日焼け止めの正しい落とし方は?クレンジングは使う?製品タイプ別の落とし方を解説
肌を紫外線から守ってくれる日焼け止め。
「私の使っている日焼け止めは石鹸で落とせる?」
「落としたけど落ちた気がしない…」
そんなお悩みをお持ちですか?
実は日焼け止めは、製品によって落とし方が違います。
肌に残ったままだと思わぬ肌トラブルに。
そこで今回は、製品タイプ別の落とし方を徹底解説。
併せて、日焼け止めを落とす際の注意点などをお伝えしていきたいと思います。
  • 日焼け止めを塗ったらどうやって落とす?
  • 日焼け止めは石鹸で落とせる?
  • 日焼け止めはクレンジングで落とした方がいい?
  • 日焼け止めは帰ったらすぐに落とすべき?
  • 日焼け止めは洗顔で落ちる?
  • 肌に優しいオイルクレンジングは?
以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

1.日焼け止めは、なぜ落とさないといけないの?

なぜ落とさないといけないの?
肌を紫外線から守ってくれる日焼け止めですが、しっかり落とす必要があります。
それは、長時間肌に乗せていると、悪影響を及ぼす可能性がある成分があるから。
具体的には、次のような成分が挙げられます。

1-1.紫外線吸収剤

紫外線を吸収して肌へのダメージを防ぐ成分ですが、敏感肌の人には刺激となることがあります。

1-2.パラベン(防腐剤)

製品の品質を長期間保つ成分ですが、長期間使用すると、乾燥や刺激を引き起こすことがあります。

1-3.シリコーン系成分

肌になめらかな感触を与え、耐水性のある成分ですが、毛穴を詰まらせる可能性があり、ニキビや吹き出物の原因となることがあります。

1-4.アルコール(エタノール)

さっぱりとした使用感を与える成分ですが、乾燥肌や敏感肌には刺激となる可能性があります。

1-5.合成香料や着色料

製品に香りや色をつけるための成分ですが、人によってはアレルギー反応やかぶれを引き起こすことがあります。

1-6.紫外線散乱剤

紫外線を物理的に反射して肌を守る成分。
紫外線吸収剤よりも肌に負担がかからない成分ですが、毛穴に詰まりやすく、ニキビや吹き出物の原因となることがあります。

2.日焼け止めが肌に残った場合の肌トラブル

肌トラブル
以上のような成分が、必ずしも全員に悪影響を与えるわけではありませんが、日焼け止めは適切に落とさないと、これらの成分が肌に残り、次のようなトラブルの原因になることがあります。

2-1.乾燥

日焼け止めが肌に残ると、肌が乾燥。
とくに皮脂コントロール成分が含まれている日焼け止めが残ると、肌が乾燥しやすくなります。

2-2.ニキビや吹き出物

日焼け止めの成分が毛穴に残ることで、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビや吹き出物ができることがあります。

2-3.肌荒れ

成分が長時間肌に残ることで、刺激となり、肌荒れやかゆみ、赤みを引き起こすことがあります。

2-4.くすみ

日焼け止めが肌に残ると、肌のターンオーバーが乱れます。
すると不要な角質が蓄積して、くすみの原因になることがあります。

3.日焼け止めの基本的な落とし方

基本的な落とし方
肌に残ったままだとトラブルの原因になる日焼け止め。
ここからは、日焼け止めの基本的な落とし方をご紹介します。

3-1.落とすタイミング

日焼け止めを落とすタイミングは、「帰宅後すぐ」がおすすめ。
できるだけ早く日焼け止めを落とすことで、肌への負担を減らすことができます。
とくに運動後や汗をかいた後は、できるだけ早く洗い流しましょう。
汗や皮脂が分泌されると、日焼け止めが酸化して肌に負担がかかることがあります。
ただし、日中に帰宅した場合は要注意。
紫外線は、窓ガラスを通過して室内にも入りこんできます。
日焼け止めをオフしたあとは、カーテンを使用したり、窓から離れて過ごすなどして、紫外線をできるだけ浴びないように気をつけましょう。
UVカットカーテンやフィルムも有効です。

3-2.顔に塗った日焼け止めの落とし方

次に、顔に塗った日焼け止めの落とし方をご紹介します。

・クレンジングや洗顔料を使って、やさしくなでるように洗う

クレンジングや洗顔料で洗います。
この際、しっかり落とそうとゴシゴシこするのはNG。
摩擦が起きてしまい、シミやくすみの原因となってしまいます。
シミや日焼け防止のために日焼け止めを塗っているのに、クレンジングの際にシミを誘発してしまったら、本末転倒。
肌をなでるように、やさしく洗うように心がけましょう。

・クレンジングオイルは、すすぎ前に乳化させる

クレンジングオイルは、すすぎをする前に少量の水またはぬるま湯を加えて乳化させます。そうすることで、よりすすぎがしやすくなります。

・ぬるま湯ですすぎ

洗い終わったら、ぬるま湯で丁寧にすすぎを。
熱すぎるお湯は肌を乾燥させるので、気をつけましょう。

・保湿

成分を丁寧に拭き取ったら、入念な保湿を。
スキンケアのポイントは後ほど詳しく解説します。

3-3.からだに塗った日焼け止めの落とし方

次に、からだに塗った日焼け止めの落とし方をご紹介します。

・ウォータープルーフなど落ちにくい日焼け止めはクレンジングを

ウォータープルーフなど落ちにくい日焼け止めは、クレンジングオイルやクレンジングバーム、専用のクレンジング剤を使用して、やさしく撫でるように落とします。
洗う部分が広範囲なため、洗い残しがないように気をつけましょう。
不自然に水をはじいている部分や白浮きしている部分は、日焼け止めが落ちていないところです。

・ボディソープや石鹸で洗う

その後、ボディソープや石鹸でやさしく洗います。
その際も、顔同様こすらないよう、やさしくなでるように洗います。

・すすぎ

すすぎ残しが無いように、しっかり泡を洗い流します。

・保湿

洗い終わったら、しっかり保湿をします。

4.【製品タイプ別】日焼け止めの落とし方

日焼け止めの落とし方
日焼け止めには、さまざまなタイプがあり、製品によって落とし方も変わります。
ご自身の日焼け止めがどのタイプかは、パッケージや公式ホームページをチェックしてみてくださいね。

4-1.クレンジングが必要な日焼け止め

ウォータープルーフや高耐久性の日焼け止めは、クレンジングが必要。
「専用のクレンジングの使用をお勧めします」と書かれていることもあります。
石鹸や洗顔料で落とすことができないので、油性のメイクも浮かせることができるクレンジングオイルやクレンジングバームを使用しましょう。
ただし、ノンケミカルの日焼け止めで、ウォータープルーフの製品も。
ケミカル・ノンケミカルに関わらず、撥水性や耐久性に合わせて、クレンジング剤をセレクトすることが大切です。

4-2.石鹸で落とせる日焼け止め

軽めの日焼け止めは、石鹸や洗顔料でオフすることができます。
「石鹸で落とすことができます」と記載されている場合も。
これらは、クレンジング剤を使わなくても、落とすことができます。

4-3.お湯で落とせる日焼け止め

子供用や敏感肌用の日焼け止めのなかには、お湯で落とせる製品もあります。
「お湯で落とせます」と記載されているので、チェックしてみてくださいね。

5.肌にやさしいクレンジングオイル

肌にやさしいクレンジングオイル
ウォータープルーフの日焼け止めもオフすることができるクレンジングオイルですが、できるだけ肌にやさしいものを使いたいですよね。そこで、肌にやさしいクレンジングオイルをご紹介します。

5-1.ホホバオイルやオリーブオイル

美容用のホホバオイルやオリーブオイルは、クレンジングに使用することもできます。
日焼け止めの多くは油分がベースとなっているため、ホホバオイルやオリーブオイルのような油分が、日焼け止めの成分を浮かせることができるのです。
保湿効果もあり、洗浄後も肌が乾燥しにくいというメリットも。
こちらの記事にて、ホホバオイルやオリーブオイルの使い方をご紹介しているので、併せてチェックしてみてくださいね。

5-2.肌にやさしい市販のクレンジングオイル

次のような市販のクレンジングオイルは、洗浄力が高く、ウォータープルーフの日焼け止めをオフすることができます。

・アテニア『スキンクレンズオイル』

鉱物油、パラベン、アルコールフリーのクレンジングオイル。
糖化やくすみにもアプローチします。

・シュウウエムラ『アルティム8』

シュウウエムラのクレンジングオイルのなかでも、一番人気を誇る『アルティム8』。
うるおいを残しながら、しっかり洗い上げる、リッチなクレンジングオイルです。

・シュウウエムラ『ブラッククレンジングオイル』

2024年4月に新発売されたクレンジングオイル。さらっとしたテクスチャーで、毛穴汚れにしっかりアプローチします。

6.日焼け止めを落とした後のスキンケア

スキンケア
紫外線を浴びると肌のバリア機能が低下。
肌の水分を保てなくなるため乾燥が起こりやすい状態になります。
いつも以上に入念に保湿をすることが大切。
なかでも積極的に取り入れたいのが、セラミド。
肌の水分を保つためには、角層にあるバリア機能の要・セラミドが重要です。
しかし、加齢や不適切なスキンケアで減少。
スキンケアで補ってあげることが有効です。
セラミドを補給すると、うるおいがアップし、肌は柔らかい状態に。
その後の化粧水の浸透もアップします。
セラミドでバリア機能を整えると、紫外線のダメージを受けにくい健やかな肌にもなるので、日焼け止めと共に毎日のスキンケアに取り入れるとよいでしょう。

7.まとめ

今回は、日焼け止めの落とし方について解説してきました。
日焼け止めが肌に長時間残っていると、負担がかかり思わぬ肌トラブルを起こす可能性も。
速やかにオフすることが大切です。
お使いの日焼け止めに合わせて適切に落としましょう。
日焼け止めを落とした後は入念な保湿も美肌の鍵となります。
正しい落とし方とスキンケア方法を身につけ、美肌を守っていきましょう。
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