プロテインがニキビや肌荒れの原因になる?適切な飲み方とニキビ予防法を解説
スポーツ愛好者に支持されているのはもちろん、美意識の高い女性も積極的に取り入れているプロテイン。
そのプロテインで、ニキビや肌荒れを起こしたという声があるようです。
実際、プロテインは、そのような肌トラブルの原因になるのでしょうか。
そこで今回は、ニキビとプロテインの関係を徹底解説。
プロテインでニキビができてしまった人の声やプロテインの種類、ニキビができにくくなるプロテインの飲み方などを、紹介していきたいと思います。
プロテインとニキビの関係が気になる方や、ニキビ予防をしたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

1.プロテインとは?

プロテインとは?
プロテインとは、一体どのようなものでしょうか。
その概要をチェックしていきましょう。

1-1.たんぱく質のこと

プロテインとは、たんぱく質のこと。
人の体に必要不可欠な栄養素であり、組織の修復や成長をはじめ、さまざまな体内の機能を助けます。
サプリメントのプロテインは、食品から抽出されたたんぱく質を加工したもの。
たんぱく質を効率よく摂取することができます。

1-2.プロテインの種類

プロテインと言っても、次のようにいくつか種類があります。

・ホエイプロテイン

牛乳から抽出されるたんぱく質。
消化・吸収が速いため、運動後の筋肉回復に効果的。
必須アミノ酸を多く含んでいます。

・カゼインプロテイン

同じく牛乳から抽出されるたんぱく質。
ホエイプロテインに比べて消化・吸収が遅いため、長時間にわたって筋肉にアミノ酸を供給してくれるという特徴があります。

・ソイプロテイン

大豆から抽出されるプロテイン。
コレステロールや脂質が低く、ビタミンやミネラルも豊富なため、健康維持目的で取り入れる人も。
他にも、卵白から抽出されるエッグプロテイン、エンドウ豆から抽出されるピープロテインなど、さまざまな種類があります。

2.プロテインを飲んでニキビができてしまった口コミ

ニキビができてしまった口コミ
実際、プロテインを飲んでニキビができてしまった口コミはあるのでしょうか。
Xをリサーチしてみました。

3.プロテインとニキビの関係性

プロテインとニキビの関係性
以上のように、人によってはニキビを引き起こす原因になるプロテイン。
プロテインとニキビは、どのような関係があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

3-1.個人差が大きい

プロテインによるニキビへの影響は、個人差があります。
プロテインによって、ニキビや肌荒れを起こしてしまう人もいれば、逆に肌が美しくなったと感じる人も。
体質が大きく関わっているということを踏まえて、ご自身の摂取しているプロテインとの相性をチェックしてみてください。

3-2.プロテインがニキビを引き起こす原因

次に、プロテインがニキビを引き起こす具体的な原因について見ていきましょう。

・成分の影響

プロテインのなかでも、ホエイプロテインは、ニキビができやすいと報告されている成分。
ホエイプロテインは、IGFと呼ばれるホルモンを分泌させます。
これが皮脂腺を刺激。皮脂分泌量が増加して、ニキビの原因になることがあるようです。
また、一部の人は乳製品自体に敏感で、これがニキビの悪化を引き起こすことも。
いずれも個人差がありますが、人によってはニキビの誘発に繋がる可能性があるのです。

・飲み方の影響

プロテインの飲み方も、ニキビに影響を与える可能性があります。
たとえば、ホエイプロテインを水ではなく牛乳で溶かした場合。
牛乳で摂取すると、追加の乳成分が体に入ることになります。
乳製品に敏感な人は、ホエイプロテインを牛乳と一緒に飲むことでニキビが悪化する可能性があるでしょう。

4.ニキビを予防するプロテイン摂取法

プロテイン摂取法
それでは次に、ニキビを予防しながらプロテインを摂取する、具体的な方法を見ていきましょう。

4-1.プロテインの選択

ホエイプロテインによってニキビができる場合は、ソイプロテインなどの植物性プロテインを試してみるとよいでしょう。
とくに乳製品に敏感な方は、影響を避けることができます。

4-2.粉状は水に溶かして

ホエイプロテインによってニキビができる場合は、牛乳ではなく水に溶かして飲むことをおすすめします。
乳製品の過剰摂取を防ぐことができるので、乳製品に敏感な方には有効です。

4-3.タイミング

プロテインを摂取するタイミングは、目的や種類にもよりますが、主に次の3パターンがあります。
  • トレーニング後……筋肉の修復と成長を目的とし、運動後30分以内に摂取
  • 食間や朝食の一部として……1日のタンパク質摂取量を増やす目的として、食間や、朝食の一部として摂取
  • 就寝前:カゼインなどのゆっくり消化されるプロテインを、筋肉の修復目的で就寝前に摂取

4-4.摂取量

プロテインの過剰摂取は、ニキビを引き起こす可能性もあります。
健康な成人のたんぱく質の推奨摂取量は、体重1kgあたり1.0g?1.2gとされておりますが、運動の量によって増加することもできます。
バランスのよい食事をベースに、あくまでサプリメントとして適量を摂取しましょう。

5.たんぱく質の多い食品

たんぱく質の多い食品
サプリメントのプロテインでタンパク質を摂取することもできますが、まずは食事からタンパク質を摂取することが大切です。
ここでたんぱく質の多い食品をご紹介しておきますので、毎日の食事にぜひ積極的に取り入れてくださいね。

5-1.肉類

たんぱく質含有量が非常に多い肉類。
なかでも次のような肉はタンパク質を多く含んでいます。
  • 鶏むね肉
  • 鶏もも肉
  • 牛ヒレ肉
  • 豚ヒレ肉
  • 豚ロースなど

5-2.魚類

魚類も良質なたんぱく質を摂取することができる食品。
脂肪分を抑えながら、たんぱく質を摂取することができます。
  • カツオ
  • マグロ
  • スズキ
  • サケなど

5-3.鶏卵

鶏卵は、たんぱく質はもちろん、ビタミンやミネラルなど、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいます。

5-4.大豆製品

植物性タンパク質を摂取できる大豆製品。
ニキビが気になる方でも、取り入れやすい食べ物です。
  • 納豆
  • きな粉
  • 豆腐
  • 豆乳など

5-5.野菜

ビタミンを多く含む野菜ですが、次のような野菜はたんぱく質も含んでいます。
  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • とうもろこしなど

6.ニキビ予防のための生活習慣

ニキビ予防のための生活習慣
ニキビを予防するためには、次のような生活習慣の改善も重要です。

6-1.質の良い睡眠を摂取

質のよい睡眠は、ニキビを予防するために欠かせません。
肌の修復に関わる成長ホルモンは、寝入りの3時間に多く分泌されます。
寝入りにぐっすりと眠れるように、環境を整えましょう。
  • 寝る1時間前は、スマホやパソコン、テレビを見ない
  • 明かりを暗めにして、リラックスして過ごす
  • 寝る前のカフェインや深酒を控える
  • 寝る1時間半前くらいに、ぬるめの湯船に浸かる
また朝日を浴びることで、体内時計が調整され、夜に自然に眠くなります。
眠りにつくのが苦手な方は試してみてくださいね。

6-2.ストレスケア

ストレスも、ニキビの発生や悪化に影響を与える要因のひとつ。
ストレスを感じると、体内でコルチゾールというホルモンが分泌されます。
これが、皮脂腺の活動を刺激。皮脂の分泌量が増加して、ニキビができやすくなります。
運動や入浴など、あなたに合った方法でこまめにケアしてくださいね。

6-3.バランスのよい食生活

バランスのよい食生活を送ることをも、ニキビ予防には大切。
脂質や糖質の多い食べ物や、加工食品はニキビを誘発しやすいので、過剰摂取には気をつけましょう。
野菜、果物、たんぱく質、穀物などをバランスよく摂取することが有効です。
また腸内環境を整えることもニキビ予防につながるので、便秘気味の方は、発酵食品や食物繊維を積極的に摂取するようにしましょう。

6-4.スキンケア

ニキビ予防にはスキンケアも欠かせません。
次のような適切なスキンケアで、ニキビができにくい肌を目指しましょう。

・洗顔

ニキビ予防において、大切なのは洗顔。
1日2回、丁寧に洗顔をすることで、余分な皮脂を洗い流し、ニキビを予防しましょう。
こちらの記事にて効果的な方法を詳しく解説しておりますので、併せてチェックしてみてください。
ニキビができやすい方は皮脂や古い角質を分解・吸着できる酵素とクレイの洗顔がおすすめです。

・保湿

ニキビ予防には、保湿も大切な工程。
肌は乾燥しすぎると、過剰な皮脂を分泌させニキビを誘発してしまいます。
とくに大人ニキビは、乾燥が原因で起こることがあるので、入念な保湿を心がけましょう。
肌が乾燥しやすい方は、肌のバリア機能として働くセラミドをスキンケアで補ってあげるとよいでしょう。

・UVケア

紫外線もニキビを誘発する原因のひとつ。
ターンオーバーを乱して、毛穴がつまりやすくなるので、しっかりケアしておきましょう。
  • 季節や天候にかかわらず、一年を通してUVケアをする
  • 外出しない時もUVケアをする
  • 日焼け止めはこまめに塗り直す

7.まとめ

今回は、プロテインとニキビの関係について解説してきました。
プロテインは、種類や個人の体質によって、ニキビの原因となることがあります。
ご自身の体質に合ったプロテインをセレクトし、適切に摂取するようにしましょう。
また、生活習慣を整えることや、適切なスキンケアを行うことも、ニキビ予防に欠かせません。
総合的なアプローチで、美肌を目指していきましょう。
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