- しっかり洗顔しても、テカってしまう
- ニキビが絶えない
- 毛穴の開き、毛穴のつまりが気になる
そんなオイリー肌にお悩みですか?
あぶら取り紙を使ったり、しっかり洗顔をしたり……いろいろなケアをしているのに、なかなか改善しないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はオイリー肌は、間違ったスキンケアや生活習慣によって引き起こされてしまうこともあります。
そのため、自分の肌質をしっかり見極めて、正しいケアを取り入れることが大切。
今回は
- オイリー肌の特徴
- オイリー肌の原因
- オイリー肌を改善するスキンケア
- オイリー肌のコスメ選び
- オイリー肌を改善する生活習慣
などを解説していきます。
皮脂が増えていくこれからの季節。
オイリー肌を改善して、心地いいサラサラ肌を目指してみませんか。
1.オイリー肌ってどんな肌?
オイリー肌とは、一体どのような肌なのでしょうか?
詳しくチェックしていきましょう。
1-1.4つの肌タイプ
オイリー肌を理解する上で、知っておきたいのが4つの肌タイプ。
私たちの肌は、大きく分けて次の4つのタイプに分類されます。
分類のポイントは、「水分」と「皮脂」のバランス。
あなたの肌がどのタイプに当てはまるか、チェックしてみてくださいね。
・普通肌
普通肌は、水分と皮脂がバランスよく整った肌。
ニキビやかさつきなどの肌トラブルがない状態です。
バリア機能もしっかり働いており、外的刺激からも守られている健やかな肌を指します。
・乾燥肌
乾燥肌は、水分も皮脂も不足した状態。
うるおいがなく、かさついています。
加齢とともに増加するのも特徴。
皮脂腺が小さいため毛穴は目立ちにくいものの、バリア機能が低下しているので注意が必要です。
・オイリー肌(脂性肌)
そして今回取り上げているオイリー肌は、水分も皮脂も多い状態。
うるおいはあるものの、ベタつく傾向にあります。
ニキビ・毛穴のつまり・毛穴の開きなどの肌トラブルを起こしやすいといった特徴も。
とくに思春期から20代前半に多くみられます。
この肌タイプに当てはまる方は、のちほど改善方法を詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
・混合肌(インナードライ)
混合肌とは、肌の表面はベタついているのに、内側は乾燥している肌。
ベタつきとカサつきという両極端な状態を持ちます。
水分と油分のバランスが崩れて、バリア機能が低下しているので注意が必要。
オイリー肌と間違えやすいので、しっかり見極めて適切なケアをしていくことが大切です。
混合肌について、こちらに詳しく記載しておりますので、気になる方は併せてチェックしてみてくださいね。
1-2.オイリー肌の診断
さらにオイリー肌の自己診断をしたい場合は、洗顔がおすすめです。
いつもどおり洗顔して、水分を拭き取ったあと10分ほど放置します。
そこで、全体的に皮脂が出てきて、ベタついてきたらオイリー肌の可能性大。
これ以上オイリー肌を悪化させないように、原因を探り、適切なケアを取り入れていきましょう。
ちなみにTゾーンだけがベタついてUゾーンは乾燥する場合は、インナードライの可能性があります。
2.オイリー肌の原因
では、どのようなことが原因でオイリー肌になってしまうのでしょうか。
オイリー肌には、遺伝的に皮脂が多い方もいます。
しかし、原因はそれだけではありません。
次に挙げることも、オイリー肌を引き起こす原因になります。
2-1.皮脂の取りすぎ
オイリー肌は、皮脂の取りすぎが原因になることがあります。
皮脂は、過剰に分泌されすぎるとベタつきやテカリの原因となります。
「だったら皮脂をどんどん取ればいいんじゃない?」
そう思いがちですが、そこが落とし穴。
皮脂は私たちの肌にとって、とても大切なもの。
皮脂膜という肌表面に薄い膜をつくり、肌を外敵から守ってくれているのです。
もしこの皮脂を取りすぎると、肌は危険を察知して、もっとたくさんの皮脂を分泌!
保水力は損なわれて、ベタベタのオイリー肌ができあがってしまうというわけです。
- あぶら取り紙を頻繁に使用する
- 一日に何度も洗顔をする
- アルコールを多く含んだ収れん化粧水を、顔全体に頻繁に使用する
これらの行為は、一時的に皮脂を抑えることはできても、余計に分泌を促進してしまうことがあります。
たとえベタつきが気になるオイリー肌だとしても、皮脂は取りすぎないことが改善への近道と考えましょう。
2-2.ホルモンバランス
また女性の場合、ホルモンバランスにも大きな影響を受けます。
月経が終わってから排卵までの2週間は、卵胞ホルモン(エストロゲン)が増える時期。
この時期は、肌の調子がよく、安定しています。
一方、排卵後から次の月経までの2週間は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増える時期。
とくに、生理前の7日間は、皮脂分泌が増えて、肌がベタついたりニキビができやすくなります。
もしあなたの肌が、卵胞期には安定していて、黄体期にベタついたりニキビができてしまうのであれば、それはホルモンバランスによる一時的なもの。
オイリー肌だと思い込んで、皮脂を取りすぎてしまうと、先述したように、皮脂分泌が余計に活発になって、本物のオイリー肌になってしまうこともあります。
一時的な肌のゆらぎだと考えて、皮脂を取りすぎずに、しっかり保湿することが大切です。
2-3. 摩擦
一見、関係ないように思えますが、摩擦もオイリー肌の原因のひとつ。
摩擦によって刺激を受けた肌は、それを守ろうと余計に皮脂を分泌させてしまうのです。
- 洗顔でゴシゴシ洗う
- あぶら取り紙で肌をこする
- 拭き取り系のクレンジングや化粧水を頻繁に使う
このようなスキンケアが、オイリー肌を悪化させる原因に。
できるだけ摩擦が起きないように肌をいたわることが、オイリー肌の改善には必要です。
2-4.季節の変化
季節の変化も、オイリー肌に影響を与えます。
春から夏にかけては皮脂分泌量が増え、秋・冬は減少。
とくに夏は汗をかくので、増加した皮脂と混ざりあって、ベタつきを生み出します。
このベタつきを回避しようと、何度も洗顔したり、保湿を怠ると危険!
肌は乾燥を防ごうと、余計に皮脂が分泌されてしまうのです。
そのため、丁寧に洗顔して、しっかり保湿することが大切です。
あまりにもベタつきが気になるようであれば、引き締め効果のある化粧品を使ってもOKですが、アルコールが多く入った化粧水を常用するのはあまりおすすめできません。
一時的には皮脂を抑えられますが、皮脂を取りすぎてしまうことで、余計な皮脂分泌を引き起こす可能性があるからです。
季節による肌の変化に敏感になりすぎず、どんなときも丁寧に保湿していくことが大切です。
2-5.紫外線
紫外線もオイリー肌を加速させる原因のひとつ。
紫外線は肌を黒くしたり、シミを作るイメージがありますが、それだけではありません。
強い紫外線を浴びた肌は、まるで火傷をしたかのようなダメージを受けて乾燥します。
すると肌はこのダメージを修復して、さらにこれ以上ダメージを受けないように、過剰に皮脂を分泌して皮脂膜を作ろうとがんばるのです。
それによって、できてしまうのがオイリー肌。
過剰な皮脂分泌をさせないように、先回りして紫外線対策を徹底することが大切です。
2-6.偏った食生活
また、栄養バランスの偏った食事もオイリー肌の原因のひとつ。
とくに、揚げ物やスナック菓子などは、皮脂分泌を過剰にしてしまう可能性があります。
できるだけバランスの整った食事をして、健やかな肌を育んでいきましょう。
のちほど、オイリー肌におすすめの栄養素や食材などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2-7.喫煙
百害あって一利なしの喫煙。
オイリー肌も、喫煙によって大きな影響を受けます。
まず注目したいのが、自律神経への影響。
自律神経は、次の2つに分類されます。
- 興奮を促して日中の活動を活発にさせる交感神経
- 心身をリラックスさせる副交感神経
喫煙すると優位になるのは、前者の交感神経。
交感神経が優位になると、男性ホルモンが活性化して皮脂分泌が盛んになるのです。
また、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮するため、血流が悪化。
肌に必要な栄養がスムーズに届けられずに、肌のターンオーバーは乱れます。
肌のターンオーバーが乱れると、バリア機能が低下するので、肌を守ろうと過剰な皮脂分泌が起きてしまうのです。
喫煙しないのはもちろんのこと、他の人が吐き出したタバコの煙を吸う受動喫煙も、同じように悪影響があるので気をつけましょう。
2-8.睡眠不足
睡眠不足はあらゆる肌トラブルの原因になりますが、オイリー肌もそのひとつ。
睡眠不足が続くと、交感神経が優位に立った状態が続き、男性ホルモンが活性化。
皮脂分泌が盛んになり、肌がオイリーに傾きやすくなります。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、傷んだ肌の修復をしてくれる最強の美容液。
睡眠が不足していると、この成長ホルモンが十分に分泌されずに、肌トラブルがなかなか改善されません。
私も寝不足が続くと、肌がベタついたりニキビができやすくなります。
とはいえ、仕事や育児などで、なかなか思うように睡眠時間を確保できない場合もありますよね。
のちほど、短時間でも成長ホルモンがしっかり分泌されるコツをご紹介しますので、ぜひ読んでみてくださいね。
3.オイリー肌を改善するスキンケア
オイリー肌の原因が解明できたところで、次に改善策をご紹介していきたいと思います。
まずは、スキンケア編。
先述したように、肌がオイリーに傾いていると、つい皮脂を取りすぎたり、保湿を怠ったりしてしまいますが、それがオイリー肌を加速させてしまいます。
まずは勇気を出して「皮脂を取りすぎないで、しっかり保湿するケア」に変えてみましょう。
3-1. オイリー肌向けのクレンジング
まず見直したいのがクレンジング。
クレンジングの方法や選び方などをご紹介していきます。
・帰宅後できるだけ早くメイクを落とす
まずは、帰宅後できるだけ早くメイクを落としましょう。
皮脂とメイクは混ざりあって、長時間経つと過酸化脂質に変化。
これは、ニキビ、毛穴のつまり、しみ、しわなどあらゆる肌トラブルの原因になります。
メイクしたまま寝落ちなんて、もってのほかです!
と偉そうに書いている私も、メイクしたまま寝落ちしたことが何度もあります……。
翌朝の肌はゴワゴワして吹き出物もできて、ひどいものでした(反省)
たとえナチュラルメイクでも、帰宅後できるだけ早く落として、肌を休ませてあげましょう。
・クレンジング選び
オイリー肌は、クレンジングの選び方も重要。
オイリー肌を改善していくにあたって、次の2つのポイントを意識しましょう。
- しっかりメイクを落とす
- 皮脂を取りすぎない
この相反する2つを網羅するには、「その日のメイクの濃さ」に応じて、クレンジングを変えていくのがベスト。
どのようなメイクにどのクレンジングが合うのか、詳しく見ていきましょう。
・クレンジングオイル
クレンジングオイルは、クレンジング力が強く、濃いメイクでも落とすことができます。
エマルジョンファンデーションやウォータープルーフの日焼け止め、アイライナーやしっかりコンシーラーを使っている部分などにおすすめです。
ただし、皮脂を洗い流す力も強いのが注意点。
そのためできるだけ肌への負担を軽くするために、オイルの種類もこだわりたいところです。
クレンジングオイルに使用されているオイルには、
- 石油系オイル
- エステル系オイル
- 植物系オイル
がありますが、おすすめは植物系オイル。
アルガンオイル、マカダミアナッツオイル、アボカドオイル、コメヌカ油などが使われていて、他のクレンジングオイルよりもマイルドです。
とはいえ、クレンジングオイルなので皮脂を洗い流す力はあります。
できるだけ、やさしく手早くメイクを浮かせて洗い流しましょう。
・クレンジングリキッド
クレンジングリキッドも、クレンジングオイルに次いで洗浄力の高いクレンジング。
お風呂でも使えて、洗い上がりがさっぱりしているなど、メリットもあります。
濃いメイクをした日、疲れているのでお風呂でパパっとメイクを落としたい!
そんな日におすすめです。
ただし皮脂を洗い流す力もあるので、湯船に浸かってゆっくりクレンジングするはNG!
やさしくかつ手早くクレンジングしましょう。
・クレンジングジェル
クレンジングジェルは、水系ジェルと油系ジェルの2つのタイプがあります。
使用感は違いますが、どちらもジェルの厚みによって摩擦を防ぎやすいのがメリット。
水系ジェルは、洗浄力は弱いのですが、使用後の感触はさっぱり。
BBクリーム、パウダーファンデーション、ミネラルファンデーションなどのナチュラルメイクの日におすすめです。
油系ジェルは、クレンジングオイルには劣るものの、そこそこクレンジング力が高いので、濃いメイクをオフしたいときによいでしょう。
・クレンジングクリーム
クレンジングクリームは、厚みによって摩擦は防げるものの、重めのテクスチャーとしっとりした仕上がりで、オイリー肌には不向き。
乾燥肌や、乾燥が原因で一部オイリーになっているインナードライ肌にはおすすめです。
・クレンジングミルク
クレンジングミルクは、肌への刺激が少ないものの、洗浄力が弱いのがデメリット。
どちらかというと乾燥肌や敏感肌向きですが、皮脂を取りすぎないというメリットはあるので、オイリー肌でもナチュラルメイクのときに取り入れてみることは可能です。
・拭き取りタイプのシートクレンジング
拭き取りタイプのシートクレンジングは、どうしても摩擦が起きてしまうのがデメリット。
摩擦は過剰な皮脂分泌の原因になるので、常用するのはおすすめできません。
濃いアイメイクをした日に、ポイントメイクリムーバーとして取り入れるなど、頻度や使用箇所をできるだけ少なくすることをおすすめします。
・クレンジングの量を守る
クレンジングはメーカーが提示した適量を守るようにしましょう。
量が少ないと、摩擦が起きてしまい、余計な皮脂分泌に繋がります。
また、メイクが落としきれないリスクも。
逆に、量が多すぎるのもよくありません。
とくにクレンジングオイルは界面活性剤が含まれているので、多すぎると皮脂を取りすぎてしまう可能性があるからです。
メーカーが提示した適量をしっかり守るように心がけましょう。
・クレンジングのやり方
クレンジングのやり方は次のとおりです。
- 適量を手にのせる
- 皮脂の多いTゾーンに、クレンジングをくるくるとなじませてメイクを浮かす
- 同様に、Uゾーンをクレンジングする
- 目のまわりなど、細かい部分をクレンジングする
- 32〜35℃くらいのぬるま湯で洗い流す
※クレンジングオイルの場合は、ぬるま湯で乳化させてから洗い流します
これを手早く(1分以内程度)で終わらせるようにしましょう。
3-2. オイリー肌向けの洗顔
次は、オイリー肌を改善する洗顔について。
オイリー肌は皮脂が多いので、つい何度も洗顔したりゴシゴシしてしまうことがありますが、なんといっても「丁寧な洗顔」が改善への近道です。
洗顔のやり方は次のとおりです。
- 洗顔料を十分に泡立てる
- Tゾーンを手が触れないように、手早くやさしく洗う
- 同様に、Uゾーンを洗う
- 同様に、目の周りなどの細かい部分を洗う
- 32〜35℃くらいのぬるま湯ですすぐ
- 清潔なタオルで、やさしく上から押さえるように水気を拭き取る
ついゴシゴシ洗ってしまうという方や、泡立てるのがめんどくさいと感じている方には、私が使っている、パックタイプの洗顔料もおすすめ。
塗るだけなのでゴシゴシしてしまう危険もなく、たった15秒で洗い流してOKなので、超・時短です♪
泥と酵素が毛穴にもアプローチして、ベタつきやニキビ予防にもなるので、洗顔をお探しの方は、ぜひ試してみてくださいね。
3-3. オイリー肌向けの保湿
オイリー肌がもっとも苦手とする「保湿」。
肌がベタついているので、つい怠りがちになってしまうのですが、保湿を怠ると余計な皮脂分泌に繋がってしまいます。
肌がどのような状態でも、洗顔後にしっかり保湿するようにしましょう。
・収れん化粧水との付き合い方
収れん化粧水とは、アルコール配合量が多く、皮脂分泌を抑制して、化粧崩れを防いでくれる化粧水のこと。
オイリー肌や皮脂の多いTゾーン用に作られたものですが、使いすぎると余計な皮脂分泌の原因になってしまいます。
春から夏にかけて、どうしても化粧崩れを防ぎたいときに部分的に使うなど、適度に取り入れることをおすすめします。
・乳液かクリームで蓋をする
オイリー肌の場合、不要に思われる油分ですが、使用することで化粧水の蒸発を防いで、余分な皮脂分泌を予防します。
化粧水を塗布したあとに、乳液または軽めのクリームを塗布しましょう。
乳液もクリームも、軽めのテクスチャーのものがあるので、ぜひ毎日取り入れてみてくださいね。
紫外線はオイリー肌の敵ですので、朝はUVカット乳液がおすすめです。
4.オイリー肌のコスメ選び
化粧崩れとの戦いが、どんな肌よりも過酷なオイリー肌。
コスメ選びも慎重になりますよね。
ただ、化粧崩れをさせないことばかりに気を取られると、皮脂を取りすぎて悪化させてしまうことがあるので注意しましょう。
4-1.マットな化粧下地はほどほどに
まず、こだわりたいのが化粧下地。
オイリー肌に多い、毛穴やニキビによる色ムラもカバーすることができます。
毛穴が気になる場合は、毛穴の凹みをカバーしてくれる化粧下地がおすすめ。
- シリコンパウダー入りの皮脂を吸着してくれるタイプ
- 毛穴に入って光をコントロールするタイプ
などがあります。
ただし皮脂抑制効果のある化粧下地は、あまりマットな仕上がりになりすぎると、皮脂分泌を加速させてしまうこともあります。
できればオイリー肌向けの化粧下地は春から夏にTゾーンのみ使用して、その他は適度に保湿力のある下地を使うようにしましょう。
4-2.軽めのファンデーション
ファンデーションは、軽めのパウダーファンデーションやミネラルファンデーションがおすすめ。
化粧下地を塗った肌に、ごく薄くファンデーションを伸ばしましょう。
毛穴を詰まらせる重いテクスチャーのファンデーションは、クレンジングに時間がかかり、落としきれていないと毛穴のトラブルやニキビを悪化させてしまいます。
また、人気のクッションファンデはツヤが出るものが多いので、オイリー肌には難しいのが事実。使いたい場合は、できるだけセミマットに仕上がるクッションファンデを選ぶようにしましょう。
ニキビが気になる場合はコンシーラーでカバーするなどして、全体はできるだけパウダーファンデーションで軽めに仕上げることをおすすめします。
ちなみに、アイメイクやリップをしっかりすると、その部分に視線がいくので、ファンデーションを薄めに仕上げやすくなりますよ♪
オイリー肌を改善するためにも、できるだけファンデーションは薄く、肌に負担をかけないように心がけましょう。
5.オイリー肌を改善する生活習慣
5-1.バランスのとれた食生活
オイリー肌を改善するに当たって、食生活の見直しも大切。
余計な皮脂分泌をさせないように、揚げ物やスナック菓子は控えて、バランスのとれた食生活を送りましょう。
とくに意識して取り入れたいのは、次の栄養素です。
・ビタミンA
抗酸化作用があり、肌や粘膜を正常に保ちます。
にんじん、ほうれん草、レバーなど
・ビタミンB2
脂質の代謝を促して、皮脂の分泌量を正常にします。
卵、シソ、うなぎ、納豆など
・ビタミンB6
脂質分解をコントロールして、新しい肌が作られるのをサポートします。
レバー、肉類、卵、バナナなど
・ビタミンC
抗酸化作用があり、コラーゲンの生成をサポートしてくれる栄養素。美白や保湿、肌老化防止に効果的です。
ブロッコリー、いちご、キウイなど
ただし栄養は相互に作用し合っているので、単品だけ摂取してもあまり効果がありません。
何よりバランスの良い食事をすることが大切です。
おすすめは、昔ながらの「和食」。
油分が少なく、栄養バランスにも優れています。
洋食に偏りがちな現代ですが、せめて一日一食は和食にするなどして、無理なくバランスのよい食事を取り入れていきましょう。
5-2.質の良い睡眠
オイリー肌を改善するためには、質の良い睡眠も必要不可欠。
とくに寝入りの3時間は、細胞を修復して美肌をもたらしてくれる成長ホルモンが多く分泌されるタイミング。
寝入りに深くぐっすり眠ることができれば、成長ホルモンの恩恵を受けることができます。
次に挙げるのは、寝つきをよくしたり、眠りの質を上げてくれる行動。
オイリー肌改善のためにも、ぜひ取り入れてみてくださいね。
- 過度な飲酒を避ける
- カフェインの入った飲み物を、寝る前に飲まない
- 寝る1~2時間前にお風呂に入る
- 夏は38〜39℃、冬は39〜40℃くらいの、ややぬるめのお湯に浸かる
- 寝る1時間前には、テレビやスマホの使用をやめる
- 寝る30分前には、部屋の電気を暗くしておく
5-3.紫外線対策
オイリー肌の改善にあたって、紫外線対策も忘れてはならないひとつ。
余計な皮脂分泌をさせないためにも、徹底して紫外線ケアをしましょう。
・曇りの日も紫外線対策をする
快晴の日に対して、次のような割合で紫外線は降り注いでいます。
- 薄曇りの日……80〜90%
- 曇りの日……60%
- 雨の日……30%
曇りの日も、しっかり日焼け止めを塗るなどして、対策しましょう。
・一年中、紫外線対策をする
紫外線は、夏だけでなく一年を通して降り注いでいます。
紫外線は、波長の長さによって
- UV-A
- UV-B
- UV-C
の3種類に分類されます。
UV-Aは、4〜9月という長期間に多く降り注いで、表皮を通過して真皮まで到達。
コラーゲンやエラスチンを変形させてシワやたるみを招くので、一年を通してのケアが必要です。
またUV-Bは、いわゆる「日焼け」を起こす紫外線。
7〜8月に多く降り注ぎ、肌に炎症を起こして、角化のリズムを乱して水分を減少させます。これにより、皮脂分泌を加速させてしまうこともあるので注意が必要です。
UV-Bが多い夏場は、日焼け止めはもちろん、日傘や帽子、サングラスなど、UVアイテムをプラスして対策しましょう。
ちなみに日傘の色のおすすめは、だんぜん黒!
黒は白よりも紫外線を吸収してくれるので、より効果的です。
6.まとめ
ベタつきやニキビ、毛穴の開きやつまりなど、多くの肌トラブルに見舞われるオイリー肌。
今回は、そんなオイリー肌の改善方法についてご紹介していきました。
オイリー肌は、遺伝もありますが、間違ったスキンケアや悪い生活習慣によって悪化してしまうこともあります。
皮脂を取りすぎないでしっかり保湿するスキンケア、そして水分と皮脂のバランスが整うような規則正しい生活習慣が、オイリー肌改善への第一歩です。
スキンケアから生活習慣までいろいろなアプローチで、かつてないサラサラ肌を手に入れましょう♪