保湿に欠かせないセラミドとは? 絶対知っておきたいセラミドの種類と選び方!

肌のうるおいに欠かせない成分「セラミド」
セラミドが配合された基礎化粧品が数年前にブームとなり、今でも根強い人気を博していますよね。
最近では、マスクによる乾燥も問題視されており、セラミドに新たな期待が高まっています。

そんな乾燥肌の救世主セラミドですが、実は種類があります。
その種類によって、保湿力や価格にも違いがあるんです。

乾燥肌歴20年の私も、セラミドの大ファン。
いろいろなセラミド化粧品を使っていく中で、「うるおうセラミド」と「イマイチ効果が実感できないセラミド」があるということに気がつきました。

どうやら、「どんなセラミドを使っているか」を把握しておくことが、肌をうるうるにさせる秘訣のようです。

そこで今回は、セラミドについて詳しく解説。

・セラミドってどんな成分?
・セラミドにはどんな効果がある?
・セラミドの種類の違いを知りたい!
・セラミドはどうやって補えるの?
・塗るセラミドと飲むセラミド、どう違う?
・セラミド化粧品の選び方のポイントは?

このようにお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. セラミドとは

セラミドとは

1-1.セラミドはもともと肌にある成分

「セラミド」は、基礎化粧品に配合されている美肌成分だけではありません。
実は、本来私たちの肌に存在している成分です。

では、セラミドはお肌のどこにあるのか?

それは、「表皮」です。

私たちの肌は大きく分けて3層に分かれています。

セラミドはもともと肌にある成分
外側から

・表皮
・真皮
・皮下組織

に分かれており、さらに一番外側の表皮は

・角質層
・顆粒層
・有棘層
・基底層

の4つの層をなしています。

セラミドがあるのは、この角質層の中。

セラミドはもともと肌にある成分

角質層は、角質細胞がレンガのように積み重なっています。
その間を埋めているのが細胞間脂質。この細胞間脂質の約50%を占めているのがセラミドなんです。

1-2.加齢とともに減少

誰の角質層にも存在するセラミドですが、その量は加齢と共に減少していきます。

ピークは産まれたとき。
赤ちゃん時代をピークに徐々に減りはじめ、30〜40代になると急激に減少。
50代には20代のころの約半分くらいになってしまうといわれています。

減ってしまうのは残念ですが、セラミドのいいところは「外から補える」ということ。
のちほど詳しく解説しますが、いくつか補う方法があるので、加齢によりセラミド不足が進んでいると感じる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

2.セラミドの働き

セラミドの働き

このように、本来私たちの肌に存在するセラミドですが、実際どのような働きをしているのでしょうか。
詳しく掘り下げてみましょう。

2-1.水分を保持する

セラミドの働きとしてまず挙げておきたいのが、水分を保持するという役割。

水分をしっかり挟み込むことで水分の蒸発を防ぎ、みずみずしい肌をキープしてくれるのです。
そのためセラミドが不足すると、その分水分が蒸発しやすくなり、肌が乾燥してしまいます。

2-2.バリア機能を高める

また、セラミドは肌のバリア機能を高める働きもあります。

セラミドが十分にある肌は、バリア機能が高く、ほこりや花粉、乾燥した空気や紫外線などあらゆる外部刺激から肌を守ってくれるのです。

セラミドが不足してバリア機能が下がると、肌が刺激に弱くなり、かゆみや赤みなど肌トラブルを起こすことに。

肌のバリア機能を高めておくことは、健やかな肌になくてはならないポイントです。

3.セラミドを補う方法

セラミドを補う方法

このように、大切な役割を担う一方で、加齢とともに減少してしまうセラミド。
外から補うことができるのは、うれしいポイントです。
セラミドを補うには、大きく分けて2つの方法があります。

3-1.スキンケアで補う

まず王道なのが、スキンケアで補う方法。
即効性が高く、気になる部分にピンポイントでアプローチできるというメリットがあります。

スキンケアで補う場合、次の2つがポイントになります。

・どんな基礎化粧品を使うか

セラミドが配合された基礎化粧品はさまざまです。

  • 化粧水
  • 美容液
  • 乳液
  • クリーム

以上のようにいろいろなアイテムに配合されています。

セラミドは脂溶性のため、化粧水とはあまり相性がよくないのは気になるところ。
配合量にあまり期待が持てないという点があります。

(ちなみに成分表は、その化粧品に対しての配合の割合量が多いものから順に載っています。成分表を見て、もしセラミドを示す成分が後ろの方に載っているとあまり配合されていないと思っていいでしょう。)

美容液、乳液、クリームなどは、化粧水に比べて油分が多いのでセラミドの配合量が多いといえるでしょう。

のちほど詳しくご紹介しますが、私はセラミド配合の美容液を愛用しています。

さらに、「セラミド原液」というものも販売されています。
セラミド原液とは、セラミド100%というわけではなく、化粧品が配合される前の「セラミドエキス」の状態のものを指します。

セラミド配合の基礎化粧品よりも、濃度が高いというメリットがある一方で、べたつきがあり、使いやすいテクスチャーではないのがデメリット。

お手持ちの基礎化粧品にセラミド原液を加えるなどして、工夫して使うとよいでしょう。

・どんな種類のセラミドが配合されているか

また注目すべきは、セラミドの種類。

冒頭でもお話したように、セラミドとひとえにいってもいくつかの種類があります。
それによって保湿力に違いが出てくるので、乾燥肌対策をしたい場合は「うるおうセラミド」を選ぶ必要があるのです。

セラミドの種類については次章で詳しく解説しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

3-2.飲食で補う

セラミドは、食事でも補うことが可能です。

気になる部分に直接アプローチすることはできませんが、全身の肌に効果を与えることができるのがメリット。
背中などケアしにくい部分が乾燥してしまって悩んでいるという方には、おすすめです。

主に次の3つから摂取することができます。

・食べ物

セラミドは、食べ物から補うこともできます。
セラミドを多く含む食べ物は以下のとおりです。

  • こんにゃく芋
  • 小麦
  • ゴボウ
  • ワカメ
  • ひじき

中でもこんにゃくは、約半丁で1日に必要なセラミドの量を補えるんだとか。
自炊の機会が増えている今の時期。
こんにゃく料理を楽しんで、セラミドを摂取してみてはいかがでしょうか。

・飲み物

また、セラミドは次のような身近な飲み物からも補うことができます。

  • 牛乳
  • コーヒー
  • 紅茶
  • ウーロン茶

しかし、含有量が少なく1日に必要なセラミドを補うには、非現実的な量を飲まなくてはいけません。
多少のサポートにはなると思いますが、セラミドをしっかり補いたい場合は、他のアイテムも併用した方がよいでしょう。

・サプリメント

手軽にセラミドを補うには、サプリメントが有効。
主に植物セラミドが配合されています。

次のように、種類も豊富です。

・ドリンク

なんといっても手軽に摂れるのがドリンクタイプ。
セラミド以外のうれしい美肌成分も配合されていたり、ドリンク自体の量が少ないので気軽に摂取しやすいのも魅力です。ただし錠剤などに比べて割高なのがウィークポイント。

・錠剤やカプセル

ドリンクタイプに比べて、比較的リーズナブルなのが錠剤やカプセルのタイプ。
ただし、粒の大きさによっては飲みにくいものもあります。

錠剤やカプセルを飲むことに苦手意識がなく、続けやすいお値段のものを探しているのであればおすすめです。

・パウダー

パウダータイプは、飲み物やスープなどに混ぜて飲めるのがうれしいポイント。
錠剤が苦手な方にもおすすめです。

セラミドを内側から補う方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

4.セラミドの種類

セラミドの種類

さて、セラミドは外から補えるということがわかったところで、次に注目したいのがセラミドの種類。先述したように、セラミドの種類によって保湿力に違いがでてきます。

どのようなセラミドを選べばより肌がうるおうのか、しっかりチェックしておきましょう。

セラミドは大きく分けて「ヒト型セラミド」と「非ヒト型セラミド」に分類されます。

4-1.ヒト型セラミド

ヒト型セラミドとは、ヒトの体内に存在するセラミドとほぼ同じ構造をしているセラミドです。

ヒトの体内に存在するセラミドとまったく同じものではありませんが、とても似ているため、なじみがよく保湿力に優れているという特徴があります。肌への刺激が少ないのもうれしいポイントです。

さらにヒト型セラミドは、次の7種類に分類されます。

種類 作用
セラミドEOP(セラミド1) 外部刺激からのバリア機能をサポート
セラミドNG(セラミド2) 保湿効果をサポート
セラミドNP(セラミド3) 保湿効果・しわの深さを軽減する機能
セラミドEOH(セラミド4) 外部刺激からのバリア機能をサポート
セラミドAG(セラミド5) 外部刺激からのバリア機能をサポート
セラミドAP(セラミド6) 保湿効果・肌サイクルのサポート・しわの深さを軽減
セラミドAH(セラミド7) 抗炎症や抗菌作用によって皮膚常在菌のバランスを整える

アラフォーの私が気になったのは、セラミド3と6の「しわの深さを軽減する」という機能。
乾燥による小じわが目立ってきているので、セラミド3とセラミド6は積極的に補いたいと感じました。

さらに、セラミド6にしかない「肌サイクルのサポート」も魅力。
年齢と共に肌サイクルが遅くなり、肌のくすみやシミが気になっているので、これはうれしい効果だと感じました。

同じヒト型セラミドでもこのような効果の違いがあります。

乾燥肌対策はもちろんですが、さらなる恩恵を受けられるヒト型セラミドは、やはり魅力的。
自分の肌と相談して、どんなセラミドが必要か考えて化粧品を選んでみるのも楽しいですね。

あえてデメリットを上げるとしたら、それは「価格」です。
ヒト型セラミドは、合成セラミドや植物セラミドなどに比べて、やや高めであることは否めません。

4-2.非ヒト型セラミド

ヒト型セラミド以外のセラミドは、「非ヒト型セラミド」に分類されます。
非ヒト型セラミドは、主に次の3つ。それぞれ違った特徴を持つので、チェックしていきましょう。

・植物セラミド

米ぬか油、とうもろこし、大豆など植物を原料とするのが植物セラミドです。
「グルコシルセラミド」などと表記されています。

肌のバリア機能を高める効果があり、セラミド飲料などにも多く使用されています。

ヒトの角質層に存在するセラミドとは一部構造が異なるため、ヒト型セラミドや動物性セラミドに比べて、浸透力が劣るのが残念なポイントです。

・動物セラミド

動物セラミドは、馬などの動物の脳や脊髄などから抽出したセラミドで、天然セラミドと呼ばれることもあります。

・ビオセラミド
・セレブロシド
・ウマスフィンゴ脂質

などと表記されているのが、動物セラミドになります。

動物由来のため、ヒトの肌と比較的近く、保湿力が高いのが特徴。
ただし、こちらは価格が高いというデメリットを持ち合わせています。

・擬似セラミド

石油などから化学合成されたもので、「合成セラミド」と呼ばれます。

・ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
・長鎖二塩基酸ビス3-メトキシプロピルアミド
・セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド

と表記されているのが、類似セラミドに当たります。

類似セラミドのメリットはなんといっても価格。
大量生産が可能なため、他のセラミドに比べて安価なのです。
リーズナブルなセラミドだからこそ続けられる、という強みは感じます。

ただし、肌への効果が薄いのが残念なポイント。
より高い効果を感じたいのであれば、類似セラミドは避けた方がよさそうです。

5.乾燥肌でお悩みであれば、ヒト型セラミドがおすすめ

ヒト型セラミドオイル

私は数年前、セラミドが大きな注目を集めるようになったころ、セラミド化粧品を使いましたが、あまり効果がありませんでした。
セラミドには種類があるということを知ってから成分を調べてみたら、やはり「ヒト型セラミド」ではありませんでした……。

その後、ヒト型セラミドが配合された美容液を使うようになってから、抜群に肌がうるおうようになりました。

もしあなたが乾燥肌でセラミド化粧品を検討しているのであれば、断然「ヒト型セラミド」がおすすめです!うるおい方が違うので、ぜひお気に入りのヒト型セラミド化粧品を見つけてみてくださいね。

ちなみに私が愛用しているのはこちら。
ピュアセラ美容オイル

ヒト型セラミドの中でも、セラミド3、セラミド6が両方含まれています。
ブースターとして使っているのですが、肌がもちもちして夕方まで乾燥知らず。
現在2月夜中エアコンをつけっぱなしにして寝ていますが、ピュアセラ美容オイルを塗っておけばひと安心です♪

ヒト型セラミドは価格が高いのがデメリットと先述しましたが、ピュアセラ美容オイルの3mlお試しボトルは今キャンペーンをやっています。

とりあえず「ヒト型セラミド」を試してみたいという方は、取り寄せてみる価値アリだと思いますよ。

 

6.まとめ

うるおいの要「セラミド」についてお話してまいりました。

セラミドは、もともと肌にある成分ですが、年齢と共に減少してしまいます。
しかし、スキンケア、食べ物、飲み物など、外から補うことも可能です。

そこで注目したいのは、セラミドの種類。
セラミドにはいくつか種類があり、中でも「ヒト型セラミド」は高い保湿力があります。
もともと乾燥肌で悩む私は、ヒト型セラミドを配合したピュアセラ美容オイルを愛用中。
しっかりうるおうセラミドを選ぶことが、美肌へのカギだと日々感じています。

乾燥肌で悩むあなた、ぜひセラミドの種類にも着目して、「うるおうセラミド」の力を感じてみてくださいね。

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