乾燥やニキビなど、トラブルが起きやすい口周り。
あなたもお困りですか。
口周りの肌荒れは、適切に対処しないと長引いてしまうことがあります。
そこで今回は、口周りの肌荒れの原因と対策を徹底解説。
スキンケアから生活習慣まで、口周りの肌荒れを予防・改善する方法をご紹介していきます。
- 口周りが荒れる原因は何?
- 口周りの肌荒れを治すにはどうしたらいい?
- 口の周りにニキビができるのはなぜ?
- 口周りのニキビを早く治す方法は?
- 口周りが乾燥して皮がむけるときは、どうしたらいい?
- 口周りのニキビが治らないときはどうする?
以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひお読みくださいね。
1.口周りにはどんなトラブルがある?
口周りの肌荒れといっても、いろいろな症状があります。
どのようなトラブルがあるのか見ていきましょう。
1-1.ニキビ
口周りの肌荒れといえば、ニキビ。
大人になってからも、口周りだけはニキビができてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
口周りにできるニキビは大人ニキビの可能性が高く、保湿不足や生活習慣の乱れなど、いくつかの原因が考えられます。
こちらの記事には顎ニキビの原因と対策を詳しくご紹介しております。併せてご覧ください。
1-2. 乾燥(皮むけ)
乾燥も口周りの肌荒れのトラブルのひとつ。
乾燥が悪化すると、カサカサになって白い粉が吹いたり、皮むけが起きたりします。
また肌は乾燥しすぎると、過剰な皮脂分泌を起こして内部を乾燥から守ろうとします。
それがニキビを誘発する可能性も。
口周りの乾燥の原因と対策については、こちらの記事にて詳しくご紹介しております。
1-3.赤み
口周りが炎症を起こして、赤みが出ることもあります。
口周りの赤みは、食べ物による刺激や乾燥、アレルギーなど、さまざまな原因によって起こります。
赤みやブツブツがひどい場合は、口囲皮膚炎や口唇ヘルペスの可能性も。
口囲皮膚炎とは、口周りの皮膚の炎症のこと。
赤み、かゆみ、腫れなどの症状を伴います。
口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症。口の周りに水ぶくれができたり、かゆみを伴うなどの症状があります。
そのような症状があるときは、速やかに皮膚科を受診しましょう。
2.口周りのニキビの原因
では、口周りのニキビは、なぜできてしまうのでしょうか。
その原因には、外的要因と内的要因が挙げられます。
2-1.外的要因
口周りのニキビの外的要因は、次のようにいくつかあります。
・摩擦
口周りのニキビを引き起こす原因として、まず挙げられるのが摩擦。
食事の際、口を拭ったり、無意識に口周りに手を当ててしまうことで、摩擦が起こります。
また近年着用の機会が増えたマスクも、摩擦の原因に。
摩擦が起こると、それが刺激となり、内部を守ろうとして角質が厚くなります。
角質が厚くなると、毛穴の入り口が狭くなり、皮脂が滞留。
皮脂を好むニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖してニキビができてしまうのです。
・産毛剃り
産毛剃りも、ニキビを引き起こす原因となることもあります。
適切に行わないと、肌を傷つけてしまい、ニキビを誘発する可能性も。
また、清潔でないカミソリなどを使うことで、炎症が起こることもあります。
清潔な道具を使うことや、アフターケアを入念にすることが大切です。
・洗浄不足
洗浄不足もニキビを誘発する原因。
日中に付着したメイクや皮脂が毛穴に詰まると、ニキビの原因菌であるアクネ菌が発生してニキビができてしまうことがあります。
また口紅が残ったままだと、それが刺激となり、炎症を起こすことも。
適切なクレンジングや洗顔で、肌を清潔に保ちましょう。
・乾燥
肌の乾燥もニキビの原因となります。
肌は乾燥しすぎると、内部を乾燥から守ろうと過剰な皮脂を分泌させることがあります。
その過剰な皮脂が原因となってニキビが発生。
洗顔後は丁寧な保湿を心がけ、乾燥から肌を守ることが大切です。
2-2.内的要因
また、次のような内的要因によって、口周りにニキビができることがあります。
・胃腸の不調
口周りのニキビには、胃腸の不調も大きく関係しています。
胃腸が不調だと、消化機能や栄養吸収が悪化。それが肌荒れを引き起こします。
暴飲暴食、不規則な時間の食事、早食いなどは、胃腸の不調を引き起こす原因。
また脂っこいもの、冷たいもの、辛すぎるもの、アルコールなどの過剰摂取は、胃腸に負担をかけます。
胃腸に負担のかからない食事や栄養バランスの取れた食事を、規則正しく食べることが大切です。
・ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、口周りのニキビの原因のひとつ。
生理前になると、決まって口周りニキビができてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
生理前や更年期は、ホルモンの変動が多い時期。
それにより過剰な皮脂分泌が起こり、毛穴が詰まることで、ニキビができてしまいます。
・ストレス
口周りのニキビの原因として、ストレスも挙げられます。
ストレスは、胃腸の不調やホルモンバランスの乱れとも深く関わっており、皮脂のバランスが崩れることがあります。
ご自身に合ったストレス解消法を取り入れ、こまめにストレスを解消することが、ニキビの予防につながります。
3.口周りの乾燥の原因
次に、カサカサや皮むけ、粉吹きの原因となる、口周りの乾燥の原因を探っていきましょう。
3-1.保湿不足
口周りの乾燥の原因として、まず挙げられるのが保湿不足。
保湿が充分でないと、肌が水分不足となり乾燥してしまいます。
とくに空気が乾燥する秋冬は、肌も乾燥しやすい時期。
洗顔をした後は丁寧な保湿を心がけましょう。
3-2.間違った洗顔
次のような間違った洗顔も、口周りの肌を乾燥させる原因。
- ゴシゴシ洗う
- 1日に何度も洗顔をする
- 熱いお湯ですすぎをする
- タオルでごしごし拭く
- 洗顔後、すぐにスキンケアをしない
のちほど正しいスキンケアのポイントをご紹介するので、参考になさってくださいね。
3-3.加齢
加齢も、口周りの肌の乾燥と深く関係しています。
年齢を重ねるにつれて、肌にもともと存在する保湿因子が減少。
水分を蓄える力が弱くなっていき、肌が乾燥しやすくなります。
何年も同じ化粧品を使っている人は要注意。
保湿力の高いスキンケア製品に切り替えるなど、今のご自身の年齢に合わせた製品を選んでみてください。
3-4.紫外線
紫外線も肌を乾燥させる原因。
長時間紫外線にさらされていると、皮膚の水分が奪われて乾燥します。
とくに口周りは照り返しによって、紫外線を浴びやすいパーツ。
一般的な紫外線はマスクも通過するので、しっかり日焼け止めを塗るようにしましょう。
4. 口周りの肌荒れを予防・改善するスキンケア
それでは、ここから口周りの肌荒れを予防・改善するスキンケアをご紹介します。
4-1.正しいクレンジング&洗顔
まずは正しいクレンジングと洗顔を意識しましょう。
クレンジング剤は、メイクの濃さに合わせて選ぶのが正解。
濃いメイクの日はクレンジングオイル、ナチュラルメイクの日はクレンジングミルクにするなど、メイクに合わせて取り入れることで、肌へのダメージを減らすことができます。
・リップはポイントメイクアップリムーバーでオフ
落ちにくいリップは、ポイントメイクアップリムーバーでオフしましょう。
唇の縦線にリップが残りやすいので、コットンにポイントメイクアップリムーバーをたっぷり含ませて、縦方向にやさしく拭ってみてくださいね。
・摩擦レス洗顔
先述したようにゴシゴシ洗顔は摩擦となり、口周りの肌荒れの原因となります。
次のように肌にやさしい洗顔を心がけましょう。
- 洗顔は朝晩2回
- しっかり泡立てる
- たっぷりの泡でモフモフ押し洗いをする
- ぬるま湯ですすぎをする
- 肌触りのいいタオルでやさしく水分を拭う
泡立てが面倒な方やできるだけ摩擦を減らしたい方、皮脂や古い角質をしっかりオフしたい方は、酵素やクレイの洗顔料もおすすめです。
4-2.保湿
洗顔の後は、次のように丁寧に保湿をします。
・洗顔後すぐに保湿
洗顔後は水分がどんどん蒸発していきます。
速やかにスキンケアを行いましょう。
・乾燥が強い人はブースター
乾燥によって口周りの肌荒れが起きている場合は、ブースターを取り入れるのもおすすめ。
ごわついた肌が、ブースターによってほぐれて、その後のスキンケア製品の浸透がアップします。
私は保湿力の高いセラミド配合のオイル美容液を愛用中。
乾燥しやすい口周りも、長時間うるおって、しわっぽさを軽減できます。
・水分と油分をバランスよく補給
化粧水で水分を与えて、乳液やクリームなどの油分で蓋をするのが、スキンケアの基本。
口周りのニキビがひどいから乳液やクリームを控えようとすると、肌が乾燥して過剰な皮脂分泌を起こす可能性もあります。
化粧水でたっぷり水分を補給し、スキンケアの最後には、乳液やクリームを塗布して、水分の蒸発を防ぎましょう。
オイリー肌の方は、みずみずしいテクスチャーの乳液を少量塗布。年齢肌や乾燥肌の方は保湿力の高いクリームを塗布するなど、肌質に合わせて取り入れてみてくださいね。
4-3.UVケア
紫外線は、肌にさまざまなダメージを与えます。
口周りの肌荒れを予防・改善するためにも、UVケアは入念に行いましょう。
・日焼け止めは365日塗布
紫外線は夏だけでなく、一年中降り注いでいます。
季節や天候、外出の有無に関わらず、毎日日焼け止めを塗るようにしましょう。
口周りにニキビが多発しているときは、日焼け止めを塗らない方がいいのかな、と考える方もいらっしゃると思いますが、紫外線はニキビの悪化にもつながります。
ノンコメドジェニック処方の肌にやさしい日焼け止めを使うなどして、紫外線からしっかり肌を守りましょう。
・日焼け止めはこまめに塗りなおす
日焼け止めは、こまめに塗り直すことも大切。
汗や摩擦によってUVカット効果が薄れてしまうので、塗り直しを心がけましょう。
日焼け止めをメイクの上から重ねることに抵抗がある方は、UV効果のあるファンデーションやフェイスパウダーでメイク直しをするなどして、紫外線から肌を守ってくださいね。
5. 口周りの荒れを予防・改善する生活習慣
最後に、口周りの肌荒れを予防・改善する生活習慣をご紹介します。
5-1.バランスのよい食生活
乱れた食生活は口周りの肌荒れを引き起こす原因。
肌荒れの予防・改善には、ビタミン、ミネラル、たんぱく質など、さまざまな栄養素を摂取することが大切です。
暴飲暴食を控え、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。
5-2.水分摂取
口周りの肌荒れの予防・改善には、十分な水分を摂ることも大切。
十分に水分を取ることで、肌の乾燥を予防したり、便秘の改善による肌荒れ防止効果が期待できます。
体の大きさ、健康状態、季節などにもよりますが、1日1.5?程度の水を飲むのがおすすめ。
胃腸に負担がかからないように、一気に飲むのではなく、こまめに飲むようにしましょう。
5-3.質の良い睡眠
口周りの肌荒れの予防改善には、質の良い睡眠も欠かせません。
とくに寝始めの3時間は、肌の修復に関わる成長ホルモンが大量に分泌されるタイミング。
寝始めにぐっすり寝られるように、環境を整えましょう。
質の良い睡眠をしっかり取ることで、ストレスの緩和にもつながります。
6.まとめ
今回は、口周りの肌荒れについて解説してきました。
口周りは、ニキビや乾燥など、トラブルが起こりやすい場所。
産毛剃りやマスクの擦れなどの外的刺激や、胃腸の不調やホルモンバランスの乱れなどの内的要因など、さまざまな原因が口周りの荒れを誘発します。
適切なスキンケアに加えて、生活習慣を整えることが、口周りの肌環境を整えることにつながります。
また赤みやブツブツが治らない場合は、皮膚疾患の可能性も。
症状が長引く場合は、皮膚科を受診してくださいね。