目の周りもちゃんとスキンケアをしているのに、カサカサしてしまう……。
そんな経験、ありませんか?
目の周りはとてもデリケートな部分。
他の部分と同じようにスキンケアをしていても、乾燥してしまうことがあります。
今回は、そんな目の周りの乾燥対策について解説。
- どうして目の周りは乾燥しやすいの?
- 目の周りの乾燥を防ぐにはどうしたらいい?
- 目の周りがカサカサしているとき、アイメイクはどうする?
- 目の周りも、顔・からだ用の日焼け止めを塗ってもいい?
- 目の周りの乾燥を防ぐ成分を知りたい!
このような疑問をお持ちのあなたは、ぜひ読んでみてくださいね。
1.目の周りはどうして乾燥しやすいの?
そもそも、なぜ目の周りは乾燥しやすいのでしょうか?その理由に迫っていきましょう。
1-1.皮膚が薄く、水分を保持しにくい
目の周りは、他の部分よりも皮膚が薄いという特徴があります。
そもそも腕や足などに比べて顔の皮膚は薄いのですが、なかでも目の周りはとても薄く、頬の3分の1程度しかありません。
そのため水分を保持する力も低いのです。
また目の周りは皮脂腺が少ないのが特徴。
皮脂腺から分泌された皮脂は、膜となって皮膚を覆っています。
皮脂膜の役割は、外的刺激から肌を守ったり、水分の蒸発を防ぐこと。
肌のうるおいをキープするには、欠かせない成分です。
しかし、目の周りにはそもそも皮脂腺が少なく、皮脂があまり分泌されません。
毛穴の詰まりやニキビなどのトラブルはほとんど起こりませんが、一方で水分が蒸発しやすく乾燥しやすいというウィークポイントがあるのです。
1-2.アイメイクなどによる刺激が多い
目の周りは他の部分よりも刺激を受けやすいパーツでもあります。
その一番の原因は、アイメイク。
何層にも塗るアイシャドウ、目の際ギリギリまで塗るアイライナー、目元に何度も触れるビューラーやマスカラなど、目の周りの皮膚は他の部分が受けないような刺激をたくさん受けていますよね。
さらにそれをクレンジングするので、より多くの刺激を受けることに。
また花粉症などで目の周りがかゆいと、つい目をこすってしまうこともあります。
これらの刺激が摩擦となり、バリア機能が低下。
内側の水分が蒸発しやすくなり、乾燥してしまうのです。
1-3.眼精疲労による血行不良
さらに眼精疲労による血行不良も、目の周りの乾燥の原因のひとつ。
皮膚に必要な栄養が運ばれずに、乾燥しやすくなってしまうのです。
デスクワークでパソコンを長時間使用して、休み時間もずっとスマホを使っている方は要注意。目を酷使しているので、眼精疲労になりやすい傾向にあります。
また度数が合っていないコンタクトや眼鏡を使うのもNG。
目に余計な負担がかかり、眼精疲労の原因になるので、お使いのコンタクトや眼鏡の度数が合っているかチェックしてみてくださいね。
2.目の周りの乾燥、放っておくとどうなる?
以上のように、乾燥しやすい目の周りの皮膚。
乾燥した状態を放っておくと、一体どうなるのでしょうか?さらに掘り下げてみていきましょう。
2-1.目の周りの乾燥は小じわの原因に
目の周りの乾燥を放置しておくと、あるエイジングサインが現れることがあります。
それは「小じわ」。
角質層が乾燥することで、肌表面が硬くなり、浅いしわとなってしまいます。
細かいさざなみのようなしわで、「ちりめんじわ」と呼ばれることも。
たとえ年齢を重ねていなくても、乾燥がひどいと目元に小じわができてしまうこともあるのです。
2-2.もっと放っておくと深いしわに
小じわは乾燥が原因なので、保湿などのケアによって改善することが可能。
スキンケアの方法については、後ほど詳しく解説するので参考にしてみてくださいね。
しかし、小じわを放っておくともっと深いしわになってしまいます。
深いしわになるとスキンケアでの改善が難しくなるので、早めのケアするようにしましょう。
3.目の周りの乾燥を予防&改善するスキンケア
では、目の周りの乾燥を予防&改善するには、具体的にどのようなスキンケアをしたらよいのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。
3-1.保湿
目の周りの乾燥を予防&改善するためには、なんといっても「保湿」が大事。
皮膚が薄く水分を保持しにくい目元だからこそ、他のパーツよりもしっかり保湿してあげましょう。
・ハンドプレスで保湿
洗顔後は、どんどん水分が蒸発していくので、時間を空ける必要はありません。
洗顔が終わった後は、化粧水や乳液などですみやかに保湿しましょう。
その際、摩擦は厳禁。
目元はデリケートですので、絶対にこすらず、やさしくハンドプレスするようにして保湿しましょう。
・「目の周りは避けて」に要注意
ただし「目の周りを避けてご使用ください」と記載されている基礎化粧品は要注意。
頬やおでこでは問題なく使えても、デリケートな目の周りには刺激になってしまうことがあるのです。
そのような基礎化粧品をお使いの際は、必ず目元を避けて塗布しましょう。
・乾燥にはヒト型セラミドが効果的
なかでも、乾燥におすすめなのはセラミド配合の化粧品。
セラミドは、もともと角質層に存在して、レンガのように積み重なっている角質細胞のすきまをセメントのように埋めている成分。
セラミドがたくさんある肌は、バリア機能が高く、うるおいに満ちた状態です。
しかし、加齢などによってセラミドは減少。
水分が逃げやすく、乾燥しがちになってしまうのです。
そんな肌のうるおいの要であるセラミド、うれしいことに化粧品で補うことが可能です。
なかでも、「ヒト型セラミド」は他のセラミドよりも肌なじみがよく保湿力が高い成分。
カサカサした目元にもうれしい効果を発揮してくれるので、おすすめですよ。
セラミド化粧品を選ぶ際は、ぜひヒト型セラミドを配合した製品を選んでみてくださいね。
・プラスアルファでアイクリームを
目の周りに使えない基礎化粧品をお使いの方はもちろん、そうでない方も、アイクリームを取り入れるとより保湿力がアップします。
プチプラの製品から高級化粧品まで、さまざまな製品が発売されています。
ビタミンCやナイアシンアミドなど、配合されている有効成分も異なるので、ご自身の肌に合うアイクリームを見つけてみてくださいね。
アイクリームを塗る際、ついでに目元のマッサージをしている方は要注意。
ゴシゴシと強くマッサージすると摩擦が起きてしまいます。
やさしく塗布してあげましょう。
3-2.UVケア
また目の周りの乾燥を予防&改善するには、UVケアも重要です。
・紫外線が目の周りの皮膚に及ぼす影響
紫外線は3つに分類されますが、中でもUV-AとUV-Bは私たちの皮膚にそれぞれ違った影響を及ぼします。
・UV-A
波長が長く、真皮層まで到達するのがUV-A。
4~9月と比較的長い期間多く降り注ぎます。
UV-Aは窓や雲も通過。
皮膚がヒリヒリしたり、赤くなるようなわかりやすいダメージもないので、うっかり浴びやすいのが特徴です。
コラーゲンやエラスチンを変性させて、目元のしわの原因になるので注意しましょう。
・UV-B
UV-Aに比べて波長が短いので、真皮層までは到達しないものの、エネルギーが強く表皮に大きなダメージを与えます。
角化のリズムを乱すため肌はごわつき、乾燥。
目元の乾燥やシミの原因になります。
・目元のUVケアの方法
では目の周りの皮膚を紫外線から守るにどのようにしたらよいのでしょうか。具体的にチェックしていきましょう。
・目元専用の日焼け止め
まず一年を通して使いたいのが、日焼け止めクリーム。
紫外線は夏以外の季節も降り注いでいるので、毎朝のスキンケアで使うようにしましょう。
おすすめは、目元専用の日焼け止めクリーム。
一般的な日焼け止めクリームよりもやさしく、デリケートな目元にも塗布できるクリームが販売されています。
一般的な日焼け止めが目に染みるから使いたくない、という方はぜひ目元専用に日焼け止めでケアしてあげてくださいね。
・大きめのサングラス
また大きめのサングラスもおすすめ。
しっかり覆うことができるサングラスで、目の周りに当たる紫外線を軽減できます。
さらに目から吸収される紫外線ダメージも、軽減することができます。
ただし、紫外線は隙間から入り込むので日焼け止めと併用するようにしましょう。
3-3.メイクをしっかり落とす
アイメイクをしっかり落とすことも、目の周りの乾燥を予防&改善するには重要です。
メイクが残っていると、皮脂や古い角質と混ざって過酸化脂質に変化。
過酸化脂質は、肌にダメージを与えて、あらゆる肌トラブルの原因となってしまいます。
帰宅後はできるだけ早くメイクを落として、肌を休ませてあげましょう。
・ポイントメイクリムーバーの使い方
アイメイクを落とすのには欠かせないポイントメイクリムーバー。
アイシャドウやアイライナーなどをしっか塗布した日は、ぜひ使いたいアイテムです。
使い方のポイントは、2つ。
・リムーバーをケチらない
ポイントメイクリムーバーをコットンに出すときは、たっぷりと使うようにしましょう。
少量すぎるとコットンが毛羽立って、摩擦が起きてしまいます。
アイメイクが薄めの日も、摩擦防止のためにメーカー推奨の量を使うようにしてくださいね。
・ゴシゴシしない
また、コットンでゴシゴシするのも絶対にNG。
ポイントメイクリムーバーを浸したコットンで抑えるだけでメイクは落とせます。
横にゴシゴシこすると摩擦になってしまうので、やさしく抑えて離す、抑えて離す、を繰り返してオフしてみてくださいね。
・フィルムタイプのマスカラの落とし方
近年人気を博しているフィルムタイプのマスカラ。
リムーバーを使わずにお湯で落とせるので、とてもラクですよね。
フィルムタイプのマスカラは、38~40℃くらいで溶けるように設定されています。
ちなみに私が現在使用しているのは、『ディーアップ パーフェクトエクステンション マスカラ』という、フィルムタイプのマスカラ。
メーカーに問い合わせたところ、「37℃以上で溶けるようになっており、38℃以上で落としていただけると落としやすいです」と言われました。
顔を洗う時の適温は、32~35℃くらいのぬるま湯ですので、それよりも少し高めの温度が必要。お湯で落ちると書いてあるのに、ちゃんと落とせないという方は、温度を調節してみてくださいね。
ただし、熱すぎるお湯もNG!
熱すぎるお湯は、肌を乾燥させてしまいます。
とくに目の周りの乾燥が気になるのであれば、すすぎの際のお湯の温度に十分注意を払いたいところ。
フィルムタイプのマスカラを落とす際は、ぜひ38℃くらいの温度でオフしてみてくださいね。
4.目の周りの乾燥のためにできること
以上の基本のスキンケアに加えて、目元の乾燥が気になるときには次のようなことを取り入れましょう。
4-1.アイメイクを薄くする
前章でアイメイクを落とすことはとても大切だとお伝えしましたが、目元がカサカサしてしまっているときは、アイメイク自体を薄くすることも大切。
アイシャドウを何層も塗ると、その分ブラシの刺激を受け、クレンジングの負担も大きくなります。
乾燥がひどいときは、思いきってアイメイクをお休みするとよいでしょう。
マスク生活においてアイメイクは重要な位置を占めますが、休日やリモートワークの日はアイメイクをしないなどして、できるだけ負担を減らしましょう。
4-2.目を休ませる
また、目を休ませることも大切。
眼精疲労は血行不良を招くので、目の周りの乾燥を促進します。
仕事でパソコンを使う場合は、1時間に5~10分程度休憩したり、プライベートでスマホに触れる時間を極力減らすなどして、目を休ませてあげましょう。
目が疲れているときは、温めるのもおすすめ。
血行が促進されて、疲労物質も流れやすくなります。
アイマスクや蒸しタオルで簡単に温められるので、目の疲れを感じたときは、ぜひ行ってみてくださいね。
5. まとめ
今回は、目の周りの乾燥をピックアップしてきました。
目の周りの皮膚は薄く、皮脂が少ないので、乾燥しやすい部分。
同じようにスキンケアを行っていても、目の周りだけ乾燥してしまうことがあります。
しっかり保湿する、紫外線から肌を守る、正しくクレンジングをするなど、基本的なスキンケアが大切です。
さらに、乾燥がひどいときはアイメイクをお休みしたり、血行を促進して眼精疲労をから目を守ることも、目の乾燥を予防&改善することにつながります。
長引くマスク生活。
カサカサを放置せず、うるおいのある目元を作って美しさに差をつけちゃいましょう♪