ガスールの使い方は?ナイアード3タイプの違いや毛穴のパックの効果も解説
毛穴の汚れや肌のくすみへの効果が期待できるガスール。
あなたはもう試しましたか?
ガスールは、固形や粉状など製品の形状もさまざま。
使い方が難しそう……と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はガスールの形状別の使い方を解説。
使用感の違いやプラスアルファの使い方なども、ご紹介していきたいと思います。
  • ガスールのパックのやり方は?
  • ガスールはどんな効果がある?
  • ガスールの固形と粉末の違いは?
  • ガスールは週に何回使える?
  • ガスールで毛穴の角栓は取れる?
  • ガスールで乾燥してしまうときはどうしたらいい?
以上のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

1. ガスールとは

ガスールとは
ガスールとはいったいどのようなものなのでしょうか。
その特徴をチェックしていきましょう。

1-1.モロッコの粘土

ガスールとは、モロッコで産出される粘土のこと。
モロッコの限られた山でしか採れない100%天然の粘土です。
その歴史は古く、現地では14世紀頃にはすでに愛用されてきたといいます。
モロッコの女性たちは、肌や髪を美しく保つために、石鹸が登場するずっと前から、ガスールを使ってきたのです。

1-2.環境にやさしい洗浄剤

ガスールは、100%天然の成分。
自然に悪影響を及ぼすことなく、私たちの肌や髪を洗浄してくれます。
そのため、環境へ配慮する意識が高まっている現代でも、地球にやさしい洗浄剤として注目されています。

1-3.ガスールの働き

ガスールは、次のような働きがあります。

・肌の汚れを吸着

クレイの吸着力によって、肌の汚れや古い角質を取り除きます。

・保湿

ガスールは、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが豊富。
肌や髪をしっとり保湿する効果が期待できます。

1-4.ガスールの用途

以上のような働きを活かして、ガスールは、次のようなさまざまな用途に使用されています。
  • 洗顔
  • クレンジング
  • パック
  • シェービングクリーム
  • 洗髪
    など

1-5.ガスールの使用頻度

洗浄力の高いガスールですが、使用頻度は用途によって違います。
洗顔は、毎日OK。
フェイスパックは、週1程度のスペシャルケアとして取り入れましょう。

2.ガスールの3つの形状

ガスールの3つの形状
ガスール製品は、大きく分けて次の3つの形状があります。
その違いを見ていきましょう。

2-1.固形タイプ

固形タイプ
最もポピュラーなのが、固形のガスール。
2~3㎝程度の不揃いの欠片です。
持ち歩きしやすいので、ジムや旅先に持っていきたいときなどにおすすめです。
単価が一番安いのも魅力。
ボディの洗浄やシャンプーなど、大量に使いたいときにもよいでしょう。

2-2.粉末タイプ

粉末タイプ
粉末は、固形を粉末に砕いたもの。
成分の違いはありません。
水にすぐに溶けるので、使いやすいのが特徴。
粒子も細かく、なめらかなペーストができるので、肌が敏感な方も使いやすいタイプです。

2-3.ペーストタイプ

ペーストタイプ
こちらは、すでにペースト状になっているもの。
溶かす手間を省きたい方、ガスールを使うのが初めてでどのくらいの硬さがよいのかわからない方も、使いやすいアイテムです。
ただし、固形や粉末と違い、防腐剤が配合されています。
防腐剤が入っておらず、ガスールそのままの状態を楽しみたい方には、不向きと言えるでしょう。

3.ナイアードのガスール3商品、徹底比較

ナイアードのガスール3商品
3つのタイプに分類されるガスール。
ここからは使い方の違い、実際に使って感じたメリット、デメリットなどを詳しくレビューしてみたいと思います。
今回使用するのは、(株)ナイアードの3種のガスールです。

3-1.ガスール固形

ガスール固形
こちらは、『ガスール固形』。
150g入りと500g入りの2タイプありますが、こちらは150g。
150gで770円(税込)とリーズナブルです。

・使い方

さっそく水に溶かしてみましょう。
ガスール10gに対して水15ml
水の分量は、ガスール10gに対して水15ml。
5gに対して、水10mlだそうです。
水15mlを加えて作ってみました
今回はガスール10gに対して、水15mlを加えて作ってみました。
水を加えた直後
水を加えた直後はこのような感じ。
混ぜずに3分放置します。
3分経過した状態
3分経過した状態がこちら。水を含んでふっくらしていますね。
もったりとした「土」
肌に乗せてみると、もったりとした「土」という感じ。
洗顔してみると、やや粒子を感じました。
スクラブでマッサージしているような感覚に似ています。
パックする場合は、肌が隠れるくらいたっぷり顔に乗せて、2~3分置いて乾く前に洗い流しましょう。
洗い流したあとは、すっきりしていますが、つっぱるほどではなく程よい仕上がりです。

・メリット、デメリット

『ガスール固形』を使って感じたメリットデメリットは次のとおりです。
メリット
  • たっぷりできるので、ボディや髪など広範囲の洗浄に適している
  • リーズナブル
デメリット
  • 3分放置する時間が必要
  • 混ぜるための容器が必要
  • 粒子があるので、敏感肌の人には不向き

3-2.ガスール粉末

ガスール粉末
次に試したのが、ナイアードの『ガスール粉末』。
アットコスメのベストコスメに殿堂入りしている人気製品です。
こちらも固形と同様、150gと500gの2タイプの展開があります。
お値段は、150gで880円(税込)と、固形に比べてやや高め。

・使い方

使い方
粉に対して、2倍の水を加えて溶かすと記載されています。
ガスール大さじ1/2に対して、大さじ1の水で溶かしてみました。
今回、先にガスールを入れましたが、公式によると水を先に入れて、その後ガスールを加えると、より溶けやすいと書かれています。
あっというまに溶けました
あっというまに溶けました。
だいぶなめらか
固形タイプを溶かしたものよりも、だいぶなめらか。
粒子もなく、より肌にやさしい感じがしました。
フェイスパックをする場合は、固形タイプと同様、肌にたっぷり乗せて乾く前に洗い流しましょう。
手の上でペーストを作ることもできる
このように手の上でペーストを作ることもできるので、容器も必要ありません。
硬さの微調整もしやすいので、個人的に一番使いやすいと感じました。

・メリット、デメリット

『ガスール粉末』を使って感じたメリットデメリットは次のとおりです。
メリット
  • すぐに溶ける
  • 硬さの調整がしやすい
  • 手の上でペーストが作れる
デメリット
  • 万が一、こぼしてしまったときの掃除が大変
  • 持ち運びしにくい

3-3.ガスール フェイスパック

ガスール フェイスパック
最後に試したのが、『ガスールフェイスパック』。
170gで1,650円(税込)です。

・使い方

混ぜる手間がない
混ぜる手間がないので、そのまま肌に塗っていきます。
とても塗りやすい
適切な硬さになっているので、とても塗りやすいです。
こちらも肌が隠れるくらいたっぷり塗りましょう。
使っていて気になったのが、小さな塊。
押すとつぶれるのですが、やや気になりました。
パッケージの裏を見てみたところ、「保管中に成分内から一部の水分が離水することがありますので、ご使用の前に袋の上からよく揉んでからお使いください。」とありました。
毎回よく揉んでから使いましょう
使用する前には、毎回よく揉んでから使いましょう。

・メリット、デメリット

『ガスールフェイスパック』を使って感じたメリットデメリットは次のとおりです。
メリット
  • 溶かす手間がない
  • 硬さがベストに調整されている
デメリット
  • 固形や粉末に比べて、コスパが悪い
  • 塊があるので、パッケージを揉む必要がある

4.ガスールでメイク落ち検証

ガスールでメイク落ち検証
固形と粉末のガスールはクレンジングにも使えると記載されていますが、本当にメイクは落ちるのでしょうか。検証してみましょう。
メイクアップ化粧品を塗布
上から、以下のメイクアップ化粧品を塗布してみました。
  • アイシャドウ
  • アイシャドウ(パール)
  • 眉マスカラ(ウォータープルーフ)
  • アイブロウパウダー
  • リキッドコンシーラー
  • リップ
左右に分けて
左右に分けて、固形と粉末のガスールを乗せてみます。
1分放置後、少し指でメイクとなじませてから、ティッシュで拭き取ってみました。
拭き取った後
拭き取った後がこちら。
けっこう残っていますね。
ぬるま湯で洗い流したのがこちら
その後、さらになじませてから、ぬるま湯で洗い流したのがこちら。
アイシャドウは落ちていますが、眉マスカラ、アイブロウパウダー、リキッドコンシーラー、リップは残っているようです。
ということで、ガスールのクレンジング力はイマイチでした!
ナチュラルメイクの時はよいと思いますが、一般的なメイクをした日はしっかりクレンジング剤を使うことをおすすめします。

5.より保湿力をアップさせたい場合ははちみつを

はちみつを追加
ガスール洗顔で、仕上がりの肌をよりしっとり&柔らかくしたい場合は、はちみつを追加するという方法もあります。
溶かしたガスールに、はちみつを少々加えるだけ。
小鼻のまわりをパック
2つを混ぜたペーストで小鼻のまわりをパックしてみました。
はちみつの甘い香りが漂ってきます。
洗い上がりの肌は、何も加えていないガスールに比べてよりしっとり。
その他、ヨーグルトやきな粉、ハーブティーなど、いろいろなものと混ぜて使うことができるのも、ガスールの魅力です。

6.毛穴の汚れが気になる方は酵素&クレイ

酵素&クレイ
ガスールは毛穴に詰まった汚れにも、アプローチしてくれる成分。
しかし、汚れを吸着することはできても浮かすことできないので、角栓が一回で取れるというわけではなさそうです。
クレイに酵素がプラスされた製品
今回、同じくパックタイプの洗顔料で、クレイに酵素がプラスされた製品と比べてみました。

洗い上がりは似ていますが、強いて言えば、ガスールがしっとり、酵素&クレイがすっきり。

角栓が残り気味
ただ『ガスールフェイスパック』で洗った小鼻は、角栓が残り気味。
肌全体はしっかり洗浄できていますが、手強い角栓を一発で退治するほどの吸着力はなさそうです。
(その後、朝晩1回ずつガスールで洗顔したところ、角栓はだいぶ減りました。)
また『ガスールフェイスパック』は乾く直前まで、3分程度放置する必要があります。
短時間でしっかり毛穴の汚れにアプローチしたい場合は、酵素&クレイ配合の洗顔料の方がよいでしょう。
頑固な毛穴汚れが気になる方は、酵素&クレイのW処方された洗顔もあるのでチェックしてみてくださいね。

7.まとめ

今回は、モロッコの粘土「ガスール」をピックアップしてきました。
古くから洗浄剤として愛用されてきたガスールは、自然に優しい洗浄剤として今でも注目されているアイテム。
肌や髪の汚れを吸着しながら、保湿する効果が期待できます。
溶かすのはとても簡単で、コツをつかめばほどよい硬さのペーストをすぐに作ることができます。
固形、粉末、ペースト状など、さまざまな形状があるので、あなたに合ったものを見つけてみてくださいね。
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