スキンケアをがんばればがんばるほど、肌がベタベタすること、ありませんか?
私は昔から乾燥肌で、「絶対に乾燥したくない!」と意気込んでたくさんの基礎化粧品を塗りこんでいました。お風呂上りなんて、まるでカエルのよう!(苦笑)
でも、夜寝る前に肌がベタベタしていると、枕が汚れてしまいそうでなんだかイヤなんですよね。
朝にベタベタしていると、化粧が崩れそうで、それもイヤ……。
結局気になって、スキンケアを控えめにして肌を乾燥させてしまった時期がありました。
それから美容系の資格を取るために勉強している中で、「正しいスキンケア」の方法を学び、実践。
ただ基礎化粧品を塗り重ねるのではなく、ちょっとしたコツによって、ベタベタさせずに肌を乾燥から守ることができる、ということを知りました。
そこで今回は、ベタベタしないための正しいスキンケアをご紹介。
しっかり保湿しながらも、心地いいすべすべ肌になれる方法を解説したいと思います。
- スキンケアのあと肌がベタつく
- ベタベタにしないと肌が乾燥しそうで心配
- 化粧崩れが気になる
- スキンケアの正しい順番が知りたい
- スキンケアの間隔は空けたほうがいいの?
このようにお考えの方は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ベタベタの原因
まずは、なぜスキンケアをした後にベタベタしてしまうのか、その理由を探っていきましょう。
1-1.基礎化粧品を塗りすぎている
まず考えられるのが、基礎化粧品の塗りすぎ。
多くの基礎化粧品には、1回分の目安の量が示されていますよね。
いくら乾燥肌だからといって、目安の量を大幅に上回る量を塗ってしまえば、肌はベタベタになってしまいます。とくに油分の多い乳液やクリームをたくさん塗りすぎてしまうと、ベタベタした仕上がりに。
乾燥が気になる部分にだけ重ね塗りをするのはOKですが、基本的には目安の量に近づけていくことがベタベタにならない秘訣です。
製品の裏面や冊子、公式ホームページなどに目安の量が記載されているので、チェックしてみてくださいね。
1-2.肌質に合っていないスキンケアをしている
お使いの基礎化粧品が肌に合っていない、ということも考えられます。
・乾燥肌なのに頻繁に皮脂ケアをしている
たとえば、実は混合肌(インナードライ)で、肌の中は乾燥しているのに、ベタつくから収れん化粧水やあぶら取り紙を日頃から多用している場合。
乾燥が原因で、過剰な皮脂分泌が起きているにも関わらず、皮脂を取りすぎてしまうと余計に乾燥してベタつきが加速してしまうこともあります。
・オイリー肌なのに乾燥肌用を使っている
また、実はオイリー肌(脂性肌)なのに、乾燥肌用の基礎化粧品を使っている場合。
多く分泌される皮脂と基礎化粧品の油分によって、ベタベタしてしまうこともあります。
・年代の差がありすぎる基礎化粧品を使っている
多くの基礎化粧品には、10代向け、20代向け、30代向け、40代向け、50代向けなど、ターゲットの年代がありますよね。
今の年齢と大幅に違う基礎化粧品を使うのも、ベタベタの原因になることがあります。
たとえば、次のような場合です。
・10〜20代なのに、40〜50代向けの製品を使っている
私も以前は
「若いうちから高級なエイジングケアのラインを使えば、老化を遅らせられるんじゃないか」
と考えていました。
しかし、実際は現在の肌が本当に必要としている成分と合わない可能性があります。
製品によって違いはありますが、40〜50代向けの基礎化粧品は、油分が多めに配合されている傾向にあるからです。
皮脂分泌が盛んな10代、20代の方が、油分が多い基礎化粧品を使うと、肌がベタつくだけではなく、ニキビや毛穴の開き、毛穴の黒ずみなどのトラブルを招くことも考えられるでしょう。
・若い頃からずっと同じものを使っている
逆に、年齢肌に悩んでいる人が、若い頃からずっと同じものを使っている場合も要注意。
いつのまにか、自分の肌に合わなくなっていることがあるからです。
保湿力が足らずに、肌が乾燥して、過剰な皮脂分泌を起こしてベタベタしてしまうことも考えられます。
もちろん自分の年代と違うラインを使ってはいけないわけではありませんが、現在の肌状態をしっかり見極めて、適切な基礎化粧品を選ぶことが、ベタベタを回避することにも繋がります。
コスメカウンターで、自分の肌に合った製品はどのラインなのか、相談してみるのもおすすめです。
1-3.もともとべたつきやすい肌質
もともとオイリー肌(脂性肌)で、ベタつきやすい方もいらっしゃいます。
ニキビ・毛穴の開き、毛穴の詰まりなどの肌トラブルに加え、化粧崩れを起こしやすいなどのトラブルが起きやすい状態。
このような肌を改善するためには、正しいスキンケアや生活習慣の見直しが必要です。
オイリー肌については、こちらの記事に詳しく書いております。
併せてチェックしてみてくださいね。
2.正しいスキンケアの流れ
では、どのようなスキンケアを行えば、肌がベタベタしなくなるのでしょうか。
まずは注意したいポイントを3つご紹介します。
2-1.洗顔をして清潔な肌に
スキンケアの前には、必ず洗顔を行って清潔な肌にしておきます。
「朝は洗顔料を使わずに、水だけで洗う」
という方もいらっしゃいますが、余計な皮脂を洗い流した方が、基礎化粧品がしっかり浸透して、ベタベタを回避することができます。
夜はもちろん、朝もしっかり洗顔料を使って皮脂汚れや塵、ほこりなどを流しておきましょう。
2-2.スキンケアの順番
次に意識したいのが、スキンケアの順番。
製品によって異なりますが、基本的には水分の多いものから塗っていきます。
化粧水→美容液→乳液→クリーム
が基本の順番です。
化粧水で水分を補い、美容液で美容成分を追加、さらに乳液やクリームで油膜を張って水分の蒸発を防ぐ、といった狙いがあります。
この順番を守らないと、肌にうまく基礎化粧品が浸透せずに、ベタベタしてしまう可能性も考えられます。できるだけ水分の多いものから、塗るようにしましょう。
わからなければ、使ってみて「テクスチャーが水っぽいな」と思う順番でOK。
ただし、製品によっては、乳液が一番最初だったり、美容液が最後だったりする場合もあります。
そのような場合は、メーカーの指示に従うようにしましょう。
2-3.アイテムごとの間隔
次に注目したいのが、アイテムごとの間隔。
アイテムごとに間隔を空けた方がよいのか、間髪入れずに次のケアに移っていいのか、どちらがいいのかわからないという方もいらっしゃいますよね。
答えは、後者。間髪入れずに次のケアに移るほうがよいと思います。
私も以前、
「ひとつのアイテムが乾くまで最低5分は待ちましょう。」
などと聞いて間隔を空けていましたが、それでは肌が乾燥するだけだと気がつきました。
肌が乾燥すると、余計な皮脂を分泌して守ろうとしてしまうのが私たちの肌。
これはベタベタを引き起こす原因になってしまいます。
そのため、ひとつのアイテムが乾く前に、次の基礎化粧品に移るのがGood。
アイテム同士が肌の上で混ざって伸びもよくなるので、塗りやすくもなります。
あまり時間を空けずに、次のアイテムを塗り重ねていくようにしましょう。
3.ベタベタを回避する、アイテムごとのスキンケア
次にベタベタを回避するためには、具体的にどのようなスキンケアをしたらよいのでしょうか。
アイテムごとに、詳しくチェックしていきましょう。
3-1.化粧水
まずは、洗顔後、一番最初に使う化粧水について見ていきましょう。
・みずみずしい化粧水を使う
スキンケア後のベタベタを解決するために、化粧水をみずみずしいテクスチャーのものを使うのも一手。
乾燥肌や年齢肌だと、どうしても「しっとり」や「とてもしっとり」など、とろみがあるテクスチャーに手が伸びてしまいがちですよね。
そこをあえて、みずみずしい化粧水にしてみるのです。
そうすることで、スキンケア後のベタベタが少し軽減できます。
ただし塗る量は減らさず、しっかり目安量を守ること。
みずみずしいテクスチャーの化粧水でも、しっかりハンドプレスで重ねづけしていけば、肌がうるおうので、ぜひやってみてくださいね。
ちなみに私が使っている化粧水はこちら。
肌美水。
温泉水がベースになっていて、肌自体が元気になるような化粧水です。
手に出してみると、さっぱり系化粧水ととろみがある化粧水の、ちょうど間くらいの絶妙なテクスチャー。
滴ってしまうほど水っぽくはないので、片方の手に化粧水を出して、もう片方を重ねて両手に化粧水をなじませたら、顔全体にハンドプレス。
乾燥が気になる部分は、追加で重ねづけします。
べたつきはなく、すべすべに仕上がりますよ♪
・洗顔後すぐに
化粧水は洗顔後すぐに塗るのが鉄則。
洗顔後、タオルで水分をとったあと、時間を置くと乾燥してつっぱりはじめますよね。
それを待った方が浸透しそうな感じもしますが、先述したように乾燥はベタベタ肌のもと。
乾燥による過剰な皮脂分泌が起こる前に、スキンケアに入りましょう。
3-2.美容液
美容液はマストアイテムではありませんが、ご使用の際には、次のポイントを意識しながら取り入れてみてください。
・テクスチャーによって、塗る順番を変える
美容液は、みずみずしいものから、クリーム状のこっくりしたものまで、製品によってテクスチャーが異なります。
みずみずしいものは化粧水のあとに、こっくりとしたものは乳液のあとにするなど、浸透しやすそうな順番を見つけるのがポイント。
メーカーの指定があれば、それに従いましょう。
・手のひらであたためてから
美容液を片方の手のひらに出したら、もう片方の手のひらを重ねて、あたためてから顔全体にハンドプレスします。
目元、口元など、乾燥が気になる部分には、追加で重ねづけしましょう。
3-3.乳液
次に、乳液です。乳液は塗りすぎるとベタつきの原因になりますが、完全に省いてしまうと肌は乾燥してしまいます。製品によっては乳液自体の製造がなく、いきなりクリームの場合もありますが、基本的には省かないようにしましょう。
・手のひらであたためて
乳液を片方の手のひらに出したら、もう片方の手のひらを重ねて、あたためてから顔全体にハンドプレスします。
摩擦が起こらないように、こすらず全体に塗布していきましょう。
・塗りすぎない
乳液には、油分が多く含まれています。
塗りすぎるとベタベタの原因になってしまうので、適量を使うようにしましょう。
テカリや化粧崩れが起こりやすいTゾーンは、少なめに塗布するのも大事なポイントです。
3-4.クリーム
最後にクリームです。油分が多く保湿力を高めてくれる効果があります。
・肌にちょんちょんと乗せるか、手でつぶしてあたためてから
クリームは、あたためてから肌にちょんちょんと乗せて伸ばしていきます。または片方の手に出して、もう片方を重ねてつぶすようにしてあたためてから全体に塗布していってもOKです。
・塗りすぎない
クリームは乳液以上に、油分が多く含まれています。
塗りすぎるとベタベタの原因になってしまうので、適量を守ることが大切。
テカリや化粧崩れが起こりやすいTゾーンは、少なめに塗布しましょう。
オイリー肌の方は、Tゾーンは省いてもOKです。
4.ベタベタを回避するプラスのケア
上記の基本のケアに加え、次のようなケアをプラスするのも効果的です。
4-1.ブースターで基礎化粧品の浸透をアップさせる
まず使ってみてほしいのが、ブースター(導入液)。
これは個人的に、とてもおすすめしたいアイテムです。
ごわついて硬くなってしまった肌に塗布することで、肌が柔らかくなりその後の基礎化粧品の浸透がアップします。
地面を耕したほうが水分や栄養の吸収がよくなるように、ブースターを塗ることで、基礎化粧品の肌なじみがとてもよくなるのです。
乾燥肌に悩んでいた私は、乾燥しないように基礎化粧品をひたすら重ねてカエルのようにベタベタになっていたのですが、ブースターを使うようになってから、ベタベタしないけれど乾燥もしない肌ができるようになりました。
乾燥させたくないけれど、ベタベタしたくない、と思っている方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
ブースター専用の美容液もあれば、ホホバオイルやローズヒップオイルなどをブースターとして使うこともできます。
ちなみに私が愛用しているのはこちら。
ピュアセラ美容オイル
セラミド配合のオイル美容液で浸透性が良くベタつかずさっぱりとしています。
あなたも、お気に入りのブースターを見つけてみてくださいね。
4-2.ナイトパウダーでサラサラに仕上げる
また、ナイトパウダーを使うという手もあります。
ナイトパウダーとは、夜のスキンケアの最後に使うもの。
寝ているあいだもつけたままでOKで、ベタベタ肌もさらさらに仕上がります。
スキンケアの成分をギュッと閉じ込めてくれる効果や、寝ているあいだに空気中に舞っている塵やほこりから肌を守る役割も期待できます。
「夜のスキンケアのあとすっぴんでオンライントーク!でもテカリが気になる……」
「彼とお泊りの日は、さらさら肌でいたい♡」
など、緊急時にも大活躍してくれるでしょう。
製品によっては、美白やニキビケアなどプラスのケアもできるので、肌に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
5.まとめ
今回は、「スキンケアの後に、肌がベタベタする」という問題を取り上げてみました。
ベタベタする原因には、スキンケアの量や肌との相性、もともとの肌質などがあります。
回避するためには、正しいスキンケアを行うことが大切。
スキンケアの順番や間隔を今一度見直し、基礎化粧品を正しく浸透させていきましょう。
またブースターやナイトパウダーなどのプラスのケアを取り入れることでも、よりベタベタを回避することに繋がります。
これらを参考に、スキンケア後も「しっとり、さらさらな肌」を目指してみませんか♪