角栓のお悩みを抱えている方の中には、
「角栓ケアをしてもなかなか改善しない…。」
「お肌がきれいな人はどんなケアをしてるんだろう?」
などといった不安や疑問を感じる方も多いと思います。
そこで今回この記事では、
- 角栓の正体とは
- 角栓ができる原因
- 角栓がない人がやっているケア
などを分かりやすく紹介・解説していきますよ。
ぜひこの記事を最後まで読んで角栓の原因や正しいケアを知り、角栓がないお肌を目指しましょう!
Contents
1.そもそも角栓とは?
角栓は多くの人になじみのある肌トラブルですが、具体的にどのようにして角栓ができるのか知っている方は少ないのではないでしょうか。
そこでまずは、角栓の正体について詳しく解説していきますよ。
角栓に対するイメージとして、鼻やアゴといった皮脂の分泌が多い部位にできやすいことから「角栓は皮脂から作られるもの」と思っている方も多いかもしれません。
しかし実は、角栓を構成する70%はタンパク質の一種である「角質」からできており、皮脂は残りの30%ほどなんです。
また「角栓」という名称からも分かるように、角栓は角質が毛穴に溜まって蓋をしている状態のことを指します。
そんな角栓を構成する角質は、表皮の一番下にある基底層の特定の物質が形を変えることで生成され、生成された角質がさまざまな原因によって毛穴に詰まりやすくなり、徐々に大きくなって角栓となってしまうんです。
また角栓には大きく分けて以下の3つの種類(段階)があり、自分が悩んでいる角栓がどのタイプなのか知ることが改善への近道なので、ぜひ確認してみてください。
1-1.黒い角栓
黒い角栓は「いちご鼻」という名称でもよく目にする種類の角栓です。
このタイプの角栓は、すでにある角栓が空気に触れて酸化したり大気中の汚れが付着して黒くなっている状態を指します。
また、黒い角栓はTゾーンや小鼻といった皮脂の分泌量が多い箇所を中心にできやすいことが特徴で、この状態を放置したままにすると角栓が大きくなって毛穴を広げてしまう恐れもありますよ。
1-2.白い角栓
白い角栓は先ほど解説した黒い角栓の前段階のことであり、角栓が空気に触れて酸化したり大気中の汚れが付着して変色する前の状態を指します。
またこの段階の角栓は、
- 毛穴から少し飛び出ている
- タオルで拭くとすぐに取れるが、またすぐにできてしまう
などといった特徴がありますよ。
そんな白い角栓はザラザラとした感触も特徴の一つであり、できやすい部位も黒い角栓と同様にTゾーンや小鼻などといった皮脂の分泌量が多い部分です。
1-3.微小面皰
微小面皰(びしょうめんぽう)は、黒い角栓や白い角栓と違って目に見えないほど小さい角栓であり、「コメド」や「ニキビの卵」などの名称で目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
また、微小面皰は目に見えないことから発生していても気づきにくいですが、放置したままにするとだんだん大きくなって白い角栓となってしまうことも特徴ですよ。
2.角栓ができやすい人の特徴
先ほどは角栓ができる仕組みや種類を解説しましたが、具体的にどんな人に角栓ができやすいのか気になりますよね。
そこでこの章では、角栓ができやすい人の特徴を3つご紹介していくので、自分に当てはまっているかチェックしながら確認してみてくださいね。
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
2-1.ターンオーバーが乱れている
まず1つ目の特徴は、「ターンオーバーが乱れている」です。
ターンオーバーとは、約1か月の周期でおこなわれるお肌の生まれ変わり(新陳代謝)のことであり、健康な状態のお肌は古い角質が自然に剥がれ落ちて新しい角質に生まれ変わります。
しかし、以下に挙げるような原因によってターンオーバーの周期が長くなり、古くなった角質が排出されにくくなることで角栓が蓄積されていき、結果的に角栓ができやすくなってしまうんです。
- 乾燥
- 紫外線によるダメージ
- 慢性的な睡眠不足、運動不足
- ストレス
- 加齢
- 喫煙や飲酒
また、ターンオーバーの周期は短くなることでも角栓の原因となってしまいます。
というのもターンオーバーの周期が短いと、剥がれ落ちる機能が弱い未熟な角質細胞がお肌の表面に出てきやすくなり、その細胞が毛穴に詰まって角栓になっていくため。
そのため、ターンオーバーの周期は長くも短くもない、正常な周期を保つことがとても重要なんです。
2-2.皮脂が過剰分泌されている
次に2つ目の特徴は、「皮脂が過剰分泌されている」です。
人間の皮膚は皮脂が過剰に分泌されると、排出されずに行き場をなくした皮脂が毛穴に詰まって、角質や汚れなどと結びついて角栓になってしまいます。
皮脂の分泌量が増加する原因としては、
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 睡眠不足
などが挙げられるため、生活習慣に注意する必要がありますよ。
とくに食生活はお肌の状態に影響が出やすく、
- 糖質を多く含む食べ物(ごはんやパン、スイーツなど)
- 脂質を多く含む食べ物(揚げ物やバター、マヨネーズなど)
などを多く摂取している方は、食生活が原因で皮脂の分泌量が増えているかもしれません。
2-3.メイクや汚れの洗い残しがある
最後に3つ目の特徴は、「メイクや汚れの洗い残しがある」です。
洗顔時に、ファンデーションや化粧下地などの油性成分が含まれた化粧品が落とし切れていないと、それらが角質や皮脂と混ざって角栓になってしまいます。
それに加えて、日焼け止めなどのウォータープルーフの化粧品は洗顔料だけでは落ちにくいため、クレンジング剤を使っていない方は洗い残しが発生しやすいので注意が必要です。
またメイク以外にも、皮脂汚れや外気の汚れの洗い残しも同様に角栓のもとになってしまうので、洗顔を適当に済ませている方はぜひこの機会に見直してみてください。
3.角栓がない人がやっているケア方法3選
前章では角栓ができやすい人の特徴をお伝えしましたが、「角栓がないツルっとした肌の人は、どんなケアをしているんだろう?」と気になりませんか?
そこでこの章では、角栓がない人がやっているケアを3種類ご紹介していくので、ぜひ覚えて毎日のケアに取り入れてみてください。
それでは順番に詳しく解説していきますよ。
3-1.正しい洗顔
まず1つ目のケアは、「正しい洗顔」です。
先ほど解説したように、角栓がある人はメイクや汚れの洗い残しが多いケースがあるため、そういった方は正しい洗顔方法を覚えることで角栓のお悩みが解消するでしょう。
具体的に正しい洗顔方法としては、以下の手順を覚えて実践してみてください。
- 手を清潔な状態にする
- ぬるま湯で汚れを軽く洗い流す
- 洗顔料を手に取りよく泡立て、皮脂の多い箇所にのせる
- 顔全体に泡立てた洗顔料をのせる
- 30秒~1分程待った後、ぬるま湯で優しく洗い流す
また洗顔料にはさまざまな種類がありますが、皮脂やタンパク質を分解できる「酵素」や汚れを吸着できる「クレイ」などが配合された洗顔料は、角栓のお悩みを抱える方にとくにおすすめですよ。
なお、正しい洗顔方法を覚えるのと同時に間違った洗顔方法を改善することも大事で、
- ゴシゴシ擦る
- 熱いお湯を使う
- 洗浄力の強い洗顔料を使う
などといった洗顔方法はお肌にダメージを与える恐れがあるため、これらの方法で洗顔している方は改善してみてくださいね。
3-2.スキンケアの見直し
続いて2つ目のケアは、「スキンケアの見直し」です。
角栓ができる大きな原因であるターンオーバーの乱れは、お肌のバリア機能の低下や乾燥によって引き起こされるため、スキンケアの見直しが有効といえるでしょう。
とくに保湿ケアはお肌の状態に直結するため、成分にこだわったケアを心がけると角栓がなくなりやすくなりますよ。
また、「保湿成分はいろんな種類があって違いが分かりにくい…。」と感じる方も多いと思いますが、角栓のお悩みには「セラミド」が配合された保湿アイテムがおすすめ。
というのもセラミドは人間の肌に元々ある成分であることから肌なじみが良く、それに加えてセラミドで満たされたお肌はバリア機能が向上し、肌状態がゆらぎにくくなることが期待できるため。
そのため、化粧水や乳液といった基本の保湿ケアはもちろんのこと、一歩進んだケアとして美容オイルもセラミドが配合されたアイテムを使うことがおすすめですよ。
なお、セラミドが配合された美容オイルの中でも「ピュアセラ美容オイル」は、より肌なじみが良い「ヒト型セラミド」が豊富に配合されていることから、保湿と肌質改善の2つの効果を同時に実感できるでしょう。
3-3.整った生活習慣
最後に3つ目のケアは、「整った生活習慣」です。
角栓の原因にもなる皮脂は乱れた生活習慣によって過剰分泌するため、角栓がないお肌を実現するにはインナーケアも大事な要素の一つです。
具体的に取り組むべき生活習慣としては、
- 糖質や脂質の多い食事を減らす
- 栄養バランスの取れた食生活を意識する
- 睡眠時間を毎日最低6時間確保する
- 1駅分歩くなど、運動不足を解消する
- 定期的にストレス発散をする
などが挙げられ、これらを実践することでホルモンバランスが整ったりお肌の栄養を摂取できるため、だんだんと肌質の改善が実感できるでしょう。
4.すぐに角栓を除去したいなら美容皮膚科での治療も
先ほどは自分でできる角栓ケアの方法をお伝えしましたが、すぐに角栓のお悩みを解消したい場合は美容皮膚科で治療することも選択肢の一つになるでしょう。
角栓ケアの代表的な施術としては、以下の3種類があるのでぜひ参考にしてみてください。
4-1.イオン導入
イオン導入とは、専用の機器を使って皮膚に微弱な電流を流し、お肌の奥深くにまで美容成分を浸透させることを目的とした施術です。
手やコットンでおこなう通常のスキンケアでは、お肌の表面にまでしか届けることができない成分を効果的に浸透させられることから、乾燥やバリア機能の改善が期待でき、皮脂の過剰分泌による角栓が改善することが期待できます。
またそれ以外の効果としては、
- くすみ
- 肝斑
- 美白
- ニキビ
などに効果的とされているため、複数の肌悩みを改善したい方にもおすすめですよ。
4-2.ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、グリコール酸やサリチル酸などといった薬剤を肌に塗布して、汚れた角質や表皮を剥がすことを目的とした施術のこと。
この施術は角質を剥がすだけでなく、お肌のターンオーバーを整えて角質層どうしの結びつきを弱めることで新しい角質層の生成を促す効果も期待できるため、角質肥厚にお悩みの方にもおすすめの施術といえるでしょう。
またそれだけではなく、
- ニキビ跡
- シミ
- くすみ
といった色素沈着系の肌トラブルにも効果的と言われていますよ。
4-3.レーザー治療
レーザー治療とは、メラニンや赤血球などのターゲットにレーザーを照射し、熱エネルギーによって部分的な肌トラブルの改善を目的とする施術のこと。
この施術では、スキンケアではすぐには改善できない角栓や毛穴悩み、たるみなどといったさまざまな肌トラブルの改善が期待できます。
またレーザー治療では毛穴に詰まった角栓を取り除いた後、毛穴を引き締める効果もあるため、毛穴パックなどのように毛穴が開いたままになる可能性も少ないことがメリットといえます。
5.角栓ケアのQ&A
この記事では角栓の原因やケア方法などをご紹介してきましたが、自分でケアをする場合は分からないことがたくさん出てきますよね。
そこでここでは、角栓ケアに関するよくある質問をQ&A形式で解決していくので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
5-1.Q.角栓は押し出してもいいの?
A.さらなる角栓を招く恐れがあるためNGです。
角栓があると気になって押し出したりピンセットで引き抜いたりしたくなりますが、押し出す刺激によって皮脂の分泌が促進されたり、皮膚の炎症によって角質層が厚くなったりなど、毛穴詰まりにつながってしまうため絶対に避けましょう。
また毛穴パックなどの貼って剥がすタイプのアイテムも、毛穴開きの原因になることから頻繁に使うのは避けるのがベター。
5-2.Q.洗顔は1日何回すればいいの?
A.朝と夜の1日2回にしましょう。
皮脂の過剰分泌によって角栓ができている方の中には、1日に何度も洗顔をしている方もいるかもしれませんが、お肌に必要な皮脂も落としてしまうことから、1日3回以上の過剰な洗顔はかえって乾燥を引き起こしてしまうんです。
そのため洗顔は、記事内でご紹介した正しい洗顔方法で、1日につき朝と夜の2回に留めるようにしましょう。
6.まとめ
今回この記事では、角栓のお悩みについて詳しく紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
最後にもう一度、角栓ができやすい人の特徴と角栓をなくすためのケア方法をまとめるので、一緒に振り返っていきましょう。
◇角栓ができやすい人の特徴
- ターンオーバーが乱れている
- 皮脂が過剰分泌されている
- メイクや汚れの洗い残しがある
◇角栓がない人がやっているケア方法
- 正しい洗顔
- スキンケアの見直し
- 整った生活習慣
ぜひこの記事を参考に正しい角栓ケアを毎日の生活に取り入れて、ツルっときれいなお肌を手に入れましょう!