乳液洗顔は肌によくない?メリットとデメリットを体験レポートと共に解説 ※写真あり

あなたは「乳液洗顔」をご存じですか?

その名のとおり、乳液で洗顔をする方法です。

私は初めて乳液洗顔というワードを聞いたとき
「え?乳液で汚れが落ちるの?」
と半信半疑でした。

けれど実際にやってみると、意外と汚れが落ちることを実感。
一方で、乳液洗顔のいくつかのデメリットや注意点を発見しました。

今回は、そんな乳液洗顔について詳しく解説!
44歳・乾燥肌の私が、実際に乳液洗顔をした様子を写真付きでレポートしていきたいと思います。

  • 乳液洗顔って何?
  • 乳液洗顔のやり方を知りたい
  • 乳液洗顔のメリット・デメリットとは?
  • オイリー肌でも乳液洗顔してもいい?
  • 乳液洗顔のおすすめの頻度は?
  • 乳液洗顔でニキビは悪化する?
  • 乳液で毛穴の黒ずみも取れる?

このような疑問をお持ちの方は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.乳液洗顔とは

乳液洗顔とは

乳液洗顔とは、一体どのようなお手入れなのでしょうか。
まずは、その内容をチェックしておきましょう。

1-1.乳液で洗顔をすること

乳液洗顔とは、乳液で洗顔をすること。

一般的な洗顔料を使わずに、スキンケアで使用される乳液で顔を洗うユニークな方法です。

1-2.どうして乳液で汚れが落とせるの?

乳液は、肌に水分と油分をバランスよく与えて、肌を保湿してくれるアイテム。
そんな保湿目的で使用する乳液で、なぜ汚れを落とすことができるのでしょうか?

それは、乳液と洗顔料の構成成分が似ているから。

次に挙げるものは、乳液の主な構成成分です。

  • 訴求成分
  • 界面活性剤
  • 油性成分
  • 精製水・水溶性成分

一方、一般的なアミノ酸系の洗顔料のおもな構成成分は次のとおりです。

  • 訴求成分
  • 界面活性剤
  • 油性成分
  • 精製水・水溶性成分

こうしてみると、共通している成分ばかりです。
それぞれの構成比や成分の内容は異なりますが、乳液が洗顔料の代用になることは納得できますね。

1-3.使用には注意が必要

とはいえ、洗顔料は「汚れを落とす」、乳液は「保湿する」という目的の違いがあります。
そのため、使い方を間違えると思わぬ肌トラブルを起こすことも。

注意点や具体的なやり方については、後ほど詳しく解説するので、参考にしてくださいね。

2.乳液洗顔のメリット

乳液洗顔のメリット

乳液洗顔の最大のメリット。
それは、肌のうるおいを守れることです。

私たちの角質層には、NMF(天然保湿因子)とよばれる保湿因子が存在しています。

しかし過度な洗顔によって、皮脂や細胞間脂質を取りすぎると、NMF(天然保湿因子)まで洗い流されてしまいます。これが肌の乾燥の原因に。

その点、乳液洗顔は皮脂や細胞間脂質を取りすぎることはありません。
肌に必要なNMF(天然保湿因子)が洗い流されることはなく、肌のうるおいをキープすることができるのです。

3.乳液洗顔のデメリット

乳液洗顔のデメリット

一方で、乳液洗顔には次のようなデメリットもあります。

3-1.洗浄力が弱い

乳液洗顔のデメリットのひとつは、洗浄力が弱いこと。
乳液の洗浄力はとてもマイルドで、洗顔料に比べて洗浄力は劣ります。

そのため皮脂や汚れをしっかり落としたいときや、ウォータープルーフの日焼け止めを使った日などにはおすすめできません。
キュッとした洗いあがりが好きな方にも不向きだと言えるでしょう。

あくまで「乾燥から肌を守りながら、マイルドに汚れを落としたい」というときに適した洗顔方法です。

3-2.乳液を大量に消費してしまう

乳液洗顔には、乳液を大量に消費してしまうというデメリットも。

乳液が少なすぎると、汚れが十分に浮かず、摩擦も起きてしまいます。
そのため、保湿目的で塗布するときよりも、大量の乳液が必要なのです。

以上のことから、あまり高級な乳液は不向きと言えるでしょう。

  • リーズナブルな乳液
  • 開封後時間が経過していて、消費期限が迫っている乳液
    (乳液は、製造から3年以内、開封後1年以内を目安に使い切りましょう)

など、消費量を気にせず使える乳液がおすすめです。

3-3.すすぎにくいので時間がかかる

乳液洗顔を実際に行ってみて、「すすぎにくさ」も感じました。

洗顔料には界面活性剤が含まれています。
界面活性剤は水と油をなじませて洗い流しやすくしてくれる成分。

乳液にもある程度の界面活性剤は配合されていますが、すすぎやすさが追及されている洗顔料に比べると、肌に残る感じは否めません。

3-4.ニキビや毛穴の黒ずみが気になるときはNG

ニキビや毛穴の黒ずみが気になるときにも、乳液洗顔は不向き。

・ニキビ予防には洗顔料を

ニキビの予防の基本は、丁寧な洗顔。
摩擦や刺激を避けながら、余分な皮脂を毎日朝晩2回の洗顔で落とすことが大切です。

とくに過剰な皮脂が原因で起こる思春期ニキビの人は、まずは過剰な皮脂を取り除くことが必要。

洗浄力が弱い乳液洗顔では、過剰な皮脂や古い角質を落としきれないのでおすすめできません。

・毛穴の黒ずみには効かない

乳液洗顔は、毛穴の黒ずみを除去する効果もありません。
毛穴の黒ずみは、皮脂と古い角質が混ざってできた「角栓」が紫外線や空気に触れて酸化したもの。

できたての白い角栓よりも硬く取れにくいので、乳液洗顔ではオフしきれないのが実状です。

のちほど私の毛穴の黒ずみで試した様子をレポートするので、チェックしてみてくださいね。

・ニキビや毛穴の黒ずみが気になるときには、酵素洗顔がおすすめ

ニキビや毛穴の黒ずみをケアしたいなら、酵素洗顔がおすすめです。

酵素は、角栓の原因となる皮脂や古い角質を分解してくれる成分。
通常の洗顔では落としきれない汚れにアプローチしてくれる頼もしいアイテムです。

ちなみに私が愛用している酵素洗顔は、こちら。

パックタイプの洗顔料で、たった15秒で洗い流せるので忙しい人にもおすすめ。
くすみも消えて、パッと明るい肌になりますよ。

4.乳液洗顔を実際にやってみた

乳液洗顔を実際にやってみた

それでは44歳・乾燥肌の私が、実際に乳液洗顔をやってみたいと思います。

4-1.朝の乳液洗顔

まずは朝、寝起きの顔を乳液で洗顔してみたいと思います。

たっぷりの量の乳液

これくらいたっぷりの量の乳液で洗顔をしてみました。

Tゾーン

まずは、皮脂の多いTゾーンから。額に乳液を乗せてくるくるなじませていきます。

小鼻の周り

小鼻の周りは黒ずみが気になるので入念に。

頬に乳液をなじませていきます

その後、頬に乳液をなじませていきます。

目の周り

最後に目の周りをくるくる。

仕上げに、ぬるま湯ですすぎます。
洗顔料に比べて若干すすぎにくさを感じ、やや時間がかかりました。

仕上がり

洗い上がりはしっとり♪

思いのほかすっきりしていて、寝起きに気になる皮脂や肌に付着したほこりなどは、ある程度落とすことができたような感じがします。

しかし、残念ながら小鼻の黒ずみは残ったまま。
やはり毛穴の黒ずみには酵素洗顔などの専用アイテムが必要だと感じました。

このあと、化粧水などいつもどおりのスキンケアをして完了です。

日中は、とくにべたつくこともなく、化粧ノリもいつもどおり。
問題なく過ごすことができましたよ。

4-2.乳液でメイクも落とせるのかやってみた

朝の洗顔が好感触だったので、お次は夜の乳液洗顔にトライ。

乳液でメイクも落とせるのか実験してみます。

使ったのはこれくらいの量。

使ったのはこれくらいの量
リキッドファンデーションを塗った日だったので、多めに出してみました。

さっそく、メイクにくるくるなじませていきます。
ミルククレンジングの使用感と似ていて、滑らかな感触。

メイクが完全に浮いたかは不明ですが、軽く乳化させて、ぬるま湯ですすいでみました。

左がメイクをしてる状態、右は乳液でクレンジング

左がメイクをしてる状態、右は乳液でクレンジングして、すすぎをしたあとの写真です。

この日のポイントメイクは薄め。
リキッドファンデーション+フェイスパウダーで仕上げています。

ポイントメイクは落ちましたが、ファンデーションは完全に落ちた感じがせず、「このあと洗顔料でちゃんと洗い直したいな~」という感じ。

ちなみにマスカラはお湯オフタイプを使っているので、ぬるま湯では落とせません。
(別途40℃くらいのお湯でオフしました。)

ちなみにアイラインはアートメイクです。

まとめると以下のようになりました。

メイクアップ化粧品 結果
リキッドファンデーション
フェイスパウダー
眉マスカラ
アイブロウ
眉パウダー
アイシャドウ
マスカラ ×(お湯オフマスカラのため)
口紅

 

・乳液でクレンジングをしてみた感想

というわけで、乳液をクレンジングとして代用するのは、正直いまいちでした!

とくにティントリップや濃いアイシャドウなどで、しっかりポイントメイクをした日は、ポイントメイクリムーバーが必要だと思いました。

リキッドファンデーションは、中途半端な落ち加減。
パウダーのみで仕上げたときや、おしろい乳液だけの日なら落とせるかもしれません。

いずれにせよ、このあとにしっかり洗顔料で洗顔する必要があると感じました。

5.乳液洗顔のQ&A

乳液洗顔のQ&A

最後に、乳液洗顔の気になるQ&Aをまとめてご紹介します。

5-1.どんな肌質に向いている?

乳液洗顔が向いているのは乾燥肌の人。
水分も皮脂も少なく、かさつきが気になる肌におすすめです。

一方、オイリー肌の人には不向き。
水分も皮脂も多く、べたつきが気になる方は、乳液洗顔をすると油分が過剰になってしまいます。

洗顔料で洗顔をして、しっかり皮脂を落とすようにしましょう。

5-2.乳液洗顔には、どんな乳液がいい?

乳液洗顔には、日中用の日焼け止め乳液は使用できません。
一般的な保湿乳液を使いましょう。

消費量を気にせず使用できる、コスパがよい乳液がおすすめです。

5-3.乳液洗顔の頻度は?

乳液洗顔の正式な頻度はありません。

肌の乾燥が気になるときにだけ、行いましょう。
しかし、たとえ肌の乾燥が気になっていても、毎日行うのはおすすめできません。

乳液洗顔は洗浄力が弱いので、毎日行うと古い角質が蓄積して毛穴の詰まりやニキビ、くすみなどの肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があるからです。

  • 肌の乾燥が気にならないときは、無理にやらない
  • 肌の乾燥が気になるときは、週1程度の頻度で行う

以上のポイントを目安として、取り入れてみてくださいね。

6.まとめ

今回は、話題の乳液洗顔について、解説してきました。

乳液洗顔は、肌のうるおいを守りながらマイルドに洗浄できる洗顔方法。
乾燥肌対策におすすめです。

しかし、間違ったやり方で行うと思わぬ肌トラブルを起こす可能性も。
とくにオイリー肌やニキビが気になる人には、あまりおすすめできないのでご注意ください。

乳液洗顔をやってみたい方は、ぜひ正しいやり方で行ってみてくださいね♪

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