韓国コスメ「アンプル」と「セラム」の違いは?アンプルの塗り方や順番を徹底解説

化粧品のネーミングでよく耳にするようになった「アンプル」。
人気の韓国コスメに使われているので、すでにおなじみの方もいらっしゃるかもしれません。

一方で、「エッセンス」や「セラム」とは違うものなのか、どの順番で使えばいいのか、いまだ知られていない部分が多いように感じます。

そこで今回は、「アンプル」が一体どのようなものなのかを徹底解説。

  • アンプルとセラムの違いは?
  • アンプルはどの順番で使えばいい?
  • アンプルの選び方を知りたい
  • アンプルはエッセンスやセラムと併用できる?
  • アンプルを使う時の注意点は?

このような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考になさってくださいね。

1. アンプルとは

アンプルとは

アンプルとは、一体どのようなものを指すのでしょうか?
その概要をチェックしていきましょう。

1-1.美容液の一種

アンプルとは、美容液の一種。
訴求性分が高濃度で配合されており、集中ケアに適したスキンケア製品です。

名前の由来は、「アンプル」と呼ばれる薬品を入れる小さなガラス製の医療器具。
化粧品のアンプルも、多くがスポイトの付いた小瓶で販売されています。

韓国ブランドの美容液によく使われているネーミングで、最近、美容雑誌やSNSでもよく取り上げられるようになりました。

1-2.エッセンスやセラムより濃度が高い

美容液には、アンプルのほかに、「エッセンス」や「セラム」と書かれているものもありますよね。

これらには、どのような違いがあるのでしょうか。

・濃度の違い

それはスバリ、美容成分の濃度の違いです。

エッセンス<セラム<アンプル

の順で、美容成分の濃度が高くなります。

美容液の中でも、より高い効果が期待できるのがアンプルというわけです。

・濃度はメーカーによる

しかし、「何%以上がエッセンスで、何%以上がアンプル」などという明確な基準は設けられていません。

あるメーカーのアンプルが、あるメーカーのセラムよりも配合されている美容成分が少ない、ということも可能性としてあることを覚えておきましょう。

2.アンプルの選び方

アンプルの選び方
近年、続々と発売されているアンプル。どのように選べばいいのでしょうか。

そこで大切なポイントは「肌悩みに合わせること」です。

アンプルには、保湿効果が高い成分や、炎症にアプローチする成分など、製品によって配合されている有効成分が違います。

ご自身の肌悩みを理解して、それに合う製品を使うことが美肌への近道。
ここで、肌悩み別に適切なアンプルをご紹介します。

2-1.乾燥が気になる

乾燥が気になる方は、高保湿なアンプルを選びましょう。

セラミドやヒアルロン酸など、保湿成分が配合されたアンプルは、肌を乾燥から守るのによいサポートとなります。

高保湿なアンプルは、とろみがあるテクスチャーのものが多く、乾燥によりかさつきやごわつきが気になる肌に塗布することで、しっとり感を感じられますよ。

2-2.エイジングケアをしたい

しわやくすみなどが気になる方は、エイジングサインにアプローチしてくれるアンプルがおすすめ。

レチノールやナイアシンアミドなどエイジングケアのサポートになる成分が入ったアンプルがあります。

2-3.肌荒れをなんとかしたい

長引く肌荒れをなんとかしたい、という方は、鎮静効果のあるアンプルがおすすめ。

たとえば韓国コスメで人気のCICAは、炎症を抑えて肌を落ち着かせてくれる成分。
鎮静系のアンプルに配合されています。

2-4.敏感な肌をケアしたい

肌が敏感な方は、防腐剤やアルコール、香料など肌に刺激となる可能性がある成分が入っていないアンプルを選びましょう。

敏感肌の方も使いやすい、低刺激にこだわったアンプルも多く発売されています。

また肌のバリア機能を高めてくれるセラミド配合のアンプルで、外的刺激に強い肌作りをするのもおすすめです。

3.アンプルの基本的な使い方

アンプルの基本的な使い方

濃度が高く、効果を出しやすいアンプル。
どのようにして使ったらいいのでしょうか。

そのポイントをいくつかご紹介します。

3-1.化粧水の後に

アンプルは、化粧水で肌を整えたあとに使用します。

洗顔→化粧水→アンプル→乳液またはクリーム

このような順番で塗ることで、肌に有効成分をしっかり届けることができます。

3-2.併用するならさらっとしたものから

アンプルは、エッセンスやセラムと併用することができます。

その場合、さらっとしたテクスチャーの製品から塗るようにしましょう。

アンプルはとろみのあるテクスチャーのものが多いので、エッセンスやセラムのあとに塗ることが多いかもしれませんが、製品によってはみずみずしく軽いテクスチャーのアンプルもあります。

「エッセンス」「セラム」「アンプル」といったネーミングに惑わされず、テクスチャーを基準に塗る順番を決めてみてくださいね。

3-3.推奨の量を

アンプルは濃度が高いため、少量でも効果が出やすいアイテム。
しかし、使用量が少なすぎると効果が出にくかったり、塗る際に摩擦を起こしやすくなってしまいます。

高価なアンプルは少量ずつ使いたくなりますが、メーカー推奨の量を守るようにしましょう。

3-4.ハンドプレスでしっかり浸透させる

推奨の量を手に出したら、ハンドプレスをしながらしっかり浸透させましょう。

手のぬくもりで、有効成分が肌に浸透しやすくなります。

せっかくの高濃度美容液。
このひと手間を惜しまないことが、美肌への近道です。

3-5.油分で蓋をする

アンプルを塗布した後に、乳液やクリームを塗布することもお忘れなく。

アンプルはとろみのあるテクスチャーのものが多く、とくに高保湿のアンプルを使うと、それだけで十分保湿されたような感覚になります。

しかし、あくまでも美容液。

しっかり水分や有効成分を閉じ込めるためにも、アンプルの後に乳液やクリームなどの油分で蓋をすることが大切です。

アンプルのべたつきが気になる方は、さらっとしたテクスチャーのものを選んだり、Tゾーンへの塗布量を減らすなど工夫してみてくださいね。

4.アンプルの効果的な使い方

.アンプルの効果的な使い方

さらにアンプルの効果を引き出したい場合は、次のような方法もおすすめです。

4-1.肌のごわつきをケアしておく

不要な角質が溜まって、肌がごわついていると、せっかくの美容成分の浸透が悪くなってしまいます。そのようなときは、次のようなケアも効果的です。

・酵素洗顔やピーリング

酵素洗顔やピーリングで不要な角質をオフしておくと、アンプルの浸透もアップ!

ただし、酵素洗顔やピーリングは、使いすぎると肌にダメージを与えてしまいます。

週1程度のスペシャルケア、または気になるときにだけ使うようにしましょう。
(製品によっては毎日使える酵素洗顔もあります。)

・ブースターを使う

ごわつきが気になるときは、肌を柔らかくしてくれるブースター美容液を取り入れるのも一手。
洗顔後、すぐにブースター美容液で肌を柔軟に整えることで、その後の化粧水やアンプルなどの浸透がよくなります。

4-2.蒸しタオルで毛穴を開かせる

また蒸しタオルで毛穴を開かせてからスキンケアするのもおすすめ。

角質が柔らかくなり、蒸気で毛穴も開き、アンプルの美容成分の浸透がよくなります。

方法は簡単。

洗顔後、蒸しタオルを1~2分顔にあてるだけ。
その後、化粧水→アンプル→クリーム といったように、いつもどおりのスキンケアを行います。

蒸しタオルは電子レンジでも簡単に作れる上、お金もかかりません。

お気に入りのアンプルを手に入れたら、スペシャルケアとして行ってみてくださいね♪

5.アンプルを使用する際の注意点

アンプルを使用する際の注意点

アンプルを使う際には、どのような点に注意したらよいのでしょうか。
チェックしておきましょう。

5-1.肌が敏感な人はパッチテストを

美容成分が高配合されているアンプル。
人によっては、まれに刺激を感じる可能性もあります。

肌が敏感な人は、パッチテストを行い、問題なければ本格的に使い始めましょう。

また新しいアンプルを使い始めるときは、できるだけ肌の調子がよい時期に始めるのがおすすめです。

5-2.スポイトが手に触れないように

多くのアンプルは、スポイトで美容液を出すようになっています。

スポイトが手に触れてしまうと、手についている雑菌が美容液に混入してしまい、品質の低下を招くことに。

スポイトで液を出す際は、手に触れないようにやや浮かせるように押し出しましょう。

5-3.早めに使い切る

美容成分が高配合されているアンプルは、鮮度が重要。

比較的、小さな瓶に入っているので使い切りやすい化粧品ですが、開封後は速やかに使いましょう。

5-4.蓋をしっかり閉める

なかにはエアレスポンプのものもありますが、多くがスポイトの付いた蓋を採用しています。

使用後は、しっかり蓋を閉めて、雑菌や空気が触れないようにしましょう。

5-5.直射日光の当たらない冷暗所で保存

すべての化粧品に言えることですが、直射日光が当たる場所や、湿気の多い場所は、保存に適しません。

直射日光の当たらない、風通しのよい冷暗所で保存するようにしましょう。

6. まとめ

今回は、美容雑誌やSNSでもたびたび取り上げられるようになった「アンプル」について解説してきました。

アンプルは、美容液の一種です。

エッセンスやセラムと違うのは、美容成分の濃度。
アンプルは美容成分が高濃度で配合されており、より集中ケアに向いています。

製品によってさまざまな訴求性分が配合されているので、肌悩みに合わせてセレクトしてくださいね♪

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