花粉による肌荒れ・かゆみ・ぶつぶつ対策!スキンケアと生活習慣で予防しよう

今年もやってきました、花粉の季節……!
いまや「国民病」なんて呼ばれるほど、花粉に悩まされている人はたくさんいらっしゃいますよね。

私もその一人。

昨晩、肌がチリッとしたので「もしや、今年も始まったか…」と思ったら、やはりニュースでも花粉が飛び始めたと話題になっていました(泣)

花粉症歴10年ほどですが、年々症状が悪化している気がします。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりはもちろんのこと、近年とくに気になるのが、肌のピリピリ感。
花粉を感じると、肌がピリっとしてかゆいんです。

掻いてはいけないと思いながらも、触らずにはいられない。
本当にツライ季節です……!

「時期が過ぎれば落ち着く」とはわかってはいるものの、やっぱりなんとか対策したいと思いますよね。

そこで今回は、私と同じように花粉による肌荒れにお悩みの方へ、「花粉による肌荒れを予防する、そしてできるかぎり悪化させないスキンケア対策」をご紹介!

この記事を読めば、次のようなことがわかります。

  • どうして花粉で肌がかゆくなるの?
  • 花粉による肌荒れを悪化させるNGスキンケアとは?
  • 花粉の時期におすすめの基礎化粧品は?
  • もし花粉で肌荒れが悪化したらどうする?

花粉による肌荒れにお悩みのあなた、今年はできる限りのスキンケア対策で少しでも心地よい春を迎えませんか♪

1.花粉で肌が荒れるのは「花粉皮膚炎」

花粉で肌が荒れるのは「花粉皮膚炎」

花粉によって起こる肌荒れとは、一体どのようなものなのでしょうか。
まずはその概要をチェックしていきましょう。

1-1.花粉による肌荒れの症状

花粉によるアレルギー症状といえば、「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」ですよね。
これは花粉が鼻の粘膜に付着することで、それを排除しようと体が反応することで起こるアレルギー反応です。

同じように、花粉が皮膚に付着することで起こるアレルギー反応があります。
それが「花粉皮膚炎」。

  • 赤み
  • かゆみ
  • ヒリヒリ感
  • チリチリ感
  • ぶつぶつ

このような症状が起き、花粉の時期が過ぎれば皮膚炎の症状は落ち着きます。

私がよく感じるのは「チリチリ感」。

顔や首、背中や腰など、体のあらゆる部分がチリチリっとしてかゆいのです。
花粉が多く飛散している日は、耳の中までかゆくなります(泣)

また、もともとニキビができやすい体質の方は、花粉が多く飛散する時期にニキビが悪化してしまうこともあります。

1-2.花粉皮膚炎が起こりやすい部位は?

私たちの身体は頭皮から足の先まで皮膚で覆われていますよね。
中でも、この花粉皮膚炎が起こりやすいのは、「顔や首」。

顔や首は、常に露出しており花粉が付着しやすいという理由があります。

とくに、目の周りは皮膚が薄いため、より症状が悪化しやすい傾向に。
私も目の周りが、赤くヒリヒリした経験があります。

1-3.乾燥肌、アトピー性皮膚炎の人は悪化しやすい

とはいえ、花粉症のすべての人が花粉皮膚炎になるわけではありません。
とくになりやすいのは、次のタイプの人。

  • 乾燥肌の人
  • もともとアトピー性皮膚炎の人

乾燥肌やアトピー性皮膚炎の場合、もともと肌のバリア機能が低く、花粉による影響を受けやすいと考えられます。

2.花粉で肌が荒れるのはなぜ?

花粉で肌が荒れるのはなぜ?

ではなぜ、花粉によって肌荒れを起こしてしまうのでしょうか。そのメカニズムを探っていきましょう。

2-1. 花粉で肌が荒れるのは「バリア機能」の低下

花粉で肌が荒れる原因は、ズバリ「バリア機能の低下」にあります。

バリア機能とは、私たちの肌にもともと備わっている機能。

私たちの皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれています。

さらに表皮の一番外側にある「角質層」に存在する細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)には、バリア機能という働きがあります。

花粉で肌が荒れるのは「バリア機能」の低下

このバリア機能が持つ働きは主に2つ。

  • 水分の蒸発を防ぐ働き
  • 外界の刺激から、肌内部を守る働き

この2つ目の「外界の刺激」の中には、花粉も含まれます。

普段はバリア機能によってしっかりと守られている肌ですが、花粉により体が炎症を起こすと、バリア機能が低下。花粉による刺激を受けやすくなってしまい、アレルギー反応を起こして赤みやかゆみなど肌荒れを引き起こしてしまうというわけです。

2-2.バリア機能を低下させる原因

花粉自体もバリア機能を低下させる原因になりますが、他にもバリア機能を低下させる原因はあります。

たとえば、花粉の時期に多い「掻く」という行為。
掻くことでバリア機能が低下するので、さらに花粉が侵入しやすい肌になってしまうという悪循環が起こります。

できるだけ掻かないことが、改善への近道だと心得ましょう。

と書いているそばから、私もおでこがピリッとしてつい手が伸びてしまいそうでした。
この時期はかゆみとの戦いですが、できるだけ「掻かない」ということを意識していきたいと思います。

他にも

  • 過度な洗顔
  • 乾燥
  • 紫外線

など、バリア機能を低下させる原因はあります。
これらを回避するためのスキンケアは次章で詳しくお話したいと思います。

3.花粉による肌荒れの悪化を防ぐスキンケア対策

花粉による肌荒れの悪化を防ぐスキンケア対策
花粉による肌荒れの悪化を防ぐには、バリア機能を高めることが重要です。

バリア機能を高めるためには、日頃のスキンケアの方法が鍵。間違ったスキンケア方法によって、バリア機能は低下してしまうからです。

そこで、本章ではバリア機能を高めるための正しいスキンケアをご紹介。
できるだけ正しいスキンケアを行い、花粉による肌荒れの悪化を防ぎましょう。

3-1.洗顔

花粉による肌荒れを予防&改善するために、まず意識したいのが毎日の洗顔。

花粉が多く飛散している時期は、帰宅したらすぐに洗顔をするようにしましょう。

また洗顔のやり方も大切。

たとえば顔に付着した花粉を落とそうと、ゴシゴシ強く洗ってしまうとどうでしょう?
摩擦が起きて皮脂膜や角質層がダメージを受けて、バリア機能は低下してしまうのです。

バリア機能を高めておくために、花粉の時期はもちろんのこと、日頃からできるだけ摩擦が起こらないような洗顔を習慣にしておきましょう。

摩擦が起こらないような洗顔は次のとおりです。

  1. 推奨の量を手に出す
    まずは、メーカーが推奨する洗顔料の量を手に出します。
    量が少なすぎると泡立ちが悪く、摩擦に繋がってしまいます。
  2. しっかり泡立てる
    次に、洗顔料はしっかり泡立てましょう。
    泡立てることによって、泡がクッションとなり摩擦を軽減できます。
    泡立ちが悪い洗顔は、少量の水を加えながら、泡立てネットを使ってしっかり泡を作りましょう。
  3. Tゾーン→Uゾーンや目の周りの順で洗う
    最初に洗うのは、皮脂の多いTゾーン。
    皮膚が動かないように、やさしく泡でなでるように洗います。
    同様に、Uゾーンや目の周りなどを洗っていきます。
    この際、洗っている時間も意識したいポイント。
    洗っている時間が短すぎると汚れが落ちませんが、長すぎると皮脂を奪いすぎてしまい、肌は乾燥。バリア機能の低下に繋がってしまいます。
    朝の洗顔か、夜のクレンジング後によっても変わりますが、30秒程度を目安に洗い流すのをおすすめします。
  4. ぬるま湯でやさしく洗い流す
    すすぎはぬるま湯で行います。
    熱すぎるお湯は、皮脂を奪いすぎてしまい、肌の乾燥に繋がります。
    おわん型にした手にぬるま湯をすくって、できるだけ手と肌がこすれないようにやさしくすすぎましょう。
  5. 柔らかく清潔なタオルで拭く
    摩擦を避けるには、最後も重要。
    柔らかく清潔なタオルで、水分を押さえるように拭き取りましょう。

洗い立ての清潔なタオルも、花粉が付着している可能性はあります。
洗濯物を取り込む際に花粉を払い落としたり、タオルを部屋干しするなどして対策してくださいね。

「そんな風に泡立てている時間がない!」
「ゴシゴシしないと角栓ができそうで不安……」

という方は、私が愛用しているパックタイプの泥洗顔もおすすめ。

塗ってからたった15秒で洗い流せるので、子育てで慌ただしい日々にも助かっています。
しかも泥と酵素のWアプローチで、毛穴のよごれや皮脂もスッキリ♪
摩擦を避けながらも、角栓やくすみとサヨナラできる優れものです。

こちらに詳しく掲載しているので併せてチェックしてみてくださいね。

3-2.保湿

また花粉による肌荒れを予防するためには「保湿」も重要です。
しっかり保湿をすることでバリア機能を高め、花粉の侵入しにくい肌を作りましょう。

単に保湿といっても、主に「水分を供給する」「水分の蒸発を防ぐ」の2つの目的があります。
それぞれの目的において、バリア機能を高めるポイントを解説していきますね。

・水分を供給する

まずは「水分を供給する」という保湿。
これは主に、化粧水が担っています。あなたは、花粉の季節にどのような化粧水をお使いでしょうか?
肌荒れにより、普段使っている化粧水が急に合わなくなった、という経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。

肌荒れをしている時期は、できるだけ肌に刺激となる成分が入っていない低刺激処方の化粧水をおすすめします。

ちなみに私が使っているのは「肌美水」という低刺激の化粧水。
エタノール、着色料、香料、鉱物油、界面活性剤などが入っていない低刺激の化粧水です。

花粉で肌荒れしている時期も、妊娠中に肌が敏感になったときも、この化粧水に助けてもらいました。

使用感はこちらの記事で詳しくレポートしておりますので、よかったらご覧くださいね。

そしてもうひとつ気をつけたいのが「フレッシュ度」。
開封後、長期間経過したものは、雑菌や手指の微生物が混入して品質が劣化している可能性があります。

どの化粧品も、開封後1年以内で使いきるのが基本ですが、花粉で肌が敏感になっている時期は開封後3か月以内くらいのフレッシュな基礎化粧品をおすすめします。

・水分の蒸発を防ぐ

次に、「水分の蒸発を防ぐ」保湿です。
これは、乳液、クリーム、オイルなど、油分のあるものが活躍します。

油膜を張ることで水分の蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守ります。

化粧水+乳液+クリーム
化粧水+乳液+クリーム+オイル

といったように化粧水のあと徐々に油分の多い化粧品を、重ねていきましょう。

中でも、セラミド配合の化粧品はおすすめ。
なぜなら「セラミド」は、バリア機能の要となる成分だからです。

本来、私たちの肌にあるものですが、加齢や過度の洗顔などで減少してしまいます。

花粉による肌荒れを防ぐためにも、セラミド入りの化粧品でバリア機能を高めておくことはとても効果的といえるでしょう。

ちなみに私がここ数年お世話になっているのは、ピュアセラ美容オイル

もちろん、こちらも低刺激処方。花粉の時期も、安心して使うことができます。

通年ブースターとしても使っているのですが、花粉の時期は仕上げに薄く塗布することも。

そして、なんといってもおすすめポイントは「ヒト型セラミド」を配合しているというところ。
ヒト型セラミドはヒトの角質層にあるセラミドと構造が似ていて、なじみやすく保湿力が高いという特徴があります。

もしセラミド化粧品をお探しであれば、断然、ヒト型セラミドがおすすめです!

3-3.その他のケア

以上のような基本のスキンケアに加え、花粉による肌荒れを悪化させないためのプラスのケアもご紹介していきます。

・UVケア

まず大切なのは、しっかりUVケアをすること。
花粉とUVケアとは、一見関係ないように思われますが、実は深い関係があります。花粉が付着した肌にさらに紫外線が当たると、より皮膚炎が悪化!
また、紫外線ダメージによりバリア機能が低下するため、より花粉の侵入しやすい肌になってしまうのです。

紫外線は夏に多く降り注ぎますが、一年中降り注いでいます。
2月、3月も徐々に紫外線の量が増えてくるので、朝は必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。

・スプレー

また、花粉をブロックできるスプレーを顔に吹きかけるのもおすすめ。
次のように、さまざまな個性を持った商品が流通しています。・黄砂やPM2.5も同時にブロックできるスプレー

  • 低刺激で小さな子供とも共有できるスプレー
  • 香り付きのスプレー
  • 保湿力の高いスプレー
  • 洋服など布製品にも使えるスプレー
  • オイルと2層式になっていてメイク直しにも使えるスプレー

ご自身のライフスタイルに合ったスプレーを、1本探してみてはいかがでしょうか。

・露出部分を少なく

基本的なことですが、外出時は露出部分を少なくするのも効果的です。

  • 帽子
  • マスク
  • メガネ
  • サングラス
  • マフラー
  • タートルネック

など、いろいろなアイテムでガードしましょう。

私は花粉の時期に、頭皮もかゆくなるので、できるだけ帽子をかぶるようにしています。

さらに、大きめのサングラスで目の周りをガード。
皮膚が薄い目の周りが炎症を起こさないように、気をつけています。

室内に入る際は、帽子や洋服などの花粉を振り払うのもお忘れなく。

4.症状が強い場合は皮膚科の受診を

これまで、花粉による肌荒れの悪化を防ぐための、自宅でできるスキンケアをご紹介してまいりました。

ただし、かゆみがひどい、ぶつぶつとした湿疹が出ているなど、症状が強く出てしまった場合は、皮膚科を受診されることをおすすめします。

塗り薬やアレルギーを抑える薬を処方されて早めに改善できる可能性があるので、症状が気になる方はぜひ受診してくださいね。

5.まとめ

今回は、花粉による肌荒れを防ぐスキンケア対策について解説してまいりました。

花粉による肌荒れの原因は「バリア機能の低下」にあります。
花粉自体もバリア機能を低下させますが、間違ったスキンケアもバリア機能の低下を引き起こします。

できるだけ掻かない、丁寧な洗顔をする、セラミド化粧品で保湿するなど、バリア機能を高めるスキンケアを行い、さらにスプレーなどプラスのケアで肌を守っていきましょう。

私もこの記事を書いているあいだも、ついかゆい部分に手が伸びてしまいました……。

今年こそは、掻かずに、保湿。バリア機能をぐんと高めてなんとか乗り越えていきたいと思います!

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