近年、大注目を集めている「セラミド」。
セラミド配合の美容液やクリームも、よく見かけますよね。
最近では、セラミド美容液だけのスキンケアも話題になっているほど。
私も実際、セラミド美容液だけのスキンケアを試してみて、その効果に驚いているところです。体験談はこちら↓
でも、そんなシンプルスキンケアにトライする前に
- セラミド美容液だけで乾燥しない?
- 化粧水は本当にいらないの?
- セラミドって、そんなすごいの?
そんな疑問が浮かびました。
だって怖くないですか?
今まで、化粧水、乳液、クリーム、美容液って、あれこれせっせとつけていたのに、それをセラミド美容液だけにするなんて。
しかもお肌の曲がり角を曲がりきった、40歳オーバーの私が!
でも、そんな不安を払拭してくれる、ある一冊の本に出会ったんです。
私は美容系の資格取得後、趣味で美容本を読み漁ってきましたが、その本を読んでからは、すっかり「セラミド」のファンになりました。
そこで今回は、これまで学んだ知識や体験をひっくるめて、セラミドの効果や必要性、おすすめセラミド美容液、セラミド美容液だけのスキンケアの効果などを詳しく解説したいと思います。
この記事を読めば、次のような内容がわかります。
- セラミドがもたらす肌への効果
- おすすめのセラミド美容液
- セラミド美容液だけのスキンケアのメリット・デメリット
セラミド美容液だけのスキンケアは、コスパもよくて、時短!
忙しい人や、美容にかかるお金を抑えたい人には、うれしいスキンケアですよね。
セラミド美容液が気になっている方、シンプルケアに不安がある方も、よかったら読んでみてくださいね。
1.『美人に化粧水はいらない』 を読んでみた
まずは、先ほどお話ししました、私をすっかりセラミドファンにしてくれた、運命の一冊をご紹介させてください。
『美人に化粧水はいらない』 (著 吉木伸子)
かなり過激なタイトルですよね。
美人になりたいので、さっそく読みましたよ(笑)
1-1.「化粧水はいらない」の真意
そのタイトル通り、現代の化粧水信仰にバサッと斬りこんでいます。
たしかに私も、忙しいときは
「化粧水だけ、しっかり塗っておけばいいや!」
と化粧水頼みのスキンケアをしたり、美容にかけるお金を抑えたいときは
「化粧水だけ高級デパコスを使って、あとはドラッグストアのプチプラで……」
なんてときもありました。
それくらい、化粧水はスキンケアの要って思っていたんです。
でも本書によれば、化粧水は重要じゃない。
なぜならこんな現実があるからだそうです。
つまり化粧水を肌にたたきこんでうるおったと思って満足してもそれは錯覚に近く、現実には化粧水は時間とともにほとんど蒸発しています。
出典:吉木伸子『美人に化粧水はいらない』株式会社講談社, 2013, 37ページ
そう、あなたや私がせっせとたたきこんでいた化粧水は、最終的には蒸発!
暑い夏の日、玄関に打ち水をするかの如く、どんどん乾いてしまい、一瞬うるおった気にさせてくれるだけの「錯覚」だというのです。
あぁ、デパコスの化粧水、高かったのになぁ……。
ちょっと虚しい気持ちになりました(苦笑)
(とはいえ、化粧水を完全に否定されているわけではなく、ビタミンC誘導体の化粧水など、エイジング成分を含んだ化粧水は効果的、とのことでした。)
1-2.必要なのはセラミド
じゃあ、保湿には何が必要って?
そこで登場するのが「セラミド」なんですね。
水分をいくら与えてもきりがないのです。肌にも水分そのものでなくそれをキープするものをつければ、うるおいは持続します。そもそも、肌はなぜ乾燥してしまうのか。それは、肌の中の保湿物質が年齢とともに減るからです。
肌のうるおいをまもっているのは、ずばりセラミドという物質です。これが赤ちゃんのときはたくさんあるのですが、年齢とともに減っていくので、乾燥しやすくなるのです。出典:吉木伸子『美人に化粧水はいらない』株式会社講談社, 2013, 38-39ページ
これ、まさに私がずっと疑問に思っていたことの答えでした!
今まで、どれだけ高い化粧水を塗っても、教科書どおり乳液で蓋をしても、結局時間が経てば乾燥していました。
とくに30代後半になってからは、乾燥が激化(泣)
でも、セラミド美容液を使い始めてからは、時間が経ってもしっとりが続いている。
夜まで肌がうるうるになったんです。
季節や年齢、化粧水をつけた時間のせいにしていたけれど、実はセラミドが足りてなかった。
セラミドを肌に与えてあげれば、冬でも、40代でも、時間が経ってもちゃんとうるおう!
これが私の辿り着いた答えです。
さらに吉木先生は、間違ったクレンジングや洗顔でも、セラミドは失われてしまうから注意するようにと、正しいクレンジングや洗顔の方法もご紹介されています。
スキンケアで与えるのはもちろん、正しいクレンジングや洗顔で、肌にもともとあるセラミドも、しっかり大切にしていきたいですね。
1-3.効果のあるセラミド
さらに、セラミドの中でも、効果のあるセラミドの説明もありました。
・セラミド2
・セラミド3
と表記されているものが、望ましいそうです。
ヒト型や天然型などという表記がされている場合もあるとのこと。
さっそく私が最近愛用しているセラミド美容液の成分表もチェック。
2種類のセラミドが入っているようです。
ちなみに、セラミド2やセラミド3などは旧称で、現在ではアルファベット表記に改正されているようです。
セラミドAPとはセラミド6Ⅱのこと。
セラミドNPはセラミド3にあたるそうです。
本に載っていた、おすすめのセラミドが入っていてうれしー♪
さらに、セラミド化粧品のなかでも、美容液かクリームがおすすめとありました。
まさに私が使っているのは、美容液!
セラミド美容液だけのシンプルスキンケアでも、肌がうるおったのは、ちゃんと効くセラミド化粧品を使っていたからだ、と確信しました。
2.そもそもセラミドってなに?
さて、ここまで「セラミド、セラミド」とやたら書いてきましたが、そもそもセラミドってどんな成分なのか、よくわからない方もいらっしゃいますよね。
ここで、もう少し詳しくセラミドについて学んでおきましょう。
2-1.セラミドは細胞間脂質のひとつ
まずは少しだけ私たちの肌の構造のお話をさせてください。
私たちの肌の一番外側は、「表皮」といって約0.2㎜と非常に薄い部分でできています。
さらに表皮は
- 角質層
- 顆粒層
- 有棘層
- 基底層
の4つの層からなっています。
一番外側の角質層は、0.02㎜とラップフィルムくらい薄い層。
ここには角質細胞という細胞が、レンガのように並んでいます。
その細胞のあいだをセメントのように埋めているのが細胞間脂質。
この細胞間脂質が、角質層にすき間を作らせないことで、肌の水分が逃げたり、外部の刺激から肌を守ってくれています。
これは肌の「バリア機能」といって、とても大切な働き。
もしバリア機能がなくなったら、紫外線などの刺激をもろに受けてしまったり、アレルゲンなどの有害物質が侵入してしまうからです。
このような素晴らしい働きをしている細胞間脂質は、次の4種類からできています。
- セラミド
- コレステロール
- 遊離脂肪酸
- コレステロール硫酸
やっと、ここでセラミドが登場しましたね!
そうです、セラミドとは、角層にある細胞間脂質のひとつだったのです。
さらにセラミドは、細胞間脂質の中でも約50%もの大半を占めている、まさに主成分。
水分を挟み込んで、蒸発を防ぐ接着剤のような働きをしています。
2-2.細胞間脂質の「ラメラ構造」
セラミドなどの細胞間脂質は、強力なバリア機能と水分保持機能があります。
それを可能にしているのは、「ラメラ構造」という細胞間脂質のつくり。
水と油は本来交わらないものですが、細胞間脂質は、「水となじみやすい部分」と「油となじみやすい部分」の両方を持っています。
その細胞間脂質が規則正しく並ぶことで、水分と油分が何層にも重なった状態になります。
これを「ラメラ構造」といい、強力なバリア機能と水分保持機能を果たしているのです。
わずか0.02㎜の薄い角層が、外部からの刺激から守ったり、水分を逃さないでいるのは、このような素晴らしい構造があるからなんですね。
2-3.セラミドは減る
そんな肌にとってなくてはならない細胞間脂質のリーダー、セラミドですが、残念ながら減ってしまいます。
その理由はいくつかありますが、まず誰もが避けて通れないのは
- 加齢
セラミドは、30、40代からどんどん減り始めて、なんと50代では20代の半分以下にまで減ってしまうのです。
さらに、吉木先生の本にもあったように
- 間違ったクレンジングや洗顔
もセラミドを減らす大きな原因になります。
メイク残りや皮脂汚れはもちろん肌によくありません。
しかし間違った方法を行えば、セラミドを減らす危険な行為になってしまうのです。
さらに
- ターンオーバーの乱れ
も大きな原因になります。
ターンオーバーの乱れは
- 紫外線
- 寝不足
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
などによって、引き起こされます。
生活の中のあらゆる原因が、うるおいの要であるセラミドを減らしてしまうんですね。
2-4.セラミドが減るとどうなる?
では具体的に、セラミドが減るとどうなってしまうのでしょうか?
それはバリア機能の低下です。
セラミドが減ると、細胞間脂質の働きによってきっちり埋められていた角層が、すき間だらけになってしまいます。
すると、そこから水分が逃げてしまい、肌が乾燥。
さらに外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。
花粉などのアレルゲンが侵入しやすくなり、ピリピリと肌への刺激を感じたり、赤みがでたり、肌が敏感になってしまうのです。
紫外線の影響も強く受けてしまい、肌のターンオーバーが乱れて、余計に肌が乾燥してしまうという、まさに悪循環。
乾燥が悪化すれば、しわやくすみ、たるみなどの肌老化にも繋がってしまいます。
このように、バリア機能の低下は、あらゆる肌トラブルを招いてしまうのです。
2-5.セラミドをスキンケアで補い、守る
ではセラミドが減ってしまった肌は、どうしたらいいのでしょうか。
ずばり、補えばいいのです。
ご存じのとおり、セラミドが配合された化粧品はたくさんあります。
セラミド化粧品を肌に塗ることで、セラミドを補給。
水分をしっかりつなぎとめて、肌にうるおいをもたらしてくれるように、肌に与えてあげればいいのです。(ただし、効果的なセラミド化粧品を使うこと!)
さらに、もともと肌で作られているセラミドを無駄にしないように、セラミドを洗い流さない正しいクレンジングや洗顔を心がけることも大切です。
- 効果的なセラミド化粧品でセラミドを補うこと
- 正しいクレンジングや洗顔をすること
まずはこの2つを徹底することが、美肌作りに大切だと感じています。
3.おすすめセラミド美容液4選
では、効果的なセラミド配合の化粧品とは一体、どのようなものなのでしょうか。
たくさんあってどれがいいか悩んでしまう、という方のために、今回はおすすめの4つの美容液をご紹介しますね。
それぞれに魅力的な特徴があるので、自分に合いそうなセラミド美容液があるかチェックしてみてください。
3-1.ピュアセラ美容オイル
素肌のセラミドと同じ構造を持った「天然ヒト型セラミド」を配合。ホホバオイル、アルガンオイル、マカダミアナッツオイルという美肌効果の高い3種のオイルがベースになっているのも魅力。
さらにセラミドが作られるのをサポートしてくれる和漢植物エキス入り。内から外からセラミドを強化できるので、セラミドが減ってくる30代以降の人におすすめ。
ちなみに、私のコスメジプシーを終わらせた一品がコレ。今や、手放せない愛用品となっています ♪
3-2.エトボス/モイスチャライジングセラム
5種の“ヒト型セラミド”をバランスよく高濃度で配合。美容液+乳液の2役を担ってくれるので、スキンケアの仕上げにも最適。
3-3. アスタリフト/ジェリー アクアリスタ
洗顔後、すぐに使うブースター美容液。2種類のヒト型セラミドを極小化して、ナノ化。効率よく肌にセラミドを届けてくれるジェリータイプの美容液です。
3-4.キュレル 潤浸保湿 美容液 【医薬部外品】
乾燥性敏感肌向けキュレルの保湿美容液。セラミド機能成分として、ユーカリエキスが配合されています。
4.セラミド美容をはじめてみよう
このように、セラミド化粧品といっても、クリームやジェル、オイルなどの形状の違い、ブースターや、化粧水と乳液のあいだに使う美容液など、使い方の違いもあり、バラエティに富んでいます。
4-1.セラミドオイル美容液だけのシンプルスキンケアがおすすめ
もしこれからセラミド美容をはじめようと思っている方は、セラミドオイル美容液だけのシンプルスキンケアもおすすめですよ♪
オイルだけのシンプルスキンケアを実践している私の友達が、コスパも手間も省けてすごくいいって言っていたんです。
「シンプルケアをするなら、セラミド入りがいいな~。」
と思い、私もセラミドオイル美容液だけのシンプルスキンケアにトライしてみました!
今まで、化粧水、乳液、クリーム、美容液などなど、いろいろ塗りまくっていた私。
美容液だけにするなんて、はじめはかなりドキドキでした。
が、結果はびっくり!
想像以上に肌がうるおって、ツヤが生まれました♪
こちらに詳しく体験記があるので、よかったらのぞいてみてくださいね↓
4-2.セラミドオイル美容液だけのシンプルスキンケアのメリット・デメリット
セラミドオイル美容液だけのシンプルスキンケアには、メリットはもちろん、デメリットもあります。
私が3カ月間、セラミドオイル美容液だけのシンプルスキンケアをやってみて感じたメリット・デメリットを、ここで簡単にご紹介しておきますね。
【メリット】
- 肌のうるおいが持続
- 肌のキメが整い、ツヤがでる
- 美容液代しかかからないので、コスパがいい
- スキンケアの手間が削減できる
- セラミドオイル美容液しか使わないので、肌に変化があったときの理由がわかりやすい
【デメリット】
- いろいろなスキンケア化粧品を重ねるのが好きな人には、ちょっと退屈かも
- 使いかけの化粧水などが無駄になる(私はボディにパシャパシャ塗って、使いきりました)
メリットに書いた、肌のうるおいが持続することや、キメが整ってツヤが出るというのは、個人の感想で、使うセラミド化粧品によって変わるかもしれません(汗)
私が使ったのは、ピュアセラ美容オイルという、天然ヒト型セラミド(いわゆる、効くセラミドってやつですね)を配合した美容液なので、美容液だけでもうるおいをキープできたんだと思います。
低刺激処方だから、肌が揺らぎやすいときでも、安心して使えました♪
もしセラミド美容液だけでしっかり効果を出したいならば、ぜひ「効くセラミド」を選んでくださいね。
5.まとめ
今回は、セラミドの効果や必要性、おすすめセラミド美容液、セラミド美容液だけのスキンケアの効果などをご紹介してまいりました。
私をすっかりセラミドファンにしてくれた
『美人に化粧水はいらない』 (著 吉木伸子)
こちらの本には、セラミドの重要性がとてもわかりやすく書いてあるので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
セラミドは、バリア機能を高めて、水分を保持してくれる、私たちの肌にはなくてはならない存在。
スキンケアで補い、正しいクレンジングや洗顔で守っていくことが、美肌作りには大切です。
セラミド美容液だけのスキンケアは、メリットがたくさん。
想像以上に肌がうるおうので、乾燥が気になる方や、私のような年齢肌の人にもおすすめです。
ただし効果を上げるためには、「効くセラミド」を使うこと。
効くセラミドで、スキンケアはもっとラクに、肌はもっとキレイになる。
そう実感しています。
あなたの肌も、運命のセラミド美容液で輝きますように♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
セラミドに興味がある人はこんな記事も読んでいます↓