ふと鏡を見て「最近、顔が長くなってきた」と思うことはありませんか?
20代の頃はシャープだったフェイスラインも、いつの間にかもったり……。
鼻の下も長くなって、顔全体が伸びているような印象を受けることがあります。
実は人の顔は、肌のたるみなどいくつかの原因によって、だんだん長くなっていきます。
今回はその原因について徹底解説。
顔を長くする生活習慣や予防法を、詳しく解説していきたいと思います。
- なぜ顔が長くなるの?
- 中顔面長とはどういう意味?
- 人中を短くするにはどうしたらいい?
- 面長になる原因は何?
- なぜ年を取ると顔がでかくなるの?
上記のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Contents
1.顔は長く、大きくなる
上記のイラストのように、若年層はあごがシャープで顔全体が引き締まっています。
しかし40代ぐらいから、徐々に顔の下半分がもったりとしたU型へ。
さらに年齢を重ねると、全体的に四角くなっていきます。
顔全体は長く伸びたようになり、逆三角形だった20代の頃の顔とは、明らかに違う形に変化していくのです。
2.短縮したい2つの長さ
このような顔の形の変化を気にする人が増えている今日、とくに注目されているのが次の2つの長さ。
見た目を大きく左右するパーツだと言われています。
2-1.中顔面(ちゅうがんめん)
中顔面とは、目の上から鼻の先までのこと。一般的には目の上から唇までを指すこともあります。
中顔面が長いと、顔の余白が広くなり、顔全体が大きく見えます。
一方、中顔面が短いとバランスがとりやすく、小顔で若々しい印象を与えます。
2-2.人中(じんちゅう)
人中とは、鼻から上唇にかけてある縦の溝のこと。
見た目年齢を大きく左右すると言われています。
年齢を重ねると人中が長くなり、オランウータンのような顔になっていきます。
一方、若い人は人中が短く、上唇がめくれ上がっているようになっています。
近年では、中顔面や人中を短く見せるメイクやエクササイズなどが、SNSや美容雑誌を始めさまざまなメディアで取り上げられています。
3.顔が長くなる原因
では、顔はなぜ長くなってしまうのでしょうか?
具体的な原因を見ていきましょう。
3-1.肌のたるみ
顔が伸びる原因のひとつが、肌のたるみ。
肌は加齢や紫外線など、さまざまな原因によってハリや弾力を失います。
ハリや弾力を失った肌は重力によって下方向に引っ張られていまい、顔が伸びたような印象を与えます。
3-2.表情筋の低下
表情筋の低下も、顔が伸びる原因のひとつ。
体の筋肉と同じように、顔の筋肉も使わないと衰えていきます。
表情筋が衰えるとフェイスラインがたるみ、顔全体が下方向へ垂れ下がって長く見えます。
3-3. 咬筋の肥大化
顔を長く見せてしまう原因として、咬筋の肥大化も考えられます。
咬筋とは、ものを咬む時に使う筋肉のこと。
この咬筋が発達して肥大化すると、エラが張ったようになり、顔が四角く、大きくなってしまいます。
3-4.骨の萎縮
顔が伸びてしまう原因は、皮膚や筋肉などの衰えだけではありません。
実は、「骨の萎縮」も大きく関係しています。
骨の萎縮を引き起こすのは、骨密度の低下。
骨密度が低下して骨が痩せてしまうと、顔の筋肉を支える靭帯が緩んでしまいます。
すると、顔の筋肉や皮膚は垂れ下がり、顔が伸びてしまうのです。
個人差はありますが、骨密度が低下しはじめるのは、だいたい40代くらいから。
女性ホルモンのエストロゲンは骨密度を維持する働きがあるため、閉経するとエストロゲンの分泌量が減少して、骨密度は低下しやすくなります。
40代以降は肌の衰えが目立ち始める年代ですが、実は骨も痩せてしまうことも、老け顔を促進させているのです。
4.顔が伸びやすくなる生活習慣
次のような生活習慣も、顔を長くしてしまう原因です。
4-1.口角が下がっている
口角が下がっていると表情筋も衰えて、頬全体が下方向へ。
ほうれい線やマリオネットラインなどエイジングサインも出やすくなってしまいます。
4-2.食いしばり
食いしばりも、顔が長くしてしまう原因のひとつ。
咬筋が発達して肥大化してしまい、顔が四角く大きくなってしまいます。
とくにストレスが多い方は要注意。
寝ている間や何かに集中して作業をしている時などに、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。
4-3.悪い姿勢
悪い姿勢も顔が長く大きくなる原因。
とくにスマホを下向きで見ている人は、頬や顎にある脂肪が、重力によって垂れ下がりやすくなってしまいます。
また悪い姿勢を長時間続けていると、血流やリンパの流れも停滞。
むくみやすくなり、たるみを助長させてしまうのです。
5.顔が伸びないための予防と対策
では顔が伸びないためには、どのようなことをしたらいいのでしょうか。
具体的な方法をチェックしていきましょう。
5-1.口角を上げて過ごす
口角は、常に上げて過ごすようにしましょう。
一人でいるときも、マスクの中でも、できるだけキュッと持ち上げておくことで、顔が下方向へ垂れ下がるのを予防します。
5-2.表情筋エクササイズ
顔の伸びを予防するためには、表情筋エクササイズも効果的。
口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」を言ったり、「あ~」といいながら口角を上にしっかり上げるだけでも、表情筋に刺激を与えることができます。
以下の記事にも、表情筋エクササイズの方法を写真付きでアップしていますので、併せてチェックしてみてくださいね。
5-3.咬筋や側頭筋を緩ませる
歯ぎしりや食いしばり癖がある人は、咬筋や側頭筋を緩ませる事も大切。
次のような方法で、緩ませることができます。
・咬筋の緩ませ方
咬筋の緩ませ方はとても簡単。
軽く「あ」と言うだけで、上下の歯に隙間ができて咬筋が緩みます。
本来、上下の歯はぴったり重なっているのではなく、少し隙間が空いています。
しかし食いしばりグセがある人はギュッとくっついているので、そこを緩ませてあげましょう。
ただし口は開いたままだと、口角が下がりやすくなったり、風邪をひきやすくなるので、緩ませたあとは唇を閉じて、口角をきゅっと上げるようにしてくださいね。
・側頭筋の緩ませ方
耳の上あたりに指の腹を当てて、頭をつかむようにもみほぐしましょう。
食いしばり癖がある方は、側頭筋も硬くなっているので、揉みほぐすことで咬筋も緩みやすくなります。
5-4.UVケア
顔が伸びないように予防するためには、UVケアも必須。
とくにUV-Aは波長が長く、真皮層へ到達。
コラーゲンやエラスチンを変性させて、肌のたるみを引き起こします。
UV-Aは4~9月と比較的長い時期に降り注ぎ、雲や窓ガラスも通過するため、一年を通してUVケアをすることが大切。
一般的な不織布マスクもまばらに通過してしまうので、マスクの下もしっかり日焼け止めを塗りましょう。
5-5.バランスの良い食事
顔が伸びないためには、バランスの良い食事も大切です。
・ビタミンA、C、E
ハリのある肌を作るにはさまざまな栄養素が必要ですが、なかでも積極的に取りたいのがビタミンA、ビタミンC、ビタミンE。
これらは抗酸化作用によって活性酸素による肌へのダメージを予防してくれる栄養素。
ビタミンAは肌を健やかに保ち、ビタミンCはコラーゲンの生成をサポート。ビタミンEは血流を促進してくれるので、肌に必要な栄養がスムーズに運ばれやすくなります。
・たんぱく質
肉、魚、大豆などたんぱく質を豊富に含んだ食品を積極的に摂ることも大切。
たんぱく質は、肌のベースとなる栄養素。
ハリや弾力のある肌を保つために、たんぱく質は毎食しっかり摂取するようにしましょう。
・カルシウム
牛乳やチーズなど、カルシウムを豊富に含んだ食品は、骨密度の低下を予防。
鮭などカルシウムの吸収をサポートするビタミンDを含んだ食品を一緒に摂ることも大切です。
・左右の歯でバランスよく噛む
左右の歯で、バランスよく噛むのも有効。
咀嚼の際、どちらか一方ばかりで噛んでいると、片側だけ咬筋が発達してしまう可能性があります。
右で咀嚼したら、次を左にするなど、意識的に両側を使うようにしましょう。
5-6.適度な運動
顔が伸びを予防するためには、適度な運動も効果的。
運動によって骨に刺激を与えることで、骨密度はアップ。
骨の萎縮を防ぐことにつながります。
また外で運動した場合、日光を浴びることでカルシウムの吸収をサポートするビタミンDも生成されます。
さらに、運動によってストレスも減少。
歯ぎしりや食いしばりがある方にとっては、咬筋の肥大化を防ぐ可能性があります。
ただし、日中外で運動をする際には、必ずUVケアを行うようにしましょう。
5-7.保湿
顔が伸びないためには、肌の保湿も大切。
表情筋のトレーニングなどでも改善しない方や、若くても顔が伸びてきたと感じる方は、肌のハリが乾燥などによって低下している可能性があります。
そのような方は、正しく保湿できているか、ご自身のスキンケアを見直してみましょう。
しっかり保湿をすることで、肌の水分量が上がり、ハリのある肌を目指すことができます。
とくに、見た目年齢を左右する鼻の下は、スキンケアを忘れやすいポイント。
狭く、凹凸もあって塗りにくい場所ではありますが、しっかり保湿を行うようにしましょう。
6.まとめ
今回は、顔が伸びる原因と対策について解説してきました。
人の顔は、加齢などいくつかの原因によって、長く見えるようになります。
その原因は、肌のたるみ、表情筋や骨密度の低下などさまざま。
エクササイズや食生活など、いくつかの方法で、予防や対策をすることができます。
トレーニングをしても改善しない人や、若くても顔が伸びていると感じる方は保湿が足りていない可能性も。スキンケアを見直して、毎日しっかりうるおいを与えるようにしましょう。