ニキビを潰すと飛び散る白いものは何?ニキビを治すための正しい方法と予防のためのスキンケア
ニキビを早く治すために、ニキビを潰す人がいます。
ニキビを潰すと早く改善しそうな気もしますが、本当にそうなのでしょうか?
今回はそんな疑問についてクローズアップ。
ニキビを早く改善するための方法や、予防のためのスキンケアを詳しく解説していきます。
  • ニキビを潰すと白いものが飛び出すのはなぜ?
  • ニキビから出る白い液体の正体は?
  • ニキビを潰しちゃったあとはどうしたらいい?
  • 潰していいニキビとダメなニキビはある?
  • ニキビの膿は出し切ったほうがいい?
  • ニキビを早く改善するには?
  • ニキビを予防するスキンケアが知りたい
以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひ参考になさってくださいね。

1.ニキビを潰して出てくる白いものは、芯や膿

芯や膿
ニキビを潰して出てくる白いものの正体は、一体何なのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

1-1.芯

白い物の正体のひとつが芯。これはコメドと呼ばれるもので、毛穴に詰まった角質と皮脂が固まってできています。白や黄色の小さな塊で、芯が出るとすっきりしたような感覚に陥るため、くせになってしまう人もいます。

1-2.膿

ニキビを潰すと膿が出ることもあります。
これは、白血球や細菌、死んだ細胞が混ざってできたもので、ドロっとした液体。
周囲に飛び散るのは、この膿である可能性があります。

1-3.血液

ニキビを潰す際に、皮膚や毛細血管を破いてしまうと、血液が混じることがあります。

2.ニキビは自分で潰すのはNG

ニキビは自分で潰すのはNG
以上のように、ニキビを潰すと、芯や膿、場合によっては血液も混ざった液体が出てきます。
これらを取り除いてしまえば、ニキビが早く改善しそうな気がしますよね。
スッキリして気持ちいいため、潰している様子を収めた動画を好んで観る方もいるようです。
しかし、自分で潰すのは絶対にNG。
それには、次のような理由があるからです。

2-1.細菌感染のリスク

自分でニキビを潰してはいけない理由に、細菌感染のリスクがあります。
手には雑菌がたくさん付着しています。
これが、内部に入り込むことで、さらなる感染を引き起こしてしまう可能性があるのです。
消毒した指や針で潰すのも、ご自身で行うのはリスクがあるのでやめましょう。

2-2.跡が残りやすくなる

自分でニキビを潰すと、跡が残りやすくなる可能性も。
潰す際に皮膚を物理的に損傷することで、傷跡が残ってしまうことがあるからです。
また無理に潰すことで、皮膚が回復するプロセスを妨げてしまい、クレーターや色素沈着を招いてしまうことがあります。
一度クレーターになってしまうと、セルフケアでは改善できないのが実情。
美容皮膚科などの施術が必要となります。

2-3.周囲にニキビが広がる

自分でニキビを潰すことで、炎症物質がほかの皮膚に飛び散ってしまうことも。
これにより、新たなニキビを発生させるリスクがあります。
ひとつニキビを改善させようとして、より多くのニキビを招いてしまう可能性もあるので、気をつけましょう。

3.どうしても潰したい場合は、美容皮膚科へ

美容皮膚科
以上のように、自分でニキビを潰すのは危険を伴いますが、実は美容皮膚科には、ニキビを潰すメニューもあります。
その施術は、「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」と呼ばれるもの。
ニキビの中の膿や皮脂を、物理的に取り除く治療法で、早期改善効果が期待できます。
また、自分でニキビを潰すよりも、感染のリスクやニキビ跡や色素沈着を起こすリスクが低くなるのも、大きなメリット。
相場は、一部位に対して2,000円?5,000円程度。
ニキビ範囲やクリニックによって差があります。
すべてのニキビにおいて、面皰圧出が有効なわけではありませんが、どうしてもニキビを潰して早く改善させたいという方は、美容皮膚科に行ってみてくださいね。
ニキビ跡を改善する施術や、ニキビを予防する施術などもあるので、もし美容皮膚科に行く場合は、ご自身の悩みに合った施術かどうか、相談してみるとよいでしょう。

4.万が一自分でニキビを潰してしまった場合の対処法

対処法
以上のようなリスクがあることを知らずに、ついニキビを潰してしまった場合、どうしたらよいでしょうか。その具体的な対処法をチェックしていきましょう。

4-1.患部を清潔にして消毒

ニキビを潰してしまった場合は、まず患部を清潔にして消毒します。
最初に、手をハンドソープでしっかり洗い清潔に。
その後、患部をぬるま湯でやさしく洗います。
患部が清潔になった状態で、消毒液を使って消毒しましょう。
その際、コットンや綿棒を使ってやさしく患部に塗布します。

4-2. 抗生物質入りの塗り薬などを塗る

患部が清潔になったら抗生物質入りの塗り薬などを塗布します。
抗生物質入りの塗り薬は、細菌の増殖を抑える効果があるため、ニキビを潰した後の開いた毛穴や傷口に細菌が侵入するのを防ぎ、感染リスクを抑えます。また抗炎症作用も期待できます。
ただし、抗生物質入りの薬は、過剰な使用を避けることが大切。
必要最小限の期間で使用するようにしましょう。
抗生物質入りの薬よりもマイルドですが、オロナイン軟膏もニキビを潰したあとに使える塗り薬。
殺菌と消毒の効果が得られます。
オロナイン軟膏をニキビに塗布することに関して、こちらの記事にて詳しく解説しておりますので、併せてチェックしてみてくださいね。

4-3.刺激を避ける

薬を塗った後は、それ以上、刺激を与えないことが大切。
患部に手や髪が触れないように気をつけましょう。
刺激を避けるために、絆創膏を貼るのはあまりおすすめできません。
ニキビの原因菌であるアクネ菌は、嫌気性細菌。
絆創膏を貼ることで、アクネ菌が住みやすい環境を作ってしまうことになります。
近年人気のニキビパッチも同様。
ニキビを悪化させてしまう可能性があります。
どうしても一時的に摩擦から守りたい時だけ、絆創膏やニキビパッチを使うようにしてくださいね。

5.ニキビ予防のための正しいスキンケア

正しいスキンケア
ニキビは一度できてしまうと、改善に時間がかかるもの。
ニキビができないように、健やかな肌をキープすることが何より大切です。
ここからは、ニキビを予防するためのスキンケアをご紹介しますので、ニキビができやすい方は、ぜひ参考になさってくださいね。

5-1.洗顔

ニキビ予防でなんといっても大切なのが、洗顔。
ニキビの原因となる皮脂を洗顔でしっかり取り除くことが大切です。
以下のポイントを参考に、洗顔を行ってください。

・洗いすぎない

洗顔で皮脂を取り除くことは大切ですが、洗いすぎはNG。
思春期ニキビでお困りの方やオイリー肌の方でも、1日2回の洗顔で十分です。
また長く洗いすぎるのも肌を乾燥させる原因に。
肌は乾燥すると、内部の乾燥を守ろうと過剰な皮脂分泌を起こし、それが新たなニキビの誘発に繋がる可能性もあります。
30秒くらいを目安に、速やかに洗い流すようにしましょう。

・摩擦に注意

洗顔の際、摩擦に注意することも大切。
ゴシゴシと強くこすると、皮膚のバリア機能が損なわれ、外部から刺激を受けやすくなったり、細菌が侵入しやすくなります。これが、ニキビの悪化につながることも。
しっかり泡立てて、指と肌が触れないように、モフモフと押し洗いするようにしましょう。

・洗顔料の成分にこだわる

ニキビができやすい方は、洗顔料の成分にこだわるのも有効。
たとえば、酵素やクレイなどの成分は、皮脂や古い角質を取り除く効果があるため、ニキビ予防に適しています。
皮脂が多く毛穴が詰まりやすい方は、1日2回の洗顔のうち、どちらか1回でもいいので、そのような洗顔を使ってみてはいかがでしょうか。

5-2.保湿

ニキビを予防するために、侮れないのが「保湿」。
落とすことばかりに意識が向いてしまいがちですが、肌の乾燥は過剰な皮脂分泌を誘発して、結果的にニキビの発生につながってしまいます。
洗顔をしたあとは、しっかり保湿を行いましょう。

・ノンコメドジェニック処方の化粧品

ニキビができやすい方は、毛穴を詰まらせないノンコメドジェニックのスキンケア製品が有効です。
これにより、ニキビのリスクを減少させることができます。

・大人ニキビができやすい方はセラミドをプラス

20代後半以降で、フェイスラインなどにできるのは大人ニキビ。
大人ニキビは、肌の乾燥によって引き起こされるケースが多くあります。
乾燥しやすい部分に、保湿力の高いセラミド化粧品をプラスするなどして、入念に保湿してあげましょう。

5-3.UVケア

紫外線も、ニキビを誘発する原因のひとつ。
皮脂腺を刺激したり、肌を乾燥させて過剰な皮脂分泌を誘発する可能性があります。
すでにできてしまっているニキビにも、紫外線は有害。
炎症が悪化したり、跡が残りやすくなってしまいます。
オイルフリーやノンコメドジェニックの日焼け止めを使用し、日傘や帽子なども併用して紫外線から肌を守るようにしましょう。

6. まとめ

今回は、ニキビを潰すと飛び散る白いものの正体について、クローズアップしてきました。
ニキビを潰すと、芯や膿などが出てきます。
潰すと早く治りそうな気がしますが、自分で潰すのはNG。
感染リスクが上がったり、ニキビ跡が残りやすくなったり、新たなニキビを誘発するなど、さまざまなリスクがあります。
どうしても潰したい場合は、美容皮膚科での施術を受けることをおすすめします。
ニキビをできるだけ作らないように、健やかな肌をキープすることが大切。
今回は、ニキビを作りにくくする正しい洗顔や保湿方法もご紹介したので、ぜひ毎日のスキンケアにお役立てくださいね。
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