりなどをしっかり落とすことはとても大切。しかし過度な洗顔は、うるおいを保つ保湿因子を洗い流してしまいます。
・1日に何度も洗顔をする
・ナチュラルメイクでもオイルクレンジングを使う
・熱いお湯ですすぐ
・ゴシゴシ洗う
・長い時間、クレンジングや洗顔をする
これらは肌を乾燥させる原因になるので、改善が必要です。
後ほど正しい洗顔方法について解説しますので、併せてチェックしてみてくださいね。
・保湿が不十分
保湿が不十分であると、肌の乾燥を招きます。
・洗顔後、時間を空けてからスキンケアをする
・化粧水だけつけて、乳液やクリーム、オイルなどは使わない
・化粧水は使わず、他のアイテムだけで済ませている
・高級化粧品を使っているので、1回分の使用量を減らしている
・実年齢よりも若い世代のスキンケア製品を使っている
このようなスキンケアは、肌を乾燥させる可能性があります。
しっかり保湿をして、肌に十分なうるおいを与えてあげましょう。
・ピーリングのしすぎ
ピーリングのしすぎも、肌を乾燥させる原因に。
ピーリングとは、毛穴に詰まった老廃物を排出したり、蓄積した古い角質をはがれやすくすることができるお手入れ。
しかし、過度に行うと必要な角質までオフしてしまい、乾燥を招くことになります。
適切な頻度で行い、皮むけや粉吹き、カサカサなど症状が起きているときは、行わないようにしましょう。
2-4.紫外線
紫外線は、日焼けやシミを引き起こすイメージがありますが、肌の乾燥の原因にもなります。
とくに日焼けの原因となるUV-Bは肌の表面にダメージを与えて角層から水分を奪ってしまいます。
エネルギーが強く、散乱性も高いので、しっかりUVケアをすることが大切です。
2-5.摩擦
摩擦も乾燥を引き起こす原因に。
摩擦がターンオーバーを乱し、バリア機能を低下させてしまうのです。
・ゴシゴシ洗顔
・クレンジングシート
・メイクのパフやブラシ
・頬杖
これらのように、日常には摩擦を起こすものがたくさんあります。
とくに皮むけが起きているときは、肌がデリケートになっているので、摩擦が起きないように注意しましょう。
3.顔の皮むけを防ぐスキンケア
顔の皮むけを防ぐためには、正しいスキンケアを行うことが大切です。
次のポイントに注意して、スキンケアの見直しをしてみてくださいね。
3-1.丁寧なクレンジング&洗顔
先述したように過度なクレンジングと洗顔は、肌を乾燥させます。
丁寧なクレンジングと洗顔で、うるおいに必要な保湿因子を洗い流さないようにしましょう。
・クレンジング
オイルクレンジングのように洗浄力の強いクレンジング剤は、肌を乾燥させる原因に。
メイクの濃い日だけオイルクレンジングを使い、ナチュラルメイクの日はミルククレンジングを使うなどして、肌への負担を減らしましょう。
またオイルクレンジングを選ぶ際は、比較的肌にやさしい植物オイルがベースになっているクレンジング剤がおすすめです。
クレンジング剤を肌に長時間乗せすぎないことも大切。
メイクとなじませたら、少量の水を加えて乳化させて、速やかにぬるま湯ですすぎましょう。
3-2.十分な保湿
洗顔後は、入念に保湿をしましょう。
・洗顔後、すぐにスキンケアを
洗顔後は、水分がどんどん蒸発していきます。
時間を空けずに、速やかにスキンケアを行いましょう。
・保湿化粧水をたっぷりと
化粧水は、主に毛穴の引き締め効果がある収れん化粧水と肌にうるおいを与える保湿化粧水があります。乾燥が気になるときは、保湿化粧水でしっかり保湿するようにしましょう。
皮むけによって肌が敏感になっているときは、アルコールや香料など肌に刺激となる成分が入っていない敏感肌用の化粧水を使うのもおすすめです。
ただし、どんなに高級な化粧品を使っていても、量が少なすぎると乾燥を招くことに。メーカーが推奨する量を守るようにしましょう。
・乳液、クリームで蓋をする
化粧水のあとは、乳液やクリームなどの油分で蓋をしましょう。
これによって、水分の蒸発を防ぐことができます。
「ワセリンを塗るとどうなる?」と考える方もいらっしゃいますよね。
たしかにワセリンは刺激が少なく、肌が敏感になっているときも使えます。
ワセリンは膜を張って水分の蒸発を防いでくれますが、それだけでは肌の水分を増やすことはできません。乳液やクリームと同様に、化粧水で水分を与えた後に使うようにしましょう。
※皮むけがひどく、肌が敏感になっているときは、皮膚科でワセリンのみのスキンケアを勧められることもあります。そのようなときは、皮膚科医の指示に従いましょう。
3-3.UVケア
UVケアをしっかり行うことも大切。
紫外線は一年を通して降り注いでいます。
また雲や窓、マスクも通過するので、季節や天候、外出の有無に関わらず、日焼け止めを塗るようにしましょう。
肌が乾燥しているときは、肌への刺激が少ない日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
また紫外線を浴びてしまったときは、いつも以上にしっかり保湿することも大切です。
4.顔の皮むけを防ぐ生活習慣
以上のような正しいスキンケアに加えて、生活習慣を整えることも大切です。
4-1.質の良い睡眠
「睡眠は最高の美容液」といわれるように、美肌作りには欠かせません。
ターンオーバーを正常にして、健やかな肌を作るために必要です。
なかでも、寝入りの3時間は細胞修復に関係している成長ホルモンが大量に分泌される時間帯。
長時間の睡眠がとれなくても、ぐっすり寝られるように環境を整えるようにしましょう。
またメイクしたまま寝落ちするのは絶対にNG。
洗顔後の清潔な肌で入念なスキンケアを行い、睡眠中の肌の乾燥や摩擦を守ることも大切です。
4-2.バランスの良い食事
栄養バランスの悪い食事や極端なダイエットなどは、肌のターンオーバーの乱れを促し、乾燥を引き起こします。
栄養バランスの良い食事で、健やかな肌を作る材料をしっかり摂取することが大切。
なかでも次に挙げるのは、積極的に摂取したい成分です。
・ビタミンA……肌や粘膜のうるおいを維持して、正常に保つ
・ビタミンC……コラーゲンの生成を促す
・たんぱく質……肌をつくる根本的な栄養素
・セラミド……バリア機能を高める
セラミドは化粧品だけでなく、飲食で補うこともできます。
こちらの記事に詳しく記載しておりますので、併せてチェックしてみてくださいね。
5. 皮むけが治らないときは、皮膚科へ相談
「スキンケアや生活習慣を見直しても皮むけがなかなか治らない!」
「皮むけがどんどん悪化していく……」
そんなときは、皮膚科を受診することをおすすめします。
・アトピー性皮膚炎
・脂漏性皮膚炎
・乾皮症
など、何かしらの皮膚の病気が関係している可能性も。
自己判断で悪化させないように、専門家の判断を仰ぐようにしましょう。
6.まとめ
今回は、顔の皮むけ、粉吹き、カサカサなどの肌トラブルについて解説してきました。
これらは主に肌の乾燥が原因。
空気の乾燥や加齢など避けられない原因だけでなく、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れなど、改善できるものもあります。
正しいスキンケアでバリア機能を回復させたり、生活習慣を正してターンオーバーを整えることが大切です。
また、皮むけがなかなか治らないときは、速やかに皮膚科に相談することをおすすめします。
今回ご紹介した正しいケアで、顔の皮むけとは無縁のうるうる肌を目指しましょう♪