大人の女性を悩ませる顎ニキビ。
何度も繰り返している方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな顎ニキビを予防&改善する方法を徹底解説。
スキンケアから生活習慣まであらゆる方法を、詳しくお伝えしていきます。
さらに、顎ニキビができてしまった時の対処法もご紹介。
できるだけ早くきれいに直す方法をお話していきます。
この記事では、次のようなお悩みを解決できますよ。
- 女性の顎ニキビの原因は?
- 顎にニキビができやすい人はどんな人?
- マスクで顎ニキビはできる?
- 生理前に顎ニキビができやすいのはなぜ?
- 顎ニキビができたときの対処法を知りたい!
- ニキビを皮膚科で治療するメリットは?
- ニキビに効く市販薬は?
繰り返す顎ニキビにお悩みの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Contents
1. 顎ニキビってどんなニキビ?
ニキビは、10代でできる「思春期ニキビ」と20代以降にできる「大人ニキビ」があります。
今回ピックアップしている顎ニキビは、大人ニキビ。
過剰な皮脂分泌が原因の思春期ニキビとは違い、生活のあらゆることが原因で起こる複雑な肌トラブルです。
また、大人ニキビができているときは、肌のバリア機能も低下中。
ニキビによる炎症も長く続き、ニキビ跡が残りやすいという特徴もあります。
顎ニキビを繰り返さないためには、大人ニキビに適したケアが大切です。
2.顎ニキビの原因
顎ニキビは、具体的にどのようなことが原因で起こるのでしょうか。
深掘りしていきましょう。
2-1.ストレス
顎ニキビの原因のひとつが、ストレス。
働く環境が変わったり、忙しい時期に顎ニキビができた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ストレスが溜まると、体は戦闘モードになり、たとえ女性でも男性ホルモンが多く分泌されます。
この男性ホルモンが、皮脂分泌を増加。
角質も厚くなり、皮脂が毛穴に詰まりやすくなることでニキビができてしまいます。
なかでもフェイスラインは、男性ホルモンの影響で皮脂量が増えやすいパーツ。
ストレスが多い時期に、顎ニキビができやすいのはこのためです。
知らず知らずのうちにストレスを溜めこんでしまわないように、しっかり休息を取り、ご自身に合った方法でこまめにストレスを解消していきましょう。
2-2.肌の乾燥
肌の乾燥も、顎ニキビを引き起こす原因。
肌は乾燥しすぎると、過剰に皮脂を分泌して内部を守ろうとします。
とくに顎は汗腺が少なく、自らうるおう力が低いため、皮脂を分泌させてうるおいをキープしようとするのです。
そのため、皮脂を取り過ぎるケアは逆効果。
のちほど、顎ニキビを予防する適切なスキンケアをご紹介するので、参考になさってくださいね。
2-3.生理周期によるホルモンバランスの変化
生理周期によるホルモンバランスの変化も、顎ニキビの原因です。
とくに生理前の黄体期は、黄体ホルモンの分泌が増えて、皮脂も増加する時期。
ニキビができやすくなります。
2-4.睡眠不足
睡眠不足も、顎ニキビの原因のひとつ。
睡眠不足によって、ホルモンバランスが乱れます。
男性ホルモンの分泌が増えることで、皮脂量が増加。
ニキビができやすくなってしまうのです。
そのため顎ニキビの予防&改善には、十分な睡眠を取ることも大切。
質のよい睡眠を取ることで、肌の修復に関係する成長ホルモンも分泌され、ニキビの予防と改善に効果を発揮します。
また睡眠中は、副交感神経が優位になるため、心身がリラックスしてストレスも軽減。
大人ニキビができにくい体を、目指すことができます。
2-5.食生活の乱れ
食生活の乱れも、大人ニキビを引き起こすファクター。
スナック菓子やファーストフード、アルコール類は、皮脂分泌を活発にさせます。
また栄養バランスの偏った食事も、肌のターンオーバーを乱して、ニキビの原因に。
緑黄色野菜を取り入れた栄養バランスのよい食事を、できるだけ決まった時間に摂ることがニキビ予防につながります。
なかでもおすすめは和食。
油分も少なく、食物繊維の多い海藻や野菜、発酵食品など肌環境をアップする食品も多く取り入れることができます。
1日1食は栄養バランスのよい和食にするなど、ストレスのかからない程度に取り入れましょう。
2-6.外部刺激
次のような外部刺激も、顎ニキビに関係しています。
- 長時間のマスクの着用
- 頬杖
- 顎を触る癖
このような摩擦によって油分が減少すると、肌は乾燥。
過剰な皮脂分泌を引き起こしてしまいます。
摩擦を受け続けた肌はバリア機能が低下しているため、炎症も長続き。
顎ニキビの予防&改善のためには、できるだけ刺激を与えないことが大切です。
3.顎ニキビを予防するスキンケア
以上のように、さまざまなことが原因で起こる顎ニキビ。
顎ニキビを予防するためには、次のような正しいスキンケアをすることも大切です。
3-1.クレンジング
毛穴に詰まったメイクや皮脂は、ニキビを引き起こす原因に。
帰宅後は、できるだけ早くメイクを落としましょう。
ただし、手軽にクレンジングできるシートクレンジングは、摩擦が起きやすいので要注意。
ニキビの炎症を悪化させる可能性もありますので、ニキビができているときは使用を控えましょう。
3-2.洗顔
顎ニキビを予防&改善するためには、洗顔の見直しも大切。
洗いすぎやゴシゴシ洗いは、ニキビの原因となります。
次のようなやさしい洗顔を心がけましょう。
- しっかり泡立てる
- 皮脂の多いTゾーンから洗い、乾燥しやすいUゾーンや目の周りはあとで洗う
- 指が肌に直接触れないように、やさしく泡で押し洗いする
- ぬるま湯ですすぐ
- 清潔なタオルで水分をやさしく拭き取る
泡立てが面倒な方は、パックタイプの洗顔料もおすすめ。
酵素とクレイのW処方で、ニキビができにくい肌に導いてくれる洗顔料もありますよ。
3-3.保湿
顎ニキビの予防&改善には、十分な保湿も大切。
・化粧水
洗顔後は、化粧水で水分をたっぷり補給しましょう。
メーカー推奨の量か、それ以上の量を塗布して、角質層を水分で満たしていきます。
ただし、ニキビができているときのパッティングはNG。
刺激となって炎症を悪化させてしまうので、清潔な手でやさしくハンドプレスしながら塗布しましょう。
・乳液やクリーム
お手入れの最後には、乳液やクリームで蓋をしましょう。
ニキビができやすい人は油分を避けがちですが、大人ニキビは乾燥が原因で起こることもあるので、水分を閉じ込めてくれる油分も必要です。
顎や皮脂の多いTゾーンは、少量を塗布するなどして量を調整することで、毛穴詰まりを回避できます。
・乾燥が気になる方はセラミドを追加
肌が乾燥しやすい方は、保湿力を高めてくれるセラミド配合の化粧品もおすすめ。
セラミドはもともと肌に存在しますが、 30代以降に徐々に減少してきます。
不足すると、バリア機能が低下して大人ニキビができやすくなってしまうので、予防として取り入れると効果的です。
3-4.UVケア
顎ニキビの予防&改善には、UVケアも重要です。
紫外線を浴びた肌は、乾燥して角質肥厚に。
皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、ニキビができやすくなってしまいます。
またすでにできてしまったニキビが紫外線を浴びると、活性酸素によって炎症が悪化。
跡が残りやすくなります。
顎は帽子やサングラスなどでカバーできない部分ですので、入念に日焼け止めを塗りましょう。
ただし古い日焼け止めは、ニキビの原因となることがあるので要注意。
開封後、時間が経っているものは破棄して、フレッシュな製品を使うようにしてくださいね。
4.顎ニキビができたときの対処法
実際に顎ニキビができてしまったときは、どのように対処したらいいのでしょうか。
具体的な対処法をチェックしておきましょう。
4-1.触れない、つぶさない
ニキビができたときは、極力触れないようにしましょう。
早く治そうとして、自分でつぶすのはNG。
手の雑菌によって炎症が悪化して、ニキビ跡を残すリスクを上げてしまいます。
髪がニキビに触れないように、結んでおくことも大切です。
4-2.油分の多いメイクを控える
顎ニキビができてしまったときは、油分の多いメイクアップ化粧品を控えるのも有効。
ニキビを隠そうとメイクアップ化粧品を塗り重ねてしまうと、毛穴を塞いでしまいます。
とくにリキッドファンデーションは油分が多く、毛穴を塞ぎやすい化粧品。
ニキビができている時期は、油分の少ないミネラル系のパウダータイプのファンデーションに切り替えるなどして、肌への負担を減らしましょう。
4-3.市販薬を塗る
ニキビ用の市販薬を塗るのも一つの手。
内科・皮膚科医の友利新さんは、大人ニキビ向けに、次の2つをおすすめされていました。
- メンソレータムアクネス25メディカルクリーム
- ペアアクネクリームW
ニキビの原因菌を殺菌する成分と、炎症を抑える成分も配合。
皮脂を吸着する成分は配合されていないため、乾燥が原因の大人ニキビの方も使いやすい製品です。
洗顔後、清潔な肌に塗り、その後いつものスキンケアを行いましょう。
4-4.迷ったときは皮膚科へ
ニキビを繰り返しているときや、悪化したときは、皮膚科を受診するのもおすすめ。
「ニキビくらいで皮膚科に行くの?」
と思われるかもしれませんが、早くきれいに治すには一番の近道です。
美容皮膚科のメニューには、ニキビの中にある膿を出すレーザー治療などもあります。
その人のニキビに合った薬も処方されるので、治りが早くなり、ニキビ跡も残りにくくなります。
5.まとめ
今回は、大人の女性を悩ませる顎ニキビについてピックアップしてきました。
顎ニキビは、ストレスや不規則な生活、肌の乾燥など、さまざまなことが原因で引き起こされます。
そのため、正しいスキンケアを取り入れるとともに、生活習慣を整えることも必要。
顎ニキビが実際にできてしまったときは、刺激をせず、丁寧なスキンケアを行いましょう。
早くきれいに治したい方は、皮膚科を受診するのもおすすめです。
今回ご紹介した予防法や対処法を参考に、顎ニキビができにくい肌を目指していきましょう。