牛乳石鹸の赤箱で洗顔するとニキビ予防になる?効果をメーカーに訊いてみた!

ここ日本で、長い間親しまれている『牛乳石鹸』。
しっとりタイプの赤箱とさっぱりタイプの青箱、それぞれに愛用者がいます。

なかでも、洗顔にも使える赤箱はSNSでも話題。
「#赤箱女子」というハッシュタグも、広がりを見せています。

そんな人気の牛乳石鹸ですが、「ニキビができにくくなる」という口コミがあるのをご存じですか?
牛乳石鹸はニキビ用のスキンケア製品ではないのですが、そのような効果を感じている人がいるようなんです。

実際、牛乳石鹸には、ニキビへの効果があるのでしょうか。
今回は、牛乳石鹸とニキビの関係を、メーカーのお客様相談室に質問してみました。

その返答をシェアするとともに、ニキビを予防するスキンケアについて解説していきたいと思います。

  • 牛乳石鹸でニキビ予防はできる?
  • ニキビがあるときに、牛乳石鹸を使ってもいいの?
  • 牛乳石鹸赤と青、どっちがいいの?
  • ニキビを予防するスキンケアとは?
  • 石鹸で顔を洗うとどうなる?
  • 牛乳石鹸でどこを洗う?
  • 牛乳石鹸の赤箱で洗顔している人の口コミが知りたい

このような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

1. 牛乳石鹸とは

牛乳石鹸とは

牛乳石鹸とは一体どのような製品なのでしょうか。
その特徴をチェックしていきましょう。

1-1. 肌にやさしい固形石鹸

牛乳石鹸は、牛乳石鹸共進社株式会社から発売されている固形石鹸。

ミルク成分を配合しており、肌をやさしく洗浄してくれる製品として、日本中で愛され続けてきました。

赤ちゃんからお年寄りまで、年齢問わず使うことができます。

1-2.約90年続く、超ロングセラー商品

牛乳石鹸が誕生したのは、1928年の関西。
最初に赤箱がリリースされました。

その後、1949年には、牛乳石鹸の全国展開がスタート。
青箱と白箱がリリースされ、関東地方を中心に青箱が普及していきました。

今では、全国に赤箱派と青箱派が存在して、人気を二分しています。

1-3.赤箱と青箱の違い

赤箱と青箱には、いくつか違いがあります。

まずは、価格と容量。

赤箱のレギュラーサイズは、90gで110円(税込)です。
青箱のレギュラーサイズは、85gで96円(税込)。

どちらも大変リーズナブルですよね。

成分にはやや違いがあります。
ミルク成分は共通していますが、赤箱にはスクワランも配合されており、保湿力が高め。
青箱は、すっきりした洗い上がりです。

そのため、赤箱は顔と体、青箱は体の洗浄に使われています。

こちらの記事に、赤箱と青箱の詳しい違いを掲載しておりますので、チェックしてみてくださいね。

2.赤箱でニキビが治った人の口コミ

赤箱でニキビが治った人の口コミ

赤箱・青箱ともに、人気がある牛乳石鹸。
なかでも、洗顔にも使える赤箱では、ニキビができにくくなったという口コミも見られます。

どのような口コミがあるのか、チェックしてみましょう。

3.牛乳石鹸によるニキビへの効果。メーカーの見解は?

メーカーの見解は?

このように、ニキビへの効果を感じる人がいる牛乳石鹸の赤箱。
実際、ニキビを改善させる効果はあるのでしょうか。

今回、牛乳石鹸共進社株式会社のお客様相談室に電話をして、質問をしてみました。
その会話の一部を、ご紹介します。

私「牛乳石鹸の赤箱で、ニキビができにくくなったという口コミを見たのですが、そのような効果はあるのでしょうか?」

お客様相談室「あいにく牛乳石鹸は、ニキビを改善する効果を謳っておりません。

私「青箱も、ニキビへの効果はありませんか?」

お客様相談室「はい。青箱も同様です。」

私「では、そもそもニキビがある状態で使ってもよいでしょうか?」

お客様相談室「洗浄成分が刺激になる可能性があるので、ニキビなどの肌トラブルがあるときは、お使いにならないでいただきたいです。肌トラブルが落ち着いてから、使い始めていただくのがよいと思います。」

ということで、メーカーは、ニキビへの効果はないという見解でした。
さらに、「ニキビがあるときは、使わないでほしい」というアドバイスもいただきました。

4.どうして赤箱でニキビが治った人がいるの?

ニキビが治った人がいるのでしょうか?

では、なぜ牛乳石鹸の赤箱で、ニキビが治った人がいるのでしょうか?
成分や口コミから、考察していきましょう。

4-1.牛乳石鹸にニキビの有効成分は入っていない

赤箱の全成分は次のとおりです。

石ケン素地・香料・乳脂(牛乳)・スクワラン・水・ステアリン酸・酸化チタン・EDTA-4Na

やはり赤箱の成分には、ニキビに有効な成分は入っていないようです。

4-2.肌をいたわりながら、皮脂が取れた

しかし、次のような理由から、ニキビの予防につながったと考えます。

・刺激が少ない

牛乳石鹸は、赤ちゃんの肌にも使えるマイルドな洗浄剤。

バリア機能を破壊したり、肌の乾燥を招く可能性がある合成界面活性剤は、配合されていません。

とくに赤箱は保湿成分も多く配合されており、正しい使い方をすれば、肌を乾燥させることなく、汚れを落とすことができる製品だと言えます。

・皮脂を洗い流せる

合成界面活性剤は配合されていませんが、牛乳石鹸自体は界面活性剤であり、それなりに洗浄力もあります。

ニキビの原因につながる、余分な皮脂を洗い流すことができたと考えます。

ニキビ対策用のスキンケア製品が合わなかった方が、シンプルで肌にやさしい牛乳石鹸を使い、肌に過度な刺激を与えずに、余分な皮脂をとることができた。

これこそが、赤箱でニキビができにくくなった理由ではないでしょうか。

4-3.あくまでもニキビの「予防」に

しかし、メーカーがおっしゃるようにニキビで炎症が起きている肌に使うと、刺激になって悪化する可能性もあります。

Twitterでも、次のような口コミがありました。

ニキビが落ち着いている状態で「予防」として取り入れることが、とても大切です。

5.ニキビを予防するスキンケア

ニキビを予防するスキンケア

最後に、ニキビを予防するための、スキンケアをご紹介していきます。

5-1.丁寧な洗顔

ニキビを予防するためには、肌を清潔に保つことが大切。
そのためには、毎日の丁寧な洗顔が必要です。

次のポイントに注意して、洗顔を行いましょう。

・洗いすぎない

過剰な洗顔は乾燥を招き、余計な皮脂を分泌させてしまいます。

ニキビができているときも、落ち着いているときも、朝・夜1日2回までにしましょう。

また1回の洗顔で、長く洗いすぎるのもNG。
皮脂の多いTゾーンから洗い始め、全体を30秒くらいで洗い終えるようにしましょう。

・摩擦を避ける

また、洗う際に、摩擦を避けることも重要。

泡立てる際、空気を巻き込むようにすると、しっかりした泡ができあがります。

泡立てネットを使用

牛乳石鹸の赤箱は、泡立てネットを使用すると、弾力のあるもちもちした泡ができあがりますよ。

手と肌が直接触れないように、モフモフと押し洗いをしましょう。

・すすぎはぬるま湯で

すすぎは、ぬるま湯で丁寧に行いましょう。
熱すぎるお湯は、肌を乾燥させてしまいます。

また直接シャワーを顔にかけるのもNG。
ぬるま湯を手にすくって、やさしくすすぎをしましょう。

すすぎ残しは、ニキビをはじめ肌トラブルの原因に。
泡が残っていないか、鏡でチェックすることも大切です。

・タオルは清潔なものを

使用済みのタオルは、雑菌が繁殖しています。洗顔後は清潔なタオルを使用しましょう。

その際、ゴシゴシせずに、タオルでやさしく肌を押さえるようにしながら水分を拭き取ります。

毎回フレッシュな状態で使える、クレンジングタオルもおすすめです。

5-2.保湿

ニキビを予防するためには、保湿も大切です。

保湿すると、余計にニキビができてしまうような気がしますが、肌の乾燥は過剰な皮脂分泌を誘発。逆にニキビの原因となってしまいます。

牛乳石鹸に限らず、洗顔をした後は、丁寧な保湿を心がけましょう。

・水分と油分のバランスを整える

洗顔後は、しっかり化粧水で水分を与えて、乳液やクリームで蓋をするようにしましょう。

皮脂分泌が盛んなオイリー肌の方は、化粧水をたっぷりつけた後、乳液やクリームを少なめにするなど、調整してみてくださいね。

・セラミドなどの保湿成分を追加

大人ニキビでお悩みの方は、セラミドなどの保湿成分が配合された製品もおすすめ。

うるおいをもたらし、バリア機能を整えることで、肌の乾燥や、過剰な乾燥によるニキビの予防効果が期待できます。

6.まとめ

今回は、牛乳石鹸はニキビに効果があるのか、という疑問をピックアップしてきました。

「ニキビができにくくなった」という口コミが見られる、牛乳石鹸の赤箱。
しかしメーカーに問い合わせたところ、とくにニキビへの効果はないとのことでした。

牛乳石鹸は、肌にやさしいシンプルな石鹸なので、肌に過度な刺激を与えずに、余分な皮脂をとることができたと考えられます。

牛乳石鹸で丁寧に洗顔したあとは、しっかり保湿をすることが大切。
肌をいたわりながら、取り入れていきましょう。

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