美容医療のメニューで大人気のボトックス注射。
筋肉の緊張を解いて、表情じわを改善する効果が期待できます。
しかし、注射や美容医療そのものに抵抗がある方も多いですよね。
そのような方々の注目を集めている化粧品の成分があります。
その名は、アセチルヘキサペプチド-8。
あまり聞きなれない成分名ですが、これが「塗るボトックス」と呼ばれている話題の成分で、表情じわの改善に効果を発揮してくれるそうなんです。
今回は、そんなアセチルヘキサペプチド-8にクローズアップ。
アセチルヘキサペプチド-8がどのような成分なのか、詳しく解説していきたいと思います。
併せて、アセチルヘキサペプチド-8配合の韓国コスメを使って、45歳の私が本音レビュー。
肌にどのような効果があったのか、副作用はなかったのかなど、写真付きでレポートしていきたいと思います。
- 塗るボトックス・アセチルヘキサペプチド-8の効果は何？
- 塗るボトックスは安全？
- 副作用はない？
- アセチルヘキサペプチド-8配合の韓国コスメを知りたい！
- 「アセチルヘキサペプチド-8」と「アルジルリン」って同じ？
上記のような疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Contents
1.ボトックスとは？
そもそも、ボトックスとは一体どのようなものなのでしょうか？その特徴を知っておきましょう。
1-1.ボツリヌス毒素を有効成分とした製剤
ボトックスとは、ボツリヌス菌が作り出すタンパク質を抽出して精製した薬剤のこと。
医療の現場で用いられている製剤です。
なかでも有名なのは、美容医療のメニューのひとつであるボトックス注射。
メスを使わず効果を得られるメニューとして、芸能人やモデルのみならず、一般人の方でも受けている人の多い、とてもポピュラーな施術です。
他にも、顔のこわばりやまぶたの痙攣の治療など、医療の現場でもボトックス製剤は使われています。
1-2.筋肉の緊張を緩和する
ボトックスの効果は、筋肉の緊張を緩和すること。
それにより美容医療のボトックス注射では、次のような効果が期待されます。
- 表情じわの改善
- エラの張りを緩和して、小顔にする
- 肩こりの改善
- 肩のシルエットをすっきりさせる
- ふくらはぎの張りを緩和
- 多汗症の改善
1-3.ボトックス注射の相場
ボトックス注射は、クリニックによって費用に大きく違いがあります。
一般的なボトックス注射の費用は、目尻のしわの改善で2～10万円、エラの張りの改善で5～10万円ほどです。
ボトックス注射の持続期間は、おおむね4～6カ月。
効果を持続させるためには、定期的に受ける必要があります。
1年に2回受けるとなると、決して安くはない金額でしょう。
2. 塗るボトックス・アセチルヘキサペプチド8って何？
そこで注目を集めているのが、「塗るボトックス」と呼ばれる化粧品。
なかでもアセチルヘキサペプチド-8は、ボトックスと似た効果が得られるとして注目を集めています。
どのような成分なのか、掘り下げていきましょう。
2-1.ペプチドの一種
アセチルヘキサペプチド-8は、植物由来の合成ペプチドの一種。
スペインの研究所 Lipotecで誕生したペプチドで、「アルジルリン」とも呼ばれています。
アセチルヘキサペプチド-3と、アセチルヘキサペプチド-8が、その研究所で開発されました。
ボツリヌストキシンの基質でもあるタンパク質SNAP-25の断片で、神経伝達物質の放出を抑制する効果があります。
2-2.表情じわにアプローチ
アセチルヘキサペプチド-8は、神経伝達物質の放出を抑制することで、目元や口元、額にある表情じわを改善する効果が期待されています。
まさにボトックスの効果に似ているため、「塗るボトックス」と言われているのですね。
注射に抵抗がある方や、自然なエイジングケアを求めている人には、適しているでしょう。
ただし、あくまで化粧品ですので、ボトックス注射と全く同じような効果は期待できません。
顎ボトックスや肩ボトックスのように、フェイスラインや肩のラインが大きく変わるようなことはなく、あくまでも表情じわの改善に用いられる化粧品。
その点を理解した上で取り入れましょう。
2-3.安全性の高い成分
このように自然なエイジングケアが期待できる塗るボトックスですが、安全性が気になりますよね。
アセチルヘキサペプチド-8は安全性の高い成分。
そもそもアミノ酸を合成して作られた成分なので、大きな副作用やアレルギーの心配はないと言われています。
ただし、使用中に赤みやかゆみ、かぶれなどの症状が出た場合は、直ちに使用を中止して、皮膚科を受診するようにしましょう。
3.塗るボトックス配合コスメ紹介
「塗るボトックス」と呼ばれる化粧品はいくつかあります。
なかでも、注目したのは、韓国コスメブランド「DR.PEPTI+（ドクターペプチ）」の美容液。
どのような製品なのか、詳しくチェックしていきましょう。
3-1. DR.PEPTI+（ドクターペプチ）とは？
DR.PEPTI+（ドクターペプチ）とは、韓国のコスメブランドです。
すべての製品に、ペプチドを配合。
ペプチド専門ブランドとして、スキンケア製品だけでなく、メイクアップ化粧品やヘアケア製品なども発売しています。
Qoo10に公式ショップがあり、日本でも購入することができます。
3-2.ペプチドボリュームマスターエッセンス
なかでも今回クローズアップしたいのが、DR.PEPTI+の『ペプチドボリュームマスターエッセンス』。
・アセチルヘキサペプチド-8を配合
『ペプチドボリュームマスターエッセンス』は、アセチルヘキサペプチド-8を配合。
表情じわにアプローチして、ハリや弾力のある肌へ導きます。
・第3世代
DR.PEPTI+のペプチドエッセンスシリーズは、『ペプチドボリュームマスターエッセンス』で3代目。前作に比べていくつかのポイントが改良されています。
まずはペプチドの追加。
シーズン1は4種類、シーズン2は8種類のペプチドが配合されていました。
さらに『ペプチドボリュームマスターエッセンス』には、3つのペプチドが追加されて、合計11種類となっています。
加えて、エンジュ果実実エキスや、加水分解エラスチンも追加。
弾力、リフティング効果など、9項目が改善されています。
・酸素バブルエッセンス
また『ペプチドボリュームマスターエッセンス』の大きな特徴として挙げられるのが、酸素バブルエッセンス。
エッセンスをなじませて5～10秒ほどすると、シュワシュワと発泡してきます。
発泡したら、とんとんとなじませながら塗布。
この酸素バブルエッセンスによって、有効成分がしっかり肌に浸透していくようですよ。
肌の上で発泡するのがどのような感覚なのか、のちほどレポートしていきますね。
4.ペプチドボリュームマスターエッセンスの使用感
それではここから、実際に『ペプチドボリュームマスターエッセンス』を開封して、特徴をチェックしていきたいと思います。
4-1.容器
『ペプチドボリュームマスターエッセンス』は、エアレス容器。
ストローなしで、空気圧によってエッセンスが吸い出されるような仕組みです。これによって、外部の空気が入らず、品質が安定。最後まで衛生的な状態で使い切れるようになっています。
ただ、最初はうまくエッセンスが出てこないようで、何度か押し続ける必要があります。
私の場合、18回目でやっとプシュッとでてきました～！
重量感があり、旅行などに持っていくのは不向きかも。
また中身がまったく見えないので、どのくらい減っているのかが不明なのが、残念なポイントではあります。
4-2.色
『ペプチドボリュームマスターエッセンス』は、薄紫色。
シーズン1、2は青みを帯びた色だったようですが、変更されています。
私は、薄紫色の美容液を使うのは初めて！
とても特徴的ですね。
ちなみにシーズン1,2の青色はグアイアズレンという青みを帯びた自然由来色素によるもの。
『ペプチドボリュームマスターエッセンス』はグアイアズレンに加えて、赤みを帯びたシアノコバラミン（ビタミンB）が配合されているため、このような薄紫色になるのです。
合成着色料が入っているわけではないので、安心してくださいね。
4-3.香り
香りは、高級感のあるフローラルな香りといいましょうか、女性らしい香りがします。
やや人工的な香りと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
私は好きですが、前作の香りの方が好きだったという口コミもありました。
4-4.テクスチャー
プッシュしてみると、とてもこっくりしたエッセンスが出てきました。
みずみずしさはなく、とろんとしています。
手の甲に乗せても、なかなか落ちていかないクリーミーなテクスチャーでした。
4-5.発泡
説明書きによると、伸ばしてから5～10秒ほどすると、徐々に発泡するとのこと。
手の甲に伸ばして、10秒ほど待ってみました。
すると……
あれ？あまり発泡しませんね。
矢印の部分で少し発泡しているような気もしますが、その他の部分に変化は見られません。
なぜだろうと調べてみたところ、しっかり公式通販ページに書かれていました。
「洗顔後、肌を清潔にしてこそバブルがよく発生します。肌に油分が多い場合やほこりなどの異物がある場合、バブルが発生しない場合がありますので、肌の状態を清潔にしてからお使いください。」
清潔な肌に使わないと発泡しないのですね！実はこのとき、ろくに手も洗わずに塗布していたのです……。
急いで手の甲をしっかり洗って、再度挑戦しました。
すると数秒後、紫だったエッセンスが白い泡に変身！
シュワシュワとややくすぐったいような、不思議な感覚がしました。
痛みやヒリヒリ感などは、まったくありません。
4-6.塗布後の肌
発泡したら、とんとんとなじませていきます。
なじませたあとの肌は、かなりしっとり！
乾燥肌なのでうれしいですが、ここまで保湿力が高いと、脂性肌の方は重いと感じるかもしれません。
べたつきはそこまで感じはしませんが、「とてもしっとり」の状態が長く続く感じがします。
5.ペプチドボリュームマスターエッセンスをしわに塗ってみた
次にいよいよ、顔に『ペプチドボリュームマスターエッセンス』を塗っていきたいと思います。
5-1.事前準備
使い方は、Qoo10のDR.PEPTI+公式通販ページを参照しました。
それによると、まずは、洗顔をして化粧水で肌を整えておくとのこと。
先ほど、しっかり手を洗わずに発泡に失敗してしまったので、しっかり洗顔。
不要な角質や油分を落として、しっかりペプチドを浸透させたかったので、今回はデイリーに使える酵素洗顔を使いました。
その後、化粧水で肌を整えます。
『ペプチドボリュームマスターエッセンス』がかなりこっくりしているので、化粧水はサラサラ系にしましたよ。
5-2.4～5回プッシュ
そして、手にエッセンスを出します。
1回の使用量は、4～5回プッシュ。
4プッシュでこれくらいでした。
1回4～5プッシュだと、けっこう消費しそうですね。
ちなみに、Qoo10のQ＆Aに「どれくらい持ちますか？」という質問がありましたが、それには「1本で1ヶ月程度」とのお答えが載っていました。
口コミでは、「もったいないのでアイクリームとして使っている」という方もいらっしゃいました。
5-3.顔に塗布
まずは、頬に伸ばしていきます。
額のしわにもぬりぬり。
かなり保湿力が高いので、乾燥しやすい部分から塗って、余った分をTゾーンに塗布するのがよいと思います。
数秒後、発泡してきました。
シュワシュワとくすぐったいような、不思議な感覚です。
軽くパッティングしながら、浸透させていきます。
パッティングしているうちに、泡はどんどん消えていき、なじんでいきました。
なじませたあとは、かなりつやつやになりました。やはりものすごい保湿力ですね。
「しわが消えた～！」という実感はまだありませんが、しっかり保湿されている安心感はあります。乾燥による小じわには、いい効果をもたらしてくれそうです。
ただ5月末で湿気も増えてきている時期なので、朝のメイク前はやや重い気もします。
とくに皮脂の多い方は、量を少なめにしたり、夜だけにするなど、うまく調整してみてくださいね。
また私の場合、赤みやかゆみなどの肌トラブルは起きませんでした。
6. まとめ
今回は、塗るボトックスと呼ばれる成分「アセチルヘキサペプチド-8」をピックアップしてきました。
アセチルヘキサペプチド-8は、神経伝達物質の放出を抑制する成分。表情じわの改善効果が期待されています。
アセチルヘキサペプチド-8が配合されている美容液『ペプチドボリュームマスターエッセンス』を試してみたところ、すぐにハリや弾力を感じたわけではありませんでしたが、肌がしっとりして乾燥による小じわを改善してくれそうな気がしました。
ボトックス注射のように、フェイスラインや肩のラインを美しくするほどの効果は期待できませんが、自然にエイジングケアをしたい人にはよいでしょう。
